玄関などを始めとして家中のいたるところにある《鍵》。 ここでは鍵交換に必要な基礎知識として、その種類と特徴をご紹介いたします。
鍵と錠の違い
鍵の基礎知識を知る上で、まずは一緒くたにされやすい鍵と錠の違いをご紹介します。 鍵は鍵穴(シリンダー)に差し込み錠を開け閉めするための道具です。
一方、錠(錠前)は扉自体に仕組まれる機械的装置で、基本的には鍵でもって開けたり閉めたりすることができます。 この2つを合わせて鍵として認識されることも多いですが、それぞれの種類には違いありますので、以下よりその詳細をご紹介していきます。
鍵の種類
ピンシリンダー
主に日本の戸建の玄関などで使用されているピンシリンダーは鍵の先の片側のみギザギザがあります。
鍵穴にはタンブラー(鍵を回転させるための部品)としてピンが何本か仕込まれていますが、鍵を差し込むことによって鍵穴内のピンタンブラーが整列し、外筒と中筒に分かれている中筒の部分のみ回転できるようになり解錠・施錠が可能になります。
日本では馴染み深いピンシリンダーですが、 最近では防犯面での危うさが指摘されており、玄関など防犯上の重要なポイントに使う場合には他の防犯性の高い鍵にすることが推奨がされています。
ロータリーディスシリンダー
ディスシリンダーという日本の多くの家屋で使用されていたものの、防犯面の危険性を指摘されていた鍵の進化型がこのロータリーディスシリンダーです。 ロータリディスシリンダーは鍵の先がギザギザしていたり、くぼんでいるような形のものも存在します。
鍵穴に正しい鍵を差し込むことで中のロータリー状のタンブラーが動き、ロッキングバーとタンブラーの切欠と呼ばれる小さな穴が合致することで内筒が回転し、解錠・施錠が可能になります。
防犯性が高いのは先に述べた通りで、そのことから住宅の玄関に使用されることが多い鍵です。
ディンプルキー
ピッキングなどの被害も多くなってきた2000年代に、普及し始めた防犯性の高いディンプルキー。 形が、鍵の表面側にポツポツと大小の大きさの異なる穴が並んでいるのが特徴です。
構造としてはピンシリンダーと同じではありますが、ピンの数がそのおよそ10倍以上になっているなど、より複雑性が上がっているため防犯対策にも優れています。
住宅はもちろん金庫にも使われるほどの防犯性を誇ります。
錠の種類
ケースロック
錠の機能を持つ箱型のケースで鍵穴とノブの部分が分かれています。強度も高いのでこじ開けなどに対する防犯対策に優れています。
インテグラルロック
鍵穴とノブが一緒になっているのが特徴です。 ノブごと破壊することも可能であったり、サムターン(中側につけられてる鍵閉めつまみ)を外側から回すことができたりと防犯面としてはやや頼りない面があります。
本締り錠
デットボルト(本締め用)のみで、ラッチボルト(風などで勝手に開かないようにするための仮締め)はありません。 それ故、2つ目の鍵である補助錠として利用されることが多いです。
プッシュプル錠
押す・引くの動作で扉を開閉できるプッシュプル錠は、その多くが上下ツーロック(2つの鍵付き)になっています。
面付け錠
ケースロックと形は似ていますが、錠の機能を持つ部分が出っ張っているのが特徴です。 ケースロック同様強度が高いです。
引き戸錠
引き戸につける錠です。日本家屋の玄関の引き違い戸につける錠もこの引き戸錠になります。
良い鍵は業者さんと相談しながら選びましょう
鍵3種類、錠6種類と、現在日本で多く使われている種類のご紹介をしましたが、いかがでしたか。 いずれも特徴を持っていますので、それぞれ適した場所に使用することをおすすめします。
良い鍵を選ぶ時のポイントには《防犯性》や《耐用性》があがられますが、正直素人目ではわかりづらい面でもあります。 たとえば玄関であれば防犯性や強度の高い鍵や錠を選択していく必要がありますが、鍵自体の種類や自宅の扉の種類によってもつけられる鍵や錠が限られてくる場合もあります。
また現在耐用性に優れた鍵も出ていますが、錠前の製造業者団体の日本ロック工業会では通常10年を耐用年数として見直しすることを勧めていますので、定期的に鍵の点検を行うほうが良さそうです。
いずれも防犯性や耐用性が優れた良い鍵を選ぶ場合は、専門の業者さんに相談しながら決めていくことをおすすめします。
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