壁の塗り替えと壁紙の張り替えはどちらがいい?
既存の壁紙が古くなったとき、新しい壁紙を張り替えするのが一般的ですが、最近ではちょっとオシャレなカフェ風に塗り替えるというケースも増えています。それでは壁紙の張り替えと壁の塗り替えのどちらが壁の仕上げとして優れているのでしょう?
残念ながら、絶対にこちらがいいという結論はありません。壁の塗り替えにも壁紙の張り替えにもそれぞれに魅力があり、部屋をどのような空間にしたいかによって、適している仕上げ方法が違ってきます。
個性ある空間にしたい場合には、面を自由にデザインできる塗装のほうが適していますが、少しでも安く仕上げたいのであれば壁紙が適しています。ただし、壁紙は1箇所でも破けてしまったり、汚れてしまったときには、その面をすべて張り替えしなくてはいけなくなります。
壁を塗る場合には、色をきちんと調合すれば部分的な塗り直しもできますし、その汚れを隠すような絵を描くこともできます。修繕が必要になったことを考えた場合には、壁紙よりも塗装の塗り替えをおすすめします。
室内の壁を塗り替えるメリット
壁を塗り替える場合のメリットとしては、下記の4つが挙げられます。
- 自由に塗り替えができる
- 色が豊富
- 素材感を出すことができる
- 次のリフォーム時からは廃材が出ない
壁を塗るメリットとして大きいのは、色の塗り替えが自由にできるということです。汚れたときはもちろんのこと、ちょっと気分を変えたいというときでもすぐに塗り替えできます。色も豊富にありますし、混ぜ合わせれば好みの色を作ることもできます。壁全体をキャンパスのようにして、絵を描くこともできるため、とても自由度が高いのが塗装の魅力です。
さらには、壁の素材を活かしたデザインが可能で、むき出しにしたコンクリートの上から塗装すると、カフェやバーのような空間を演出できます。そして、最初に壁紙を剥がして塗装してしまえば、それ以降の塗り替えでは廃材が出ません。自由でエコなのが、壁紙にはない塗装の魅力になります。
壁の塗り替えを業者に依頼したときの費用相場
壁の塗り替えはDIYでも可能ですが、ここでは業者に依頼したときにどれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。
壁塗装の費用相場:1,000円/㎡
一般的な塗料を使った場合、壁塗装にかかる費用は1,000円/㎡です。機能性のある高級な塗料を使った場合にはさらに相場はあがりますが、壁1面を塗るくらいであれば15,000円くらいの費用から対応してもらえます。
ただし、塗り替えをする場所の状態によっても費用が変わります。例えばカビが発生している浴室の場合は、カビ落としをしなくてはいけませんので、塗装だけなら15,000円くらいから可能ですが、カビを落とす作業が入ると25,000円以上かかります。
また、家具の移動や足場接地が必要な場合も追加料金が発生します。既存の壁紙の廃材処分費など小さく追加される費用があり、ケースによってまっかく金額が変わってきます。上記の相場はあくまでも参考程度に考えておき、きちんとした金額は業者に見積もりしてもらいましょう。
室内塗装で費用を抑えるポイント
室内塗装の費用を決めるのは塗料の種類です。塗料にはいくつもの塗料があり、安価なものから高機能なもの、そして塗料を調合して独自のカラーを作り出すこともできます。予算があればどこまでもこだわりの室内塗装ができるのですが、安価に抑えるポイントは一般的な市販品を選ぶことです。簡単に入手できる安価な塗料をそのまま使用すれば、室内塗装の費用は抑えられます。
ただし、塗料には適材適所の考え方があります。洗面所や浴室などの湿度が高い場所には、耐水性の高い塗料を使うなどして、できるだけ長持ちさせるという考え方もあります。目先の費用を安くするのもひとつの方法ですが、塗装のリサイクルを伸ばすというのもトータルでの費用を抑えるためには重要な考え方のひとつです。
業者選びも室内塗装の費用を抑えるためには重要になります。室内塗装の費用は業者によって大きく変わります。腕がいいけど費用が高い業者もいれば、その反対の業者もいてどの業者に依頼していいのかわからないですよね。
そういうときは3,4社に見積もりを依頼して、自分の準備できる予算の範囲で、「ここに任せたい」と思える業者を選ぶようにしましょう。ポイントは安さだけで選ばないことです。特に相場よりも安すぎる業者は問題がある可能性があるため、注意してください。
壁の塗り替えで使われる塗料の種類
室内塗装はいくつかの種類の塗料の中から選んで塗装を行います。ここでは室内塗装で使われる塗料の種類と、その特徴やメリットを紹介します。
水性塗料
ニオイが少なく環境にも優しい塗料が水性塗料になります。水性ですと水に弱いイメージがあるかもしれませんが、しっかりと乾いた状態ですと耐久性もあり、外壁などに使うこともできます。取り扱いや保管も簡単で、なおかつ費用も安いというメリットがあります。
冬場などの気温が低い場合には塗料が乾きにくいこと、そして油性よりも密着性が低いため、下地処理が必要になるケースがあるという特徴もあります。
油性塗料
強いニオイがあり、保管も気を使わなくてはいけない油性塗料ですが、塗料の密着性が高く、短時間で乾燥できるというメリットがあります。下地をつくる必要がありませんので、水性塗料よりも工期が短くなる傾向にあります。
ただし、強いニオイの原因となる有機溶剤は体に悪影響を与えることもありますので、室内塗装にはあまり向いていない塗料になります。
漆喰
塗装というとペンキなどをイメージする人が多いかと思いますが、実は漆喰も塗装の一種に分類されています。漆喰は天然の壁材で体にも優しい素材で、しかも抗菌機能や調湿機能まである、とても優れた室内塗装になります。きちんと施工された漆喰の寿命は100年ともいわれていますが、10年に1度くらいのメンテナンスが必要になります。
壁の塗り替えを行うときの注意点
【注意点1】
室内塗装で重要になるのは、その塗料です。基本的に室内塗装では刺激性の少ない水性塗料が使われますが、中には油性を使う業者もあり注意が必要です。塗料は塗膜を形成するために水性または油性の溶剤を使いますが、油性溶剤には化学物質が多く、乾燥時に揮発してしまいます。
屋外であれば、拡散するため、あまり問題になりませんが、室内の場合には揮発した溶剤が篭もるために換気が重要になります。もちろん水性もまったく化学物質が含まれないわけではありませんが、その量は油性に比べて少ないのが特徴です。
【注意点2】
室内塗装では、下地となる素材に対応した塗料を適切に使っているかも注意すべき点です。また下地処理をしっかりと行うことにより塗料を長持ちさせることができますが、適さない塗料や下地処理を怠った場合は、短期間で剥がれてしまうこともあります。
DIYで壁の塗り替えはできる?
DIY慣れしている人なら、壁の塗り替えくらい自分でできるような気がしますよね。実際に自分で壁に塗装している人はいます。ただし、素人の塗装とプロの塗装では仕上がりが全く違います。そもそも経験が少ない人が壁を塗ろうとしても、塗った塗料が剥がれ落ちてしまいます。
壁に塗装する場合には、まずは下地作りが重要になってくるのですが、素人にはこの下地作りのハードルがかなり高く、その結果として塗装の仕上がりも粗くなってしまいます。
さらにはペンキだけでなく、刷毛やローラー、養生のためのテープなどを買い揃えると思ったよりも費用がかかります。全部揃えて始めてみても、思うように塗れないことがありますので、その場合は、材料が全部無駄になってしまいます。
予算がほとんどない場合や、経験を重視するならDIYで壁の塗り替えをするのもいいのですが、短時間できれいに仕上げたいなら業者に依頼するのが一番です。費用も塗料の種類にこだわらなければかなり抑えることができますので、どうしても自分で施工したいのでなければ、まずは業者に相談してみましょう。
まとめ
壁のリフォームをするときに、ほとんどの人が壁紙の張り替えを選びますが、壁紙ですとどうしてもありきたりな雰囲気になりがちです。もしカフェのようなオシャレな空間を目指したいのであれば、壁の塗り替えも検討してみてください。
塗り替えはDIYでも可能ですが、ここでご紹介しましたように、塗料の種類を理解したり、材料を買い揃えたりと思ったよりも大変です。そこまでは無理なくできても、実際に塗る工程になると、まったくきれいに仕上がらないということもよくあります。
さらには塗装はデザイン力が求められますので、仕上がりの美しさや個性的なデザインを求めるのであれば、経験豊かな業者にリフォームしてもらいましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい場合は、複数の工務店に見積りを出してもらってしっかり比べてみることです。しかし、自力で信頼できる工務店を探したり、複数の業者とやりとりするのは手間がかかりとても大変ですよね。リフォマなら、全国1,000社の工務店が加盟していますので、あなたの「困った!」を解消してくれる工務店を効率よく探せます。
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室内塗装のお役立ちコラム
Q.室内塗装の種類ってどんなのがあるの?
土壁は昔ながらの手法であり、上塗りに使う土によって種類も色々と分かれます。プラスターは石灰でつくられたもので、石膏プラスター、鉱物質の粉末と水を混ぜたドロマイトプラスターがあります。
繊維壁は、パルプや紙繊維、化学繊維などをのりで混ぜて水でねってつくります。
珪藻土は、植物プランクトンの死骸が堆積した土層からつくられたもので、とても人の体に優しい自然の塗装です。珪藻土は、調湿性、断熱性などに優れた塗装で、アレルギー症状なども緩和してくれる効果があります。
しっくい壁は、砂や糊を混ぜた消石灰を土壁の上にぬるもので、昔ながらの手法であり、耐久性、調湿性や断熱性にも優れています。