2018年1月17日

システムキッチンの選ぶ基準って何? 選ぶステップを分かりやすく解説

さまざまな機能が一体化されたシステムキッチンのメリットと、キッチンを選ぶステップを解説しています。

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システムキッチンのメリット

システムキッチンとは、シンク、調理台、コンロ、収納スペースなどを一続きのワークトップで繋ぎ目なく組み合わせたキッチンのことを指します。

システムキッチンは、全てが一体化されていてデザイン性が高く、お手入れもしやすいというメリットがあります。 また、機能面においても優れたものが多く、収納性や利便性が高いことも大きなメリットといえるでしょう。

キッチンを選ぶまでのステップ

システムキッチンがどんなものか紹介しましたが、キッチンをどのように選べば良いか分かりませんよね。 ここでは、システムキッチンを導入するまでの手順をご紹介します。

STEP1. 間口を測る

間口とは

間口とはシンク側の横幅のことを指します。一般的に間口は15cm単位で規格されていて、各ご家庭のキッチンに取れるスペースを無駄なく使うことができます。

ただし、対面型キッチンにする場合には通路スペースにも配慮して寸法を決める必要があるので注意しましょう。 通路スペースの目安としては、お盆を持って楽に通れる幅として80cm前後といわれています。

STEP2. 型を選ぶ

どの型を選んでいくかは、キッチンスペースに取れる広さや予算、また、家族構成やライフスタイルなどを踏まえて決めていくといいでしょう。

I型

I型

シンク、調理台、コンロを一列に並べたスタンダードなキッチン。 予算を抑えられ、狭いスペースでも有効に活用できます。

L型

L型

ワークトップが直角に折れていて、シンクとコンロがL字型にレイアウトされたキッチン。 作業スペースが広く、収納量が多いので、キッチンツールが多い、または複数でキッチンに立つことが多いご家庭にお勧めです。

対面型

対面型

ダイニングまたはリビングに対面する形で作業ができるキッチン。 キッチンで作業しながらでもコミュニケーションが取りやすく、目が離せない小さなお子様がいるご家庭や、お客様をお招きする機会が多いお宅にお勧めです。

STEP3. メーカーを比較する

メーカー一覧

パッと見た感じは似ているように見える各メーカーのシステムキッチンですが、よく調べてみるとそれぞれに特徴があります。 機能性やデザイン性、収納性または予算など、何を優先したいかによって選び方も変わってきますので、優先順位を予め決めておくといいでしょう。

各メーカーのシステムキッチンのそれぞれ特徴の詳細は、システムキッチンの人気メーカー7社で比較!で取り上げていますのでご覧ください。

STEP4. ワークトップの高さと奥行きの幅を決める

システムキッチンのワークトップ

システムキッチンの高さは一般的に80cmから5cmごとに選べるようになっています。 JISの規格では「身長÷2+5cm」が基準とされていますが、これは切るときの体勢を元にしているので注意が必要です。

幅については、奥行きがあるほど作業台も収納スペースも広くなるので一見便利そうですが、身長に合わなければ、水栓が遠くて使いづらかったり、奥に収納したものが取り出しにくかったりと不便が生じます。 ワークトップの高さと奥行きの幅を決める際には、既存のキッチンの高さと幅を把握し、リフォーム前の不満を洗い出した上で、ショールームなどで実物の前に立って確認しながら決めることをお勧めします。

STEP5. ワークトップや扉の素材・色を選ぶ

システムキッチンのワークトップ素材

ワークトップや扉の素材・色選びは、キッチンの印象を大きく左右するだけでなく、普段のお手入れのしやすさや経年による劣化具合などにも違いが出るので重要といえます。

下記に、ワークトップと扉、それぞれに使われる主な素材と、その特徴をまとめています。 素材によっては価格も大きく変わってきますので、予算との兼ね合いも考えて、より自分好みなキッチンになる素材や色を選びましょう。

ステンレス

耐熱性、耐水性、耐汚性、耐久性に優れ、衛生面でも安心感がある。 細かな傷がつきやすいところがデメリットだったが、近年では傷が目立ちにくいエンボス加工や研磨痕を残した仕上げのものもあり、他の素材と比べて安価であるため人気。

人工大理石

耐熱性、耐水性、耐汚性、耐久性に優れ、お手入れもしやすい。 ステンレスに比べて価格は上がるが、多種多様な色やデザインがあるので、インテリア性を重視される方にはお勧めで近年人気が高まっている。

天然石

御影石が使われることが多く、耐熱性、耐水性、耐久性に優れている。 しかし材料も高額な上、重さがあるので施工費や搬入費など別途費用も嵩む。

加工性に優れている素材。自然な木目で温かく優しい印象に仕上がる。 しかし木材なので使用上の注意点があったり、定期的なメンテナンスが必要となるなど手間がかかる。

タイル

耐熱性、耐水性、耐久性に優れ、個性的で温かみのあるキッチンに仕上がる。 しかし目地部分に汚れが溜まりやすく、カビが発生することもあるので注意が必要。

メラミンポストフォーム

合板などの基材にし、表面にメラミン化粧板を接着し成形。 耐汚性、耐水性に優れている。商品によっては熱にやや弱いものもあるので注意が必要。

STEP6. オプションを選ぶ

システムキッチンのオプション

より便利に、もっと機能的にするためのオプションが用意されているのもシステムキッチンの魅力の一つです。 どのシステムキッチンにも各パーツは含まれていますが、もっと機能的にしたい場合にはオプションで付け加えや付け替えが可能です。

例えば、機能的な収納を増やしたり、水栓金具をタッチレス水栓や節水水栓に変えたり、浄水器をつけたりもできますし、コンロをガスからIH仕様に変えたり、レンジフードを面倒なフィルター掃除が不要なものに変えるなど、さらに便利に清潔に使いやすくすることができます。

また、食洗機やオーブンレンジ、冷蔵庫、ダストボックスなど、フロアキャビネットに組み込むことのできるビルトイン設備機器も、見た目にすっきりとおさまるので人気です。 ただし、フロアキャビネット部分には限りがあるので、収納スペースも頭に置いた上で何を組み込むのか優先順位を決めるようにしましょう。

レンジフード

レンジフード

油煙や臭いなどを効率良く排出する排気設備。 メーカーによっては、高速回転フィルターでフード内部の油汚れを1/10にカットしてくれるものや、ボタンひとつでフィルターとファンを自動洗浄してくれるもの等もあります。

吊り戸棚

吊り戸棚

天井や壁に取り付けられた扉付きの収納棚。 手動または電動で昇降できるものなども各メーカーで用意があり、上段で届きにくく活用しずらかったスペースも有効活用できます。

キッチンパネル

キッチンパネル

キッチン設備周りの壁面に取り付ける大型の壁面パネル。 汚れがつきにくく、お手入れが簡単な仕上げ材料が使われていて、メーカーによってはマグネットが付くものもあり主婦に人気です。

ワークトップ

ワークトップ

シンクやコンロを一続きに繋げていて、作業台として使用する部分。 素材は特性が適したステンレスや人造大理石が使われることが多く、天板やカウンタートップとも呼ばれます。

水栓

水栓

水の開閉や流量を調整する栓。いわゆる蛇口のこと。 メーカーによっては、汚れた手で触らずに止吐水が可能なタッチレス水栓や足元スイッチで操作するものもあったり、節水ができるものもあります。

シンク

シンク

排水口を備えた台所用流し台。 お掃除が簡単に済むように隙間をなくすなどの工夫がされたものや、メーカーによっては特殊構造で水はね音を図書館並みの静けさまで抑えたものなどもあります。

調理機器

調理機器

調理用加熱器。 ガスを使用するものと、IHのような電気を燃料をするものがあり、IHのフラットな天板は、キッチンを広々と使えてお手入れがしやすいと人気が上昇傾向にあります。

フロアキャビネット

フロアキャビネット

下部収納。 各メーカーから機能的な収納アイデア商品が多数出ていますが、収納だけではなく、食洗機などのビルトイン機器を組み込むお宅も増えています。

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