2017年8月22日

カフェの内装(改装)工事や開業において知っておきたいポイント

カフェの開業にはいろいろと準備が必要です。開業を考える方に必要な情報をまとめました。 初めてのことばかりで調べるだけでも大変かと思います。 カフェの開業に関する知識をこちらで補完してください。

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集客の決め手は「空間」と「オリジナリティ」

最近ではスペシャリティー・コーヒーを提供する個人経営のお店も増えました。 コンビニでも本格的なコーヒーが100円ほどで飲むことができ、その手軽さから1日に200杯ほど売り上げるそうです。 価格競争でコンビニよりも多くのお客様を集めることは難しいので、カフェを出店して売上を上げるためには、価格以外に様々な工夫が必要です。

カフェの出店の際に工夫するべきポイントを紹介していきます。

お客様が滞在したいと思う空間に

お店の居心地や雰囲気を味わうためにカフェを訪れるという方も居ます。 そのようなお客様は、コーヒーやカフェラテの味よりもお店に滞在する時間に対してお金を払っていると言うこともできるでしょう。

そういったお客様の要望に応えるには、「クロス」と「配置するインテリア」を組み合わせて
「くつろげるお店」に仕上げることが重要です。 その際のポイントは配色を意識することです。

例えばナチュラルテイストの店内の場合には、自然があふれる郊外のカフェをイメージしインテリアをウッド調でまとめます。 ナチュラルブラウンのテーブルやソファで落ち着きを演出して、壁を白で統一すると空間を広く見せる効果が期待できます。

さらに店内に観葉植物を配置して、グリーンを取り入れるもの良いでしょう。 シンプルな店内のアクセントになりますし、植物が持つリラックス効果も期待できます。

景色のいい立地の場合には、外を眺めるのに最適な広い窓やテラス席を設けても良いでしょう。
サイドメニューに力を入れるお店なら、食欲の沸くオレンジをさし色に使っても効果的です。

以上のようにクロスやインテリアの色を工夫し、お客様が店内に滞在したいと思う空間を作りましょう。

「お店に行くこと」をお客さんの目的にする

お店ならではのオリジナリティを取り入れることで、お客様が「そのお店に行くこと」自体を目的にしてくれることを目指しましょう。 例えば、駅から20分かかる決して立地がいいとは言えないカフェであっても、思わず足を運びたくなるようなカフェにする工夫が大切です。以下にアイデアの具体例をご紹介します。

  • 思わず写真を撮りたくなるメニューの考案(SNSを通じた集客効果が期待できます)

  • 歴史のある古い建物を改装する(観光名所にする。遠方からお客さんの集客に期待できます)

  • 趣味の小物・インテリアで埋め尽くした店内(趣味について語れる場所を提供する。特定の客層に何度も通ってもらう)

このように、お客様が自然とお店に足を運びたくなるような、独自性のあるお店づくりを心がけましょう。

カフェに適した立地と物件選びのポイント

カフェの開業が決定しお店づくりを始める前に、立地と物件について考えていきましょう。
カフェ近隣の交通量やどんな人がいるのか等の周辺環境や客層について把握しなければなりません。

立地や物件は、お店のコンセプトを決めるうえで大切なポイントです。
また、先にお店のコンセプトが決まっている場合であっても立地や物件の選択は慎重に行いましょう。

お店のコンセプトを踏まえた上で出店場所を決める

お店のコンセプトを決めたらそれに適したお客様が利用しやすい場所を選んで出店しましょう。 例えば、少し時間が空いたときに気軽に利用できることをコンセプトにしたカフェを開くとします。 その場合は駅前や繁華街など、人が集まる場所に出店するのが良いでしょう。 小休憩や待ち合わせをするお客様が多く利用すると考えられるからです。

そのようにしてお店のコンセプトから出店場所の立地を考えることで、ターゲットとなるお客様も想定することができます。

さらにターゲット客が決まるとそれに適したメニューやオペレーションを考えることができます。 小休憩や待ち合わせのために気軽に入れるお店を作るなら、扱うメニューは低価格で短時間で提供できる物を用意しましょう。

このように、お店のコンセプト、立地、ターゲットとなる客層は一貫して考える必要があるのです。

避けるべき物件

■トイレがお店の外にある
ビルの一室を借りる場合、共同で使うトイレが廊下に設置されています。
かばんや貴重品を持って席を立たなくてはならず、出入りが面倒になります。

■安い居抜き物件
既存の設備を流用できる居抜き物件には、注意するべき点が隠れています。場合によってはシンクや手洗い場の設置、電気容量の不足などで追加の工事が必要です。 出店する際に必要になる設備やエネルギーの容量を計算したうえで物件を選びましょう。

内装のデザインは立地と物件に合わせる

お店のコンセプトは立地と物件から決定します。コンセプトに合わせてデザインを考案することで、狙った客層が取り込めます。

■倉庫・一軒家は「古民家風カフェ」に改装
大きな梁やむき出しの鉄骨。開放的な空間は、落ち着きとゆとりをお客さんに与えます。 クラシックなシェード付きの照明を下げて、昼間とは違う空間を演出することもできます。 おすすめの立地は、駅や中心街から少し離れた場所。物件は古い倉庫と空き家が狙い目です。

■駅に近いビルのテナント
駅に近い場所のカフェに訪れるお客様は、短時間の利用を目的にしている場合が多いです。 そのようなニーズに応えるためには、回転率が良くいつでもお客様が利用できるお店が理想的です。

内装をなるべくシンプルで余計な装飾を抑えたデザインに設計し、インテリアや小物は必要最低限にしましょう。 提供する飲食物以外にお客様の気を引く物を減らすことで、回転率を上げることが狙いです。

他にも、ゆっくりと滞在するお客様が利用することが多い4人席よりも、短時間の利用を目的にしているお客様が利用しやすい2人席や1人席を多めに配置することも有効です。

開業費について知っておくべきこと

カフェの開業にはある程度まとまった資金が必要です。 必要な金額、資金の調達先、費用を抑えるポイントをまとめました。

カフェの開業費はいくらか

新規開業者の80%以上が、500万円未満~2000万円の間で開業をしています。500万円未満が38.7%と最も多く、 500万円~1000万円は30.1%でした。1000万~2000万円未満でも18.6%もいることから、開業費は数百万円~1500万円程度と考えてください。
出典:「2016年度新規開業実態調査」https://www.jfc.go.jp/n/findings/eb_findings.html

施工と設計を手掛ける内装業者に依頼をする

店舗の内装デザイン・設計と、工事を一貫して行うことができる業者に依頼することで、トータルの施工費用を抑えることができます。また、デザイン・設計と工事を一つの業者で一貫して行うことで施工期間を短縮することもできます。

内装工事のみ扱っている業者はデザイン・設計の作業を外注する必要があるので、費用が高くなったり施工期間が長くなりやすいのです。

複数の業者から見積もりを取る

1社のみの見積りでは適正な価格であるか、判断ができません。必ず他の業者からも見積もりを取りましょう。 見積りを取る場合に、相見積もり(複数の業者から見積もりを取る)であると、業者に伝えることです。 競合他社の存在を知れば、1社よりも提示額は抑えられますし、費用の相場を知ることもできます。

カフェの内装工事は高い金額を払って行う工事ですので、納得できる金額や条件で依頼するためにも、複数の業者を比較して決めましょう。

資金調達には公庫を利用する

融資制度を利用して資金を集めることができます。

■女性、若者/シニア起業家支援資金 事業開始後7年以内の女性、35歳未満か55歳以上の方に融資を受ける資格があります。 融資額は7200万円(このうち運転資金は4800万円以内)

■新創業融資制度 新たに事業を始める人、開業間もない人へ向けた融資制度です。
融資額は3000万円(このうち運転資金は1500万以内) 無担保・無保証人で融資を受けられます。

まとめ

カフェの内装(改装)工事・開業の際に知っておきたいポイントをまとめました。 お店のコンセプトを決めたら、ターゲットとなるお客様を想定して出店する場所の立地や提供するメニュー等を考えていきましょう。

開業する際にはまとまった金額の資金が必要です。 費用を抑えるポイントや、資金調達の方法などに関する知識を十分に備えましょう。

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