2018年12月28日

家のリフォームする時期はいつ頃? リフォームのポイントを徹底解説

家は時が経つと色々な部分が老朽化してきます。家の中の設備、外壁や屋根は定期的なリフォームが必要になります。それでは、リフォームは一体いつ行えばいいのでしょうか?この記事では、家のリフォームを行う時期を家、人、設備に分けて詳しく設備しています。その他にも、リフォームのポイントも解説してしますので、ぜひご覧ください。

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住宅のリフォームはなぜ行うのか

家のリフォーム

住宅リフォームを行う主な理由としては、以下の3つが挙げられます。

  • 家のメンテナンス
  • 家族のライフサイクル
  • 高性能な設備を追加する

ここでは、3つの理由について詳しく説明していきますので、これから住宅リフォームを行う予定の方や住宅リフォームに関心がある方は、参考までにご覧ください。

リフォーム表

上の表は、300万円以上のリフォームを行った方のアンケートを基に作られています。この表を見ると、家のリフォームは老朽化だけでなく、現状の設備に不満がある、間取りを変更したいという理由で行われていることが分かると思います。

この他にも、気分を変えたいから、人を招ける家にしたい、という理由が挙げられていますが、リフォームの費用は平均で610万円ほどかかります。前年に比べると減少傾向とはいっても、高額な必要になりますので実施するときは慎重に行いましょう。

住宅のリフォームを行わないとどうなる?

家はいつまでも綺麗な状態のままではありません。住宅の外壁や屋根、床や壁、システムキッチンやシステムバスにも耐用年数(寿命)があります。毎月、もしくは毎年メンテナンスをしないと、耐用年数よりも早く使用できなくなることがあります。

例えば、家の外観でよく使用されているサイディングは、約10年に一度塗装を塗り替えるメンテナンスを行います。耐用年数は20~30年ですが、メンテナンスを怠ってしまうと、サイディングが劣化して20年経たずに張替えを行うことになるかもしれません。

外壁以外にも、室内の床や壁、天井など劣化がひどいと大規模な工事になるケースがあります。そうなりますと、当然高額な費用がかかってしまいます。コストパフォーマンスの面でも、こまめな住宅リフォームは欠かせないのです。

家のメンテナスを行う時期(築年数別のリフォーム)

住宅リフォーム

自宅や住居設備が古くなってしまったためリフォームする、という方は非常に多いのですが、家のリフォームを行う時期を知っている方は少なくないと思います。

そのため、以下に築年数別にリフォームする箇所をまとめました。
あくまで目安ですので、劣化が見られたときは早急に修理・補修してください。

  • 新築~5年
    ベランダの塗装、給排水管の点検、トイレのタンク内のメンテナンス、フローリングのワックス掛け、襖の張替え、障子の切り替え、畳の張替え

  • 5年~10年
    瓦の点検や修理・補修、給排水の清掃、家の土台部分の点検、お風呂場の床や壁のタイル張替え、浴室ドアの交換、ガスコンロの交換、システムキッチンのシンク交換、室内の壁紙の張替え、給湯器の交換

  • 10年~15年
    屋根の劣化確認、金属板屋根の張替え、雨樋の修理・補修、外壁の塗り替え、トイレ、キッチン、洗面所などの水回りの部分的な修理・補修、漆喰の壁の塗り替え

  • 15年~20年
    屋根の塗り替え、屋根の張替え(金属製)、外壁の張替え、雨樋の交換、玄関ドア(木製)の交換、もしくは修理、給排水のメンテナンス、室内ドアの交換、床の張替え、システムバス、システムキッチン、トイレ、洗面所の交換

  • 20年~30年
    屋根の張替え(瓦や化粧スレートの場合)、外壁の張替え、ブロッグ塀の補強工事、建物の基礎部分の補修、窓の交換、玄関ドア(金属製)の交換、もしくは修理、給排水の交換、

室内の場合

壁や天井のクロスは5年~10年程度で張替えを行うことになりますが、穴が開いてしまった場合は早めに修理・補修しましょう。見た目にも悪いですし、最初は小さな穴でも物が引っかかりやすくなることで、穴が少しずつ広がっていくことがあります。

キッチンやトイレなどの水回りは、日々使用する場所ということもあり、10~15年程度で交換することになります。メーカーによっては20年近く使用できるものもありますが、毎年水漏れなどの不具合がないか確認を行うことが大切です。

以下の記事では、より詳しく各リフォームについて記載されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

キッチンの耐用年数とは?リフォーム時期と部分別交換の目安
ユニットバス・浴室リフォームの費用は? 工事方法別に費用相場を解説
トイレリフォームの費用相場は?業者選びのポイントもご紹介
洗面所リフォームの費用相場と洗面台選びのポイント

外観の場合

玄関ドアは木製か金属製かによって、交換時期が異なります。 また、利便性を向上させるために門扉を設置したり、防犯性を高めるためにフェンスを設置することもリフォームです。門扉の耐用年数は約10年、フェンスも5~10年ほどですので、10年前後で交換することになります。

外壁や屋根は使用する建材によって、耐用年数が大きく変わってきます。さらに、建材の上に施す塗装も塗料によって耐用年数が異なります。価格の安い塗料ですと、10年程度で塗り替えを行うことになりますが、高級な塗料では20年前後まで保てるものもあります。

以下の記事では、より詳しく各リフォームについて記載されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

外壁の修理・補修の工事方法と業者選びのポイント
外壁サイディングの種類と価格は?メンテナンスやリフォームの注意点を解説
ガルバリウム鋼板の外壁が錆びにくいって本当? 特長やデメリットを解説
【初めて外壁塗装する方は必見!】絶対に知っておきたいおすすめの塗料

家のメンテナスを行う時期(劣化症状によるリフォーム)

家のリフォーム

家のリフォームは耐用年数である程度計ることできますが、それ以外に目安があります。その目安というのが劣化症状です。

外壁や屋根であれば、常に雨風や日光に晒されているため、ヒビが入ったりコケやカビが発生することがあります。室内の床は物を落とすことで凹んだり、傷がつくことがありますし、水回りは排水口が詰まって悪臭を放つことがあります。

ここでは、劣化症状の目安を詳しくご紹介しますで、当てはまるものがあったときは、早急に対応してください。

内装リフォーム

内装リフォーム

例えば、床であれば傷や凹みは部分的な修理・補修を行うだけで済みますが、腐食していたり傷みが激しいときは全面改修を行うことになります。トイレや洗面所は水漏れ起こしてしまうと、付近の床が腐食してしまう原因になるため、特に気をつけなくてはいけません。

外装リフォーム

外壁

外観リフォーム

チョーキングとは、外壁で塗装してある部分に触れたときに、指先に粉っぽいものがつく現象のことです。
コーキング補充は、別名シーリングとも呼ばれる補修方法です。建物の合わせ目やすき間に目地材を充填することで、建物の気密性や防水性を高める工事のことを指します。

屋根や外壁は高所にあるため、なかなか人の目で確認できません。専門の業者に依頼して、大体5年ごとに点検を行い、問題がないことをこまめに確認することが大切です。

家族のライフサイクルに合わせてリフォームする

ライフサイクル

①家を買う

結婚すると、新築の一戸建てを建てたり、中古の一戸建てを購入する方が多いと思います。一戸建てを新築で建てるのであれば、間取りも設備もご自身で好きに選ぶことができます。

一方、中古物件の場合は、元から備わってた設備などがはきちんと使用できるかどうか、契約する前に確認しましょう。使用できない場合は新しく設備を購入することになりますし、処分費用が余計にかかるため慎重に判断してください。

②子ども部屋を造る

お子様がいらっしゃるときは、小学生の高学年くらいになると、自分の部屋が欲しいと言い出すことがあります。最初に子ども部屋を用意してあれば問題ないのですが、子ども部屋がない中古物件を購入した場合は、間取りを変更して新たに子ども部屋を作ることになります。

お子様のプライバシーを尊重することも重要ではありますが、ドアの一部にガラスを入れて外から中の様子が見れるようにする、室内に面した窓を造るなど、家族とのつながりが持 てるようなリフォームにするのがおすすめです。

➂空いている部屋を有効活用

子どもが大きくなり、自立して1人暮らしを始めるようになると、子ども部屋が空き部屋になります。帰郷したときのためにそのままにしておく、というのも1つの方法ではありますが、自分達の趣味の部屋にするなど、ライフスタイルに合わせてリフォームするのもよいでしょう。

絵や陶芸を嗜むためにアトリエにするもいいですし、カメラが趣味の方ならモノクロフィルムを現像できるように、暗室にリフォームするなど色々な活用方法が考えられます。

④二世帯住宅~バリアフリーリフォーム

子どもが結婚し、二世帯住宅を希望したときは大規模な増改築工事をすることになります。二世帯住宅といっても3つのパターンがありますので、皆の生活に合ったものをスタイルを選ぶことが大切です。

二世帯住宅は寝室は別々だけれど、キッチンなどを施設とリビングといった生活する場所がすべて共用、という完全同居型と、玄関や水回りといった施設は共用で、生活する場所が違う部分共用型、設備も生活スペースもすべて別々な完全分離型があります。

また、老後を見据えて玄関の段差をなくしたり、トイレやお風呂場に手すりをつけたり、車いすでも楽に入れるようなバリアフリーリフォームも、視野に入れておきましょう。

高性能な設備にするリフォーム

高性能な設備

家の老朽化や外壁の劣化だけでなく、更に住みやすい自宅にするために、高機能な設備を導入するリフォームの需要が近年高まっています。

高性能な設備のリフォームには、様々なリフォームが含まれます。流しと調理場が別々のキッチンをシステムキッチンにしたり、家族増えたために浴室を広くするリフォームも、高性能な設備のリフォームといえます。

冬場の暖房代を安くするために床に床暖房を設置する、夏の冷房代を浮かすために壁に断熱材を入れる、省エネのために屋根に太陽光発電を設置することも含まれます。他にも、車いすで家の中を楽に移動できるように、僅かな段差をなくしたり、開き戸を引き戸に変えるリフォームなど、家族のライフスタイルに合わせることで、より快適な住居にすることが可能です。

マンションのリフォームで気をつけること

マンションのリフォームで重要なことは、購入する際に希望のリフォームができるかどうか確認することです。

マンションは壁式構造ラーメン構造に分けられます。壁式構造は壁や床などで建物を支える造りになっているため、むやみに間取りを変更することができません。一方、ラーメン構造は柱と梁を組んで建物を支えるため、例外もありますが室内の壁でしたらほぼ移動できます。

さらに、マンションは共用スペース専用スペースというものがあります。簡単に説明しますと、共用スペースはマンションに住んでいる方全員のもので、専用スペースは自分の好きに変更できる部分です。

当然、ご自身に所有権がない、廊下、ベランダ、エントランスなどの共用スペースは、リフォームを行うことができません。どこまでをリフォームできるのか、管理会社にあらかじめ確認し、教えてもらうとよいでしょう。

住宅リフォームを行うときのポイント

住宅リフォーム

リフォームは工事内容によって多額な費用がかかるだけでなく、工事期間も1か月以上かかることがあります。突然仮住まいが必要になってしまった場合、家族が全員住める住居を探すのはかなり大変ですよね。

ここでは、リフォームを行うときに知っておくと役に立つ情報をご紹介します。

費用を安くするためにすべきこと

高額な費用がかかる住宅リフォームですから、できるだけ安くおさえたい方は多いと思います。リフォーム費用を少しでも安くするには、1回で複数のリフォームを行うことをおすすめします。

外壁や屋根は高所で工事をするために、必ず足場を設置します。足場代は10万~20万円ほどかかるため、仮に外壁の塗替えと屋根の修理を別々に行うと、それぞれの工事で足場代と撤去費用がかかってしまいます。無理に行う必要はありませんが、もし同時にできる工事があればまとめ行いましょう。

また、耐用年数が高い建材を使用すると、リフォームを行う間隔が長くなるため、結果的に費用をおさえられます。耐用年数が長い建材は価格が高いことが多いため、初期費用はかかってしまいますが、5年に一度1リフォームを行う場合と、15年に一度リフォームを行う場合では、後者のほうが費用が安くなる傾向にあります。

建材の価格が安価でも、リフォームは建材代だけでなく工事費や廃材の処分費用、諸経費などがかかります。リフォームの回数が多くなるほど、それらの費用がかかるため、リフォーム回数が少ないほうが費用をおさえることに繋がります。

仮住まいのことを考える

外壁や屋根であれば、工事を行っていてもそれほど生活に影響はありませんが、大規模な工事になると4ヶ月程度かかるケースもあります。

施工を行っている間は家に住めなくなりますので、その期間だけ仮住まいが必要になります。マンションやアパートを借りるときは、当然敷金、礼金、家賃を支払うことになるため、その費用も計算しておきます。

施工期間中が短いのであればホテル住まいも可能ですが、それでもまとまった費用が必要です。家の近くで借りられなかったというときは、お子様の学区域に問題がないか、忘れずに確認しておきましょう。

リフォームに向いている季節がある?

「リフォームはいつ行ってもいいのでは?」という方もいらっしゃると思いますが、リフォームは春に行うのがいい、といわれています。

春に行うメリットは、気候も暖かくなり雨があまり降らないため、安定して工事が行える点です。設備も新しいものに入れ替わる時期ですので、処分品などが安価で手に入れやすい季節でもあります。

冬はリフォームを行う工務店が繁忙期のため、計画通りに工事が進まないことがあります。夏は梅雨入りしてしまうと、外や屋根の塗装ができなくなることがありますが、日が高いため作業時間を長く取れます。

秋も台風や長雨で工事が遅れることがありますが、気候が比較的安定しているため春と同じくらい人気が高い季節になっています。春に行いたくても、家族の都合で春にできないことも多々あるかと思います。リフォームを行うときは、無理のない計画を立てることが第一ですので、余裕のあるスケジュールを考えてください。

風水を意識してみる

風水 出典:開運風水

風水とは、約4千年前の中国で生まれ、気の流れで都市や建物、自分の環境などの運勢をコントロールできるという環境学のひとつです。

風水は白は家庭運や仕事運が上昇、茶色は健康運、黄色は金運、青は仕事運、緑は結婚運や恋愛運、橙は商売運が高まるとされています。さらに、色と同じくらい建物の方角も重要になります。

黄色は金運が高める効果があるとして知られていますが、玄関が北にあるときは、東と西南のほうを財方(ざいほう)と呼び、財運の方位となります。そのため、東や西南に黄色のものを置くと、より効果が高まるといわれています。

まとめ

リフォーム時期

住宅リフォームは必ず行うことになりますが、需要なのは行う時期です。築年数でリフォームを行う箇所が違いますし、家族のライフサイクルに合わせて、間取り変更を行うこともあるでしょう。

この記事で提示したリフォームの時期はあくまで目安です。家族のライフスタイルにが急遽リフォームの時期が変更になることもあり得ますし、劣化を発見したときは、できるだけ早く専門の業者に依頼してください。長い間放置してしまうと、劣化がひどくなってしまい費用が高額になることがあります。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。