2017年2月17日

飲食店のガス工事

飲食店では様々な設備工事が必要になりますが、主要な設備の一つにガス設備があります。飲食店でのガス工事で知っておくべきことや、ガス工事における注意点などをご紹介します。

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都市ガスとLPガスの違い

同じガスですが、「都市ガス」「LPガス」にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれのガスについて基本的なことを知っておくと、ガス工事を行う際にも役立ちます。
二つのガスの違いの一つに災害時の復旧の早さの違いがあります。復旧に関しては、LPガスの方が早く復旧するとされています。

また都市ガスは、含まれる成分や発熱量、製造法の違いにより使用できる機器が異なります。
その他の「都市ガス」と「LPガス」の主な違いには、以下のようなものがあります。

原料の違い

どちらも海外からの輸入が大半を占めますが、都市ガスとLPガスの大きな違は、ガスの原料です。

・都市ガス
都市ガスの原料は、燃える気体であるメタンが主な成分になる液化天然ガス(LNG)です。

・LPガス
LPガスの原料は、プロパンやプタンが主成分となる液化石油ガス(LPG)です。

性質の違い

・都市ガス
都市ガスは、空気より軽く本来は無色・無臭ですが、ガス漏れ時にすぐ気が付くことができるように臭いが付けてあります。

・LPガス
LPガスは、空気より重く本来は都市ガスと同様に無色・無臭ですが、ガス漏れ時にすぐに気が付くことができるように臭いが付けてあります。

ガス会社との契約と料金体系の違い

・都市ガス
都市ガスは、住んでいる地域でガスを供給している都市ガス業者と供給契約を交わします。
料金については公共料金となり、業者は勝手に料金設定をすることができません。
そして導入の際に必要な設備費用は、ガスの利用開始時に一括請求となるので、月々の支払いはガスの使用料金のみとなります。

・LPガス
LPガスは、住んでいる地域にあるいくつかのLPガス事業者の中から、契約する業者を選ぶことができます。
料金については各業者によって設定料金が異なります。そして導入の際に必要な設備費用は、月々のガス料金に追加されて支払うようになります。

各家庭への供給方法の違い

・都市ガス
都市ガスは、供給所(ガスホルダー)から道路下にあるガス導管から各家庭にガスが供給されています。

・LPガス
LPガスは、充填所からLPガスが入ったガスボンベを各家庭へ配送し、そのガスボンベから各家庭へガスが供給されます。

飲食店のガス工事で知っておきたい事

飲食店を営業するにあたり、ガス工事などの設備工事はとても重要なものの一つになります。
飲食店を開業しても、ガスが使えず営業することができないという事態は避けたいものです。

業態によって異なるガスの容量

飲食店で必要なガス容量は、それぞれの飲食店の業態によって異なります。
例えば飲食店でも中華料理のお店であったり、オーブンなどの設備機器の数が多いお店の場合は、必要になるガスの容量も多くなります。

都市ガスの場合は、ガスメーターの容量や本管、支管から引いてくる配管の径(太さ)も検討する必要があります。
またLPガスの場合は、「20Kgボンベ」と「50Kgボンベ」がありますが、飲食店などでは容量の多い50kgボンベを設置するようになります。
ボンベの数やガスを供給する圧力調整器の容量や配管の径(太さ)も検討する必要があります。

自分の店舗で必要なガスの容量

店舗のガス容量が足りないという事態を回避するためには、自分の店舗で必要になるガスの容量を事前に確認しておく必要があります。
これから使用する予定の厨房機器が全部稼働すると仮定して、全ての機器のガス容量を合計して、必要になるおおよそのガス容量を算出しておきましょう。
ガス容量は消費量(kw)で表示されています。

飲食店のガス工事の注意点

飲食店のガス工事ではどのような事に注意すればよいのでしょうか。
注意点をふまえて工事の準備を行っていきましょう。

居抜き物件とスケルトン物件

居抜き物件の場合は、以前の店舗と似たような業態であれば、既存の設備を使用することができますが、念のためガスの容量については、きちんと確認しておく必要があります。

またスケルトン物件の場合は、ガスをはじめ電気や水道、空調などの設備を最初から整えていくようになります。
居抜き物件に比べると設備工事費用がかかってしまうので、注意が必要になります。

テナントビルなどでのガス容量の割り当て

都市ガスの場合、テナントビルなどでは一本の供給管から各店舗への引込み管により、各店舗がガスを使用できるようになります。
各店舗へ供給されるガス容量が足りず、それ以上大きくできないという場合には、本管からの引込み管を交換する必要が出てくることがあります。
この場合は敷地内の工事となるため、店舗を借りている人が費用を負担するようになり、工事にかかる費用が高額になってしまいます。

このような事態を避けるためにも、各店舗に割り当てられているガスの容量などは、あらかじめ確認しておく必要があります。

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