2017年2月15日

障子紙の種類とメリット・デメリット

和室には障子がつきものですが、最近ではパルプやレーヨン障子紙の他にも破れにくいプラスチック素材の障子紙にも人気が集まってきているようです。障子紙の種類や、障子紙のメリット・デメリットについてご紹介します。

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障子紙の種類について

障子紙にも様々な種類があるのをご存知でしょうか。
障子紙は、製法や原材料の含有率などにより大きく「手すき和紙」と「機械すき和紙」の二つに分類されます。
また最近では「プラスチック素材」を用いた障子紙も登場してきています。それぞれの種類では、価格や強度、見た目の雰囲気などが異なります。

手すき和紙

・手すき楮(こうぞ)障子紙(楮含有率40%以上)
手すき楮和紙は、和紙の原料の一つでもある楮が40%以上含まれているものになります。
昔ながらの伝統技法である「手すき」で、職人により一枚一枚丁寧に作られている和紙です。

・手すき楮(こうぞ)障子紙(楮含有率20~40%未満)
手すき楮障子紙には、楮にパルプなどの植物繊維が加えられたものもあります。
この障子紙は、楮が含まれている割合が20~40%未満のものになり、楮の含有率が40%以上のものに比べると品質がやや劣ってしまいます。

機械すき和紙

・機械すき楮障子紙
手すきではなく機械で作られる障子紙です。
楮にマニラ麻やパルプなどの植物繊維が加えられているものです。
機械ですいたものですが、見た目は手すきのように仕上げられています。

・レーヨン障子紙
レーヨン障子紙は、植物繊維のパルプに化学繊維であるレーヨンが40%以上配合されているものです。
光沢や強度もあるので実用的な障子紙です。
またレーヨン含有率が20~40%未満のものは、品質的にはレーヨン障子紙とパルプ障子紙の中間になります。

・パルプ障子紙
パルプ障子紙は、植物繊維のパルプが80%以上配合されている量産紙です。
他の障子紙に比べると強度がなく、破れやすい障子紙です。
そして紫外線などによる劣化もしやすくなるので、見た目などを考えると定期的に張り替えが必要になります。

その他の素材の障子紙

・プラスチック障子紙
プラスチック障子紙は、二枚の薄い塩化ビニール製のシートで和紙を挟んで作られたものです。
ホームセンターなどでも購入することができ、各メーカーからは様々な種類のものが登場しているようです。
見た目は和紙の風合いもあり、丈夫で破れにくい構造になっています。
従来の障子紙と同じく「障子用のり」を使用して張ったり、「アイロン」や「両面テープ」で張ったりするものから選ぶことができます。

パルプ障子紙のメリット・デメリット

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/508795?title=%E5%92%8C%E5%AE%A4&selected_size=s

障子紙には様々な種類のものがありますが、障子紙の中でも最もポピュラーなパルプ障子紙のメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリットやデメリットを踏まえておくと、障子紙の張り替えの際にも役立ちます。

パルプ障子紙のメリット

・価格が低め
パルプ障子紙は、障子紙の中でも手ごろな価格で購入することができる量産紙です。
最も取り入れやすい障子紙になります。

・直射日光を遮り柔らかな光を取り入れる
その他の障子紙にも共通することですが、パルプ障子紙は室内に入り込む直射日光を遮ることができ、柔らかな光で部屋を明るくしてくれるという効果があります。

・室内の温度を調節する
パルプ障子紙は通気性や吸湿性があるので、室内の急激な温度変化をおさえることができます。
そして夏や冬の時期も部屋の中を適度な温度に保ち、快適に過ごすことができます。

パルプ障子紙のデメリット

・耐久性に劣る
パルプ障子紙の一番のデメリットは、耐久性が劣ってしまうということです。
強度がないので破れやすく、日焼けによる黄ばみなどが現れてきます。
そして汚れやすいということもデメリットの一つになります。

・頻繁に張り替える必要がある
強度がないので、ペットによるひっかきや、子供のいたずらなどにより破れやすくなります。
また日光による日焼けにより黄ばんできた場合には、その都度、障子紙を張り替える必要があります。

プラスチック障子紙のメリット・デメリット

参考:https://www.photo-ac.com/main/detail/268005?title=%E9%9A%9C%E5%AD%90&selected_size=s

近年注目されつつある、プラスチック障子紙の気になるメリットやデメリットについてご紹介します。

プラスチック障子紙のメリット

・耐久性に優れ手入れもできる
プラスチック障子紙の一番のメリットは、他の障子紙に比べると耐久性に優れているということです。
破れにくく、日光による日焼けもしにくいという特徴があります。
また汚れてしまった場合にも水拭きができるので、簡単な手入れができるということも大きなメリットになるでしょう。
さらに燃えにくいという特徴もあり、安全性にも優れています。

・頻繁に張り替える必要がない
他の障子紙に比べ耐久性に優れているので、破れたり劣化もしにくく、頻繁に障子紙を張り替える必要がありません。
やはり、障子紙を張り替える作業は手間のかかる作業になってしまうので、その頻度が少くなくなるということは、大きなメリットになるのではないでしょうか。

・冷暖房効果がアップする
プラスチック障子紙は、使用されている材質の性質上、気密性が高くなるので冷暖房の効果が期待できます。
同時に光熱費の節約も期待できます。

プラスチック障子紙のデメリット

・価格が高め
プラスチック障子紙は、機能性も併せ持つため、他の障子紙に比べると価格が高めになってしまいます。

・通気性がなくなる
パルプ障子紙は通気性や吸湿性に優れていますが、プラスチック障子紙の場合は使用されている材質の性質上、通気性がなくなってしまうというデメリットがあります。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。