店舗内装の修理・修繕を場所別に解説
店舗の内装は、天井や壁、床、照明などを様々なものを含みますが、薄汚れていたり破れた箇所があると、当然お客様の印象は良くありません。どれも店舗の印象や雰囲気を左右するとても重要なものです。
この記事では、店舗内装、店舗外装の修理・修繕の工事方法とそれぞれの費用相場、工事をする上での注意点について詳しく解説しています。現在、店舗を運営していて修理や修繕を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
天井の修理・修繕方法
店舗の天井は一見あまりにつかない場所に思えますが、穴が開いていたり塗装が剥がれていると目立ちますし、店舗の清潔感にも影響を及ぼします。
- 天井の高さを変更
- 天井の穴の修理・補修
- 天井のクロスの張替え
- 天井の塗装
天井の高さを変更する場合や断熱材を導入するときは、天井の解体や構造部の強化工事などが必要になるため、大規模な工事を行うことになります。さらに、廃材処分費もかかるので比較的費用は高額になりがちです。
店舗内の冷暖房の効きが悪いときは、天井に穴や破損が生じていることがあります。小さな穴や破損であればDIYでも対応可能ですが、大きい穴や破損となると天井ボードごと交換するため、業者に依頼したほうが確実です。
天井の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・天井の穴を補修(修理)について解説! 業者に依頼したときの費用もご紹介
・【天井塗装でお悩みの方必見!】 DIYの注意点と業者に依頼した時の費用感をご紹介!
壁の修理・修繕方法
多くのお客様が利用する店舗では、タバコやスープが跳ねてシミになるなど、壁面が特に汚れやすくなります。そのため、定期的に張替えや塗り替えが必須といえます。
- 壁穴の修理・補修
- 壁紙の張替え
- 壁の塗装
壁紙の塗装はDIYで行うことができますが、塗り替える場合は下地の処理を行わないと塗料がすぐに剥がれしまいます。さらに、現在の壁の塗料と同じ塗料がないときは、全面をまたは一面を塗り替えることになります。
壁紙の張替えは、DIYの経験がある方や器用な方でしたら、皺がならないように綺麗に貼ることができますが、やはりプロの業者と比べると仕上がりが違います。
壁の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・壁穴の補修費用相場と補修方法|DIYのポイントと賃貸での対処法も詳しく解説
・室内塗装を行うときの費用相場と塗り替えのメリット
床の修理・修繕方法
床はお客様や従業員が歩き回るため、日々きちんと清掃をしていても劣化していく場所です。さらに、床が凹んでいると怪我の原因になりますので、修理や補修が欠かせません。
- 床の張り替え
- 床の修理・補修
床の工事方法は重ね張りと張替えの2種類があります。重ね張りは既存の床材の上から新しい床材を貼る方法です。張替えは既存の床材を撤去し、新しい床材を貼る工事方法になります。
張替えは既存の床材の撤去費、処分費用がかかるため重ね張りよりも費用が高くなりますが、床下の劣化状況を確認してから工事を行うことができます。
一方、重ね張りは施工期間が短く、張替えるよりも費用は安く済みます。
ただし、床材を重ねることで床が厚くなり、ドアが閉まらなくなることがあるだけでなく、床下の状況を確認できないため、床下が腐っていたり劣化していても気づけません。
床の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・床の張り替え費用相場|フローリング・クッションフロア・カーペット・タイルの種類別に解説
・フローリングの補修にかかる費用について|業者かDIYか
空調設備の修理・修繕方法
空調設備の不具合は、お客様の居心地の悪さに直結しやすくなります。 空調の効きが悪かったり一定温度に保たれない場合は、空調設備の汚れや部品のトラブルが考えられます。
- エアコンなどの新規設置
- 空調設備の修理
- エアコンクリーニング
空調機器はご自身で分解をして掃除しようとすると、組み立てができなくなることがあります。業務用エアコンなど複雑な構造のものは、必ずクリーニング業者に依頼しましょう。また、部品の修理・交換が必要な場合も、ご自身は対応せずに業者に依頼するほうが無難です。
空調設備は「メンテナンスをすれば15年もつが、怠ると6~9年で寿命がくる」といわれていますので、定期的な点検・クリーニングを心がけてください。貸店舗で空調設備が元々備え付けられているときは、空調設備自体が古すぎて交換する部品がないケースがあります。 そのようなときは、設備の交換が必要になります。
空調工事の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・店舗のエアコンの選び方と注意点
電気工事の修理・修繕方法
電気工事は照明器具の設置や電気配線の新設や追加、コンセントを増やすなどの工事があります。また、無料Wi-Fiを配置したい場合など、LAN配線の新設や追加なども含まれます。
- 照明器具の設置
- コンセントの増設
- 電気配線の新設・追加
- 電話工事
- LAN工事
電球が付かなくなる原因は、電球の寿命以外にも要因があります。 夜間に営業している店舗では、明かりがつかないと営業に支障をきたしますので、照明は定期的な点検を入れる必要があります。
絶縁不良が原因の場合は、漏電の可能性があるため早急に業者に依頼しましょう。電気工事や電話工事では資格が必須です。ご自身では行えないので注意してください。
電気工事の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・店舗・オフィス(事務所)の電気工事の費用相場とポイント
ガス工事の修理・修繕方法
飲食店の場合は、既に配管工事が行われている物件を探しておくと、配管工事や引き込み工事を行う必要がないので、その分費用を安くおさえることができるでしょう。
- ガス管の新設・追加
- 古くなったガス栓の交換
- ガスボンベの撤去
ガスは「プロパンガス」と「都市ガス」の2種類があります。仮に都市ガスからプロパンガスに切り替えるとなると、ガスボンベの撤去など大掛かりな工事を行うことになり、当然費用も高額になります。
ガス工事も電気工事と同様に専門の資格が必要になりますので、ガス栓の交換であってもご自身ではできません。
ガス工事の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・飲食店のガス工事
・ガス工事を行うには資格が必要? ガス工事の費用や業者について解説
換気設備の修理・修繕方法
ダクトの臭いや音が気になるときは、ダクトの清掃や消音ボックスの設置である程度は解消できます。ただし、ダクトの劣化具合によっては、交換してしまう方が早い場合もあります。
- 換気設備の新設
- 換気設備の修理・補修
- 消音ボックスの設置
特に飲食店などガスを頻繁に使用する店舗では、換気が十分に行われないことで一酸化炭素による事故の危険性があります。換気設備の設置位置や動作に問題はないか、あらかじめ点検を入れておくと安心です。
換気設備の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・排気工事の費用相場とポイント
店舗外装の修理・修繕について
店舗外装はお客様が真っ先に目にする部分になります。いわばお店の顔といえる部分ですので、店舗の第一印象に大きく影響を及ぼします。
お客様からしてみれば、お店に入るか入らないかを決める重要な要素です。
内装に比べて外装は意識が低くなりがちですが、店舗の外装は台風や雪など様々な影響を受けやすいため、劣化が避けられません。ここでは、店舗外装で劣化が起こりやすい箇所と、その修理・修繕方法についてご説明します。
扉の修理・修繕方法
店舗の入口の扉は開閉が頻繁に行われるため、劣化しやすい部分でもあります。蝶番などの部品の修理だけで直ることもありますが、耐用年数(寿命)を過ぎている扉は、部品を探すことが難しいこともありますので、新しいものへの交換も視野に入れましょう。
- 扉の新設・交換
- 扉の修理・補修
店舗の扉は現地調査で修理・修繕で対応するか、交換の必要があるか判断されます。その日に見積もりを出してもらえることもあるため、扉の不具合が起きときは早めに業者に依頼をしましょう。
蝶番のネジが緩んでいる程度でしたら、DIYでも対応可能です。ただし、ドアの交換はドア自体が非常に重いため、下敷きにならないよう注意してください。安価で設置できるドアもありますので、取り付ける際は業者に依頼したほうが確実でしょう。
扉の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・玄関ドアの交換・修理の費用相場|最新ドアの性能や業者選びのポイントも解説
・店舗のエントランスデザインのポイントとアイデア
看板の修理・修繕方法
看板はそのお店がどのような商品を扱っていて、他店とは何が違うのかを表すものです。さらに、お客様を引き込むための役割もあるため、汚れやヒビ割れが目立つと清潔感がない店舗という印象を与えてしまいます。
- 看板の新規設置
- 看板の修理・補修
- 看板クリーニング
清掃やサビ落とし後に上塗りなどの修理・修繕を行います。店頭の上方に取付けられている看板は、ネジのゆるみやサビで落下する可能性があります。時々でいいので店頭に出て、看板に問題がないか確認しましょう。
看板のクリーニングなら、DIYでもできそうに思えますが、高所作業になるため落下の危険性があるのでおすすめはできません。
看板の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・店舗の看板・ファサードのリフォーム費用はいくら? 設置のポイントも解説
外壁の修理・修繕方法
外壁は雨風にさらされるため、ヒビ割れやコケやカビが発生します。外壁の修理・修繕は建物の状態にもよりますが、外壁塗装がよく行われています。外壁塗装以外には、張替え工法という方法もあります。
- 外壁塗装
- 外壁張替え
張替え工法は建材によってはできないこともありますが、既存の外壁を取り除いて新しい外壁を張り付ける方法です。張替えは建材の撤去処分費がかかるため、かなり高額な費用がかかります。
外壁塗装であれば、基本塗料を塗るだけなので費用が安く済みますし、店舗の美観を向上させるだけでなく、雨を弾いたり紫外線の影響を最小限にする塗料もあります。10~20年に一度のペースで塗り替えを行ってください
外装塗装の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・外壁塗装の坪数ごとの費用相場は?塗装工事をする時に必要な知識が丸わかり!
・外壁の修理・リフォームする場合に費用相場と必要な工事を解説
エクステリアの修理・修繕方法
エクステリアとは建物の外構のことです。門扉やフェンスなどがこれに該当し、建物の防犯性を高めるだけでなく、外観に華やかな彩りを添えてくれます。広い敷地を確保している店舗では、中庭を造っているところもあります。
- 門扉の設置
- フェンスの設置
- 庭・ガーデニングを造る
店舗は多くのお客様が集まる場所であると共に、お金を扱っている場所なので、門扉やフェンスを設けることで不審者の侵入を防ぐことにもつながります。また、門扉やフェンスではなく、植栽(植物を植えること)を設置しているところもあります。
エクステリアの修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・店舗エクステリアの考え方
・フェンスの取り付けはDIY可能?フェンスの選び方と費用相場もお教えします!
・ガーデニング・庭造りの費用相場と業者を選ぶポイント
駐車場の修理・修繕方法
都心や駅前などにある店舗は場合は別として、郊外や主な移動手段が車という地域にお店を構えているときは、車で来店するお客様の為に駐車場を設けておくと、より売り上げを伸ばすことができるでしょう。
- 駐車場の新規設置
- 駐車場(アスファルト)の修理・補修
- 区画線の補修
駐車場がアスファルトでできているときは、ひび割れや陥没によって穴が開くことがあります。部分的な修理・補修で済むこともあれば、一度舗装をはがして地盤を補強してから、再度舗装をするといった大規模な工事になることもあります。
区画を分ける白線も月日が経つと薄れたり、剥がれてきます。アスファルトの劣化で車を傷つけてしまっては大変ですので、アスファルト補修や区画線の引き直しなど、駐車場のメンテナンスはないがしろにできません。
駐車場の修理・補修については以下の記事で詳しく解説しています。
・店舗駐車場の種類と駐車場を設けるメリット、デメリット
・駐車場アスファルト補修の費用相場とポイント
店舗内装・店舗外装の施工事例
最後に、リフォマの加盟店が実際に行った店舗内装、店舗外装の施工事例をご紹介します。施工事例を見ることで、より具体的にイメージできると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
とんかつ屋に新規給排水を設備しリフォーム×飲食店×東京都港区
- BEFORE
- AFTER
韓国有名なチェイン店・かき氷カフェ店舗内装
- BEFORE
- AFTER
おしゃれな商品とデザインがマッチした店舗リフォーム×内装工事×静岡県静岡市清水区
- AFTER
外観をピンクにした接骨院にリフォーム×店舗総合工事×兵庫県姫路市
- AFTER
まとめ
内装も外装も定期的なメンテナンスを行うことにより、設備や什器の見た目を綺麗に保つことができますし、営業できなくなるような大規模な工事を避けることにつながります。目に見える不具合が起こった際は、早急に対応してもらうことはもちろん、定期的に点検することをおすすめします。
店舗リフォームまとめページ には様々な業種の店舗の記事が載っています。
店舗リフォームの基礎知識、費用相場などを把握できますので、修理や修繕で美観とともに利便性の高い店舗を目指しましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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