鍵は適材適所で選ぶ
【参考】https://pixabay.com/ja/キー-キーチェーン-リング上のキー-城-1966556/
鍵を選ぶときは、「どこに使うのか」で選ぶべき鍵が変わってきます。例えば門扉の場合、頑丈な門扉もあれば、どちらかというと外観重視の門扉もありますよね。セキュリティの高い鍵を付ける場合もありますが、玄関と違いセキュリティに気を使っていますよというメッセージが伝わるような鍵が好まれる場合もあります。
最近はカード式の鍵も増えていますが、勝手口のようにごみ出しなどで頻繁に出入りするような場所にカードキーを使ってしまうと、出入りする度にカードキーを持つ必要がありとても不便です。鍵は適材適所で選ぶようにしましょう。
玄関の鍵としては、シリンダー錠のツーロックが基本です。シリンダー錠は防犯性の高い鍵ですが、ツーロックにすることで、さらにピッキングでの解錠が難しくなります。ツーロックになっているだけで、空き巣などに狙われにくくなることもありますので、玄関はツーロックを基本としましょう。
空き巣の侵入は目立ちやすい玄関でなく、裏口に値するような勝手口が狙われることが多くあります。勝手口もセキュリティの意識を持たなくてはいけませんよね。とはいえ、使い勝手の良さも重要です。勝手口もツーロックにするか、補助鍵を見えるように設置しましょう。
窓も空き巣の侵入が多い場所です。ところが窓やドアの鍵はとても簡素なもので、簡単に開けることができてしまいます。窓やドアには補助鍵を使い、雨戸やシャッターも併用するとなお安心です。
高い防犯性を求めない倉庫などの鍵の場合は、円筒錠のようなシンプルな鍵が選ばれます。価格も抑えることができ、鍵を見せることだけでセキュリティへの意識があることを表現することができます。
標準的な鍵の種類
鍵は適材適所で選ぶのが基本ですが、鍵の種類を知っておかなければ選びようがありません。ここでは、家で使われることの多い、代表的な鍵について紹介していきます。
シリンダー錠
玄関の標準的な鍵がシリンダー錠です。鍵を差し込んで回転させることで施錠・解錠を行います。セキュリティの高い鍵は、鍵の表面にいくつものくぼみを付けた「ディンプルキー」と、鍵の表面を波状に削った「ウェーブキー」があります。
補助錠
主錠とは別に、防犯のために添える鍵です。窓やドアに後づけすることもでき、なおかつ視覚的にも、鍵が二重についていることがわかります。二重に鍵が付いていることを示すことで、空き巣などが侵入を諦める確率を高めることができます。
引戸錠
引戸錠は、その名の通り引き戸に使うための鍵です。引き戸はその構造からセキュリティが低く、より強度の高い鍵が求められます。一般的には引戸錠もツーロックにするか、補助錠を組み合わせて防犯性を高めます。
円筒錠
セキュリティはそれほど気にしないけれど、鍵くらいはかけておきたい。そういった場所に適した鍵が円筒錠です。ピッキングやバールでのこじ開けには弱いのですが、コストを抑えることができ、安易な侵入を防ぐことができます。
キーレスでのセキュリティがトレンド
どんなにセキュリティの高い鍵でも、空き巣の技術とのいたちごっこになってしまいますので、物理的な鍵ではなく電子的な鍵を用いたキーレスの鍵を採用する方も増えています。キーレスにもいくつかの種類があり、暗証番号で開くものや、専用のカードキーやリモンで施錠・解錠するものなどがあります。
最近のトレンドは、スマートフォンで施錠・解錠することができるインターロックです。わざわざ鍵を取り出して解錠する必要がなく、スマートフォンをかざすだけで鍵を開けられますので、とても便利に利用することができます。自動車の鍵と同じように、近づいただけで解錠できるものなど、キーレスの世界も年々進化しています。
小さなお子さんを抱いている場合や、買い物袋を手に持った状態でも楽に解錠できるため、セキュリティ面だけでなく、使いやすさからキーレスを選ぶ方も増えています。
ただし、電子的な鍵ですので、停電したときにいつも通り施錠や解錠ができないという問題もあります。キーレスはとてもセキュリティが高く、理想的な鍵ではあるものの、不便な一面もあるということを覚えておきましょう。
キーレスでのトラブルは意外と多く、キーレスにしたことで手ぶらなまま家から閉め出されてしまったという方もいらっしゃいます。キーレスを採用するときは、使い方や万が一の場合の対処法を理解したうえで取り入れ、家から締め出されるようなことのないようにしましょう。
まとめ
鍵は家のセキュリティを高めるために、とても重要なアイテムです。玄関や勝手口などでは、ツーロックを基本として、空き巣などが心理的に侵入しにくいと感じるような鍵を取り付けましょう。窓やドアなどについている鍵は、簡単に開けることができるので、補助錠や雨戸などを使うと良いでしょう。 鍵は適材適所で選ぶことが重要です。
セキュリティの高さや使い勝手にこだわりたい方は、キーレスタイプの鍵も検討してみましょう。非常に高い防犯性を持つだけでなく、日常の小さなストレスからも解放されます。ご家族の安全を確保することにも繋がりますので、ご家庭のセキュリティ状況を把握し、より防犯性の高い鍵を検討してみてください。
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