2022年5月30日

【2022年度版】エステサロン開業・内装(リフォーム)工事の費用相場と実際の事例を紹介

エステサロンの内装(改装)工事や開業に必要な費用の目安をご紹介します。エステサロンは参入障壁が低い業種のため、個人で開業したいと思っている方も多いのではないでしょうか。ここでは内装工事や店舗の設計デザインにかかる費用や、設備機器の導入に必要な資金、費用を抑えるポイントまで解説しています。また、マンションや自宅の一室で開業する際の必要資金も紹介しています。エステサロンの開業をご検討の方は、ぜひご参考にしてください。

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エステサロンの決め手は内装にある

エステサロンの決め手は内装にある

エステサロンの開業やリニューアルをお考えの方でしたら、サロンの内装工事をどのように進めていったらいいのか気しているかと思います。

一口にエステサロンと言っても、施術の内容によって、

  • フェイシャルエステサロン:顔を中心とした施術

  • ボディエステサロン:痩身を目的とした全身の施術

  • 脱毛サロン:ムダ毛の処理を目的とした施術

など、様々な種類があります。

どのようなエステサロンでも、サロンにいらっしゃるお客様は、身体的な「美しさ」だけでなく、心的な「癒し」を求めています。なので、お客さんが多く集まるエステサロンの店舗には、魅力的で落ち着きのある内装が必要です。

実際にエステサロンの内装工事を行う場合、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。

個人経営で一般的な広さの20坪のサロンの内装工事には、300万~700万程度の費用がかかります。坪単価で直すと15~35万円程度です。

使用する建材や施工方法、現状の設備状況などの諸条件によって、大きく工事内容が変わるため、費用にかなり幅が出ます。

施工事例をもとに、費用別でどのような内装工事ができるのか見ていきましょう。

エステサロンの内装工事の費用別グレード

エステサロンの内装工事の費用別グレード

上にも書いた通り、エステサロンの内装にかかる費用にはかなり幅があります。サロンの場所や広さと用意出来る予算に応じて、どのようなことができるのでしょうか。費用別で見ていきましょう。

坪単価15~25万円でできる内装とは

エステサロンの内装工事は、坪単価20万円以上となることが多いです。

ですが、空調工事などが不要な居抜き物件であれば、坪単価10万円台での施工も可能です。

エステサロンの内装工事の費用別グレード

エステサロンに来店するお客さんは、非日常な空間で癒されながら美しくなることを求めているため、シンプルな内装では満足されない可能性があります。

壁や天井、床の仕上げ材が無地でも、色使いを工夫することでおしゃれに見えます。

また、デザインにこだわる箇所とシンプルにする箇所のメリハリをつけることが、費用を抑えながら内装工事をするコツです。

例えば、壁の装飾はシンプルにして照明はシャンデリアにするなど、目に留まる部分に力を入れるとよいでしょう。

エステサロンの施工事例その1

エステサロンの内装工事の費用別グレード

エステサロンの内装工事の費用別グレード

エステサロンの内装工事の費用別グレード

施工事例

施工場所

神奈川県大和市

施工月

2015年10月

坪数

20坪

施工総額

約500万円

グレーを基調としたスタイリッシュな店内です。看板と家具を赤に統一することで、コンセプトのはっきりした飽きさせない内装になっています。

個室はしっかりと確保し、プライバシーに配慮されています。

今回の事例は、坪単価270万÷20坪=約14万のかなりの低価格で収まっています。  

費用を抑えたシンプルな内装だからこそ、エントランスのシャンデリアがアクセントとして効いています。

デザインを業者に相談する際は、予算を伝え、予算内で非日常性を演出できるデザインを提案してもらうのが、良い内装工事を行うコツです!

エステサロン内装デザインの注意点はこちら

坪単価25~35万円でできる内装とは

この価格帯は、ハイグレードなメニュー中心の高級エステサロンに多いです。

高級感あふれる内装にするためには、できる限り装飾にこだわることが大切です。

エステサロンの内装工事の費用別グレード

たとえば、エントランスの扉に装飾を施したり、一部に建材の中で最も高額なガラスを用いるなどです。

壁や床の仕上げにタイルのようなグレードの高いものを用いることで、ハイグレードな内装となります。

エステサロンの施工事例 その2

エステサロンの内装工事の費用別グレード

エステサロンの内装工事の費用別グレード

エステサロンの内装工事の費用別グレード

施工事例

施工場所

愛知県県名古屋市

施工月

2014年4月

坪数

20坪

施工総額

約520万円

待合室は広く取られ、白を基調とした開放感溢れるデザインになっています。

床はウッドのフローリング、天井も仕上げ工事を行い、細部まで清潔感にこだわっています。
坪単価は、520万÷20坪=約26万と、ミドルグレードの内装工事になっています。

また、エステサロンに必要な要素である「プライベート感」「リラックスできる雰囲気」を両立できれば、ご自宅での開業も視野に入れることが可能です。

エステサロン内装工事の見積書を確認!

実際の施工事例を見ると、どの部分にどのぐらいの費用がかかるのかが気になると思います。

エステサロン内装工事のそれぞれの工程にかかる費用は以下の通りです。

都内・店舗面積21坪のエステサロン内装工事見積書

仮設・解体工事

約20万円

軽量鉄骨・ボード工事

約78万円

建具工事

約62万円

給排水工事

約12万円

電気工事

約15万円

内装工事

約80万円

塗装工事

約5万円

看板工事

約13万円

建具工事

約8万円

その他諸経費

約63万円

総額

約356万円

店舗面積21坪に対して施工総額が約356万円なので、坪単価は約17万円ほどです。

一般的なエステサロンの店舗は個室が多く、ボード工事や建具工事、内装工事などの費用が高くなりやすいのが特徴です。

ボード工事はパーテーションを作るための下地工事、建具工事は扉やドアをつける工事のことです。

ベッド数や部屋数を確保した状態で施工総額を抑えたいのであれば、店内の空間設計を工夫したり、塗装費用といったその他の費用を見直すのがおすすめです。

エステサロンの設備費用

エステサロンを開業するためには、もちろん内装工事だけではなく、施術に必要な設備を揃える必要があります。サロンの種類によっても、大きく変わりますが、それぞれの設備機器の費用目安をご紹介します。

  • エステ用ベッド

エステサロンの設備費用

  • スチームキャビ/クールキャビ

エステサロンの設備費用

出典:TAIJI

  • ドレッサー

エステサロンの設備費用

設備費用(基本設備など)

エステ用ベッド

3万円~

イス

8千円~

スチーマー

6万円~

ホットキャビ、クールキャビ

2万円~

ドレッサー

2万5千円~

美顔器、痩身機器、脱毛器などのマシンなどによる施術を行う場合は以下の設備費用が必要です。

  • 美顔器

エステサロンの設備費用

  • 痩身機器

エステサロンの設備費用

  • 脱毛器

エステサロンの設備費用

設備費用例(マシンなど)

イオン導入機

5千円~

吸引器

5万円~

複合美顔器

5万円~

ヒートマット

9万円~

痩身機器

38万円~

脱毛器

100万円~

脱毛器にかなりの費用がかかるのがわかります。以前は1台当たり200万円以上したので、これでもかなりお手頃になりました。

エステサロンの費用を抑えるポイント

消耗品は卸売りやセールを利用する

エステサロンの費用を抑えるポイント

エステサロンの営業が始まれば、消耗品は必ず購入し続けなくてはいけません。 必ず出て行くお金であるなら、できれば節約したいですよね。

卸売り店や小売店は、大量購入すると値引き対応してくれることが多いです。

そこで、仕入れる際にはこのようなお店を利用し、仕入れ値を抑えましょう。 セールがあればさらに仕入れ値が抑えられますので、セール情報にも常にアンテナを張っておきましょう。

レンタル可能な設備はレンタルする

エステサロンの費用を抑えるポイント

エステサロンに限らず、店舗を運営する際には、電気代光熱費消耗品の購入費がかかります。

エステサロンの場合は施術に使う機器が必要で、それぞれ高額な物が多いのが特徴です

美容機器は使い勝手の関係で、レンタル品では納得できるものが見つからないということがあるかもしれません。
一方で、ベッドイスであれば多く出回っているため、お気に入りのものが見つかりやすいです。

このような使い勝手に影響を与えない物はレンタルを利用することで費用を抑えることが可能です。
見た目だけでなく、長く使えそうかなども確認してレンタル品を見極めましょう。

細部までデザインにこだわり過ぎない

エステサロンの費用を抑えるポイント

念願のエステサロンを開業するとなったら、どこまでも理想の内装を叶えたいと考えるでしょう。

しかし、オーダーメイドの床材や壁材、デザイン性の高い照明器具などは高額になります。

内装デザインはどこまでもこだわることが可能ですが、こだわるほど費用は高くなります。

内装費用がかさみ、肝心の機材の予算がなくならないように、費用のメリハリをつけることが大切です。

また、お手頃な素材でも、高級に見えて丈夫な素材もありますので、予算と照らし合わせながらデザインを決めていきましょう

相見積もりをし、減額案を提示してもらう

エステサロンの費用を抑えるポイント

業者を決める際は、複数業者に見積もりを依頼すると安心です。目安となる費用相場が見え、適正な価格が見えてきます。

適正な価格を提示してくれる業者の中から施工事例が多く安心して任せられる業者を選びます。

それでも、見積もりで予算オーバーしてしまうような場合は、業者に減額案を出してもらうのもおすすめです。

減額案と言っても、デザイン性は落ちても、機能を維持したまま減額できる場合があるので、業者に積極的に伝えましょう。

まとめ

エステサロンの内装工事と開業資金の費用相場と、費用を抑えるポイントをご紹介しました。

予算を抑えつつ、高級感や非日常感を演出するには、費用をかける部分のかけない部分のメリハリを付けた計画を立てる必要があります

エステサロンはマンションの一室でも開業可能なため、自宅の一部を利用すれば家賃などは抑えることが可能です。

施術用ベッドシーツ、その他消耗品を揃える費用は必ず必要になるため、レンタルや大量仕入れを検討することも費用を抑えるポイントです。

高機能な設備を使用する施術を考えている場合は高額な費用が必要になるので、開業後に資金を貯めてから導入するなど、計画的に設備を揃えることが大切です。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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エステ・マッサージ店 設計・デザインのお役立ちコラム

Q.「また来たい」と思わせるには?

来客者が「また行きたい」と思うのは、そこが「非日常感」を感じられる場所だからです。

最近では、仕事帰りに疲れた体を癒しにエステやマッサージ店に立ち寄る女性が増えています。そのため仕事帰りに訪れやすいように、都会のオフィス街や、駅に隣接したショッピングモールの中にある店舗が多数あります。 たとえ店舗の立地が都会の喧騒の中であろうと国道沿いであろうと、店に一歩足を踏み入れると、そこに非日常的な異空間が待っていることが大切なのです。アジアン、ヨーロピアン、和風モダンなテイストのエステが多いのは、この「非日常感」を感じてもらうためです。 特に女性は理性よりも感性を重視する傾向にありますので、直感で違いを感じてもらう必要があります。人の第一印象は数秒で決まるといわれていますので、色や光、音、香りなどによって、店に入った一瞬のうちに、外とは別の空間にいると感じてもらうことです。

うまくいけば、きっとその人は「非日常」を体感しに、またあなたの店を訪れてくれるはずです。

監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。