エステサロンの空間と内装工事について
エステサロンは待合室や施術室など、目的の異なるいくつかの空間から成り立っています。
目的が異なるということは、内装工事で注意すべきことも異なります。
そこで、空間別に内装工事で考えたいことをご紹介します。
##受付
デザイン
受付はお客様とスタッフが最初に触れ合う、エステサロンの第一印象に関わる空間です。
エステサロンのコンセプトが分かることはもちろん、いらっしゃるお客様に安心していただくことも大切です。
エステサロンによってアットホームを売りにした店舗もあれば、高級志向の店舗もありますが、どのコンセプトでも奇抜過ぎるデザインは避けることをおすすめします。
インパクトのある内装は、落ち着ける空間でなければ再び来店したいとお客様に思ってもらえないかもしれません。
高級志向のエステサロンであれば、大理石のような高価な素材を用いた床や、ふんだんに装飾の施された壁など、質も見た目もこだわりましょう。
アットホームなエステサロンであれば、温かみのある木材を基調とすることをおすすめします。塗装でアンティーク風にすることも可能です。
カウンター
カウンターは、受付全体の内装デザインに合うというだけでなく、清潔感のあるものであることが大切です。
受付のカウンターのお客様から見える場所が物で溢れかえっていると整理整頓できていない印象を与えてしまい、清潔感は感じられません。
そこで、電話やパソコンなど受付で使うものをお客様から見えない所に収納でき、スタッフの立つスペースを確保できる大きさのカウンターを選びましょう。
業者に作製を依頼したり、既製品を購入したり、レンタルするなど、様々な方法で見つけることができますが、価格に差が出ますので、予算と相談しながら準備する方法を決めましょう。
受付での動き方も考えて、作業効率の良いカウンターを選びましょう。
待合室
お客様に待ち時間を感じさせないことが大切です。
そのためには、天井や壁、床の仕上げ材は暖色系でまとめることをおすすめします。
照明は赤味を帯びた温かみのある明るさのものを選びましょう。待合室に置くイスやソファーは、部屋全体に合う色やデザインのものを選びましょう。
カウンセリングスペース
デザイン
カウンセリングスペースはお客様から悩みを聞き、おすすめの施術メニューを提案する空間です。
お客様が気軽に悩みを相談できるように、開放感のある空間を目指しましょう。
照明は柔らかい明るさでありながら、スタッフが肌や身体の状態を認識できるものがおすすめです。
鏡のあるスペースには自然光に近い照明を設置するのもおすすめです。
カウンセリングスペースでお客様にアンケートを記入してもらう際には、テーブルがあると親切です。
テーブルは壁から独立したアイランド型と、壁についているカウンター型があります。
アイランド型の場合、お客様とスタッフの動線を分けられるため作業効率の向上が見込まれますが、広いスペースが必要となり、狭いスペースには不向きです。狭いスペースには、カウンター型がおすすめです。
水回り設備について
施術前に店舗内でメイクを落としたいというお客様のために、洗面台の設置を考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
洗面台を新設する場合、水道工事が必要となり、内装工事費が高額になります。
初期費用だけでなく、水道代も考慮し、洗面台の設置を検討しましょう。
施術室
デザイン
施術室は、エステサロンのメインとなる空間です。
エステサロンのメインの場所であるから豪華に見せたいと考えてしまいますが、お客様は施術中はリラックスしたいと考えていますので、落ち着ける内装であることが重要です。
ベージュやブラウンなどのナチュラルな色味で壁や天井、床を仕上げると、重厚感とは異なる落ち着きを演出できます。
インテリアに観葉植物などを置く場合、たくさんのものを置き過ぎると清掃に手間がかかります。
清掃性を保ちながらのインテリアの配置を考えましょう。
レイアウト
施術室には、個室とオープンタイプがあります。
他のお客様を気にせずリラックスできるのは個室ですが、壁を新設するとその分工事費がかさみます。
また、個室が狭すぎると圧迫感を感じてしまい、せっかく個室であるにもかかわらず落ち着かないと感じるお客様もいらっしゃるでしょう。
予算を抑えながら窮屈さも感じさせない仕切りを設ける方法の一つに、カーテンがあります。
仕上げ材などにこだわっても、カーテンの質やデザインでグレードが落ちる可能性もあるため、内装デザインに合うカーテンの色や質などを業者にたずねてみることをおすすめします。
オープンタイプの場合、施術中に他のお客様の様子が見えないようにベッドを配置しましょう。
まとめ
エステサロン内の種類別の内装工事で覚えておきたいことをご紹介しました。
エステサロンには目的の異なる空間がいくつかあり、必要な設備が異なりますが、どのスペースでもお客様がくつろげ、清潔感のある内装を心がけることが大切です。
お客様の客層や単価などをもとに、どこまで内装材の質にこだわるのかを考え、お客様満足度の高いエステサロンをつくりましょう。
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