2018年11月9日

浴室塗装の費用相場は? 浴槽や壁、床など素材別に価格が分かります

ユニットバスを長年使用していると、浴室の塗装が剥がれてくるなどの不具合が発生します。この記事では、浴室塗装の費用相場だけでなく、メリットとデメリットや注意点についても詳しく解説しています。浴室塗装を考えている方は、参考までにご覧ください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

浴室塗装の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 浴室塗装 を行う場合の概算費用です。

バスタブ塗装
80,000円〜150,000円
浴室壁塗装
90,000円〜130,000円
浴室床塗装
50,000円〜90,000円
浴室天井塗装
40,000円〜60,000円

まずは相談から

見積を依頼する

浴室塗装を行う場合の費用相場

浴室塗装

それではまず、浴室塗装を行ったときにどれくらいの費用がかかるのか、その相場を見ていきましょう。

塗装箇所費用相場
浴槽の塗装8万~15万円
浴室壁の塗装9万~13万円
浴室床の塗装5万~9万円
浴室天井の塗装4万~6万円
浴室全体の塗装20万~23万円

塗装する面積と塗装のしやすさによって費用が決まりますので、面積が広くて面の多い浴槽が8万~15万円と、最も費用相場が高くなります。浴室全体を塗装する場合は、浴室の広さにもよりますが20万~23万円が相場です。

ユニットバスの交換をしようとすると、コンパクトなもので25万円、高機能なものですと80万円くらいかかります。見た目の問題だけでしたら、新しいユニットバスに交換するよりも、浴室塗装のほうが費用を大幅に抑えることができます。

浴室塗装ではどんなことをするの?

浴室塗装とは、浴室リフォームの一つで、大掛かりな工事をせずに浴室をきれいにすることができます。ユニットバスはもちろんですが在来工法の浴室にも対応でき、浴室全体の塗装から壁や床、浴槽といった部分のみの塗装も可能です。

浴室に塗装を施すことで浴室内に発生したカビや落ちにくくなった壁の汚れ、浴槽の塗膜が剥がれてきた等の様々な劣化症状が改善され塗装後は壁や床、浴槽等に汚れが付着することも防いでくれます。

浴室塗装はいつ行えばいいのか

浴室塗装

浴室塗装は費用も安く、見た目は新品同様の状態に戻すことができるリフォームですが、浴室がどんな状態になったら塗装を考えたほうがいいのでしょう?

  • カビが発生する頻度が増えた
  • お風呂の汚れが掃除では落ちなくなった
  • 塗装に浮きが見られるようになった

このような症状が見られたら、塗装を検討してください。お風呂掃除をこまめにしても浴室の汚れを落としきれなくなったときが、浴室塗装を行う目安です。浴室の壁や浴槽は本来コーティングされていますので、汚れが付着することはほとんどありません。それでも浴室の壁や床が汚れるということは、塗装の効果がなくなっていることが考えられます。

ただし、汚れが目につくようになるのを待つ必要はありません。浴室の塗装は10~20年くらいで効果がなくなりますので、浴室の汚れが目立つ前、例えば15年ごとに塗り替えるという方法もあります。何年ごとに行うかあらかじめ決めておけば、費用を積み立てておくこともできますので、急な出費に悩まされないで済みます。

浴室塗装については下記リンク先に詳しく記載されていますので、参考にしてください。 浴室塗装をするときに覚えておきたい基礎知識 ユニットバス(お風呂)をキレイにしよう!

浴室塗装を行うメリットとデメリットを解説

浴室塗装

費用をそれほどかけずに、浴室が生まれ変わる浴室塗装ですが、メリットだけでなくデメリットももちろんあります。浴室リフォームの検討をするときには、メリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。

浴室塗装のメリット

  • 交換リフォームの半額くらいしかかからない
  • 工期が短くてすぐに浴室を使用できる
  • 防カビ効果が高くなる
  • 廃棄物が出ないから環境に優しい

浴室塗装のメリットはなんといっても、交換リフォームと比べて格安で新品の見た目に戻ることです。予算に余裕がある場合は、最新のユニットバスにするのも良いと思いますが、できるだけ低予算できれいにしたいというのであれば、低価格でできる浴槽塗装がおすすめです。

また、浴室塗装の工期期間は大体1日で、在来工法の大きな浴室でも2日あれば工事が終わります。お風呂を使えない期間が短くて済むのも浴室塗装の特徴のひとつです。銭湯などが近くにないという方は、短期間で工事が終わるというのはとてもありがたいですよね。

さらに、浴室を塗装をしますので、防カビ効果もアップします。汚れもつきにくくなり、お手入れのしやすさという意味では、新品と変わらないような状態に仕上げてもらえます。さらに、交換するときのように廃棄物が発生しないのも、地球に優しいというメリットがあります。

浴室塗装のデメリット

  • 浴室や浴槽の機能性は変わらない
  • 塗装できる業者が限られている

塗装は交換と違って既存の浴室や浴槽を使いますので、使い勝手がよくなるわけではないというデメリットがあります。さらに、見えない部分にカビが発生しているなどのトラブルがあっても、そのまま放置することになってしまいます。見た目はきれいでも、浴室としての老朽化は確実に進んでいくことを頭に入れておく必要があります。

浴室塗装は知識と経験が求められるため、どの業者でも対応できるわけではなく、業者選びに時間がかかるというデメリットもあります。地域によっては、対応できる業者がいないこともあります。このように、浴室塗装は必ずできるわけではないということも覚えておきましょう。

浴室塗装を行うときに注意しなくてはいけないこと

浴室塗装

浴室塗装はとても難易度が高く、対応できる業者はそう多くないとお伝えしましたが、それゆえに施工するときに注意しなくてはいけない点がいくつかあります。

  • DIYで塗装しない
  • 浴槽や壁の材料によっては塗装できない
  • 損傷の状態がひどい場合は塗装できない

まず、いくらDIY慣れしている方でも、元職人の方でもない限り、浴室塗装はほぼ間違いなく上手くいきません。浴室は常に湿気にさらされる場所ですので、しっかりと材料になじませないと、すぐに塗料が剥離してしまいます。特に浴槽はお湯をはりますので、家の壁を塗装するのとはまったく違ってきます。浴室塗装は業者に依頼したほうが確実です。

また、塗装が馴染みやすい材料と、そうでない材料があるため、浴槽や壁の材料によっては塗装できないこともあります。例えば、浴槽に使われるホーローやステンレス、壁に使われるタイルやモルタルなどは、塗装に適しません。木材やポリはそもそも塗装ができないなど、塗料と材料の相性がありますので気をつけてください。

さらに、損傷がかなりひどい場合には、塗装による再生が難しいため、塗装工事を断られる可能性もあります。この場合は、費用がかかってしまいますが、新しいユニットバスに交換することになります。  

浴室塗装で費用をおさえるポイント

浴室塗装は、浴室の面積や箇所によって必要な費用が異なります。浴槽を塗装する場合であれば、浴槽の材質によって使用できる塗料にも違いがある他、浴槽の面積によっても費用が異なってきます。浴室全体を塗装する場合と壁や床のみといった部分的な塗装でも、費用は大きく違ってきます。少しでも費用を抑えたいのであれば、塗装が必要な箇所に絞って施工してもらいましょう。

浴室や浴槽にキズや剥がれ、欠けているときなどは、パテ補修などの追加作業が必要になり、損傷が激しい場合には別途補修費用が発生する場合があります。そして、仕上げに汚れなどの付着を防ぐフッ素コーティング防カビコーティングなどを施す場合も費用が上がります。業者にあれこれ勧められるかもしれませんが、必要ない工程は断るようにしましょう。

その他の費用をおさえるポイントとしては、複数の業者に見積もりを取って比較検討をしてみることです。1社だけの見積依頼ですと、その金額が適正なのかどうかの判断も難しいため、できるだけ2~3社に見積もりをお願いし、満足できる価格を提示してくれた業者に依頼しましょう。

浴室塗装を依頼すべき業者のポイント

浴室塗装

浴室塗装は難易度が高い作業ですので、業者選びがとても重要になります。満足度の高い状態に仕上げてもらうために、どんな業者に依頼すればいいのかご紹介します。

  • 浴室塗装の実績がある
  • コーティング業者ではなく塗装業者を選ぶ
  • FRPライニングができる
  • 塗装に対する保証期間がある

まず重要なのが浴室塗装の実績です。それもコーティングではなく、塗料を使った塗装の実績があるかどうかを確認してください。5年以上継続して浴室塗装をしている業者を選びましょう。

腕の良し悪しを確認するには「FRPライニングできますか?」と聞いてみてください。これはFRPに空いた穴を補修する作業ですが、これができない業者は塗装の腕がかなり低いと考えられます。できないと答えた業者は避けておきましょう。

また、塗装をするだけでおしまいというのではなく、きちんと保証期間がある業者を選んでください。塗装は上手くできたと思っても、時間の経過とともに剥がれてしまうこともあります。2年くらいの保証があり、その期間は無償で補修してくれるサービスのある業者に依頼すると安心です。

まとめ

低コストかつスピーディーに浴室をリフォームできる浴室塗装。ユニットバスの交換と比べると、半額近い費用で新品同様の美しさを取り戻すことができますが、作業に求められる技術がとても高く、また浴室の状態によっては塗装できないこともあります。

交換ではなく塗装によって状態を維持したいのであれば、浴室が汚れる前の定期的な塗装がおすすめです。15年前後を目安にして、浴室の汚れが気になる前に塗装しましょう。浴室塗装はDIYに適していませんので、必ず複数の業者相談して、最適なプランを提案してくれた信頼できる業者にリフォームしてもらいましょう。

浴室塗装の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 浴室塗装 を行う場合の概算費用です。

バスタブ塗装
80,000円〜150,000円
浴室壁塗装
90,000円〜130,000円
浴室床塗装
50,000円〜90,000円
浴室天井塗装
40,000円〜60,000円

まずは相談から

見積を依頼する

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介

浴室塗装のお役立ちコラム

Q.浴室塗装って自分でもできる?

専門知識や技術が必要なので自分で行うのは難しいでしょう。

浴室塗装は、塗装といっても上からただ色を塗ればよいというものではなく、傷んだり、カビや汚れが付着した下地の補修や調整が必要です。

浴室は使用されている素材によってそれぞれ異なった傷み方をしますので、それらに対してきちんとした補修を行っておかないと塗装しても損傷部分から剥がれ落ちてしまいます。

また、浴室塗装は一般的な壁にペンキを塗るのとは異なり、失敗した場合、上から重ね塗りをしてもすぐに剥がれ落ちてしまうので、一旦完全に剥がして下地の補修・調整からきちんとやり直す必要があります。

このような理由から、素人が行うにはリスクが高いと言えるので、毎日の入浴タイムをより快適に心地よくするためにもプロの技術を持った業者さんに施工してもらうことをお勧めします。

壁や床には塗装の他に、特殊シートを張っていく工法も行っている業者さんもあり、このシートにはカビや汚れに強い防カビコーティングが施されたものなどもあるので、そういったものも含めて検討に入れ、複数の業者さんに相談してみてはいかがでしょう。

監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。