2018年11月29日

サッシ(窓)の色選びで失敗しないためのポイントは? 人気の色もご紹介

サッシの色を変える時、何色にするべきなのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。お住いの住宅に馴染むサッシにするためには、色選びにポイントがあります。塗装方法や注意点も知った上で、施工業者を選びましょう。

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サッシで人気の色とは

サッシの色を選ぶときには、周りの壁などとの調和が大事になりますが、それとは別にトレンドの色や定番の色というものがあります。現在定番になっている色は下記の5色になります。

  • ブロンズ
  • ホワイト
  • ブラック
  • ブラウン
  • シルバー(グレー)

ブロンズとブラウンは同系色としてひとまとめにされることもありますが、土の色に近くて明るいのがブロンズで、濃い重厚な色になっているのがブラウンです。ブロンズは1970年代のトレンドで、ブラウンは1990年代後半に人気のあった色です。

最近のトレンドはシルバー(グレー)系で、どんな壁の色にも合わせやすいのですが、彩度の低いカラーやメタリックカラーとの相性がいい色として人気があります。シャープでモダンな雰囲気に仕上げたいときにおすすめのカラーですので、サッシの色候補として覚えておきましょう。

サッシの色は場所によって選び方が違う

サッシの色は外側と内側の2ヶ所を決める必要があります。外側は家の外観、内側はインテリアに影響しますので、それぞれの雰囲気に合わせて色を選ぶ必要があります。ここでは外側と内側それぞれについて、色の選び方をご紹介します。

外観視(外側)

外側のサッシは基本的には外壁と似た色を選びましょう。たとえば外壁が白であればサッシも白です。家によっては外壁に複数の色を使っていることもあるでしょう。その場合、複数の色のサッシを選択可能です。

外壁とサッシに合う色が無い時は、濃い色にも薄い色にも合うと言われるシルバーがおすすめです。白い外壁でも色味によっては白のサッシが浮くこともあります。この場合も、シルバーの方が合うこともあります。

シルバーは手入れをしやすいという特徴もあります。白や黒は土ぼこりが目立ちやすく、幹線道路や畑の近くの家だと手入れの手間がかかる心配があります。外側のサッシを選ぶときには、見た目も重要ですが、このようなお手入れの手間についても考えておく必要があります。

窓のデザインを強調した時は、あえて外壁とは違う色のサッシにすることで窓が強調されやすく、個性的な外観に仕上げることができます。ただし、彩度の高い外壁にブラックのサッシは合いませんし、シックな雰囲気の外壁にホワイトのサッシが合わないなどの、無理のある組み合わせもあります。

合う合わないというのは主観的な部分でもありますが、自分だけで決めずに周りの人の意見も参考にしましょう。

内観視(室内側)

外側の時同様、家のインテリアに合う色を選びましょう。たとえば壁が白ければ白いサッシという要領です。和室やリゾート風の部屋には濃い色が合います。木目はどのような雰囲気の部屋にも合わせやすいです。

サッシの内側の色を選ぶ際に覚えておきたいのが窓サッシにはサッシの他に窓枠もあることです。窓枠もフローリングも自然の木を使ったものだと、サッシも木目色を選びたくなりますが、木製サッシでない場合はあまりおすすめできません。

自然の木は経年と共に色が濃くなりますが、サッシの木目は変化しないため、不自然になってしまいます。そのため、窓枠の経年変化を考えて濃いめの木目色を選ぶか、白色のサッシのほうが合いやすくおすすめです

意外と合わない組み合わせが同系色です。まったく同じ色であれば問題ないのですが、微妙に色が違う場合や素材の違いによって光沢に違いがあると、その微妙な違いが違和感になってしまいます。白や黒のようなはっきりとした色ならまだいいのですが、その他の色はあえて違う系統の色でも検討してみましょう。

サッシの色を選ぶときに気をつけること

サッシの素材にはアルミや樹脂、アルミと樹脂の複合や木製など、様々な種類があり、それぞれ選べる色が変わってきます。
アルミサッシにはアルミのみを使っているため、木目調のようなナチュラルな雰囲気を出すことは難しく、色の選択肢も限られています。

木製の場合、基本的には木目を活かしたデザインですが、塗装することで好みの色にすることは可能ですので、模様替えをした際や経年による色の変化が発生しても見た目の統一感を保ち続けることができます。

アルミサッシや木製の場合は家の外と中で同じ色しか選べないため、外と中で違う雰囲気にしているときには、どちらかがしっくりこないという状態になりがちです。
樹脂や、アルミと樹脂の複合サッシであれば、外側と内側で違う色が選べますので、外壁とインテリアの色合いが異なる家の場合は、樹脂製や複合サッシを選びましょう。

また、ホワイトのサッシはとても汚れが目立ちます。ホワイトが絶対にNGとは言いませんが、きちんと定期的なお手入れができないのであれば、避けておいたほうが無難です。ただし、室内関しては黒も汚れが目立ちます。ホコリ等が浮いて見えるためです。掃除が苦手という場合には、白と黒は避けて、シルバー系を選ぶようにしましょう。

サッシの種類別に塗装方法を解説

サッシも外壁などと同様に経年劣化しますので、再塗装は必要です。そこで、サッシを塗装する際の注意点を種類別に確認していきましょう。

樹脂製

経年と共に、紫外線や雨水などの影響で色あせや変色、チョーキング現象が現れます。このような現象が発生してきたら、再塗装のタイミングです。

以前は樹脂サッシの塗装を行ってもはがれや膨れ、反りなどが発生することが多かったのですが、塗料の進化や専用塗料の開発により、見た目を美しくするだけでなくサッシの寿命を延ばすという効果も期待できるようになりました。

塗装の効果を最大限発揮させるためには、事前にサッシの汚れや油分をしっかり落とすことがポイントです。サッシに汚れなどが残っていると、塗料のはがれや、塗装を行った箇所の膨れが起きやすくなります。

樹脂サッシは断熱性が高いと言われているため、外側にガイナ塗料などの断熱塗料を用いることで、夏場の屋外と屋内の気温差をさらに軽減させることが可能です。

木製

木は水分を吸ったり出したりすることで収縮します。そのため、塗料の品質に関わらず5~6年もすると塗装の防水効果が落ち、色あせやはがれ、カビが見られることが多いです。木製サッシも樹脂同様、下準備が大切です。薬品で汚れやシミを落とし、やすりやサンダーで塗膜を削り落として**下地を整えます。

塗膜が残った状態で塗装を行うと、塗料の剥がれや塗装を行った箇所のはがれにつながるため、十分に下準備を行いましょう。

木製サッシは、木部専用の塗料や水性塗料を用いて三度塗りします。木材の劣化が激しいと塗料を吸収する勢いが強まるため、サッシの状態によっては三度以上塗装されることがあります。色のついた塗料で塗装をすると、既存のサッシの木目とは違ったデザインにすることができますが、元の木目をそのまま活かす場合は、透明のクリア塗料で塗装します。

アルミ製

アルミ製のサッシは塗装が不要だと言われることもありますが、長く使っていると白い斑点のようなものが浮いてくることがあります。この白い斑点はサビですので放置しておくと穴が空いてしまうこともあります。このため再塗装が必要なのですが、アルミは塗料が乗りにくい性質があるため、「塗装できない」とされていました。

ところが、最近はアルミでも塗装できる塗料が増えてきましたので、きちんとした手順で行えば、アルミ製のサッシも塗装ができ、さらに長く使うことが可能です。

アルミ製のサッシの塗装は、下地処理と塗装後のコーティングが重要になります。下地処理がしっかりとできていないと塗料がうまく乗りません。下地処理後にはプラフサで表面を整えて、さらにプライマーで下塗りを行います。そこまで行えばあとは他の素材と同じで3回塗りをすればOKです。

塗装が乾いたら防水効果のあるコーティング剤を塗って完了です。文章にすると簡単に思えますが、この下地処理や下塗りにはかなり高い技術が求められます。

DIYでサッシの色を塗り変えられる?

昔はアルミサッシの上に塗装を行ってもはがれやすかったですが、最近では塗料の進化や専用塗料の開発によりアルミサッシにも塗装が行いやすくなりました。

サッシのメンテナンスを行う場合、サッシごと交換するよりも塗装の方が費用を抑えられますが、DIYでさらに費用を抑えながらお好きな色に塗装したいという方も多いのではないでしょうか。ここでは、DIYでアルミサッシを塗装する際のポイントをご紹介します。

DIYでアルミサッシを塗装する方法

まず、サッシについた汚れや油分を拭きとり、専用シーラーを塗ってから乾かします。その後、複数回の塗装を繰り返して完成です。失敗しないためには、塗装する度にしっかりと乾かすことがポイントです。

刷毛で塗るよりも、アルミ専用のスプレータイプを使用する方が色ムラになりにくいためおすすめです。しかしそれでも多少のムラはできてしまいますし、スプレーの量の調節が難しいので、慎重に塗装しましょう。

すでにご紹介しましたように、アルミ製のサッシは下地処理に高い技術が求められます。DIYでそれなりに仕上げられたように見えても、1ヶ月もしないうちに塗装が剥がれてしまうこともあります。腕に自信がない人は業者に依頼することも検討してみましょう。

サッシの塗装を業者に依頼するときのポイント

業者に塗装依頼する場合の相場は、1箇所につき4万~6万円です。取り替えの場合には15万円以上しますので、かなりコストを抑えることができます。動きが悪くなって使いづらいというような状態でないのなら、取り換えよりも塗装のほうが圧倒的にお得です。

ハウスメーカーや工務店、リフォーム業者や塗装専門業者など、塗装を行える業者は多数存在します。業者によってそれぞれ強みが異なるので、様々な色の選択肢から選ぶことができます。業者によって提案される塗装内容や価格も異なるので、複数の業者から相見積もりを取り、費用を抑えつつサッシを理想的な色に塗装してくれる業者を選択しましょう。

業者を選ぶときのポイントとしては、下記の5点が挙げられます。

  • サッシ塗装の実績がある
  • 自社に所属している職人が施工している
  • 見積書に明細が記載されている
  • 保証期間が設定されている
  • 見積金額だけで選ばない

まず大事なのがサッシ塗装の実績があるという点です。アルミサッシの場合は、塗料を塗ればいいというわけではなく、経験が浅い人が行うとすぐに剥がれてしまいます。必ず実績がある業者に依頼してください。そのときには、職人さんが会社に所属していることを確認しましょう。

工事を下請に丸投げしているような会社はNGです。コストダウンのために職人さんが手を抜かなくてはいけない状態になっていることもあり、高い品質での塗装ができないこともあります。下請けではなく、自社で責任を持って施工している業者を選びましょう。

また、見積書に「塗装作業一式」とだけ書かれているような業者も避けましょう。どのような作業にいくらかかるのか、どんな塗料を使うのかまで明細が記載されていないと、その見積金額が妥当なのか判断できません。ごまかしもあるかもしれませんので、このような業者は使わないでください。

そして、大事なのは工事が終わった後のアフターフォローです。きちんと保証期間が設定されていることを確認しましょう。チェックするポイントが多くて大変ですが、見積金額だけで選ぶと追加料金を請求されたり、手抜き工事をされたりする可能性があります。それを避けるためにも、金額だけで選ばずに、しっかりポイントを抑えて業者選びを行いましょう。

サッシの色を変更するときの注意点

色見本やカラーシミュレーターは参考程度に

サッシに塗る塗料の色を選ぶ際、日本塗料工業会が提供する色見本を見せてもらえますが、色見本と実際の色が必ずしも同じように見えるとは限りません。 面積によって彩度が多少変化することで色が異なって見えるためです。

また、パソコンによるカラーシミュレーターを用いる業者もありますが、パソコンの種類やモニターで色は異なって見えます。色に悩んだ時や全体のバランスを見たい時の参考程度に考えておく方が良いでしょう。ちなみに下記リンク先でカラーシュミレーションが可能です。

ALGEO(アルジオ)カラーシミュレーション

イメージと塗装後のギャップを確実に防ぎたいという方は、ショールームで実物を確認しましょう。どうしてもショールームに行けないという場合には、業者に塗装サンプルをサッシの目立たないところに塗ってもらいましょう。手間のかかる作業ですので、すべての業者が対応してくれるわけではありませんが、ダメ元で依頼してみてください。

マンションの場合は許可が必要

マンションの補修やリフォームを行う場合、管理規約でできる範囲が定められています。サッシは外から見える部分であるため、外観の統一感のために外側は自己判断で手を加えてはいけない場合があります。

トラブルに発展しないように管理規約の確認と共に、管理者に塗り替えの許可をもらいましょう。

まとめ

塗装が剥げてしまって見た目が悪くなったサッシや、サビが浮いてきたアルミサッシ。交換しようと思うと15万円以上の費用が発生しますが、再塗装なら4万~6万円で新品同様の見た目に生まれ変わらせることができます。動きに問題がないなら、再塗装のほうが圧倒的にいいですよね。

動きが悪くなるなど、使い勝手に問題がある場合には交換するようにして、見た目だけの問題であれば塗装と選ぶようにしましょう。そのときに大事なのが外壁や内装との調和です。サッシだけが主張することのないように、バランスのいい色の組み合わせになるように選びましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。