後悔しないためのシステムキッチンの色選び
出典:Panasonic
システムキッチンは、全てが一体化されていてデザイン性が高く、お手入れもしやすいのが特徴です。 また、機能面においても優れたものが多く、収納性や利便性が高いことも大きなメリットといえるでしょう。
一体化されているが故に、リビングとの調和や周囲の壁と床との色合いに悩まれる方が多いようです。
後悔しないためにも、システムキッチンの色選びのポイントをきちんと理解し、色の特徴やどんな部屋に向いているのかが分かれば、選ぶときのヒントになりますよね。
そして、色を選ぶときの注意点を知ることで、リフォーム後のギャップをできるだけ小さくできます。 これからシステムキッチンの交換、取付を検討なさっている方は、色選びの参考にしてみてください。
システムキッチンの色の選び方
①周囲の家具の色と合わせる
システムキッチンはリビングと隣接しているため、周囲の家具の色と合わせることが重要になります。既存のキッチンの交換であれば、色を合わせるのが比較的簡単だと思いますが、新築で家具をまだ選んでない状態ですと、合わせるのはかなり難しいですよね。
その場合は、家具かシステムキッチンどちらかの色を先に決めておいて、それに合うような色を選ぶか、水回りの設備を販売している大手メーカーでは、自社のサイトでカラーシュミレーションできるところがありますので、積極的に利用してみるのもよいでしょう。
システムキッチンのカラーシュミレーションに関しては、後ほど詳しく説明いたします。
②壁、床の色も意識する
家具の色と同様に、付近の壁と床の色に合うものにしなくてはいけません。 以下の写真を見ていただいても分かる通り、床の色が違うだけでキッチンの印象が変わってきます。
色や雰囲気は好みによりますので、一概にどれが良いとは言い切れませんが、周囲に壁や床の色にも気を配らないと、キッチンだけ周囲から浮いて見えてしまいます。 キッチンのためだけに床や壁の交換はできませんし、壁紙や張替えを行うにしてもそれなりに費用がかかります。
キッチンだけあえて違う色にして、アクセントにする方法もありますが、それなりにセンスが必要になります。特にこだわりがない方は、家具も含めた部屋全体の色を意識して選んでみてください。
③ショールームに見に行ってみる
システムキッチンを販売している大手メーカーでは、ショールームを持っているところがあります。ショールームでは実際にシステムキッチンに触れることができますし、色の具合も自分の目で確認できます。
照明に当てられると、カタログで見るのはまた違った色合いに感じることもありますし、家族で訪れれば相談もできますので、一度訪れてみてはいかかでしょうか。
失敗しないシステムキッチンの配色を紹介
白
出典:トクラス
「白だと汚れが目立つのでは?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、キッチンの色としては、人気が高い色として知られています。
白には空間を広く見せる効果があり、限られたスペースでも開放感のある空間に見せられるため、人気に繋がっているようです。
他にも、白は清潔感と部屋を明るく見せる効果がありますし、キッチンには炊飯器や冷蔵庫など様々な家電製品を置きますが、一番存在感があるキッチンを白にすることで、他の家電製品とのバランスが取りやすくなります。
そうはいっても、やはり汚れがあると目立ってしまう色ですので、こまめな掃除は欠かせません。掃除が苦にならず、圧迫感を与えないシステムキッチンを置きたい、という方におすすめの色です。
木目調(茶色系)
出典:トクラス
木目調は、システムキッチンの色としては白に並ぶ人気カラーです。 フローリングとの相性が良いため、リビングとのコーディネートを楽しむこともできます。
フローリングの床と合わせるとナチュラルな雰囲気を醸し出し、より落ち着いた空間を作り出すことができます。フローリングの色とキッチンの色の濃淡をはっきりさせることが、失敗しないためのポイントです。
両方とも淡い色を使用すると、メリハリのない空間になってしまいますし、逆に両方とも濃い色にしてしまうと、リビングが暗い雰囲気になってしまいます。
ピンク
出典:トクラス
女性に人気があるのが、ピンクなどのパステル系の色合いをしたシステムキッチンです。 パステル系のピンクは、周囲のインテリアと非常に相性が良い色といわれています。
他の家具やリビング全体を考えたコーディネートができることが、人気のポイントです。暖色系のパステルカラーは、フローリングや木製の家具などとよく合います。
木製の家具をリビングに多く置いている方は、ピンクなどのパステル系の色がおすすめです。
黄色
出典:トクラス
黄色は明るく軽快な気分にされてくれる色です。日当たりの悪いところにキッチンがあるときは、あえて使用してもよいでしょう。膨張色ですので、アクセントとして使用するとメリハリのある印象になります。
濃い黄色は工事現場の板にも使われているように、ずっと見ていると目が痛くなってしまいます。フローリングの床と相性が良いですが、濃淡がないと周囲に馴染みすぎてしまい、ぼんやりとした印象になってしまうので注意してください。
白やグレー系の石材やタイルの床とも相性が良く、黄色が程よいアクセントになります。
赤
出典:トクラス
赤は色の中でも目立つ色ですので、システムキッチンをすべて赤色にしてしまいますと、周囲の色とのバランスが難しくなるだけでなく、圧迫感があるため広いリビングでないと狭く見えてしまいます。
しかし、赤は温かみを感じられる色ですし、シンプルな色合いのリビングであれば、メリハリがついて効果的に見えます。食欲を増加させる色でもありますので、キッチンには使用しても何の問題ありません。
カウンター部分を黒にするとシックな印象になりますし、白にするとポップな印象を与えることができます。取っ手部分やシンクの色を変えるなどして、バランスを取ることが重要です。
青
出典:トクラス
青は後退色(他の色に比べて遠くにあるように見える色)ですので、キッチンの目立つ場所に使用すると、部屋の奥行きを表現できるでしょう。白と同じく清潔感がある色ですので、淡い水色は水回りの機器で多用されています。
また、青は金属製のものと相性が良いため、金属素材の家具が多い無機質な部屋や、コンクリート打ちっぱなしの壁と合わせてもよいでしょう。 木製の取っ手よりも金属の取っ手を取付けたほうが、よりシャープな印象になるのでおすすめです。
緑
出典:トクラス
緑は暖色と寒色の中間の色ですので、ほとんどの色と合わせることが可能です。自然をイメージする色ということもあり、心を穏やかにする効果がありますが、濃い緑は鎮静効果が強すぎるため扱いには注意してください。
温度を感じない中間色ですので、落ち着きを重視するリビングに合わせてもよいでしょう。緑は天井やフローリングなど、木材を多く使用している部屋と非常に相性が良い色です。
黒
出典:トクラス
黒や赤などの濃い色を使用すると、部屋の重厚感を高めて高級な雰囲気にすることが可能です。 男性に人気のある色ですし、どんな色とも合わせられますが調和(2つ以上の色を組み合わせて、美しい色を作り出すこと)はしません。
ですが、天井や壁、床の色が白に近いほどコントラストが際立ち、洗練された印象なります。黒は材質によって油汚れや水滴、指紋などが目立ちやすくなるため、頻繁に拭き掃除をしないと見栄えが悪くなってしまいます。
グレー
出典:トクラス
グレーは黒と白と同じ無彩色(色味がない色のこと)です。単色で使用してしまうと、単調な見た目になってしまいますが、他の色と組み合わせるとその色を引き立て、調和することができます。
白や黒との組み合わせが定番ですが、緑と組み合わせるとナチュラル印象になりますし、ピンクと組み合わせると、上品な可愛らしさを演出できます。
風水でシステムキッチンの色を選ぶ方法もある
出典:開運風水
風水は約4千年前の中国で生まれ、気の流れで都市や建物、生活に取り入れることで自分の運勢を良くできるという環境学のひとつです。
風水では白は家庭運や仕事運が上昇、茶色は健康運、黄色は金運、青は仕事運、緑は結婚運や恋愛運、橙は商売運、黒は秘密の象徴で、仕事運を高めるともいわれていますが、運気の流れを止めてしまうという意見もあります。
キッチンは火と水のバランスが重要と言われていて、コンロの火と冷蔵庫やシンクの水を中和するために、土や木のものを置くとよいとされています。
さらに、色の選択も大切ですが、それと同じくらいキッチンの方角が重要になります。 北向きであれば白系の色やベージュ、南向きであれば緑色や黄色など、方角によって適した色が定められていますので、参考にしてみるのもよいでしょう。
風水を色選びの参考にしたい方は、こちらの記事「キッチン×風水」で運気アップ!方角別におすすめの色をお教えしますをご覧ください!
カラーシュミレーションでいつでもキッチンの色が確認できる
システムキッチンの色に迷ったときに利用したいのが、大手メーカーのホームページに掲載されているカラーシュミレーションです。床の色や冷蔵庫の色を変えられるものもありますので、なるべくご自宅のリビングに近い状態にすることもできます。
お近くにメーカーのショールームがない方や、色の組み合わせに不安がある方におすすめです。ただし、メーカーによって使用できる色が違いますので、購入予定のメーカーで確認してください。
以下はキッチンのカラーシュミレーションができるメーカーになります。
気になる方はご参照ください。
キッチンの色を選ぶときの注意点
ここまで周りの家具やお部屋の広さ、風水などによってキッチンの色を選ぶポイントについて解説してきましたが、実際にリフォームをしてみるとギャップが生じることがあります。
ですので、リフォーム前後のイメージのギャップを少しでも減らすためにも、キッチンの色を選ぶときの注意点を見ていきましょう。
仕上げや柄で色の印象が異なる
仕上げは聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、システムキッチンを黒を選んだ場合、艶消し仕上げと鏡面仕上では印象が大きく異なります。
艶消し仕上げは、その名の通り艶がなくマットな仕上がりになるのが特徴です。黒ですと、高級感があり落ち着いた雰囲気のキッチンになります。 一方、鏡面仕上げは鏡のように反射して物が映る仕上げになります。掃除がしやすく、光沢があるため艶消し仕上げとはまた違った高級感があります。
他にも、システムキッチンは柄によって印象が異なります。 特に木目調は柄に違いが出やすいため、見本で見た時と実際にご自宅で見た時ではベースの色まで違うものに見えることもあります。
お部屋に合いそうな色でも仕上げや柄で印象が異なるため、気になる色はきちんと比較して、リビングとの相性を考えて選びましょう。
照明や日差しで色が異なって見えることがある
システムキッチンの色は、部屋の照明や日差しによっても印象が変わります。 たとえば、光が当たらないところに暗い色のキッチンを置くと、ますます暗い印象になってしまいます。
システムキッチンの色を選ぶ時は、色見本で決めることが多いようですが、同じ色でも濃淡などで違いが出たり、表面の加工によっても印象が異なります。必ずしも色見本の通りに再現されるわけではない、ということを覚えておきましょう。
できるだけ自宅で色見本を見せてもらい、悩んだときは業者に相談するのもひとつの方法です。
ショールームの色合いだけで判断するのは危険
上で説明した通り、システムキッチンの色合いは照明や部屋の日当たりによっても変わってきます。そのため、ショールームで見た色と、自宅に設置したときの色が違って見える、というケースがあるので注意してください。
ショールームの照明と同じ商品を使用し、なおかつ照明の配置が同じでなければ、自宅でその色を再現することはできません。自宅にキッチンを設置した際に、綺麗に見えるものを選ぶことが大切です。
まとめ
システムキッチンの色は白・木目調・パステル系が人気ですが、お部屋の印象が異なるだけでなく、リビングの雰囲気や周囲の壁や床によって、合う色が変わってきます。
さらに、同じ色でも光の明るさや当たり方、素材や柄によって見え方が異なりますので、リビングの状況と合わせて、一番合う色を見つけてください。違和感なく馴染むシステムキッチンの色を選ぶことが大切です。
新しくシステムキッチンを導入したい方は、ショールームなどで選ばれる方が多いかと思います。しかしながら、先にも述べたようにショールームで見た色合いだけで判断するのはあまりよくありません。
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