壁紙の張り替え・修理の費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 壁紙の張り替え・修理 を行う場合の概算費用です。
- 塗装はがれの部分補修
- 30,000円〜50,000円
- 壁紙はがれの部分補修
- 20,000円〜40,000円
- 壁紙亀裂の部分補修
- 20,000円〜30,000円
壁紙・クロス張り替えの費用相場
壁紙・クロス張り替えリフォームの費用は、材料費+工事費の合計額 です。
壁の広さやクロスの種類、張り替え場所(難易度)によって価格の前後はありますが、一般的なサイズのキッチン・トイレの張り替えを依頼した場合は以下になります。
費用相場
キッチン(5畳/約8.10㎡)
トイレ(1畳/約1.62㎡)
材料費
33,000円
18,000円
工事費
22,000円
22,000円
合計
55,000円
40,000円
※合計額は2022年12月時点の税抜価格
【部屋の広さ別】壁紙・クロス張り替えの費用相場
6〜20畳(平米)の壁紙・クロス張り替え費用をクロスのグレード別に表しました。
一般的な無地の壁紙を希望される方はスタンダード価格を、壁紙のデザインや機能にこだわりたい方はハイグレード価格を参考にしてください。
部屋の広さ別の費用比較
部屋の広さ(畳/㎡)
スタンダードクロス
ハイグレードクロス
6畳/約9.72㎡
22,000円〜27,000円
33,000円〜41,000円
8畳/約12.96㎡
30,000円〜36,000円
45,000円〜54,000円
10畳/約16.20㎡
37,000円〜45,000円
56,000円〜68,000円
12畳/約19.44㎡
44,000円〜53,000円
66,000円〜80,000円
15畳/約24.30㎡
56,000円〜67,000円
84,000円〜101,000円
16畳/約25.92㎡
59,000円〜71,000円
89,000円〜107,000円
20畳/約32.40㎡
74,000円〜89,000円
111,000円〜134,000円
※合計額は2022年12月時点の税抜価格
建物の年数や壁の状態(壁穴がある、塗り壁など)によって、壁紙・クロス張り替えの前に破損修理や下地の補修・交換が必要になる場合もあります。
業者の見積りが「費用相場と異なる」と感じた場合は、しっかりと内訳を確認しましょう。
壁穴の修理、下地の補修・交換にかかる費用は、壁の部分修理・下地交換の費用相場 をご覧ください。
【一軒家・マンション別】壁紙・クロス張り替えの費用相場
他のリフォームと合わせて、壁紙・クロスをまるごと一新したい場合、一軒家・マンション別の費用相場は以下になります。
建物別の費用比較
建物
スタンダードクロス
ハイグレードクロス
一軒家
450,000円〜600,000円
675,000円〜900,000円
マンション
250,000円〜350,000円
375,000円〜525,000円
※合計額は2022年12月時点の税抜価格
一軒家は広さ70〜85㎡、マンションは広さ60〜80㎡を過程した表です。
家具や家電などを置いておく場合は、移動費や養生費などが別途必要になります。
【業者依頼時】
移動費+養生費の相場:20,000円前後
まずは相談から
壁紙・クロス(材料費)の費用を計算する
お気に入りの壁紙で費用の概算を計算したい、自分でDIYを検討しているなど、実際に使用する壁紙の大きさや費用の概算を知りたい場合。
壁紙の単価×{(床の長辺+床の短辺)×2}×天井の高さ×1.2 = 壁面の材料費
壁紙の単価×{(床の長辺+床の短辺)×2}×1.2 = 天井の材料費
壁面の材料費+天井の材料費 = 部屋全体の材料費
計算式にある「1.2」は、壁紙・クロス張り替え時に必要な壁紙のゆとり幅です。
壁紙の大きさを知りたい場合は、上の計算式から「壁紙の単価」を抜くと、部屋全体の張り替えに必要な壁紙の大きさを算出できます。
プロは部屋の形や間取りによって、壁紙のゆとり幅を1.1〜1.3の間で使い分けて見積りますが、自分で計算を行う場合は間をとって「1.2」を使用することをオススメします。
壁紙・クロス(材料費)の料金表示に要注意
壁紙・クロスの料金表示には「平米単価」と「メートル単価」の2パターンがあります。
複数の業者に見積りを依頼した場合に「クロス単価はA社の方が安いのに、単価の高いB社の方が材料費が安くなっている」という問い合わせを受けることがありますが、その理由の殆どがこの料金表示です。
単価の種類
平米
○○/㎡
クロスの長さを1㎡(面積)単位で計算する
メートル
○○/m
クロスの長さを1m単位で計算する
平米単価に対し、メートル単価は横幅が0.9mとして計算されます。
それぞれの壁紙を仮に1m購入すると、張り付けられる壁の面積は以下になり、
同じ単価1000円の壁紙でも張り付けられる面積の大きさは「平米>メートル」となります。 実際に見積もってみると「単価の安いA社の方が高かった」という理由はこれです。
壁紙・クロス(材料費)のグレードを知る
壁紙・クロスには大きくわけて2つのグレードがあり、それぞれに適したデザインや機能を持ち合わせています。
必要のない部屋に高価で高機能なハイグレードクロスを選択していた..という無駄がないように、2つのクロスの特徴を把握しておきましょう。
(1)スタンダードクロス(量産品クロス)
量産品と聞くと「安かろう悪かろう」というイメージを抱く方も多いと思いますが、防カビなどの基本機能を備えており、普段の生活をする上では何ら支障はありません。
多くの家庭のリビングや個室で採用されており、シンプルで落ち着いた柄の多いクロスです。
(2)ハイグレードクロス(1000番台クロス)
「定価が1000円を超える」クロスのことをハイグレードと呼んでいます。
豊富なデザインと多くの機能を備えており、インテリアにこだわった空間や子供部屋、ペットと過ごす部屋など、デザインや機能を追求したい際にオススメのクロスです。
壁紙・クロスの選び方
壁紙・クロスの相場や費用感のイメージができたら、実際にどんな壁紙があるのか、自分の家にはどんな壁紙が合うのか、具体的なイメージを膨らませていきましょう。
壁紙・クロス張り替えの費用を抑えるためにも、壁紙は適材適所を心掛けることが重要です。
汚れ防止機能や抗菌機能など、部屋の使用用途に合わせた壁紙を選ぶことで、壁紙の寿命を伸ばし、張り替えサイクルが伸びることでトータルコストを低く抑えることができます。
これから初めて施工依頼をする方向けに「利用シーンにあわせたクロス選びのコツ」や「失敗しないためのポイント」を実際の施工事例を交えて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
壁紙・クロスの代表的な機能
壁紙・クロスの代表的な材質と6つの機能を紹介します。
利用シーンにあわせた機能を取り入れることで、日々の掃除やお手入れの負担をグッと減らす事ができます。
壁紙の材質
ビニール
耐久性が高く、バリエーションが豊富
紙
音や空気を通す
布
吸湿性や放湿性が高い
木質系
温かみのある空間が作れる
無機質系(漆喰・珪藻土)
防火性が高い
オレフィン
汚れが付きにくく、お手入れがしやすい
素材ごとに費用の変動はありますが「リビングやトイレには防汚性や消臭性が高いもの」「ペットがいる家庭では耐久性に優れたもの」「キッチンや洗面所には耐水性が高いもの」など、 利用シーンにあわせた機能を選択し、より快適な生活につなげましょう。
【部屋の箇所】壁紙・クロスの選び方
空間は「①床→②壁→③天井」の順に色を明るくすると、天井が高く、部屋が広く感じられます。
逆に天井を一段暗くすると、空間に落ち着きが出て、モダンやシックな雰囲気を演出をしたい際にオススメです。
その空間にどんなインテリアを置きたいか、どんな気分で過ごしたいか、毎日の生活を思い浮かべながら選択していきましょう。
トイレ
最もオススメなのは消臭効果のある壁紙です。
トイレは水場なので湿度が高いですが、気温がそれほど上がらない場所でもあります。
ですので、湿度対策はそれほど必要ありませんが、良い衛生状態を維持するために防カビ性の高い壁紙を選ぶのもオススメです。
【事例】トイレのクロス張り替え
お気に入りのアクセントクロスで劇的に生まれ変わったレストルーム
- BEFORE
- AFTER
キッチン
最もオススメなのが油汚れに強い壁紙です。
キッチンは水回りもあり、火を使う場所でもありますので、耐水性が高くて耐熱性もある壁紙を選ぶことが重要になります。
最近では壁紙ではなくタイルを選択される方も多いです。
特に油を使うコンロ周りは汚れによる変色が起こりやすいので、壁紙の場合はキッチン掃除と一緒に壁を拭いておくと長持ちします。
洗面所
最もオススメなのが防カビ性に優れた壁紙です。
お風呂場と近い洗面所は湿度が高くなりやすく、壁紙にとっては最も難しい環境です。
クロス選びの際は、防カビ性の他にも、湿度に強く剥がれにくいものを選びましょう。
洗面所に窓がない場合は、明るい色の壁紙を選ぶのもオススメです。
空間が明るくなり、清潔感のある部屋をつくることができます。
リビング・ダイニング
最もオススメなのが防汚性の高い壁紙です。
リビングは人の出入りが多く、様々な理由で壁に汚れが発生してしまう場所です。
日々の掃除、お手入れが最も多いのもリビングではないでしょうか。
そんな日々の負担を軽減するためにも、防汚性が高い壁紙をぜひ検討してみてください。
予算があれば、保湿・吸湿性や消臭効果などもあると、より快適な空間に生まれ変わります。
【事例】リビングのクロス張り替え
さいたま市・K様邸リビングクロス張り替え
- AFTER
リビングの壁紙は、面積も広く、失敗も目立ちやすい場所です。 その家のイメージを決める大きな役割をもった部屋ですので、ここは自身でのDIYを避け、業者に依頼することをオススメします。 もし業者に依頼するのであれば、壁のクロスと一緒に、素人では難易度の高い天井のクロスも一緒に張り替えを依頼しましょう。
天井クロスの張り替えについては下記でも紹介しています。 詳しい予算感や作業内容について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
壁紙・クロスの張り替えでよくある3つの失敗
(1)仕上がりがイメージと違う
「せっかく張り替えたのにリフォーム前とイメージが変わらない」「部屋の雰囲気を変えたくて柄物の壁紙・クロスにしたら落ち着かなくなった」「一面だけ張り替えたら他がみすぼらしく見えてしまう」など、思い描いていたイメージと違ってしまったという事例です。
【対策ポイント】
・壁紙・クロスはなるべく大きなサイズで確認する。
・リフォーム前と同じ色合いの壁紙を選ぶ(少し印象を変えたければ「地模様」がオススメ)
・予算があれば部屋一体を、難しければ敢えて柄物を入れるなど隣接した壁紙との変化を付ける。
(2)リフォーム直後に家電を買い換えた・不具合が起きた
「張り替えたクロスと新品の電化製品がマッチしない」「以前に使っていた商品の跡が残り、悪目立ちしてしまった」「リフォームの部屋に置いていた電子機器がリフォーム直後に故障した」など、電子機器が絡んだトラブルの事例です。
工事の際にはビニールなどで保護を行いますが、完璧にホコリを防げるわけではありませんので注意しましょう。
【対策ポイント】
・電化製品の寿命を予め確認する(購入の際は同等サイズのものを選ぶ)
・施行中の場所には電子機器を持ち込まない(施工直後も要注意)
(3)張り替えた壁紙・クロスにシワができた
「リフォーム直後の壁を触ってしまい、壁紙にシワができた」など、張り替えた直後の壁紙が浮いているように見え、自分で直そうとしたらシワを作ってしまったという事例です。
壁紙・クロスは、乾くときれいに伸びるよう施工されるのが一般的で、張り替え直後は張り替え時に使った糊が完全には乾いていないため、浮いたように見えるのです。
【対策ポイント】
・施工不良の疑いがある場合は、必ず写真に残しておく。
・判断に迷う場合は、決して自分では触らず、リフォーム会社へ問い合わせる。
壁紙・クロス張り替えのタイミング
日光や湿度に晒されることが多い壁紙の寿命は「10年前後」と言われています。
トイレや脱衣所など、通常よりも早く壁紙が傷んでしまう場所では「8年前後」を目安にしましょう。
他にも家族に喫煙者がいたり、ペットを飼っているお宅では壁紙の劣化が早いとされています。
劣化で出てくる症状と対処法
劣化で出てくる主な症状は「剥がれ」「浮き」「破れ」「カビ」です。
10㎝程度の小さな「剥がれ」や「破れ」の場合は部分修理で直すことができますが、10㎝を超えるような大きな症状の場合は、部分修理だと対象箇所がかえって目立つようになるので「全面張替え」をオススメします。
「カビ」については、アルコール性の洗剤を対象部分に塗布し、雑巾で拭きとればきれいになりますが、上の写真のように「広範囲に色濃く生えたカビ」は壁の下地にも広がっていることが多く、下地を含めた壁の張り替えが必要になります。
壁紙の劣化を放置しているとその部分からどんどん広がり、壁全体を侵食していくので、このような症状が見られた際は早めの修理を依頼すると安心です。
【業者依頼時】
壁紙剥がれ補修の相場:20,000円〜40,000円【業者依頼時】
壁穴の修理+壁紙(大)の一面張り替え相場:50,000円〜100,000円
壁の部分修理・下地交換の費用相場
壁紙・クロス張り替えとは別に、劣化や破損などによる部分修理、下地交換(張り替え)がある場合の費用相場は以下になります。
施工内容
塗装はがれの部分補修
30,000円〜50,000円
壁紙はがれの部分補修
20,000円〜40,000円
壁紙亀裂の部分補修
20,000円〜30,000円
石膏ボードの張り替え(20平米)
30,000円〜60,000円
ベニヤ合板貼り(20平米)
50,000円〜70,000円
補修の選択肢として「壁紙・クロスの張り替え」ではなく「クロスを塗装する」ことができます。
その逆で塗装された壁から「壁紙・クロスに変更する」こともできます。
このような場合は依頼業者に施工方法などを相談しましょう。
【業者依頼時】
塗装はがれの部分補修の相場:30,000円~50,000円【業者依頼時】
壁紙剥がれ補修の相場:20,000円~40,000円
業者選びに迷ったら
DIYが盛んになり、個人でも取り組めるお役立ちグッズや壁紙の種類も増えていますが、壁紙・クロス張り替えはインテリアと異なり、施工内容の奥が深く、素人判断では難しい点が多くあります。
とは言え、頻繁にリフォームを依頼する機会などなく「信頼できる業者がわからない」「業者を選ぶポイントがわからない」「近辺で依頼できる業者が見つからない」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
リフォマなら中間業者を介さずに、専任スタッフがお客様のご要望に合う専門業者を直接紹介いたします。 業者選びに迷う方、ちょっとした修繕・修理を頼みたい方、初めてリフォームをされる方も安心してご利用いただけます。 中間マージンの上乗せがなく、管理会社や営業会社などよりも費用を安く抑えることができるので、ぜひ見積りでお確かめください。
※マンション住まいの方はリフォーム前に管理会社の確認が必要になります。
お見積りの前に管理会社へ相談しておくと、後々のトラブルがなく、安心ですよ。
壁紙の張り替え・修理の費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 壁紙の張り替え・修理 を行う場合の概算費用です。
- 塗装はがれの部分補修
- 30,000円〜50,000円
- 壁紙はがれの部分補修
- 20,000円〜40,000円
- 壁紙亀裂の部分補修
- 20,000円〜30,000円
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
壁紙・クロス張り替えでよくある質問
Q.壁一面のみの壁紙・クロス張り替えはできますか?
A. はい、できます。
壁面のサイズにもよりますが、費用は30,000〜40,000円前後です。
Q.賃貸物件も依頼できますか?
A. はい、できます。
賃貸物件の場合は、事前に「賃貸借契約書」を確認してください。
無許可で張り替えを行うと、退去時の原状回復義務により支払いが必要になる可能性がありますので、必ず賃主(大家さん)の承諾を得ておきましょう。
Q.費用を安く抑えるコツはありますか?
A. 費用を安く抑える5つのポイントをご紹介します。
1. 無地の壁紙ならスタンダードグレードを選ぶ
2. 柄のクロスを避ける
3. 壁紙の処分を自分で行う
4. 大型家具の移動を自分で行う
5. DIYで壁紙を張り替える
Q.作業時間は大体どのくらいですか?
A. 施工場所が1部屋の場合は大抵1日で完了します。
大型家電や家具の有無、施工場所の数によって時間が前後しますので、詳しくは依頼業者にお問合せください。
Q.リフォマは全国どこでも依頼できますか?
A. できます。
渡邊 一伸(ナベさん)