2018年11月17日

キッチンの耐用年数とは?リフォーム時期と部分別交換の目安

今使っているキッチンや新しいキッチンを購入する際、キッチンの耐用年数や寿命が気になる方は多いのではないでしょうか。そのような方々の参考になるよう、キッチンの耐用年数とリフォームをするタイミングや手順、キッチンの設備機器などの部分別の交換の目安についてご紹介します。

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キッチンの耐用年数とは

一般的にキッチン本体の耐用年数は10~20年程度だと言われています。
ただし、機器の使用頻度やお手入れの具合などによって変わってきますのでこれはあくまでも目安となります。

キッチンの本体が寿命を迎えるというより、ガスコンロやレンジフード、水栓などの周辺機器が故障してくるケースの方が多いです。

キッチンリフォームを検討するタイミング

キッチンが寿命を迎えたらリフォームをすることになりますが、実はそれ以外にもリフォームに適したタイミングがあります。どのようなときにリフォームを検討すればいいのか見ていきましょう。

古いキッチンをリフォームしたいとき

最新のシステムキッチンのカタログを見てみると、見た目が美しくて「こんなキッチンで料理したら楽しいだろうな」と思うことありますよね。それは既存のキッチンに満足できなくなっている証拠でもあります。新しいキッチンに魅力を感じたら、そこが古いキッチンをリフォームするひとつのタイミングです。

最近のシステムキッチンのシンクは、シンク内の段差が無く汚れがたまりにくかったり、シンク内のゴミが自然と排水口に流れたりする形状であるなど、清掃性がとても高くなっています。その他にもシステムキッチンには、便利な最新の機能が多く搭載されているため、毎日の調理の効率を高めてくれます。

設備や機器に不具合が生じたとき

排水のつまりやレンジフードから異音がするなど、システムキッチンの設備機器に不具合が生じることが増えてきたら、キッチンのリフォームを検討しましょう。単純に汚れが目立つくらいならまだいいのですが、排水口が詰まりやすくなったり、水漏れが発生したりすると、衛生面を考えても使い続けることはおすすめできません。

設備のどこか1つに不具合が発生したときには、他の設備も寿命が近づいていると考えてください。1ヶ所だけ直しても、すぐにまた他の設備が壊れてしまい、累積の修理費用がリフォーム費用と変わらないくらいの出費になることもあります。設備に明らかな不具合があるときには、リフォームを検討しましょう。

キッチン使い勝手が悪いとき

キッチンは毎日調理で使用する場所ですので、使いづらいキッチンでの調理はとてもストレスになります。そこで、ご自身に合うキッチンを選ぶことが大切です。たとえばキッチンの高さが自分の背丈と合っているか、ワークトップの広さはちょうど良いかなどです。

大規模な工事にはなりますが、キッチンのレイアウトを変更することで作業動線が確保され、動きやすいキッチンとなります。例えばL型であれば二人で調理場に立っても窮屈にならず、動線が短くなることで作業効率のアップが期待できます。

壁付きタイプのキッチンから対面型やアイランド型のキッチンにリフォームすることで、開放感が増しますし、リビングとの一体感を考えたデザインを実現できます。家族構成が変わるなどで、キッチンの使い方にも変化が出てきたら、リフォームの検討を始めましょう。

キッチンの設備別の耐用年数と交換目安

キッチンの設備機器は耐用年数を超えても使用できることは多いですが、性能が落ちている可能性があります。使用には影響を与えない不調の場合、そのままにしておく方が多いようですが、使い続けることでキッチン内が危険にさらされることもあります。キッチン設備機器の交換時期の目安や、現れてくる不具合について知り、早めの交換のきっかけにもしましょう。

ガスコンロ

耐用年数:10~15年程度

【交換の目安】

  • ガスコンロの火が付かない、付いてもすぐに火が消えてしまう
  • 火力が変わらない
  • 異音がする

IHクッキング

耐用年数:10~15年程度

【交換の目安】

  • 温まらない
  • 異音がする、煙が出る
  • 電源が入らない
  • 温度調節ができない…など

レンジフード

耐用年数:10年程度

【交換の目安】

  • フード周りの壁や天井が油で汚れる
  • 異音がする、振動がする
  • ファンの回転が不規則になる…など

食洗器

耐用年数:10年程度

【交換の目安】

  • 食器の洗浄や乾燥が不十分
  • 食洗機から水漏れが発生している
  • 異音がする、煙が出る
  • 電源が入らない…など

水栓

耐用年数:10年程度

【交換の目安】

  • 蛇口から水漏れしている
  • 蛇口から甲高い音(キーっという音)がする
  • 水栓レバーがスムーズに動かなくなった、重くなった

天板

耐用年数:種類と使い方による

【交換の目安】

  • 水あかや傷、錆などが出てきた (ステンレス)
  • 亀裂が入った(人工大理石)
  • 熱による変色が増えてきた(人工大理石)
  • よごれや傷が目立つようになった

シンク

耐用年数:10~20年

【交換の目安】

  • サビがひどくなった
  • くすんで見えるようになった
  • 汚れが落ちにくい

排水管

耐用年数:10年程度

【交換の目安】

  • お手入れをしてもすぐに流れが悪くなる
  • 臭気があがってくる
  • 水漏れが発生している

修理ではなくキッチン交換がおすすめの理由

キッチンの設備機器は耐用年数を過ぎていても使用できるのであれば、交換ではなく修理の方が費用を抑えられるのではと思うかもしれません。しかし、耐用年数を過ぎてしまっているものは部品の生産が終了してしまっていたり、部品交換等で修理をした場合と機器を新しいものに交換した場合の費用や手間にほとんど差がなかったりするということがよくあります。

例えば、シンプルなタイプのシステムキッチンに交換する場合には、70万~80万円でリフォームが可能です。ハイグレードでもシンプルなI型であれば、130万円蔵の費用で最新のシステムキッチンに交換できます。

少なくとも70万円くらいの費用が必要になりますので、リフォームは決して安くはありませんが、機器ごとに修理を繰り返すよりは、トータル費用を抑えることができます。例えばシンクだけの交換をするとなると30万円近い費用が発生します。

シンクを直したと思ったら、こんどは換気扇が壊れた。排水管が詰まったなど、次々と起こるトラブルにすべて対応していたら70万円とそれほど変わらない出費になります。いずれの部品にも寿命がありますので、いずれ壊れてしまうわけですから、部分的な修理を繰り返すよりも、思い切って交換することをおすすめします。

リフォームをしたときの詳細な費用については下記を参照ください。 キッチンの種類とリフォーム費用相場

キッチンリフォームのポイント

キッチンのリフォームをしたいと思っても、何に気をつけるべきか分からないという方は大勢いらっしゃいます。
そこで、キッチンのリフォームを行うための手順や基本的な知識についてご紹介します。

事前に準備をしておくことで、リフォームしたいキッチンのイメージや要望なども業者に伝わりやすくなり、工事もスムーズに進んでいきますので、ぜひ参考にしてみてください。

どのようなキッチンにしたいのかを自分でイメージしてみる

まず、自分がどのようなキッチンにリフォームしたいのかを明確にすることが大切です。
例えば、「キッチンの収納を増やしたい」「間取りを変更して使いやすいキッチンにしたい」「充実したキッチン設備機器を導入したい」「おしゃれで明るいキッチンにしたい」など、人によって妥協できない点は異なります。自分がリフォームで希望していることを書き出してみます。

これを基に、選ぶべきキッチンのタイプや適したリフォーム工事内容が決まるため、理想のキッチン像があることはとても重要と言えます。

イメージに基づき詳細を決めていく

キッチンのイメージが固まったら、自分が希望するキッチンに必要なことを決めていきます。
いくつか例を挙げてみましたので参考にしてみてください。

キッチンの収納を増やしたい
収納が充実しているシステムキッチンを取り入れるのか、あるいは収納キャビネットを設置するのかなどを検討して決めていきます。

キッチンの間取りを変更したい
Ⅰ型・L型などのキッチンのタイプから希望のレイアウトを決めます。
レイアウトが決定したら、業者にリフォームイメージ図を見せてもらうことで、リフォーム後のイメージが具体的に見えてきます。

充実したキッチン設備機器を導入したい
自分の好きなデザインや機能のある機器を各メーカーから探してみます。メーカーによって力を入れている機能は異なるため、メーカーごとの機器を比較し、利便性を高くできそうだと感じる機器を選びましょう。

おしゃれで明るいキッチンにしたい
キッチンの天板を新しく変えたり、キャビネットの扉を新しく変えたりすることで、キッチンのイメージも明るくなります。
これらの素材や色もキッチンの見た目を左右するため、使い勝手も部屋との相性も良い素材と色を選びましょう。

キッチンリフォーム業者の選定ポイント

ある程度リフォームの詳細が決まったら、業者を選定する段階に入ります。業者なんてどこでも同じと思っているかもしれませんが、満足度の高さは業者選びで大きく変わってきます。業者を選定するポイントは、リフォームを専門としている業者水回り専門のリフォーム業者に絞るということです。

その理由としては、キッチン関係の取引や実績があると様々な要望にも対応してくれますし、水回りに関しての実績のある業者であれば、専門知識も技術も豊富で、安心して工事を任せることができるためです。水回りの工事というのは難易度が高く、経験が浅い業者に依頼するとトラブルになりやすいリフォームでもあります。業者は実績重視で選ぶようにしましょう。

また、必ず、選定する業者は複数選んでおきましょう。1社だけに依頼すると、出てきた見積金額が妥当であるかどうかの判断ができません。複数の業者に依頼すると費用相場を把握でき、工事内容の比較ができます。いくつものリフォームプランから選ぶことができますので、妥協することなく理想のキッチンに仕上げることもできます。

リフォームをお願いする業者が決まったら、自分の希望するキッチンのレイアウトや導入したいキッチン機器の希望などを伝えて業者に見積書の依頼をしましょう。ご自身のリフォーム予算や工事内容、適切なリフォームの提案がされているかなどを比較して、最終的にリフォームをお願いする業者を選定しましょう。

まとめ

キッチンは何十年も使い続けることはできず、しっかりメンテナンスを行っても20年くらいで不具合が目につくようになります。誤魔化しながらそのまま使い続ける人も多いのが実情ですが、毎日使うキッチンですので、できるだけストレスはない状態にしたいところです。

20年もすれば、システムキッチンの性能も驚くほど上がっています。どのシステムキッチンでも使い勝手が良くなっていますので、自分に最適なシステムキッチンをリフォーム会社に提案してもらい、毎日の家事の負担を少しでも軽くして、大切な自分の時間を確保できる環境を整えてください。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。