2023年3月27日

賃貸の壁に穴を開けてしまった場合の補修費用と対処方法

「賃貸物件なのに、壁に穴が開いてしまった…。」こんなご経験をされた方は少なくないのではないでしょうか。また、これから賃貸物件を借りる方が、知っておくと役立つ知識として、壁に穴が開いた時の対処法や、補修にかかる費用についてご紹介します。

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賃貸の壁に穴を開けてしまった場合の補修費用と対処方法の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 賃貸の壁に穴を開けてしまった場合の補修費用と対処方法 を行う場合の概算費用です。

壁穴修理(小)
20,000円〜40,000円
壁穴修理(大)
30,000円〜50,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(6平米未満)
40,000円〜70,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(15平米未満)
50,000円〜100,000円
壁紙剥がれの補修
20,000円〜40,000円

賃貸の壁穴を補修する費用

賃貸の壁穴補修費用

壁穴の補修費用は、穴の大きさや数、壁の破損状態によって変動します。
また、使用する壁紙によっても費用が異なります。

穴の直径が20cm以下の場合、補修の費用相場は約2万円~4万円です。
直径が20㎝以上の大きな穴の場合や、複数の穴を補修するとなると費用相場は約5万円~10万円になります。

【業者依頼時】
直径20cm以下の壁穴補修の相場:20.000円~40,000円

賃貸の壁に穴を開けてしまったときの対処法

 賃貸の部屋の壁に穴を開けてしまったときの対処法

賃貸物件の壁に穴を開けてしまった場合、勝手に補修をしていいものなのか、それにかかる費用はどうなるのか心配になる方も多いと思います。
賃貸物件の壁に穴を開けてしまったら、まず穴の状態を貸主に確認してもらいましょう。

持ち家の場合は、壁の穴の大きさによってDIYか業者に依頼して対処するかを選択できますが、賃貸物件の場合はこういった自己判断を行なってはいけません。
貸主に状況を確認してもらったうえで、両者が納得のいく補修方法や補修料金について、情報を共有しておくことが大切です。
そうすることにより、トラブル回避にもつながるだけでなく、業者への依頼もスムーズに行えます。

放置したままにしておくと被害が拡大して、より費用が嵩む可能性があります。
退去時まで先延ばしにせずに、速やかに対応するようにしましょう。

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天井の穴を補修(修理)について解説! 業者に依頼したときの費用もご紹介

画鋲などの小さい穴は補修しないで大丈夫

画鋲などの小さい穴は補修しなくても大丈夫

アパートやマンションなどの賃貸物件から退去する場合、「原状回復」が求められます。 「原状回復」というと、「借りた部屋を元の状態で返す」という意味にとらえられがちですが、実は違います。

国土交通省が出している『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』によると、「原状回復とは、賃借人の居住、使用により発生した建物価値の減少のうち、賃借人の故意・過失、 善管注意義務違反、その他通常の使用を超えるような使用による損耗・毀損を復旧すること 」とあります。

ここで言う「通常の使用」とは、「賃借人が通常の住まい方、使い方をしていても、発生すると考えられるもの」を指しています。 ガイドラインでは「通常の使用」の範囲内であれば、借り手は原状回復義務を負わないものとされています。

掛け時計、カレンダー、ポスター、飾り棚などを飾る際にできた、画鋲などのごく小さな穴は、ガイドラインの中の「通常の使用」とされることがほとんどなので、原状回復義務はありません。

大きな穴を開けたらまずは大家さんに相談

原状回復が必要となる穴の基準

万が一、壁に大きな穴を開けてしまった場合は、大家さんに連絡を入れて、対処法などについて確認してください。 あくまでも借りている部屋ですので、ご自身の判断で処理をするのではなく、貸主の指示を仰がなくてはいけません。

実際に壁の穴を見てもらうと、両者が状況を把握できるため、貸主と借主の間で起こりがちなトラブルを回避することにつながります。

原状回復が必要となる穴の基準

画鋲などのごく小さな穴を除いた、肉眼で見えるような大きな穴は「通常の使用」を超えていると考えられるので原状回復義務があります。 大抵の場合、原状回復が必要なのは以下のような例です。

【業者依頼時】
釘・ネジなどの少し大きめの穴の補修の相場:20.000円~40,000円

【業者依頼時】
物などをぶつけて開いた大きな穴の補修の相場:30.000円~50,000円

釘やネジを用いて開いた穴、もしくは物などをぶつけてできた穴は、下地ボードの張替えが必要となることがありますので、原状回復の義務が生じます。 つまり、明らかに目立つ穴や、下地ボードまで破損しているような損壊が激しい場合は、原状回復をしなくてはいけません。

基本的に借主の過失による破損の補修費用は、敷金の中から支払われます。 そのため、敷金なしの物件は退去時に補修費用を追加請求されるケースがあるので、入居前にその辺りの契約についても確認しておくと安心です。

まとめ

壁穴補修

先に触れたように、賃貸物件の補修は貸主の許可を得ずに借主が勝手に行うことはできません。 必ず貸主に連絡をして対処方法について確認しましょう。 どんな壁ならDIYで直せるかに関してはこちらの詳細記事をご覧ください。

一方、明らかに破損が激しい場合や、破損箇所が広範囲にわたる場合は、素人が補修することはかなり難しいでしょう。 さらに、仕上がりにも大きく影響するため、プロに依頼するのが得策といえます。

賃貸の壁に穴を開けてしまった場合の補修費用と対処方法の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 賃貸の壁に穴を開けてしまった場合の補修費用と対処方法 を行う場合の概算費用です。

壁穴修理(小)
20,000円〜40,000円
壁穴修理(大)
30,000円〜50,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(6平米未満)
40,000円〜70,000円
壁穴修理+壁紙張り替え(15平米未満)
50,000円〜100,000円
壁紙剥がれの補修
20,000円〜40,000円

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壁穴の関するお役立ちコラム

Q.部屋の壁に穴を「開ける方法」を教えてください。

賃貸のアパートやマンションにお住いの方も「自分の住まいをおしゃれな空間にしたい」と思われる方は多いかと思います。 賃貸物件ではなるべく壁穴を開けないように配慮するほうが良いですが、どうしても穴を開けたい場合は、退去時に原状回復の必要がない壁穴があまり目立たないグッズを利用するのがおすすめです。

穴を目立たさずに使用できる、おすすめのグッズは以下のようなものがありますが、接着剤や粘着テープは、使用できる壁の種類などに注意して使用しましょう。

  • 画鋲(針が細いもの)
  • ホッチキス(180度開くもの)
  • 虫ピン
  • ニンジャピン
  • 接着剤、粘着テープ(貼って剥がせるタイプ)など

その他にも、コルクボードを使用してポスターやカードをおしゃれに飾ったり、ポールに小物を吊るすなど、壁に穴を開けずに済む方法がありますので、色々試してみられてはいかがでしょうか。

監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。