2018年10月16日

天井の穴を補修(修理)について解説! 業者に依頼したときの費用もご紹介

長く暮らしていると「こんなことが起きるの?」と思うようなトラブルが発生することがあります。その中のひとつとして挙げられるのが天井の穴です。普通に使っていれば、天井には物理的な力がかかることがないので、ほぼノーメンテナンスでいいはずの天井。そんな天井になぜ穴が空いてしまうのか、そして修理するとどれくらいの費用がかかるのか、この記事では詳しくご紹介しています。

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天井に穴が開く原因は?

天井 穴

それではまず、なぜ天井に穴が開いてしまうのか、その原因を見ていきましょう。天井に穴が開く理由として考えられるのは次の3点です。

  • 雨漏りによる腐食やカビの発生
  • 害虫による被害
  • 家具やボールをぶつけてしまった

雨漏りが発生すると天井が湿ってしまい、そこから腐食したりカビが発生したりするため、その状態を放置していると最終的には大きな穴が開いてしまいます。天井の穴としては最も厄介なトラブルで、穴を防ぐだけでなく雨漏りの原因も補修する必要があります。

次に考えられるのが、天井裏に潜んでいる害虫です。天井の材料である桟木に害虫の卵があり、成虫になって木材から出るときに、天井ごと食いちぎって穴を開けてしまうことがあります。この場合にはあまり大きな穴にはなりませんが、害虫の駆除をしないとまたいずれ穴を開けられる可能性があります。

そして意外とよくあるのが、部屋の模様替えをするときにタンスなどの背の高い家具を天井にぶつけたり、子どもが室内で野球やサッカーをしていたときに、天井にボールがぶつかって穴が開くということもあります。

天井を補修するメリット

生活に支障がないということで、天井に穴が開いた状態でそのまま放置している方もいるようですが、やはりきちんと補修しておきたいところです。なかなか補修する気にならないという人のために、天井を補修するメリットをご紹介します。

  • 見た目が改善される
  • 穴が空いた原因を特定し被害が広がるのを防ぐ
  • 合わせて補強工事をすれば耐震性が上がる

天井に穴が開いたままというのは、やはり目についてしまいます。来客があったときには恥ずかしいですし、毎日眺めているとストレスになることもなります。穴を直すのに合わせて天井の張り替えなどを行うと、新築と同じような状態ですので室内を明るくすることができます。

また、ボールなどをぶつけたなどの物理的に穴を開けてしまったのでなければ、補修前に穴が開いた原因を調べることから始めます。原因が分かればそれらの改善をすることで、被害の拡大を防ぐことができます。

せっかく穴を直すために天井に手を加えるのであれば、それに合わせて補強工事をすると建物自体の耐震性を上げることもできます。特に古い家の場合は、天井全体が劣化している可能性がありますので、これを機に 天井の調査を行い、必要に応じて補強工事を行いましょう。

天井に穴が開いたときの修理方法

天井に穴が開いたとき、そのままではみっともないので、とりあえず自分で直そうという方もいるかと思います。もし自分で修理するのであればどのようにすればいいのでしょうか?

もし、現在の天井に貼られている壁紙と同じものが手に入るのであれば、まずは穴よりも大きいサイズの石膏ボードも一緒に用意してください。その石膏ボードのサイズに合わせて穴の開いた部分をカットしましょう。カットしたら天井側に当て板をビスで取り付けます。そこに石膏ボードをはめ込んで、こちらもビスで固定します。

あとは隙間をパテで埋めて、完走したらサンドペーパーで下地を整えます。その状態で新しい壁紙を貼れば修理が完了します。

同じ壁紙を用意できない場合には、破れた壁紙をそのまま再利用します。上記の方法で石膏ボードサイズに天井を切り取る前に、壁紙をゆっくりとめくっておきます。穴を塞ぐ工程が終わったら、あとはめくっておいた壁紙を貼り付ければ完了です。

天井の穴の補修を業者に依頼したときの費用相場

天井の穴を業者に直してもらう場合の手順も、DIYで直すときと基本的には同じです。ただし、仕上がりが全く違いますので、自信がないという場合は業者に依頼しましょう。そのときの費用相場は穴の大きさごとに次のようになります。

カットする角穴の大きさ費用相場
1cm角2万~2.5万円
3cm角3万~4万円
10cm角2.5万~4.5万円
50cm角4万~8万円

基本的には穴の大きさが大きいほど費用は高くなります。ただし、作業のしやすさや壁紙の材質などによっても金額が大きく変わってきます。補強が必要な場合も相場よりも高い費用になりますので、あくまでも参考程度に考えておいてください。

また、天井の穴の原因が雨漏りだった場合には、屋根の補修も必要になります。場合によっては屋根裏も全面的に補修を行うことになりますので、全体の費用はかなり高額になります。ただし、そのままにしておくと余計に被害が広まりますので必ず補修してください。

天井に穴の補修はどんな業者に依頼すべきか

天井の穴を業者に依頼するときに注意したいのが、適正な作業をしてくれる業者を選ぶということです。業者なんてどこでも同じだと思っている人もいるかもしれませんが、雑な作業をする業者もいれば、依頼者の立場になって対応してくれる業者もいます。

何も考えずに穴の修理を依頼したら、そのときはきれいに仕上がっていても、2~3年後に修理した天井周辺に、手の形に汚れが浮き上がってきたというようなことがあります。

業者を選ぶときのポイントとしては、値段だけで選ばないということです。見積依頼をしてみて、きちんとした応対をしてくれた業者の中から選びましょう。難しい専門用語を並べたり、上から目線でものを言うような業者はNGです。わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれる業者に依頼してください。

対応の良い業者を選ぶために、できるだけ複数の業者に見積もりしてもらうのも重要です。1社だけに依頼すると、金額が適切なのかも分かりませんし、補修内容が正しいのかどうかも判断できません。穴が開いた原因が雨漏りなのに、穴だけ補修しておしまいという業者もいますので、そのような業者に依頼してしまわないように、2~4社程度に現地調査をしてもらいましょう。

賃貸物件は早めに穴の補修すべき

天井に穴が開いた場合には、すみやかに補修する必要がありますが、賃貸物件の場合には持ち家よりも早急な対応が必要です。放置することで穴が広がってしまった場合には、誰の責任で補修するのかで揉めることがあります。

基本的に雨漏りや害虫が原因なら大家さんが直さなくてはいけません。ところが、その被害をそのままにして退去すると、すみやかに連絡しなかったからという理由で借りた側の責任で補修させられることもあります。

どのような原因だったにしても賃貸物件で天井に穴が開いた場合には、すぐに大家さんや管理会社への報告を行ってください。どう対応するかは大家さんや管理会社が判断してくれます。報告せずに自分で修理をお願いした場合、補修費用の請求はできませんので注意してください。

まとめ

天井に穴が開いてしまったときに重要なのは「放置しない」ということです。雨漏りや害虫が原因である場合には被害を最小限に抑えるためにも早急な対応が必要です。ボールをぶつけてしまったという場合には、生活に支障はなくても目に入るたびにストレスを感じてしまいます。

穴を補修するときは、DIYではなく業者に依頼してください。小さな穴であればDIYでも直せますが、なぜ穴が開いたのかの原因を特定せずに直しても、また穴が開いてしまう可能性があります。特に雨漏りの場合には、屋根から直さなくては家そのものの寿命を縮めてしまいます。

依頼するときには優良な業者を選ぶようにしましょう。どの業者が優良なのか判断できない場合には複数の業者に相談して、わかりやすく丁寧に応対してくれた業者に補修の依頼をしてください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。