店舗駐車場を設けた場合のメリットとデメリット
店舗の業種、業態、店舗の規模、店舗を構えている場所によって駐車場を設ける必要性の度合いや設ける駐車場の規模は変わってきますが、店舗を構える際に「来客用駐車場を」設けるか、設けないかで悩まれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
店舗に「来客駐車場」を設けた場合のメリットとデメリットについてご紹介しますので、参考にしてみてください。
参考:https://pixabay.com/ja/駐車場-行を駐車場-マークアップ-道路-ブダペスト-705873/
店舗に駐車場を設けるメリット
店舗に来客用駐車場を設けるメリットには「お店の回転率が上がる」、「売り上げが上がる」、「お客さんが入りやすいお店になる」といったことが挙げられます。
・お店の回転率が上がる、売り上げが上がる
都心や駅前などに店舗を構えている場合は、車で来店するお客さんの割合は少ないでしょうが、郊外や主な移動手段が車であるといった地域に店舗を構えている場合は、車で来店するお客さんの為に来客用駐車場を設けておく必要があります。
特に飲食店の場合は、より多くのお客さんに来店してもらって回転率を上げることが重要になります。そして飲食店の中でもラーメン店、牛丼店、うどん、そば屋といった業態の店舗は、多くのサラリーマンが来店するお昼時は回転率を上げて売り上げを伸ばしたい時間帯です。 そのため、売り上げを伸ばしたい時間帯に思うような売り上げが期待できないとなると、お店の経営にも大きな影響を及ぼすこともあります。
店舗によっては、来客駐車場を設けることでお店の回転率が上がり、売り上げを伸ばすことができるでしょう。
・お客さんが入りやすいお店になる
店舗に駐車場がなかったり、店舗規模に対して十分な広さの駐車場が確保されていない場合、車で来店するお客さんにとっては店舗に入りたいと思っても入ることができないといった状況が起こります。 お客さんに駐車場のことを心配させずに頻繁に足を運んでもらうためには、やはり来客用駐車場は設けておくべきでしょう。
店舗に駐車場を設けるデメリット
店舗に来客用駐車場を設けた場合のデメリットには「駐車場内でトラブルが起こる可能性がある」ことや駐車場を設けるために「月極め駐車場や駐車場専用の土地を借りる必要が出てくる」といったことが挙げられます。
・駐車場内でのトラブル
駐車場内では車同士の接触事故、物損事故、車上荒らし、無断駐車などのトラブルが起こることが想定されます。店舗側にこれらのトラブルの責任を負う法的な義務はありませんが、駐車場内で起こったトラブルの証拠を記録したり、駐車場での犯行を防止するための対策として「防犯カメラ」の設置が必要になるでしょう。
また無断駐車などが増えてくると店舗の営業にも支障をきたすので、無断駐車の禁止を促す看板を設置するなどして駐車場内をよりよい環境に整備しておくことも大切です。
このように駐車場を設ける際にはトラブルを防止するための防犯機器、看板などの設備費が必要になります。
・駐車場や土地を借りる
駐車場が必要でありながら駐車場として利用できる土地がない場合は、月極め駐車場や駐車場用の土地をまるごと借りる必要があり、毎月の賃貸料を支払うための経費が必要になってきます。
駐車場の種類と費用目安
駐車場には「月極駐車場」、「コインパーキング」、「立体駐車場」、「貸し土地(駐車場用地)」、「ガレージ(車庫)」などの種類がありますが、実際に駐車場を借りる場合、駐車場の種類によって支払う賃貸料は異なるので賃貸料についてもしっかりと検討することが必要でしょう。 お客様駐車場として駐車場を借りた際にかかる賃貸料の目安についてご紹介しますので参考にしてみて下さい。
参考:https://pixabay.com/ja/アーキテクチャ-建物-ガラス-駐車場-窓-1845048/
月極駐車場(1~2台分)
月極め駐車場は、1ヶ月ごとに「駐車場1台分の金額×台数」の賃貸料を支払います。 1台あたりの賃貸料は都市、地方によって違いがありますが都心部では1台当たり2万円~5万円、地方では1万円~3万円が目安となるようです。 また管理会社によっては敷金、礼金が必要な場合があるので事前に確認しておくと安心です。
コインパーキング(1~2台分)
コインパーキングは時間単位で料金が設定されている時間貸し駐車場と1日単位で料金が設定されている日貸し駐車場の2種類があります。通常は駐車していた時間の金額を支払いますが、コインパーキング内に月極駐車場として契約できる区画を用意している駐車場管理会社もありますので、コインパーキングを「お客様駐車場」として活用するのも選択肢の一つです。賃貸料は月極め駐車場とあまり差はないようです。
立体駐車場
立体駐車場には、車が自走して駐車する「自走式立体駐車場」と昇降装置により車を駐車スペースに移動させる「機械式立体駐車場」の2種類がありますが、立体駐車場の場合は車の大きさが制限されることがあるので、お客様に配慮が必要になります。 立体駐車場の賃貸料についても「月極駐車場」や「コインパーキング」の賃貸料を目安にしておくと良いでしょう。
貸し土地(駐車場用地)
不動産会社の貸し土地には駐車場として利用できる用地があります。 用地の坪数が広いほど賃貸料は高くなります。また不動産会社によっては敷金、礼金、保証金が必要な場合があります。 賃貸料は都市、地方、立地条件などにより違いはありますが15万円~20万円程度が目安になるようです。
ガレージ(車庫)
ガレージ(車庫)タイプは、一台一台の駐車スペースが壁で仕切ってある車庫タイプの駐車場です。月極駐車場のように1ヶ月ごとに「駐車場1台分の金額×台数」の賃貸料を支払います。 1台当たりの賃貸料は3万円前後~4万円前後が目安となりますが、中には賃貸料が8万円~10万円になるような高級ガレージも存在します。
店舗に必要な駐車場の広さの出し方について
店舗に必要な駐車場の広さは店舗の業種や業態、そして店舗を構えている場所によって異なります。
例えば飲食店と美容院を例に考えてみます。 回転率を意識したラーメン店などの場合には、店舗の座席数と同数または、半分以上の車が駐車可能な広さの駐車場を確保しておくのが理想的です。 座席数に対して駐車できる台数が少ないと回転率が落ちる可能性があり、特に車で来店するお客さんが多い店舗の場合にはお客さんの足は遠のいていき、売り上げに影響を及ぼす可能性があります。
一方、美容院など予約制の店舗の場合には、一日のおおよその来客数が決まっているため、一日の来客数に応じた駐車場の広さを確保しておけば営業に支障をきたすことはないでしょう。
そして店舗が確保すべき駐車場の広さは業種や業態だけでなく、店舗を構えている場所が大きく影響します。 車で来店するお客さん、徒歩で来店するお客さんの割合を想定し、なおかつ店舗の業種や業態を考慮しながら店舗に必要な広さの駐車場を設けましょう。
まとめ
店舗に「来客用駐車場」を設ける場合は業種や業態、店舗を構えている環境、メリットやデメリットを踏まえて店舗に適切な駐車場を設けましょう。
また駐車場を借りる際には、駐車場によって支払う賃貸料が異なり、その他の費用も必要になる場合があります。賃貸料については、しっかりと比較検討して店舗の経営に支障が出ないように考慮することも大切です。
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