2018年8月20日

病院・クリニックの内装・デザイン工事の坪単価と費用相場 内装のポイントを解説

最近はインテリアを置きオシャレなデザインを取り入れるなど、患者さんが魅力を感じ、心が落ち着く空間にすることで差別化を図っている医院やクリニックが増えてきました。ここでは、病院のリフォームする際の坪単価と費用相場、内装工事で知っておくべきポイントや費用の抑え方について解説します。

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病院・クリニックの内装工事の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 病院・クリニックの内装工事 を行う場合の概算費用です。

デザイン設計
250〜500万円
設計管理
150〜500万円
内装工事
200〜700万円
外装工事
500〜1000万円

病院やクリニックにおけるデザインのコンセプト

病院やクリニック

出典:photo-ac

ひと昔前であれば、病院の内装は白か薄いブルーところが多かったのですが、もちろんこれには理由があります。病院というのは清潔感を大変重視していて、さらに心が落ち着くような色使いをしてきました。

基本的な考え方は今でも変わりません。 派手ではない落ち着きのあるデザインクリニックの関係者や患者さんが無駄なく動けるレイアウトなど、使い勝手にもこだわって内装工事を行う必要があります。 ここでは、そんな内装のポイントをご紹介します。

清潔感を維持する

内装で個性を出すことも大事なことですが、何より清潔感を重視しなくてはいけません。 例えば、木のぬくもりを感じられる内装にすると、落ち着きのある空間になる一方、ホコリが溜まりやすくなったり、木のメンテナンスをしなくてはいけません。

清潔感を維持するためには日々の掃除が必要になりますが、あまりにも時間がかかりすぎると、本来の仕事である病院の営業時間に余裕がなくなります。 まずは汚れにくく掃除をしやすい内装を心がけてください。
そのためには、ホコリが溜まりやすい場所をなるべく減らしたり、狭い隙間を作らないようインテリアの配置を工夫すると良いでしょう。

また、トイレのレイアウトもよく考えなくてはいけません。 待合室の近くにある病院やクリニックが多いですが、トイレが直接目に入るところにあることを、快く思わない方もいらっしゃいます。
特に尿検査などにも使う内科は避けたいところ。間取りによっては、待合室の傍に造るしかない場合もあるかと思いますが、なるべく待っている患者さんの視界から外れるよう配慮しましょう。

衛生的な空間にする

清潔感はあくまで感覚的なものですが、こちらはもっと実務的なこと意識します。
病院は具合の悪い方が訪れるため、病原菌やウイルスが入り込むことがあります。それらが院内で拡散しないようにエアカーテンを設けたり、消毒用アルコールを設置したりするのもおすすめです。

また、素材や設備そのものの工夫も必要です。木材や壁紙も抗菌素材のものを使用したり、換気設備を十分に整えるなど、院内感染対策には最善を尽くしましょう。

心の不安を取り除く

病院を訪れる方は、具合が悪かったり身体に痛みがあるなど、何らかの治療で来ています。 そのため不安を感じさせない内装にしなくてはいけません。

壁紙は華美ではないのはもちろんですが、白や木目調のブラウンなど明るいイメージのものを選びましょう。

照明も暗いと患者さんの不安を煽ることになります。眩しくない程度で、暖色調の優しい光のものを使用しましょう。

また、プライバシーの観点からも、診察室や処置室は個室であることが必要です。 逆に待合室や受付は広々とした造りのほうが、圧迫感がないため患者さんはリラックスできます。

患者さんが「病院に来た感じ」をなるべく減らせるデザインを目指しましょう。

従業員や患者さんの動線を考える

病院やクリニックは、医師や看護師、患者さんだけでなく医療関係者などの様々な人たちが出入りします。いくらデザインにこだわりたくても、動線を無視してしまうと使い勝手が悪くなっては意味がありません。

メインとなる通路は十分な幅を確保して、担架や車椅子などでも通れるようにしましょう。あとは人の流れを意識して、ストレスのないように間取りを決めていきます。 特に高齢者のかたは、人の足にや段差につまずいて怪我をする危険性が高いです。通路を広く取るほか、手すりやスロープがあると理想的です。
患者さんがメインで使う経路と、医師と看護師が使用する経路はできるだけ重ならないようにすると、動線が混雑せずに済みます。

自分が身体が不自由になったという前提で、移動しやすい動線づくりを心がけましょう。

診療科目によって変わってくる内装

病院やクリニックでは内科や外科など、多くの診療科目があります。科目によって治療法が異なりますので、内装もそれに適したものにしなくてはいけません。 ここでは、代表的な科目を挙げていきますので参考してみてください。

内科

問診だけでなく、健康診断を行えるように設備を整えると集客が期待できます。但し、その分部屋を区切ることになるため、圧迫感を与えない工夫が必要となります。 内科は患者の数が比較的多いため、診察室と処置室の距離をなるべく近くし、回転率をよくすると患者さんを待たせないようになります。

一方で、インフルエンザなど飛沫感染の患者さんが多く来院するため、換気システムもしっかりと整える必要があります。例えば、気圧による管理で空気の流れをコントロールすることが可能です。例えば、診療室よりも待合室の気圧を高くすることで、診療室のウイルスを含んだ空気が待合室に流れこむのを防ぐことができます。

外科

診察室は内科とほぼ同じ造りで問題ありませんが、処置室は手術を行うことも考えて広めにとります。医療機器も科目によっては大がかりなものになるため、電源の配線にも気をつけなくてはいけません。

美容外科では特に「美」を意識した内装にします。一般的な病院やクリニックと違い、高級感を全面出すほうが患者さんに安心してもらえます。 例えば、待合室のソファを個別にしたり、インテリアに水槽やシャンデリアを取り入れてみるのもいいかもしれません。

小児科

病院やクリニックを怖がるお子様もいるため、明るく楽しい雰囲気であることが大切です。基本的な設備は内科と一緒ですが、おたふく風邪や水疱瘡といった伝染性疾患の患者さんも来るため、院内感染を防ぐためにも隔離できる待合室や診察室があるとよいでしょう。

その他、低年齢の子だと走り回ったりすることがあるため、待合室や受付は広さに余裕があり、飽きさせないために絵本や玩具を置いてあるところが多く見られます。
また、乳児用のベッドなども必要です。トイレにも、オムツを替えられるような広さと乳児用の台があると良いでしょう。

歯科

歯科は他の科目に比べると少ない部屋数で開業できます。
その分、待合室を広めにしたり診察室を全て個室にするなど、他の歯医者との違いをアピールしていきましょう。 最近では、電子モニターにカルテや口内の画像を映して説明をしてより丁寧な診療を行う歯科も多く、予算があるならば取り入れると良いでしょう。

部屋ごとの役割・重視すること

病院の内装は場所によって重視すべき点が違ってきます。 ここではそれぞれの場所において、おさえておくべきポイントについて説明していきます。

受付・待合室

患者さんが最初に目にするのが受付と待合室です。 その印象がご自身の病院やクリニックの第一印象になるため、受付や待合室の照明が薄暗い、狭い上にただ長椅子が置いてあるだけなど、鬱々とした雰囲気では患者さんの気分が重くなってしまいます。

特に医院やクリニック等の比較サイトを見たときに、患者さんがお医者さんの評価と同じくらい重視するのは、そのクリニックの内装です。一眼で見て、行きたいなと思わせるような洗練された内装が必要です。

そのためには、不安感を和らげるためにも壁紙は明るめの色にし、照明の色味も柔らかいものにしましょう。他にも、待合室から診察室へ行くのが一般的な動線ですので、人がすれ違える程度の広さは確保しておくと、ストレスを感じることなく移動できます。

トイレ

患者さん用のトイレは、人がぶつからないように扉は引戸タイプがよいでしょう。出入口を広めに設計すると出入りがしやすくなります。 また手洗い場はオート水栓、ペーパータオルやハンドドライヤーを設置すると衛生面と利便性の両方で効果が期待できます。

内科の病院では尿検査で使用することになるため、診察室や検査室の傍にあると患者さんの移動距離が短くて済みますし、移動しなくていいように検尿台を設置しているところもあります。

診察室

診察室は落ち着いた内装にするだけでなく、内科や外科などではベッドで仰向けになることも考慮して、ある程度の広さが必要になります。

歯科では広い空間に診察台が並んでいるだけ、というところをよく見かけますが、仕切りがないと治療している他の人に姿が見えてしまいます。プライバシー保護の問題からも、パーテーションをつける、個室にする医院が増えきました。

また動線という観点からも工夫が必要です。例えば、複数ある診療室の裏にスタッフ専用のを作ると、医師や看護師がスムーズに行き来することができ、待ち時間や労力の削減に繋がります。

キッズコーナー

お子様を連れた患者さんが多いところでは、キッズルームを用意しておくと喜ばれます。 キッズルームは怪我をしないように床は平坦にし、柔らかな素材を使用します。受付や待合室から子どもの様子が見ることができるようにすると、親御さんも安心して遊ばせることができます。

スタッフルーム

これまで患者さん目線の内装を紹介してきましたが、同じくらい重要なのが、十分なスタッフルームの確保です。福利厚生の観点から、忙しい業務の中で看護師や医師が十分な休憩を取れるスペースを確保することで、より多くの優秀なスタッフを雇用が期待できます。 最低でも1.5坪(5㎡)は必要で、テーブルで昼食を取ったり、横になってくつろげるスペースがあるのが望ましいです。

内装工事にかかる費用の目安

25坪のスケルトン物件で、クリニックの内装工事をした際の費用事例をご紹介します。

工事ごとの費用事例

仮設・解体工事

約20万

建具工事

約134万

造作工事

約60万

内装仕上げ工事

約110万

家具什器工事

約140万

ガラス・パーティション工事

約40万

電気設備工事

約128万

空調設備工事

約133万

給排水衛生設備工事

約78万

防災設備工事

約70万

その他諸経費

約110万

総額

約1143万

病院、クリニックの内装工事の費用相場が坪単価約40万円~と言われています。 今回の事例では坪単価が約45万円になっています。

内装仕上げ工事は、床、天井、壁を最終的に仕上げる工事です。 エントランス、待合室、診療室、従業員室などの部屋の種類によって仕上げ材を変えると費用を抑えることが可能です。

ガラスパーティションは外から診察の様子が見えない役目を果たす間仕切りのことですが、 ガラス製は価格が高いため、パーティションの数を減らすと費用は削減できます。プライバシーとの兼ね合いで効率的な間取りを考える必要があります。

レントゲン室や内視鏡設備などの特殊な医療設備が必須なため、内装工事の坪単価は他の店舗の内装工事に比べて高くなります。

内装工事の費用を抑えるポイント

クリニックの内装工事には思ったより費用がかかる。そう感じた人もいるかもしれません。 しかし、費用を節約してどこにでもあるようなシンプル内装にしてしまうと、他の病院やクリニックと差別化できなくなります。

腕のいい先生がいても集客が厳しい時代です。 もちろん、内装の個性だけを打ち出せばよいというわけではありませんが、ここでは高額な費用を少しでも抑えるポイントをご紹介します。

居抜き物件を選ぶ

町の歯医者さんが廃業したあとに、新しく歯医者さんができるのを見たことがある人は多いのではないでしょうか。 これは飲食店などでよくある居抜き物件と呼ばれるもので、以前使っていた内装や設備をそのまま引き継いで開業できます。

設備を引き継ぐのにはお金がかかりますが、交渉次第ではほとんど無料に近い状態で譲ってもらえることもあります。そうなれば一からの内装工事をするのに比べて、かなりの費用を抑えることができます。

ただし、居抜き物件には次のようなデメリットもあります。

  • 内装レイアウトの自由度が低い
  • 自分好みの雰囲気にはできない
  • 設備がすぐ壊れてしまうかもしれない

上記2点はある程度は妥協できると思いますが、設備に関しては費用に大きく関わってきます。中古品のためいつ壊れてしまうか分からないですし、壊れたとしても保証がありません。結果的に新規で購入することになることもあり得ますので、それを理解した上で居抜き物件を利用しましょう。

相見積もりを行う

初めて内装工事をする方が陥りやすいミスが、1社だけに決めて相談をするということです。この場合、内装工事業者が見積もりを高い値段で出してくることがあります。

それを回避する方法が「相見積もり」です。 これは複数の内装工事業者に見積もりを依頼することで、品質の高い工事や安い値段で請け負ってくれる業者を選ぶことができます。

相見積もりだとわかると、業者間で価格競争をしてくれることがあります。 ただし、値段だけで業者を選ぶのは危険です。価格だけで選ぶと、後から費用を請求されるなどトラブルになることがあります。相見積もりをしながらも、信頼できる内装工事業者を選びましょう。

信頼できる内装業者を選ぶポイントは2つです。

ひとつは実績を見ること。業者に依頼する際に、過去にどのような工事を担当したか、またその時の費用はいくらだったかなどの資料を参考にさせてもらいましょう。自分のクリニックのコンセプトにあった施工業者だと判断できれば、要望も通りやすく、ノウハウもしっかりしているはずです。

もうひとつは、アフターフォローです。使用する建材やレイアウトが要望通り出なかった際や、建てつけや電源等に何らかの不具合があった際に、無償で保証をしてくれるかどうかをしっかり確認しましょう。

しっかりとした施工業者選びが、理想の医院づくりの第一歩です。

法律で定められた制限を確認する

病院やクリニックの内装は国で定められています。 壁紙の色や照明は自由ですが、ベッドの数や診察室の広さ廊下と診察室に明確な区切りがあることなど、細かく決められていますので必ず確認しましょう。

規定に引っかかってしまって開業できなかった。ということならないように、少しでも不安がある方は病院やクリニックの施工経験のある業者、または保健所に相談します。

まとめ

病院やクリニックの内装工事について説明してきましたが、概要だけでも理解していただけたでしょうか。飲食店やアパレルの店舗よりも費用がかかってしまいますが、患者さんに安心感を与える内装にすることで通院しやすくなります。

病院としての機能を維持しながらも、ちょっとしたアクセントで個性を感じられる内装にするのがおすすめです。 そのためには、信頼できる業者選びが重要になります。 価格だけで決めるのではなく、相見積もりをして総合的に判断した上で依頼しましょう。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい場合は、複数の工務店に見積りを出してもらってしっかり比べてみることです。しかし、自力で信頼できる工務店を探したり、複数の業者とやりとりするのは手間がかかりとても大変ですよね。リフォマなら、全国1,000社の工務店が加盟していますので、あなたの「困った!」を解消してくれる工務店を効率よく探せます。

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病院・クリニック 設計・デザインのお役立ちコラム

Q.病院・クリニックの待合室には何を置くといい?

病院に行くのが嫌な理由として、多くの人が挙げるのが「待ち時間が長い」ことです。患者さんが退屈しないように、テレビや新聞、雑誌を置くのは定番です。

中にはマッサージチェアを置く病院もあれば、ぬるめのお茶をサービスしてくれる病院もあります。しかし最近は、スマートフォンが普及したこともあって、待ち時間にメールをしたりインターネットでニュースを見たりしている人が増えてきています。そこで、無料で無線LANを利用できるようにするのもお勧めです。自由にインターネットにアクセスできるようになれば「待ち時間にすることがない」などということがなくなります。

また、院長の趣味を打ち出すのも悪くありません。立派なスピーカーを設置して音楽を流したり、趣味の登山に関する本を置いたりすることで、患者さんとの距離が近くなり、コミュニケーションをとるきっかけとなることもあります。