トイレリフォームの費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした トイレリフォーム を行う場合の概算費用です。
- 洋式便器の交換と内装工事
- 150,000円〜500,000円
- タンクレスの便器に交換と内装工事
- 300,000円〜800,000円
- 和式トイレから洋式トイレへリフォーム
- 400,000円〜900,000円
- ウォシュレット便座を交換
- 30,000円〜50,000円
- トイレの換気扇を交換
- 20,000円〜50,000円
まずは相談から
【はじめに】トイレのリフォームを検討するタイミングっていつ?
トイレリフォームでは主に「便器の交換や設備の取付け」と「壁や床などの内装を新しくする」ことを行います。
多くの方は以下のようなときにトイレのリフォームを検討されています。
「便器に不具合が生じた」
「多機能便器に交換したい」
「和式トイレを洋式トイレに交換したい」
「うちのトイレを使いはじめて10年が経過した」
「トイレの壁の汚れが目立ってきたので壁紙の張り替え」
「将来に備えて段差をなくしたい」
「手すり等を取付けておきたい」
一つでも当てはまった方は、今がトイレのリフォームを行うタイミングかもしれませんね。
トイレリフォームの種類
トイレのリフォームでこだわりたいことは、やはり便器の種類と機能ではないでしょうか?
便器の種類には「組み合わせ便器」「一体型便器」「タンクレス便器」「システムトイレ」の4つの種類があり、それぞれの便器でメリットとデメリットが異なります。
これらについて詳しく見ていきましょう。
組み合わせ便器(分離型)
組み合わせ便器は独立した便器、タンク、便座を組み合わせたものです。 便座が部分的に故障した場合、便座のみを交換することができます。
世の中に出回っているトイレの中で最も多い便器の種類になります。
一体型便器
一体型便器は便座や便器が一体になっているタイプになります。 手洗器を設置するスペースがない場合には、一体型便器の手洗い付きタンクがおすすめです。 一般的に価格が高く、20万円する商品もあります。
また、便座だけを交換することができないため、修理が必要な場合、便器ごと交換しなければなりません。
タンクレス便器
タンクレス便器は、コンパクトなのでトイレ空間を広く使用することができます。 スタイリッシュなデザインが特徴です。
こちらも一体型と同様、高額になる場合が多いです。
システムトイレ
トイレと手洗器、収納などが一体となったトイレです。 手洗器や収納などを豊富なプランから選ぶことができ、自分好みのトイレ空間を作ることができます。 「トイレを空間ごとリフォームしたい」「おしゃれで纏まったトイレにしたい」という方におすすめです。
費用は手洗い部分がついている分、高額になるケースが多く、30~60万円程度が相場となります。
【2022年度版】最新トイレ事情
最近のトイレは様々な便利な機能が搭載されていますが、一番のメリットは節水ができる点です。 10年前のトイレと比べると、約半分以下の水量でトイレを洗浄することができるようになり、水道代を節約することが期待できます。
また、便器の形自体も掃除のしやすい設計になってきています。
トイレ便器に縁がないものは、縁の裏に汚れが溜まることがないのでお手入れも簡単です。 便器の表面に汚れが付きにくい加工が施してある商品も販売されています。
そのほかに、「きれい除菌水」で便器の見えない菌を洗浄したり、トイレの使用後の気になる臭いを脱臭してくれる脱臭機能が付いたもの、イオンを発生させてにおいを元から取り除いてくれるものなど、魅力的な商品もあります。
トイレの寿命と交換目安
トイレの便器の交換目安は、およそ10年と言われています。
普段から定期的にトイレの掃除を行っているご家庭であっても、メンテナンスが難しい「トイレタンク内の部品」の寿命が10年程度、「トイレの配管」の寿命が20年程度となっているため、どうしてもトイレ交換が必要になります。 メンテナンスや交換リフォームを行わず、そのまま使用し続けていると、急にトイレが使えなくなるトラブルが発生する可能性があります。
購入されて10年以上経過されているご家庭であれば、一度専門業者に現状確認をお願いしてみてもいいかもしれません。
トイレリフォームはDIYできる?
トイレの壁紙や床材、巾木の張替えであれば、もちろんDIYが可能です。 コーキング剤や地ベラなど、一部ご家庭になさそうな工具が必要になりますが、基本的にはご自宅にあるものを使って行うことができます。
一方で、トイレ本体の交換には専門的な知識と経験が必要となるので、DIYは現実的に難しいです。 ※「便座部分のみ」を取り換える程度であれば、レンチなどの工具をつかって交換することが可能です。
トイレ本体を取り外して、新しい便器に交換する場合は専門の業者にリフォーム工事を依頼しましょう。
トイレリフォームにかかる期間
トイレリフォームを検討するときに気になることに一つに施工期間があげられます。
例えば、トイレの便座交換のみであえれば、1日で完了してします。
一方で、和式トイレを洋式トイレにリフォームにする場合は5日程度はかかってしまいます。 具体的な施工期間やそのほかの施工にかかる具体的な期間については下記の記事で解説していますので、気になる方はご確認ください。
トイレリフォームで費用をおさえるポイント
トイレリフォームは、取付ける便器や設備の種類、壁紙などの内装リフォームの有無によって工事内容も異なります。 また、それにともなって費用にも違いが出てきます。
特に和式トイレを洋式トイレに取り替える場合は、配管移設などの水道工事、電気工事、既存トイレの撤去、床や壁の撤去といった基礎部分の工事も必要になるので大幅に費用が上がります。
また、タンクレス便器で手洗器が付いてないタイプを取付ける場合、手洗器を別途設置する必要があるための追加の工事費用が必要になります。
このように、自分の理想のトイレを追求し続けると費用はどんどん高くなっていくのがトイレリフォームの特徴です。 そのため、トイレリフォームで検討するときは、はじめに予算と交換する目的を明確にしておくことが重要です。
ここから、トイレのリフォームが高額になるケースについて見ていきましょう。
トイレリフォーム費用が高くなる原因
トイレのリフォーム費用にもっとも影響するのは、新しく取付けるトイレ便器のグレードです。 トイレ機器には、便器と便座だけのシンプルなものもあれば、温水洗浄機能や自動フタ開閉などの多彩な機能が搭載されたものもあります。
先にもご紹介したように、最近は様々な機能を搭載した便器がたくさん登場してきており、商品の価格にも差があります。
例えば、水の流し方にトルネード洗浄方式を採用することで、洗浄能力はそのままに必要となる水の量を半分以下まで節水できる商品や、ターントラップ洗浄方式を採用して一回の洗浄に必要になる水の量をおさえた商品などがあります。 トイレは毎日使用するものなので、節水ができる商品は魅力があります。
ほかにも、便器の形状がフチなしになっており便器の掃除がしやすくなっているものや、使用後に便器を除菌する機能のついた商品なども販売されています。 これらの+αの機能を付ければもちろん費用は高くなりますが、ご家庭で使用するのに最低限必要な機能だけを持つトイレ便器を取付けるだけに留めると、そこまで費用をかけずに済ませることができます。
また、交換工事にかかる日数も1日以内で終えられるようになっています。
トイレの内装(壁・天井・床)もリフォームする場合
トイレの便器交換と一緒に、内装の壁なども一緒に新しくリフォームする場合には内装工事が必要になります。 トイレの内装工事のみの相場は以下のとおりです。
トイレの壁紙の張替え相場(壁4方向+天井):3~5万円
トイレの床材の張替相場、(クッションフロアー):2~4万円
トイレの床材の張替相場(フローリング):4~6万円
壁紙や床材のグレード、内装デザインにこだわるとそれに伴って費用も上がってきます。 費用をかけたくない方は、「なるべく低価格な素材」を選んだり、「内装デザインをシンプルなものにする」などして、費用をおさえましょう。 DIYの腕に自信のある方であれば、トイレ交換以外の部分であればDIYで対応可能ですので、検討してみてもいいかもしれません。
トイレ交換と壁紙・床の張替えを同時に検討されている方であれば、依頼見積もりのときに対応可能かどうかかならず業者に確認するようにしましょう。 場合によっては対応できない業者も多いです。 収納や手洗器等の設備がセットになっているシステムトイレにすると、取付け工事も簡単で工事費用もおさえることができます。
トイレリフォームの費用
トイレリフォーム(トイレ交換・設置)にかかる費用は、主に以下の2つです。
1. 商品代金(トイレ本体)
2. 工事費用(トイレ設置工事、内装工事)
また、トイレ交換の際に実施する作業内容によっても費用が大きく変わってきます。
商品代金(トイレ本体)
トイレの本体価格は、「タンク式トイレ」か「タンクレストイレ」かで金額が違います。 それぞれの本体価格の相場感は以下の通りです。
タンク式トイレ:3~8万円
タンクレストイレ:8~12万円
上位グレードの商品には、お掃除リフトアップや全自動洗浄などの洗浄機能や、節水機能、自動開閉機能などの多様な機能が搭載されています。
工事費用(トイレ設置工事、内装工事)
トイレの設置工事にかかる費用は、大体3万円程度が相場となります。
また、壁紙や天井、床の内装リフォームも同時に行うと場合は+5万円程度を見込んでおきましょう。
トイレを空間ごとリフォームした際の総額をまとめると、以下のようになります。
タンク式トイレ本体価格+本体設置工事費+内装リフォーム工事費:14~20万円
タンクレストイレ本体価格+本体設置工事費+内装リフォーム工事費:19~25万円
※グレードの高いものを選ぶと40~50万円になる場合もあります。
ご検討中の方は、この金額感を参考にしてみてください。
トイレリフォームの金額事例
ここでトイレリフォームの金額事例を2つご紹介します。 金額感の参考にしてみてください。
【事例その①】タンク式トイレ(手洗い付き)に交換
項目 | 明細 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|---|
トイレ本体 | TOTOウォッシュレット一体型 リモデルHV |
1式 | ¥ 82,000 | ¥ 82,000 |
トイレ設置工事 | 既存解体・撤去・設置・処分 | 1式 | ¥ 25,000 | ¥ 25,000 |
内装工事(材工) | CF張替(1帖まで)/天壁紙張替(量産クロス) | 1式 | ¥ 42,000 | ¥ 42,000 |
合計 | ¥ 149,000 |
【事例その②】タンクレストイレに交換
項目 | 明細 | 数量 | 単価 | 合計 |
---|---|---|---|---|
トイレ本体 | パナソニック タンクレス アラウーノSⅡ |
1式 | ¥ 116,000 | ¥ 116,000 |
トイレ設置工事 | 既存解体・撤去・設置・処分 | 1式 | ¥ 25,000 | ¥ 25,000 |
内装工事(材工) | CF張替(1帖まで)/天壁紙張替(量産クロス) | 1式 | ¥ 42,000 | ¥ 42,000 |
合計 | ¥ 183,000 |
【事例紹介】トイレの交換工事
ここでリフォマに寄せられた過去のトイレの便器交換事例を2つご紹介します。 現在ご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
事例その①
※許可を得て画像を掲載しています。
詳細情報 |
---|
【費用】約20万円 |
【リフォマへのご依頼内容】下水道工事をしてトイレを水洗化にしたい。 |
【業者コメント】予算内でリフォームできたと満足されました! |
事例その②
詳細情報 |
---|
【費用】約51万円 |
【リフォマへのご依頼内容】トイレリフォームをお願いします。 |
【業者コメント】LIXILのサティスを使用し、タンクレスの便器で空間が広く見えます。便器位置を従来の位置から変更し、手洗いまでの動線距離を短くしています。内装は、以前はダーク色で落ち着いた空間でしたが、ナチュラル色に変えることで温かみが生まれました。 |
トイレリフォームを行うときの2つの注意点
最後にトイレリフォームを行うときの注意点を2つご紹介します。
ご検討中の方は、以下の2点に注意しましょう。
【注意点その①】トイレのサイズ
トイレリフォームのご検討するときは、取付ける便器のサイズに注意しましょう。 トイレ空間に対し、余りにも大きなサイズの便器を取付けてしまうと、腰を掛けたり立ち上がったりする動作ができなくなってしまいます。
トイレが狭い場合には、なるべくコンパクトな便器を選ぶようにしましょう。 また、将来に備えてトイレの段差をなくしてバリアフリーにする、手すりを取付ける等のリフォームをしておくことも大切です。
【注意点その②】業者選び
トイレのリフォームを業者に選ぶときは、業者選びにも注意するようにしましょう。 せっかく数十万程度の費用を使ってリフォームを行うのだから、信用して作業を任せられる業者に依頼するようにしましょう。
業者を見極めるポイントは以下の通りです。
※良い業者の共通点です。
・専門用語をあまり使わない
・見積内容が詳細に明記されている
・相場との差異が大きくない
・アフターフォローが手厚い
・電話対応が丁寧
・書類が丁寧
・過去のリフォーム事例が豊富で、体験談を交えて説明をしてくれる
・名刺を持っている
・給水装置工事主任技術者(国家資格)の資格を所有している(なくても工事自体はできます)
また、リフォーム業者に見積依頼を出すときは、大体3~4社に同時に出すことをおすすめします。 複数社の見積依頼を比較検討し、満足のいくリフォーム工事を実現させましょう。
トイレリフォームの費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした トイレリフォーム を行う場合の概算費用です。
- 洋式便器の交換と内装工事
- 150,000円〜500,000円
- タンクレスの便器に交換と内装工事
- 300,000円〜800,000円
- 和式トイレから洋式トイレへリフォーム
- 400,000円〜900,000円
- ウォシュレット便座を交換
- 30,000円〜50,000円
- トイレの換気扇を交換
- 20,000円〜50,000円
まずは相談から
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
トイレリフォームのお役立ちコラム
Q.タンクレストイレのメリットは?
*近年人気のタンクレストイレですが、最大のメリットはタンクがない分サイズが小さいので、トイレスペースをより広く利用できます。 空間が広く使えれば、トイレのお掃除もしやすくなります。
また、デザイン性の高い商品が多いことも、その人気の一つとなっています。 ただし、手洗いができるタンクがなくなるので、手洗いの設備は別で設ける必要があります。
以前は、配管工事をするために床や壁を解体するなどの手間がかかっていたのですが、最近では手洗いの設備もセットになっているシステムトイレと呼ばれる商品が販売されています。
システムトイレは便器用の給排水管を利用する仕組みになっているため、床や壁を解体する必要がなく、工期も短いため、工事費用も抑えられるのでお勧めです。
渡邊 一伸(ナベさん)