外壁リフォームの費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 外壁リフォーム を行う場合の概算費用です。
- 外壁の塗り替え
- 60万円〜140万円
- サイディングボードの張替え
- 85万円〜110万円
- モルタルからサイディングに張替え
- 200,000円〜300,000円
- クラック(ひび割れ)の修繕
- 30,000円〜100,000円
- 外壁の高圧洗浄
- 100,000円〜150,000円
まずは相談から
外壁リフォームは劣化具合方法が変わる
「家の壁にヒビが入っている」
「家の壁の塗装が剥がれてしまっている」
家にこのような症状が目立っている箇所はありませんか。
家は1年間365日、外気や雨風などの影響を受けるため、塗装が剥がれてしまうことは避けられません。
塗装が剥がれて耐久性がなくなってくると、防水効果の低下やひび割れ、内部の劣化に繋がります。
実は、外壁のリフォームは家の劣化具合によって、なにをやるべきかが変わってきます。
この記事ではご自身のご自宅の場合「どんな工事を行うのがいいか」「費用はいくらかかるのか」について見ていきましょう。
外壁リフォームの3つの工事方法と費用相場
外壁リフォームと一口に言っても、価格帯は物件の状態や費用によってかなり広くなってしまいます。
例えば、ヒビ割れ修理など細かいものは5万円前後で済みますが、外壁材(サイディング)の張り替えなど大規模なものだと150万円〜300万円の費用がかかります。
外壁リフォームの費用相場
ひび割れ(一か所)
10,000円~
コーキング処理
打ち替え
700~1,200円/㎡
打ち増し
500~900円/㎡
外壁塗装(40坪の家の場合)
80万円〜150万円
サイディング(1軒)
カバー工法
150万~200万円
張替え工法
200万~300万円
高圧洗浄
100~300円/㎡
外壁リフォーム工事には、大きく分けると、「補修工事」「塗装工事」「新装工事」の3種類の工事方法があります。
ご自宅の劣化具合や最後にリフォームをした時期によって、どの工事を行うのか選びましょう。
コーキングとは?
建物の外壁材の隙間を、樹脂などの目地剤で埋める作業のこと。隙間をそのままにしておくと、そこから雨水が入り込み、劣化が早くなります。サイディングとは?
建物の外壁を仕上げるときに上から張る板材のこと。以前はモルタルを外壁の上に塗って仕上げていたが、今はこちらの方が一般的。金属、窯業、木材などの種類がある。
補修工事
補修工事は主に、ヒビ割れや壁のゴム製部分(シーリング)などを直す修繕作業となります。
劣化の状態や補修箇所にもよりますが、費用は50万円以下で済みます。
あくまで応急措置なので、3〜5年に1度行いましょう。
塗装工事
塗装工事は、剥がれてしまったり劣化してしまった外壁を塗料で塗り直す工事です。
工事をする外壁の総面積はもちろん、塗料の種類で耐用年数や価格も変わってきます。
一般的に、80万円〜150万円が相場です。
10年に1度の目安で、塗り替えをするようにしましょう。
新装工事
新装工事は、外壁材(サイディング)を既存の上から張るカバー工事と、外壁材(サイディング)を張り替えてしまう張り替え工事の2種類があります。
予算は150万円〜300万円ほどかかるのが一般的です。
外壁がかなり劣化してくる、20〜30年に1度が目安になります。
カバー工事の方が、既存の外壁を取り除く必要がなく、安くリフォームすることができます。
詳しくは記事の後半で解説しています。
補修工事の種類
補修工事は、家が抱えている問題によって工事内容は変わってきます。
家のヒビ割れや亀裂を補修する程度の工事なら20万円以下で済むことが多いです。
家全体の目地のシーリング(サイディングのパネル間などのクッション材)の交換する場合(足場工事費を含む)は、およそ20万~80万円かかります。
ヒビ割れ工事
ヒビ割れ工事費用
価格
1万〜20万円
耐用年数
約5年
ひび割れ(クラック)の幅や深さなどによって修理工法は様々で、工法や修理範囲によって費用は異なります。
ヒビ割れの箇所が複数あったり、高い場所にある場合は、足場を組む必要があるため、別途足場代10〜20万円(600円〜800円/㎡)がかかります。
工事を行うべきヒビ割れの目安は、幅1mm以上です。
幅が0.3mm以下のひび割れ(ヘアークラック)の場合は、しばらく様子見で大丈夫でしょう。
幅が1mm以上になると、内部に水分が浸透し、建物の骨組みの劣化に繋がるので、すぐに補修するようにしましょう。
また、原因が経年劣化だけではなく、建物の構造にある可能性もあるので、下地や構造の調査を検討することをおすすめします。
シーリング工事
シーリング工事費用
コーキング処理
30万〜50万円
耐用年数
約5年
シーリング工事(コーキング工事)とは、外壁サイディングのボードとボードの継ぎ目をシーリング材で埋める工事のことです。 また、その材料などをコーキング材と呼びます。
シーリング工事(コーキング工事)の目的は、主に雨漏りを防ぐための防水性を高めることです。
シーリングは、紫外線等の影響を受けて、5年程度でひび割れ・肉やせ・はく離などの劣化が生じます。 経年劣化が起こると、防水性や伸縮性が失われ、雨漏りや外壁のひび割れの原因になるので、定期的にシーリングの状態を確認することが大切です。
塗装工事の種類
外壁の劣化がさほど酷くないのなら、塗装工事を行いましょう。
張り替えに比べて工期も経費も抑えられます。
使用する塗料の種類によって価格や費用は変わり、価格の高い塗料の方が、耐用年数は長く期待できます。
また、塗装工事の際は足場を組んで工事を行うため、屋根塗装もまとめてやると、費用も抑えられる上に見た目も統一できて綺麗な仕上がりになるのでオススメです。
外壁塗装工事
価格
80万〜150万
耐用年数
10年〜20年
外壁塗装工事の費用相場と施工事例を紹介
塗装工事費用は【外壁面積㎡】×【塗装単価円/㎡】で算出できます。
あくまで目安ではありますが、30坪の戸建ての場合、外壁のみであれば80~93万円、外壁・屋根両方の塗装であれば、98~130万円が相場です。
以下は、外壁面積150㎡(30坪相当)、シリコン系塗料を使用した際の見積もりの平均価格です。
外壁・屋根塗装の見積もり
足場代
16万円
外壁塗装
46万~66万円
屋根塗装
23万~33万円
その他諸経費
15万円
合計
99万~130万円
詳しくはこちら↓
外壁塗装の坪数ごとの費用相場は?塗装工事をする時に必要な知識が丸わかり!
当サイトを通じてお見積もりいただいた事例も併せてご紹介しますので、費用と仕上がりの参考にしてみてください。
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外壁塗装
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- AFTER
外壁塗料の種類を解説
外壁塗料は大きく分けてアクリル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコン樹脂系、フッ素樹脂系の4種類があります。
戸建住宅で最も一般的に使われているのは、シリコン樹脂系です。
紫外線に強い上、防水性、防汚性が高く、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
フッ素樹脂系塗料は、シリコンより価格は高くなりますが、さらに長い耐用年数を期待できます。
ほかにも、太陽光で分解した汚れを雨で洗い流す光触媒や、暑さ寒さを伝わりにくくする断熱塗料など、機能性に優れた特殊塗料が豊富に流通しています。
外壁塗料の種類と特徴
種類
1㎡あたりの価格
耐用年数
アクリル
1400〜1600円
5〜7年
ウレタン
1700〜2200円
8〜10年
シリコン
2300〜3000円
15〜20年
フッ素
3800〜4800円
20〜25年
詳しくはこちら↓
塗料職人がおすすめする外壁塗料の人気ランキングを発表!
外壁塗装工事をするメリット
塗装工事をするメリットとしては、次のようなものがあります。
耐久性の向上
塗料には汚れを弾いたり、紫外線を遮断する効果があるので、外壁や屋根を風雨や直射日光による劣化から守ってくれます。
断熱効果
冬は暖かく、また夏は冷房効果を高める働きがあります。 遮熱効果のあるものと併用することで効果が高まります。
セルフクリーニング効果
光触媒塗料や、微細なセラミック樹脂を配合した塗料などでは、外壁に付着した汚れを雨が降った際などに自動的に洗い流すセルフクリーニング効果を持つものがあります。
新装工事(カバー工事と張り替え工事)の種類
新装工事には、前述べたように、外壁材(サイディング)を既存の上から張るカバー工事と、外壁材(サイディング)を張り替えてしまう張り替え工事の2種類があります。
ひび割れ修理や塗り替え等では間に合わないほど劣化が進行している場合に、「カバー工事や張り替え工事」で外壁を修理します。
一般的には、外壁の下地にまで劣化が進行している場合には、張り替え工事をすることになります。
サイディングボードとは、板状の外壁材のことです。
シンプルなものからレンガ調などのものまで種類は豊富なため、家の外観をガラリと変えることも可能です。
とても軽くデザインも豊富な上、断熱性や遮音性など機能的にも優れており、近年では多くの住宅に使用されています。
カバー工事の費用相場と特徴
カバー工事
費用(延床面積120㎡の場合)
150万〜200万円
工期
2週間程度
耐用年数
30年以上
カバー工事のメリットは、張り替え工事と違い、既存の外壁材を解体撤去する必要がないため、工事の費用と施工期間を抑えられることです。 解体および撤去にかかる費用は約10万円が相場です。カバー工事では、この費用がかかりません。
また、施工期間についても、張替えでは約1カ月必要ですが、カバー工法では半分の約2週間でリフォームを行うことができるため、人件費等の面でもコストを抑えることができます。
施工期間の中身は、足場と養生シートの設置に約2日、下地の調整に約3日、サイディングの施工に約1週間、検査に約1日、足場の撤去と現場清掃に約1日がかかり、合計14日が目安として見ておきましょう。
張り替え工事の費用相場と特徴
張り替え工事
費用(延床面積120㎡の場合)
200万〜300万円
工期
約1ヶ月
耐用年数
30年以上
張り替え工事の最大のメリットは、住宅の外壁重量を増やすことなく外壁リフォームが行える点です。
カバー工事は、どうしても新しい外壁材の分だけ重量が増加してしまうため、耐震性がやや低下するというデメリットがありますが、張り替え工事であれば既存の外壁材を撤去して新しい外壁材を設置するため、重量の増加が起こらず、耐震性を維持したままリフォームを行うことができます。
また、使用する外壁材(サイディングボード)をある程度自由に選ぶことができるというのもメリットです。 外壁カバー工事の場合、重量の問題から軽量な金属サイディングボードを利用することが多いのですが、張り替え工事の場合は、窯業(セメント製)サイディングボードも使用することができます。
金属サイディングボードと窯業(セメント製)サイディングボードの価格と特徴については、次で解説しているので、どちらがご自宅に適しているかの参考にしてください。
サイディングボードは大きく2種類ある
サイディング
金属系サイディング
約6000円/㎡
窯業系サイディング
約8000円/㎡
窯業系サイディング
窯業サイディングボードはセメントを主原料にしており、重厚な質感が特徴です。
他の素材に比べて耐久性、耐火性に優れており、外壁材のシェアの70%を占める人気の素材です。 ザインも金属サイディングボードに比べてバリエーションが豊かなので、自分の理想通りのデザインでの外壁リフォームが行いやすいのもメリットです。
大田原市 サイディング外壁塗装 ダブルトーン
- BEFORE
- AFTER
金属系サイディング
金属系サイディングボードは窯業系(セメント製)より安価なのがメリットです。
ガルバリウム鋼板やアルミでつくられており、中に断熱材が入っているため断熱性に優れた素材になります。 窯業系サイディングに比べて非常に軽く、家に負荷が掛かりにくいので耐震性が高いのも特徴と言えるでしょう。
施工方法としては、重量が軽いため既存の外壁の上から張るカバー工法でリフォームするケースが一般的です。
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- BEFORE
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外壁サイディングの種類と価格は?メンテナンスやリフォームの注意点を解説
外壁リフォームの費用を抑えるポイント
メンテナンスは定期的にする
外壁リフォームで費用を抑えるために、メンテナンスは欠かさないようにしましょう。
外壁の点検は3〜5年おきに行いましょう。 窓枠回り、外壁材のつなぎ目(コーキング)など、雨水が浸入しやすい場所が痛んでいないかを確認します。 また外壁に亀裂やひび割れが生じているかも同時に確認し、こまめに補修作業をしていきましょう。
耐久性の高い材料を選ぶ
材料を選ぶ際には、なるべく耐久性の高い塗料、壁材を選ぶことでリフォーム費用を抑えることができます。
耐久性が高い分、初期費用は普通のものに比べてやはり値段は高くなります。
しかし、耐久性が高ければ高いほど、メンテナンスのスパンが長くなるので、安い塗料や壁材で何度も工事をするよりも、長い目で見ると結果的に費用が抑えられます。
複数社の見積りをとって費用を比較する
複数社の見積りをとって費用を比較する相見積もりが、費用を抑えるひとつの手段となります。 名前がよく知られている業者がどこでも適切な金額を出してくれるとは限りません。 それぞれの家の状態によって必要な工事は異なり、業者が勧める工事内容や提示する費用も変わります。
複数の業者で見積もりを取ることでやりたいリフォームの適正な価格が分かるので、必ず相見積もりを行うようにしましょう。
外壁リフォームを火災保険で支払うためには
火災保険の基本保障としてついているのが、「風災・ヒョウ災・雪災、落雷」です。
そのうち「風災」による被害に該当すれば、あなたの入っている保険の規定に沿った保険料が支払われます。
火災保険は自然災害で起こった被害に対して保証するものですので、耐用年数がきて劣化した外壁には適応されません。 つまり、外壁の修理・補修で保険金が下りるのは、台風などの強風で飛ばされてきた物が外壁にぶつかり、穴が開いたり壁の一部が剥がれたような場合などです。
事実を偽って保険金の申請をすると、詐欺罪に問われることがあります。
さらに、「外壁の修理・補修は火災保険でおりるから、費用が高くなっても大丈夫ですよ」と営業してくる、リフォーム会社には注意しましょう。
なお、本サイト(リフォマ)を運営しているローカルワークスでは保険会社と提携しているため、火災保険の扱いに慣れていない業者に比べてスムーズに保険の申請まで行うことができます。
もし依頼する先が決まっていない場合にはフォームの詳細にてローカルワークスに依頼したい旨を添えてお問い合わせください。
外壁リフォームの費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 外壁リフォーム を行う場合の概算費用です。
- 外壁の塗り替え
- 60万円〜140万円
- サイディングボードの張替え
- 85万円〜110万円
- モルタルからサイディングに張替え
- 200,000円〜300,000円
- クラック(ひび割れ)の修繕
- 30,000円〜100,000円
- 外壁の高圧洗浄
- 100,000円〜150,000円
まずは相談から
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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外壁リフォームのお役立ちコラム
Q.外壁塗装の塗り替えのタイミングって?
外壁塗装は、見た目だけの問題ではなく、外壁の下地を被膜で守るという重要な役割を持っています。
経年により塗装が劣化すると、剥がれたり、ヒビ割れたりして被膜が破れた状態になり、下地にまで影響を及ぼします。最悪の場合、住宅の構造部分である柱や土台なども劣化させてしまうことがあるので、使用している塗料の耐用年数に従って、きちんと塗り替えを行うことをお勧めします。
外壁の塗料として一般的によく使用されているウレタン系塗料の耐用年数は5~7年、価格が安く耐用年数が最も短いアクリル系塗料は3~5年、汚れがつきにくく耐久性も長いことから最近選ぶ方が増えてきたシリコン系塗料は7~10年、かなり高価ではあるが長期にわたって美観を保つことができるフッ素系塗料は12~20年と一般的に言われています。
ただし、ヒビ割れがある、カビ・苔が生えている、塗膜が膨れている、目地にヒビ割れがある等、目視で分かる劣化を見つけた場合は、塗料の耐用年数に関わらず、塗り替えを検討した方が良いでしょう。手で壁を触ると白くなるのも劣化の表れですので早めの対応をお勧めします。
渡邊 一伸(ナベさん)