和室リフォームに大切なこと
出典:pixabay.com
和室リフォームに大切なことは、和が持つ本来の雰囲気や良さを損なわいことです。
まずは、和室それぞれの部分にフォーカスを当て、リフォーム方法をご紹介していきます。
和室の部分別リフォーム方法
畳の張り替え
畳は経年劣化の影響を受けやすく、使用3年程度でメンテナンスを視野に入れます。
畳の構造は、基盤となる「畳床」、畳床を包む表面の「畳表」、周りを囲う「畳縁」となっています。
張り替えの方法は「裏返し」、「表替え」、「新畳」がありますので一つずつ解説していきましょう。
裏返し(約3~5年でメンテナンス)
裏返しは畳の畳縁のみを交換し、既存の畳を裏返して表面を変える方法です。
裏返しは既存の畳を用いるため、畳のリフォームの中では、手間も費用もあまりかからない手軽さがあります。
表替え(約6~7年でメンテナンス)
既存の畳床から畳表を剥がし、新しい畳表で包む方法です。
畳のメンテナンスではまず裏返しで対応しますが、その後経年と共に凹みやたわみが出てくると表替えで畳表を新調します。
大きなメリットは、見た目を新品のように蘇らせてくれることです。
新畳(裏返し、表替えで補えなくなったらメンテナンス)
既存の畳を処分して、基盤の畳床から畳一枚すべてを新調する方法です。
新畳の費用は新調する畳の他に、処分費も考慮しなければなりません。
畳とは、専門の職人さんによる高い技術を要するものです。
定期的な裏返しや表替えのメンテナンスを怠ると、早い段階で新畳が必要になる場合があります。
畳の劣化具合を確認し、その場に合ったメンテナンスを心掛けましょう。
天井の張り替え
出典:pixabay.com
天井は経年劣化によるものであれば、クロスを張り替える方法がもっとも一般的です。
張り替えの目安としては3~5年程度、または天井のシミや色落ちが目立ってきた時です。
天井のシミの原因が雨漏りによる場合は、天井の劣化ではなく屋根の劣化が考えられます。
その場合は天井のみならず、屋根自体のメンテナンスが必要です。
昔ながらの和室では壁に珪藻土を使った塗り壁を用いる場合が多く、部屋全体が暗い印象になります。
珪藻土は光を反射しませんが、天井に用いるクロス素材を工夫することで部屋の暗さは解決できます。
天井に光の反射率が高いビニールクロスを用いると、照明を増やすことなく部屋全体を明るくすることが可能です。
襖・障子の張り替え
襖や障子には、日差しを遮る役割がありますが、日光に当たり続けると色あせや日焼けが起こります。
また、湿気が多いと表面がたわんできます。
メンテナンスは3年程度を目安にしてください。
襖と障子は似た印象を持たれますが、どんな違いがあるか簡潔にご説明していきます。
襖
日本古来より、襖は部屋と部屋を分ける「間仕切り」として使用されてきました。
昔の襖は和紙を重ねて下地を整えた後、絵師が生み出す美しい絵柄の表紙を施します。
現在では、襖の表紙は主にプリントで表現できるようになり、柄なし、モダン柄など、デザインに富んだものが使われています。
そして、部屋の間仕切りというよりは押入れの扉を主流に使用されています。
張り替え費用は材質によって幅があります。
安価であれば1帖3,000円程度、高級であれば1帖2万円を超えるものもあります。
美観を求めて絵柄にこだわると、さらに費用は割高になります。
障子
障子は襖と同じく「間仕切り」として使われますが、外部から目隠しをしつつ、明かりを取り入れる部分に違いがあります。
材質は破れやすい和紙だけでなく、強度のあるプラスチック性も流通しています。
張り替えにかかる費用は、安価なものだと1帖3,000円程度、耐久性の高いプラスチック性だと1帖1万円程度です。
襖や障子は、傷みや汚れが目立ちやすいため約3年毎にメンテナンスが必要となります。
こまめなメンテナンスは必要なものの、リフォームの中ではとても安価で済むのも特徴です。
襖は特に色や柄によって部屋の印象を大きく変えることができるため、和室リフォームの中でもとしても人気です。
張り替えには時間と手間がかかりますが、大掛かりなメンテナンスが必要になる前に、傷み具合を意識して確認しましょう。
小上がり和室
小上がり和室とは、一段上がる段差を作った和室空間です。
主に洋室リビングルームの一角に作るのが一般的となっています。
小上がり和室は、洋室リビングルームの中に和室空間を作るため、設計によっては違和感が生まれます。
以下では小上がり和室に統一感を持たせる方法と、収納として使えるメリットについて解説します。
リビングルームに統一感を持たせるには?
柱と障子の色合いを揃える
リビングルームが白を基調としていれば、小上がり和室を仕切る柱と障子も白で統一します。
リビングルームと和室で基調とする色が違うと全くの別空間に見え、ちぐはぐな印象になってしまいます。
柱と障子の色合いを、リビングルームの基調としている色に合わせることで、洋室と和室の境目が馴染みます。
ただし、あまりにも奇抜な色など和室のイメージとかけ離れてしまうと和室の魅力を損なうので、バランスを考慮する必要があります。
間仕切りを障子ではなく柱にする
リビングルームとの境目を障子で間仕切る方法もありますが、障子を取り払ってしまうのも統一感を持たせる一つの手です。
小上がり和室としての独立ではなく、等間隔に木の柱や格子を設置すると統一感が生まれます。
収納スペースの確保に最適
小上がり和室は段差を作るため、床下空間を利用して収納スペースを設けることも可能です。
段差部分の空間を引き出しにしたり、跳ね上げ扉を付けたりと、空間を有効活用することができます。
クローゼットを新設するには、建物の構造上の限度がありますが、小上がり和室など床下空間を活用することで新たな収納スペースの確保が可能となります。
リビングルームの広さをそのままに、収納スペースを増やせるという点でも人気があり、洋室の使い勝手の良さを基盤にしつつ、和を取り入れたいという方に向いているリフォーム方法です。
和の趣きを守りましょう
出典:pixabay.com
和室は洋室と比べると、メンテナンスが難しく手間がかかるというデメリットがあります。
一方、ごろんと寝転がれる和室が欲しい、落ち着く空間が欲しいなど、一部屋は和室を望まれる方も多いのが現状です。
気持ちの良いメンテナンスやこだわりのリフォーム方法で快適な和のライフスタイルを実現しましょう。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

まずは相談から