2019年8月1日

トイレ選びのポイントを設備ごとに詳しく解説します!

トイレには、便器の他に、手洗い器、キャビネット、タオル掛け、手すりなどの設備を取付けることができます。 この記事では、トイレを選ぶ際の基礎知識として、便器の形状、便座や洗浄方式の種類、キャビネットを設置する際の注意点などについてご紹介していますので、トイレをリフォームされる際の参考にしてみてください。

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最近のトイレは、デザインやインテリアも充実し、心地よく過ごせる快適な空間というイメージになってきました。 設備は便利な機能が付いたものや、掃除が簡単にできるものが主流になっています。また、収納機能を充実させたものもありますので、快適で使いやすいトイレ空間にリフォームしましょう。

トイレ選びで重要になるポイント

トイレを選ぶときは、どんな便器や便座の種類があるのかを把握しておくことが大切です。 便器の種類は非常に多いため、ご自宅に合ったものを選ぶと、使い勝手が良くより快適性が高いトイレを設置できるでしょう。

便器の種類

洋式便器の種類には、主に次の4つが挙げられます。各便器の特徴について解説しますので、便器を選ぶ際の参考にしてみてください。

  • 組み合わせ便器
  • 便座一体型便器
  • タンクレス便器
  • 収納一体型トイレ

組み合わせ便器

組み合わせ便器

組み合わせ便器は、便器、タンク、便座をそれぞれ組み合わせたものです。故障した場合は、壊れた箇所のみの交換をすることができますので、費用を抑えることができます。

断水や停電時にもタンクに溜まった水を使用できるため、いざという時に便利です。 凹凸が多く隙間に汚れがたまりやすいので、こまめな掃除が必要になります。

便座一体型便器

便座一体型便器

便座一体型便器は、便器、タンク、便座が一体型になったものです。組み合わせ便器に比べ凹凸がないので、掃除がしやすいトイレといえます。 ただし、ウォシュレット機能などが故障した場合は、便器ごと修理や交換をしなければなりませんので、費用がかかります。

タンクレス便器

タンクレス便器

タンクレス便器は、タンクがないので、コンパクトで見た目もすっきりとした印象です。清掃性や快適性の高い機能が搭載されているものが多く、デザイン性にも優れています。 「手洗い器」を別途取付ける必要がありますが、収納棚とセットになったものを設置すると、より快適でおしゃれなトイレ空間を演出できます。

収納一体型トイレ

収納一体型トイレは、便器の後ろや左右にキャビネットやカウンターを設置することができ、さらに手洗い器をセットで取付けることも可能なトイレです。 キャビネットの中には、掃除道具などのトイレ用品が収納できますし、タンクや給水管など見せたくない設備も収めることができます。 おしゃれで、インテリア性の高いトイレ空間に仕上げることが可能です。

便座の種類

【普通便座】
普通便座

【暖房便座(ウォームレット)】
暖房便座

【温水洗浄便座(ウォシュレット)】
温水洗浄型便座

温水洗浄便座の機能

温水洗浄便座の機能

温水洗浄便座には、次のような便利で、快適な機能が搭載されています。

  • 機能①:おしり洗浄
  • 機能②:ムーブ洗浄
  • 機能③:やわらか洗浄
  • 機能④:ビデ洗浄
  • 機能⑤:マッサージ洗浄
  • 機能⑥:洗浄位置調節など

暖房便座や温水洗浄便座には、便座とシャワーを使う時だけ温める「W瞬間式」、シャワーを使う時だけ温める「瞬間式」、シャワーのお湯をタンクにためておく「貯湯式」などの種類があります。

また、温水洗浄便座(ウォシュレット)の洗浄や、その他の機能を使用する場合には、別にリモコンを設置もしくは、便座に操作機能が付いたもので行います。

温水洗浄便座のリモコン付きと操作部一体型

最新のトイレで、おすすめの機能をご紹介

トイレの主要メーカー各社からは、様々な機能を搭載したトイレが販売されており年々、快適性、防汚性、清掃性が向上しています。

【おすすめの機能】

  • 脱臭・消臭
  • 便器内の自動洗浄(除菌水、洗剤)
  • 便ふた自動開閉
  • 節水
  • 部屋暖房
  • 夜間ライト

先にご紹介しました、暖房便座(ウォームレット)や温水洗浄便座(ウォシュレット)は、トイレを快適に使用できる一般的な機能の1つで、ほとんどのトイレに標準装備されています。特に瞬間暖房便座は、便座の使用時だけ温めてくれるので、電気代を抑えることができます。

脱臭・消臭、便器内の自動洗浄(除菌水、洗剤)

便器内の防汚性を高めたり、脱臭や消臭機能を持つ便器は、トイレを清潔に保つことができ、掃除の手間も省けるとあって人気があります。

例えば、「除菌水」やタンク内の洗剤で便器内を除菌、泡洗浄できるものは便器内がいつも清潔な状態を保てるため、清掃性が大きく向上します。また、使用後の臭いを素早く取除いてくれる「脱臭、消臭」機能は、家族はもちろん来客の方にも快適に使用していただけるでしょう。

便ふた自動開閉

最新トイレに多くみられるのが、トイレに近づくと自動で便ふたが開き、使用後は便器から立つと自動で水が流れ、そのまま便ふたが閉まるなどの「オート機能」です。ふたの閉め忘れ防止に役立ちますし、お子様やお年寄りの方の負担を軽減します。また、ふたを触らずに済むので衛生的です。

節水

トイレは家族が何度も使用しますので、節水機能のある便器を取り入れると水道代の節約につながります。 少ない水でしっかりと便器内を洗浄するトルネード洗浄などの最新技術により、昔のトイレに比べ、約半分以下の節水が実現してるといわれています。

部屋暖房、夜間ライト

冬場のトイレは、寒さを感じやすく、トイレに行くのを億劫に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。そのような方には、便器本体から温風を出して、トイレ内を温めてくれる「部屋暖房機能」がおすすめです。 タイマー設定や室温を察知して、自動で温風が出る機能など、電気代も節約できるので安心です。

また夜中にトイレを使用する際、急に照明がつくと眩しく感じた経験ってありますよね。「夜間ライト」は、便器の内部や足元を照らしてくれるため、わざわざ照明とつけなくてもトイレを使用することができます。

トイレは洗浄方式も選ぶことができる

便器の洗浄方式には、主に次の4種類が挙げられます。洗浄方式によって、便器にたまる水面の広さ、洗浄力、洗浄水量などが異なるので、トイレ選びの際の基礎知識として、役立ててください。

  • サイホン式
  • サイホンゼット式
  • 洗い落とし式
  • トルネード式

サイホン式

サイホン式

「サイホン式」は、水を吸い出す力による流水作用で、汚物を吸い込んで排出します。 便器内の水が流れない部分に、汚物が付着してしまうことがあります。 水のたまる水面は、サイホンゼット式よりもやや狭く、大洗浄時の洗浄水量は8~20ℓです。

サイホンゼット式

サイホンゼット式

「サイホンゼット式」は、ゼット穴から吹き出す水で、汚物を吸い込み排出します。 水のたまる面が広く、大洗浄時の洗浄水量は8~16ℓです。 また、洗浄の際に汚物が水中に沈むため、便器内に付着することがほとんどありませんし、臭いが分散することが少ない構造になっています。

洗い落とし式

洗い落とし式

「洗い落とし式」は、水の落差による流水作用で汚物を押し流します。大洗浄時の洗浄水量は8~12ℓで、構造がシンプルな低価格の便器といえます。 ただし、水のたまる面が狭いため、便器内に汚物が付着しやすく、洗浄時に水はねが発生することが懸念されます。

トルネード式

トルネード式

「トルネード式」は、リム(便器のふち)に設置された吐水口から、上から下に向かってグルグルと渦を巻きながら、少ない水で便器内をすみずみまで洗浄することができます。 便器の洗浄も同時にできるのでお手入れが楽ですし、水のたまる面が広いので臭いの発生を抑えることもできます。 洗浄音も静かで、夜間などでも家族を気にせずに使用できます。

手洗器、水栓の種類をご紹介

手洗器の設置スタイルには、カウンターの天板の上に手洗器を設置する「ベッセルタイプ」、カウンターの天板の上に半分ほど埋め込んで設置する「ハーフベッセルタイプ」、天板や壁に埋め込んで設置する「埋め込みタイプ」があります。

【ベッセルタイプ】
ベッセルタイプ

【ハーフベッセルタイプ】
ハーフベッセルタイプ

【埋め込みタイプ】
埋め込みタイプ

手洗器・水栓の種類

【ハンドル水栓】
一般的な水栓です。

ハンドル水栓

【自動水栓】
自動水栓はハンドルを操作することなくすむので清潔です。

自動水栓

トイレの収納(キャビネット)の設置で気を付けること

トイレ内に、掃除道具類やトイレットペーパーを収納しておきたい方は多いと思います。空きスペースを利用して、棚やキャビネットを取付けると、トイレがきれいに片付きますし、床に物を置かなくて済むので、掃除もしやすくなるなどのメリットが得られます。

ただし、トイレスペースに合ったサイズのキャビネットを取付けなければ、窮屈で圧迫感のある空間になります。 また、トイレを使用する際に邪魔になったり、収納物が取り出しにくい場所に設置すると使い勝手が悪くなりますので、注意してください。

キャビネットの設置

キャビネットの設置には、便器の横に長いカウンターを設置するタイプと、便器の対面にカウンターを設置するタイプがあります。

便器の横、対面にキャビネットを設置

便器横にキャビネットを設置した例

キャビネットの種類

キャビネットの種類には、キャビネットのついていないスリムなものから、大容量の収納が可能な大型キャビネットがあります。 各ご家庭のトイレスペースに合わせて、キャビネットを選ぶと良いでしょう。

キャビネット無し

キャビネットが付いていないシンプルでスリムなものです。 狭いトイレに使用します。

手洗い器の下にキャビネット

手洗器の下にキャビネットが付いているものです。 トイレ用品や消耗品、掃除道具などを収納することができます。

スライド扉のキャビネット

トイレ用品や消耗品、掃除道具などを収納することができる大容量サイドキャビネットです。

(画像はスライド扉)

将来のことも考えて、手すりやハンドグリップの取付けがおすすめ

トイレでは、便座への立すわりの動作を伴いますので、ご自身の将来を考えて「手すり」「ハンドグリップ」を取付けておくと安心です。 そうすることで、身体をしっかりと支えることができ、トイレ内での動作の負担が軽減されれるので、安心して使用することができるでしょう。

手すり・ハンドグリップ

トイレに手すりやハンドグリップを設置しておくと、お年寄りの方が便座に座ったり、立ち上がる時に転倒防止に役立ち安全です。

【手すりの設置】
手すりの設置

【ハンドグリップの設置】
ハンドグリップの設置

その他の設備には、紙巻器・タオルかけ・タオルリング・化粧鏡などがあります。 素材も様々で、デザインも豊富にあるので、各々のトイレ空間に合ったものを選ぶと統一感が出て、すっきりとした印象になります。

まとめ

トイレ空間をより快適にするためには、ご家庭に適した便器や、必要な機能を持つ商品を見極めて設置することが大切です。 必要に応じて、掃除道具類や洗剤などを収納するためのキャビネットを取付けると、トイレ内をスッキリと片付けることができます。

また、ご家族に高齢者や体の不自由な方がいらっしゃる場合はもちろん、ご自身の将来ことを考えてトイレ内での動作や移動がスムーズに行えるように、手すりやハンドグリップを設置しておくのもよいでしょう。

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