2021年10月7日

門扉の塗り替えを行うのはいつ? 門扉塗装に使用される塗料の種類も解説

門扉には建物を守るなど様々な役割がありますが、塗装を施すことで門扉が持つ役割を最大限に発揮させることができます。この記事では、門扉の塗装を行うメリットや費用相場、劣化症状、塗料の種類についても詳しく解説していますので、ぜひご参考にしてください。

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門扉を塗装できれいに保ちましょう!

門扉塗装

門扉とは、住宅、学校の校門、商業施設の駐車場など、様々な建物の玄関前に構えている仕切り部分のことを言います。 門扉が持つ役割は大きく分けて、「建物の防犯性を高める」と「建物の敷地範囲を明確にする」の2つです。

建物の防犯性を高める方法としては、建物の周りを塀で取り囲ことが一般的ですので、そこに門扉を構えることで犯罪者の直接的な侵入にワンクッションを挟むことができます。

また、不審者の多くは目につきにくい裏口などからの侵入を好む傾向にありますので、不審者は裏口に門扉を置いている建物を見ると、その建物は防犯意識が高いと認識します。

塀が高い住宅は不審者が侵入しにくいですが、万が一侵入された際には逆に隠れやすい場所になるので、注意が必要になります。防犯性を考えるのであれば、侵入のしにくさだけでなく、万が一侵入された場合のことも考えておきましょう。

門扉のもう一つの役割は、敷地範囲を明確にすることです。門扉を設置する際は、建物の周りを塀で取り囲むのが一般的です。 住宅での門扉と塀の設置には、隣家の敷地を侵していないか、日照権などに抵触していないかを確認しましょう。

あまりにも高い塀を設置したことで隣家に陽が当たらなくなったり、敷地を侵すような設置をしてしまえば、トラブルの原因になってしまいます。 日照権において許される範囲内だとしても、隣家との関係性を悪化させることは、お互いに生活していく上で住みにくく感じてしまいますので、隣家に配慮して設置をしましょう。

このように、門扉は建物の特徴によって使い分けができ、敷地の範囲を明確に区切ることができるのです。敷地内への侵入禁止を掲げていても、どこからが敷地内なのかが分からず、足を踏み入れてしまう人もいます。そのような事を防ぐために、門扉を構えることがトラブル回避に繋がります。

門扉の塗装を行うメリット

門扉塗装

門扉には、建物をあらゆるトラブルから守る役割があることがわかりましたが、外に設置していることもあり、天候などの外部的要因による影響を非常に受けやすい環境下にあります。そのため、経年劣化を抑える上でも定期的なメンテナンスが欠かせません。

門扉を劣化から守るためには、使用されている素材に応じた塗装を施しておくのが、より効果的だと言われています。

塗装がもたらす効果は以下3つの通りです。

  • 素材を塗料で覆うことで、様々な天候から門扉を守る
  • 素材が持つ効果を強くし、耐久性を高める
  • 好きな色の塗料を使用すれば、カラーバリエーションが楽しめる

塗装においては、ホームセンターなどで市販の塗料を購入し、ご自身で塗装を施すDIYでの方法と、専門業者に依頼する方法があります。

DIYで行う場合は塗料や刷毛などの物品を用意するだけでいいので、費用は安く抑えることができますが、手順や注意点の知識をしっかり身に着けていないと、失敗してしまう可能性があります。

失敗してしまいご自身での修正ができなくないとなると、最終的に専門業者に依頼することなるので、総合的な費用は高くなってしまいます。塗装には既存の塗装を落としたり、綺麗に洗浄したりと正しい手順が求められますので、自信がない方は専門業者に依頼しましょう。

門扉に塗装が必要な劣化症状

門扉塗装

門扉を長く使い続けていくためには、適切なタイミングにそれぞれの素材に合った塗装を行うことが必要です。ここからは、塗装が必要になる門扉の劣化症状について、詳しくご紹介します。

変色やチョーキング

  • 門扉の表面に変色
  • 白い粉が見られている

門扉の表面に、色褪せや変色が現れていれば塗装の見極め時期と言えます。ただし、門扉の色によっても変色の速度は違います。 太陽による紫外線の強い刺激は、ありとあらゆる色を退色・変色させますが、特に赤は紫外線の影響を受けやすいと言われています。

チョーキング

変色は見た目を悪くさせるだけでなく、門扉の素材を守る塗装の力が落ちているサインでもあります。色あせが進むと、チョーキング現象と呼ばれる、白い粉が表面に吹き出てきます。

チョーキング現象は粉ですので、水をかけることで一時的に消失しますが、乾燥すると再び現れます。適切なメンテナンスを施さずに、チョーキング現象を放置してしまうと、ひび割れなどの様々な劣化症状を引き起こします。お使いの門扉にこのような現象が現れたら、すぐにでも塗替えが必要な状態だと認識しておきましょう。

錆やカビが発生している

  • 門扉の表面が錆びている
  • カビが発生している

カビ

スチール製の門扉には錆、木製の門扉にはカビが発生することがあります。 錆やカビが発生している門扉は、塗装による耐久性はほとんどない状態だと言えますので、最悪の場合は腐敗してしまいます。

塗装による耐久性が失われてしまうと、素材自体の劣化に繋がり、取り壊しや交換といった大掛かりなリフォームが必要になります。不具合を放置した結果大規模なリフォームを実施すると、高額な費用がかかることがあるため、メンテナンスはなるべく後回しにせずに、早めに対処しましょう。

塗装の膨れや剥がれ

  • 塗膜が膨らんでいる
  • 剥がれている

剥がれ

門扉の塗装部分が膨らんで豆粒のように浮き上がっていたり、塗料が剥がれている場合も、素材自体の劣化を進行させてしまいます。

塗料の剥がれは、雨や強い紫外線、経年などによって引き起こされ、豆粒のように膨れ上がっている症状は、塗装の下地の段階から劣化が始まっているものです。取り返しのつかない劣化を引き起こす前に、すぐにでも専門業者に塗装を依頼しましょう。

素材によっては塗装が不要なこともある

門扉に使用されている素材によっては、塗装が不要な場合もあります。一般的に錆びにくいとされているアルミ製の門扉は塗装が不要、と言われています。

アルミ製はそもそも耐久性が高いというので、塗装によって表面を保護する必要がないという考え方もできますが、アルミ製の性質上、塗料が付着しにくいということも理由の1つです。

アルミ製門扉に塗装を施すのであれば、下地処理を念入りに行う必要があります。下地処理を行わないとすぐに塗装剥離となり、塗料による十分な効果を期待できません。

下地処理は、門扉表面の汚れをしっかりと落とし、耐水ペーパーなどで表面の目粗しをします。 DIYでアルミ製門扉に塗装する場合は、十分な知識と技術を身に着けておく必要があるので、なるべく専門業者に依頼するのが良いでしょう。

門扉の塗装した際にかかる費用は?

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実際に門扉塗装を行う場合、どれくらいの費用が必要なのか気になりますよね。ここでは、DIYで行う場合と専門業者に依頼する場合、それぞれの費用相場を詳しく解説しています。

DIYで塗装する場合

DIYでの門扉塗装に必要な費用は、道具代がメインです。ほとんどの道具はホームセンターで揃えることができるので、まずは必要な道具を揃えるところから始めましょう。

主に必要となる道具は以下の通りです。

  • 洗浄用ブラシ(洗浄)
  • マスキングテープ(養生)
  • ビニール(養生)
  • 刷毛(下地用、本塗り用、仕上げ用)
  • 塗料

塗料に何を選ぶのか、門扉の大きさや範囲によって費用は前後しますが、DIYの費用目安としては約5千円~1万円程度です。

道具を揃えれば、どなたでもDIYでの塗装が可能ではありますが、塗装は時間と手間を必要とします。 塗装の前には洗浄後にしっかりとした乾燥時間が必要なので、場合によっては全工程を終えるまで、3日以上かかることもあります。

休日のうちに終わらせようとしたけれど、日数が足りなかったというケースもあります。DIYで行う場合は十分な時間と労力を確保するようにしましょう。

専門業者に依頼する場合

専門業者へ依頼する場合は、洗浄から塗料の用意、塗装まですべてを一括で行ってもらえるので、DIYと比べるとご自身にかかる負担はほぼありません。 専門業者の技術にもよりますが、確かな仕上がりが期待できますし、失敗したとしても補償でやり直すことも可能です。

使用する塗料の種類や門扉の大きさ、塗装範囲などで前後しますが、業者へ依頼した場合の費用は、2万円~5万円程度となっています。 DIYよりも費用はかかりますが、手間がかからないのは大きなメリットと言えるでしょう。

門扉塗装で建物を守りましょう

門扉塗装

門扉には防犯性を高めたり、敷地の範囲を明確にするといった役割があります。門扉があることで、建物を様々な弊害から守ることが可能です。 門扉が持つ役割を、最大限発揮するためには門扉のメンテナンスが欠かせません

気軽に行えるメンテナンスとして、門扉塗装がすすめです。門扉塗装によって、門扉自体の素材を守る重要な効果が期待できます。 門扉の素材にも様々あり、素材に合った塗料を選ぶことが大切です。素材によっては塗装が不向きなものもあるので、DIYで行う場合はしっかりとした下調べが必要になります。

DIYで塗装を行えば、費用は非常に安く済ませられますが、期間と手間がかかるだけでなく、失敗すると門扉の劣化状況が悪化するかもしれません。専門業者に依頼する場合は、確実な仕上がりが期待できますし、失敗した場合の補償もあるので安心です。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。