2018年5月18日

イタリアン内装(改装)工事の費用相場とポイント

イタリアン料理店の内装(改装)工事にかかる費用についてご紹介しています。店舗を開業する際は、コンセプトに合わせて必要な内装を施していきますので、コンセプト決めがとても重要です。また、厨房が必要な業種となるため設備費用が高額化することも予想できますが、費用を抑えるポイントはどこにあるのでしょうか。内装工事の項目や必要な設備の費用、施工費用を抑える方法などを解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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イタリアン内装(改装)工事の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした イタリアン内装(改装)工事 を行う場合の概算費用です。

給排水給湯工事
250,000円以上
電気工事・照明取付け
350,000円以上
家具設置
200,000円以上
付帯設備
300,000円以上
内装工事(天井、壁、床)
120万円以上

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イタリアン料理店の内装(改装)工事にかかる費用

物件選びと費用の差

賃貸の場合は「スケルトン物件」と「居抜き物件」のどちらかから物件を決めることになります。 いずれにせよ内装(改装)工事が必要となりますが、物件選びでその費用は変わります。厨房設備を導入するためにかかる費用と、物件を新装・改装するのにかかる費用の二つの面から考える必要があります。

スケルトン物件を選択した場合、前事業者が原状回復を済ませた物件となりますので、間仕切りなどを含めた内装や設備等が何もなく、大掛かりなリノベーションが入ります。規模が大きくなる分、初期費用が高くなることが想定されます。

一方居抜き物件は、前事業者が残した厨房設備や内装がそのまま残されているため、既存のものを活かせば大掛かりなリノベーションは必要ありません。スケルトン物件と比べると、約300万円程度の初期費用を抑えることが可能です。
しかし内装や設備はすでに使用されているものなので、内装の傷み具合と共に、設備の状態を契約前に確認しておきましょう。

こちらの記事ではスケルトン物件と居抜き物件の選び方のポイントを詳しく解説しているので、ご参考ください。

コンセプトが費用を左右する

内装(改装)工事は初めに決めたコンセプトに合わせて施すことになるため、コンセプト次第で内装費が変わってきます。
イタリアン料理を提供するのであれば内装はヨーロッパ風のインテリアや雰囲気を演出したくなりますよね。

ヨーロッパと言えば地中海に面した温暖な気候で有名です。温暖な気候がイメージできるよう、壁紙の色合いを赤などの暖色系にするのも良いですし、照明をオレンジ系のものにすることでも雰囲気を作り出すことができます。

また、イタリアの国旗は緑、白、赤で成り立っていますので、この3色のカラーコーディネートを施すことでもイタリアの雰囲気を引き出すことができます。
壁や天井は白を基調にしつつ、テーブルクロスやナプキンなどに指し色として緑を用い、照明をオレンジ色にするだけで、内装全体で国旗カラーを表現することもできます。

内装デザインや内装工事はコンセプトがなくては決まりませんので、コンセプトをはじめに定め、予算内でできる工事を検討しましょう。

イタリアン料理店の内装(改装)工事の種類についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ご参考ください。
イタリアン料理店の内装(改装)工事の種類

内装(改装)工事は坪単価で算出する

内装(改装)工事は、天井・壁・床など建物の枠組みとなる部分や、電気・ガス・水道など建物に備え付けられている付帯設備のリフォームを指します。
各箇所ごとそれぞれで工事することも可能ですが、天井・壁・床の工事は開業時に一括で工事した方が費用を抑えることができます。

一括で行う場合は坪単価を割り出し、必要な範囲分を掛けて計算します。坪単価を割り出す方法は使用される壁材、床材などのグレードによって変わります。
耐久性の高いものや材質が高級なものを選べば、それだけ費用は割高になります。

物件の種類別で見る費用の差

新装の場合(スケルトンの場合)

スケルトン物件」で必要となる内装項目について見ていきましょう。

イタリアンレストランの営業に必要な物件の規模としては、テーブル席の設置を踏まえて最低10坪以上の広さが必要になります。
通常のテーブル席であればさほど広さは必要ないですが、間仕切りを設置して個室スペースを設けるような場合はある程度の広さがなければ難しいと言えるでしょう。

また、枠組みとなる壁や天井にデザインクロスを施したり、一から厨房設備を導入する必要があるので初期費用がかかります。飲食店の厨房設備は、業務用冷凍冷蔵庫など大型なものばかりなので設備購入だけでも多額の費用が必要です。

付帯設備は特に水回りに気を付けなくてはなりません。排水口に食べ物のカスや油分の多い排水などが流れますが、排水口トラップと呼ばれるゴミをキャッチする設備を取付けていなければ、詰まりや水漏れのトラブルにすぐさま発展します。飲食店として営業していくにふさわしい排水設備が整っているかどうか確実にチェックを行い、必要な場合は適切な工事を行いましょう。

改装の場合(居抜き物件の場合)

居抜き物件の場合は、初期費用が掛かる内装(改装)工事や厨房設備の導入を最小限に抑えることができます。以前の使用者が厨房設備や客席などをそのまま残している店舗であれば、上手く活用して費用を抑えましょう。

ただし残された壁紙や床に損傷があったり、設備の状態が悪く不具合を起こした場合、以前の使用者や物件のオーナーに責任を問うことはできません。設備不良に関することは、特約として期間を設けて保証してくれる場合もありますがごく稀であり、すべて自ら修繕したり新規導入することになります。

設備不良が起きた際の修繕費用はすべて自己負担となるので、物件の契約前には必ず内見をするようにしましょう。内見でのチェックポイントは以下の通りです。

  • 厨房設備の使用年数
  • 厨房設備の動作確認
  • 内装の内容と工事の必要性

特に新規で導入すると最も費用がかかる厨房設備はしっかりチェックするようにしましょう。オーナーに対して厨房設備が何年使用されたのか、問題なく動作するのかまで細かく聞き取りをしておくことが、後のトラブル回避につながります。

費用を抑えることが目的で居抜き物件を借りるのであれば、内装に関しては基本的に前事業者の内装を活かすことが前提となります。
天井・壁紙・床などのデザイン変更のみの小規模のリノベーションで済むのであれば良いですが、既存の間仕切りを取り払う、もしくは新たに設ける、客席の構造を大幅に変更する、厨房位置の変更をするなど大掛かりなリノベーションになる場合は、かえって撤去費用等がかかるため、スケルトン物件で開業するのとさほど費用が変わらなくなることがあります。
居抜き物件で検討する際は、内装を活かせるかどうかに関してもよくチェックをしておくと資金計画も立てやすくなるでしょう。

内装(改装)工事の費用目安

居ぬき物件は、状態が良ければ内装(改装)工事をほとんど施す必要がないので、ここでは10坪のスケルトン物件(坪単価12万円)で一から行う場合の費用をご紹介していきます。

内装工事の費用目安

工事代

内装工事(天井・壁・床)

¥1,200,000〜

電気・ガス・水道(付帯設備一式)

¥900,000〜

内装(改装)工事のポイント

イタリアン料理店は飲食業なので、まずは水回りの環境を整える必要があります。居抜きで厨房設備が整っていれば、排水口トラップなどの設備が整っている可能性が高いので、付帯設備の工事は必要ない場合が多いでしょう。 しかし営業開始後に不備が発覚すると、営業を中止して工事が入らなくてはならない可能性があるため、確認だけは必ずしておきましょう。

次に電気工事も必要です。照明が天井埋込みタイプであれば天井内に電気配線を通します。電気の配線工事が行えるのは、電気工事士の資格を所有する専門業者のみです。照明をどのように配置するのかで配線の位置も変わってきますので、設計段階で業者と相談しておきましょう。

客席の工事はボックス席などの特別な施工が必要な場合、内装工事の中に含めることが可能ですが坪単価が割高になります。通常のテーブル席であれば、ご自身で家具を購する方がお得な場合がほとんどです。

イタリアン料理店の内装(改装)工事以外に必要な費用

内装(改装)工事以外に必要な費用の項目として、以下のものが挙げられます。 下記の価格は10坪の貸物件を想定した費用目安ですが、立地条件や不動産業者の契約内容によって前後する場合があります。

内装工事以外の費用目安

敷金(10坪のテナント)

¥600,000

手数料(仲介業者がいる場合)

¥100,000

前家賃(契約翌月分)

¥100,000

空調設備(業務用エアコン1台)

¥500,000

什器備品(調理器具等)

¥150,000

厨房設備(必要設備一式)

¥1,600,000

内装(改装)工事以外で見ると、厨房設備に非常に高額な費用が発生します。また、導入で注意しなければならないのが、保健所が定める衛生基準を満たしたものでなくてはならないことです。 衛生面を無視してしまうとノロウイルスなどの食中毒のリスクが高まり、経営に大きな悪影響をもたらすことになります。 飲食店に置いて衛生面はもっとっも重要となりますので、よく注意しましょう。

居ぬき物件で厨房設備が揃っていれば、保健所の基準を満たしたものであるはずなので問題ないですが、新しく設備を導入する際には物件の地域を管轄する保健所への申請を忘れずに行いましょう。

イタリアン料理店の内装費用を抑えるポイント

事業の開業はどうしても費用がかかるものですが、費用を抑えるポイントはないのでしょうか。最初の物件選びがもっとも重要ですが、物件を決めた後でも費用を抑えるポイントがありますので、確認しておきましょう。

設備が整った居抜き物件を探す

費用を抑える一番のポイントが「スケルトン物件」か「居抜き物件」かの物件選びです。スケルトン物件は設備の導入と内装の大掛かりなリノベーションが必要なので、初期費用が高くなることがほとんどです。

特にイタリアン料理店となれば厨房設備が必要ですが、可能であれば前事業者もイタリアン料理店を営んでいた居抜き物件を見つけると良いでしょう。以前の事業者もイタリアン料理店なのであれば、必要となる設備が一通り揃っている可能性が高いです。
ピザ釜だけでも30~40万円前後の購入費用がかかるので、特殊な調理にも対応した機器がある物件を見つけられると大きく費用を抑えられます。

居ぬき物件のレイアウトや内装を活かす

居ぬき物件であれば、テーブルやイスといった客席の家具もそのまま残っている場合があります。家具を新しく購入するよりも、残された家具を利用すると良いでしょう。

居抜き物件は残っている設備により、どうしても以前使用されていた店舗と似たような雰囲気になりがちです。しかしDIYでテーブルや椅子などのカラーを変えたり、配置を変更してみるだけでも新鮮さを生み出すことができます。
壁紙のデザインを変更したい場合はクロスの張替えがお勧めです。デザインの種類も豊富で施工費も安く済みます。

居抜き物件についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ご参考ください。

中古の厨房機器を利用する

スケルトン物件の大きなメリットは自由な店舗デザインが施せることにありますが、厨房設備の導入には多額の費用がかかってきます。厨房設備費を削減したい場合は、中古で販売されている厨房機器を購入するという選択があります。

中古であれば購入費用を大きく減らすことができますが、新しいものではありませんので不具合が起こる可能性は否定できません。万が一に備え、保証期間がある中古品を選択しましょう。

また、なんでも中古を揃えれば安いという訳ではありません。保障期間があっても保証期間が過ぎてすぐにトラブルとなれば新しく購入しなくてはなりませんよね。新品の物であっても型落ちなどでセール商品となっているようなものもあります。冷凍冷蔵庫など使用頻度が高く、消耗の早いものに関しては、新品のものでも費用を抑えて手に入れることができる場合がありますので、広い目で探してみましょう。

まとめ

イタリアン料理店の開業にかかる費用は、選ぶ物件によって大きく変わります。特に厨房設備は一から揃えるとかなり高額になります。上手に費用を抑えるためには、設備の整った居ぬき物件を見つけることがポイントです。 新たに厨房設備を導入する場合は、保健所への申請と衛生の基準を満たしているものにする必要があるので注意しましょう。

内装(改装)工事は坪単価で計算されますが、内装のデザインにこだわるほど坪単価も高くなり、面積も広い物件であればそれだけ費用はかさみます。 予算内で収めるためにはあらかじめどこを優先し、どこで調整していくかを明らかにしておくこともとても大切です。費用を抑えるポイントはいくつかありますので、理想の店舗を予算内で実現するために、取り入れられそうな節約法を視野に入れながらお店作りをしてみてください。

イタリアン内装(改装)工事の費用相場

リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした イタリアン内装(改装)工事 を行う場合の概算費用です。

給排水給湯工事
250,000円以上
電気工事・照明取付け
350,000円以上
家具設置
200,000円以上
付帯設備
300,000円以上
内装工事(天井、壁、床)
120万円以上

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