2018年8月20日

フローリングと畳のメリット、デメリットは? 張替えの費用をご紹介

自分の家の床をフローリング、または畳に張り替えるという方のために、ここではそれぞれのメリットやデメリットについて詳しく解説しています。 その他にも費用相場もご紹介していますので、これから床のリフォームを計画されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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フローリングとは

フローリング

フローリングは、家の居間や寝室などに多く取り入れられている、人気の床材のひとつです。 フローリングのメリットやデメリットを知っておくと、床の張替えやリフォームを行う際にも役立ちます。

フローリングは、「複層(合板)フローリング」「無垢フローリング」の2種類があります。

複層フローリングは複数の薄い板を重ね合わせて、1番上に化粧板として木材や木目シートを張り付けたものです。一方の無垢フローリングは、単一の木材から切り出した自然の素材です。

両者は同じフローリング材ですが、メリットやデメリットが異なります。
基本的なフローリングの知識として、メリット・デメリットと併せてご紹介します。

複層フローリング

【メリット】

・無垢フローリングに比べて低価格

・膨張収縮が少なく、反りなどが起きりにくい

・メンテナンスが簡単

・耐水性、耐久性がありキズがつきにくい

【デメリット】

・無垢フローリングに比べ、化学物質が多く使用されている

・天然木のような肌触りではない

・調湿機能がない

無垢フローリング

【メリット】

・木材そのものの肌触りを味わえる

・素材ごとに異なる木目や色ムラが醸し出す表情を楽しめる

・調湿機能がある(夏は湿気を吸収する、冬は湿気を放出する)

・温かみがあり、重厚感がある

【デメリット】

・天然素材を使用しているため価格が高い

・キズがつきやすく、膨張や反りも起こりやすい

・定期的にワックスがけなどのメンテナンスが必要

メリット

次に、フローリングのメリットとデメリットについて解説します。
畳と比べて優れている点と劣っている点がありますので、床材にするときはご自身の家に合ったものにしましょう。

・掃除の手間がかからない

・ダニが発生しにくい

・家具を置いても跡が付かない

・複層フローリングでは、あまりメンテナンスがほとんど必要ない

フローリングは畳やカーペットなどのように、ほこりや細かな汚れが繊維の奥に入り込むことがないため、ダニの発生をおさえてくれます。

また、掃除も簡単なのでいつも清潔な状態を保つことができます。食べこぼしなどもサッと汚れをふき取るだけで済み、シミ取りなどの手間がかかりません。

無垢フローリングは、定期的にワックスがけなどのメンテナンスがを行う必要がありますが、複層フローリングは、メンテナンスがほとんど必要ありません。 畳は家具を置くと跡が付いたり、摩擦により繊維が毛羽立つがありますがフローリングは経年劣化を感じることが少ないといわれています。

ただし、無垢フローリングの材質によっては、家具の重みによるへこみが見られることがあります。

デメリット

・足が冷えたり

・疲れやすくなる

・水に弱い

フローリングは、夏場は素足でも気持ち良く過ごすことができます。しかし、冬場は足裏から冷気を感じやすいため、スリッパを履くなどして足元からの冷えを防ぐ必要があります。

また畳などに比べクッション性に劣るため、床を踏んだときに硬いと感じやすく、足が疲れやすくなるといわれています。

天然素材の無垢フローリングでは、床材に水などをこぼした状態で放置すると、膨張したり変色する恐れがあります。水をこぼしてしまったらすぐに拭き取り、きちんと乾拭きをしないとシミになることがあるので注意しましょう。

畳

昔からの日本家屋では、畳の部屋が多く設けられていましたが、徐々にフローリングを取り入れる家庭が増え、最近では全室が和室という家が少なくなってきました。

しかし、フローリングよりも畳が落ち着くという方もいらっしゃいますよね。畳にリフォームしたいと考えている方のために、ここでは畳のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

・調湿機能がある(夏は湿気を吸収する、冬は湿気を放出する)

・保温性、断熱性に優れている(夏はひんやりとした肌触り、冬は暖かさを保つ)

・い草の芳香成分により、リラックス効果が得られる

・防音効果があり、足音が響きにくい

・空気浄化作用

畳に用いられるい草は、多年生の植物です。無垢フローリング同様に、夏場は湿気を吸収し、冬は水分を放出して室内の湿度を調節をしてくれます。 保温性、断熱性にも優れ、夏はひんやりとした肌触りが心地よく、冬は適度な温かさを保ってくれます。

また、新しい畳を敷くと部屋の中がい草の香りに包まれるため、リラックス効果が得られると言われています。 他にも、フローリングに比べてクッション性が高いため、階下に足音が響きにくく、防音効果が期待できます。

シックハウスの原因となる、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する機能もあり、空気清浄効果もあるといわれています。

デメリット

・定期的にメンテナンスが必要(表替え、裏返し)

・日焼けにより退色する

・家具の跡が付きやすい

・リフォームする際は大掛かりな下地工事をすることがある

畳は、きちんと手入れをしていれば、30年は持つは使用できる床材ですが、い草は天然素材のため、次第に日焼けして茶色っぽく退色したり、表面が傷んでいきます。

そして、家具の跡が付きやすい点もデメリットの一つです。長年同じ場所に家具を置いていると、跡が目立ってしまうため見た目にもよくありません。

ただし、最近では色褪せしにくく、耐久性がい草の3倍という和紙製の畳もありますので、い草にこだわらないという方は、取り入れてみてはいかがでしょうか。

以上のような劣化状態がみられるようになったとき、畳床はそのままで畳表だけを取り替える作業を、「表替え」といい畳にとって重要なメンテナンスです。

また、使用頻度の高い場合は、畳を裏返してそのまま使用する「裏返し」を行うことが多いようです。これを行うにより、表替えの手間を省けるので費用をおさえることができます。

リフォームしたときの費用

床リフォームのタイミングは、永年劣化により床のキズや汚れが目立ってきた、あるいはライフスタイルの変化によるものなど様々です。

床を張替えは、大掛かりな工事をイメージする方も多いと思いますが、床を剥がさなくても簡単にリフォームする方法もあります。
ここでは、主な床リフォームの3つのパターンの費用についてご紹介します。

・床を剥がしてフローリングから畳にする

・床を剥がして畳からフローリングにする

・床を剥がさないで上に畳やフローリングを敷く

フローリングから畳にした場合

フローリングを剥がしてから畳に張替える場合の費用は、部屋の広さ、張替える畳の種類、素材のグレードによって大きく変わってきます。

最近は、い草の他にも和紙製の畳を選ぶ方も多いようです。和紙製の畳のほうが価格は高ですが、天然のい草にこだわらないという方は、耐久性の良い和紙製がおすすめです。

費用には、フローリングの撤去処分費根太の組み換え工事費畳代畳寄せ費諸経費などが含まれます。
フローリングから畳に張替えた場合の費用相場は、6畳あたり14万円~35万円前後です。

畳からフローリングにした場合

畳を剥がしてからフローリングに張替える場合は、部屋の広さ、張替えるフローリングの種類によって大きく変わりますが、複層(合板)フローリングよりも、無垢フローリングのほうが価格が高くなる傾向にあります。

複層フローリングは、単板の種類、厚みなどによって価格が異なります。そして無垢フローリングのようなデザインになると、さらに費用がかかります。
一方、無垢フローリングは木の種類はもちろん、木目や節目の有無によって価格が異なり、節目が無い木材ほど高額になります。

工事費用には、畳の撤去処分費下地木工事費フローリング代諸経費などが含まれます。

一般的な畳の厚さ40~50ミリに対し、フローリングの厚さは12ミリ程度です。そのため、下地工事を行い、隣接する部屋との床面の高さを調整しなければなりません。

また築年数が経っている住宅の場合は、畳の下に断熱材が使用されていないことがあります。必要に応じて断熱材の追加工事を行うことがありますので、さらに高額な費用がかかります。
畳からフローリングに張替えた場合の費用相場は、9万円~25万円です。

上に敷くだけでもリフォームできる

既存の床を剥がして床リフォームをすると、手間や工事費もその分かかります。 大掛かりな工事をする手間を省きたい、工事費用も安くおさえたいという方には、床に畳やフローリングを敷くだけの簡易リフォームがおすすめです。

賃貸マンションにお住まいで、部屋の雰囲気を手軽に変えたいという方にも取り入れやすいでしょう。 費用は、床に敷く畳やフローリングのみですので、先にご紹介した床を剥がすリフォームと比べると、大幅なコストダウンになります。

置き畳の価格相場:6畳あたり2万円~5万円(素材により異なります)
フローリングシートの価格相場:6畳あたり1万円~5万円

まとめ

床リフォームの際、どんな床材にするか迷われる方も多いのではないでしょうか。 人気のフローリングでは、無垢と複層(合板)の2種類があり、それぞれ価格だけでなく、メリット、デメリットも異なります。 畳はい草の他に和紙製など種類が豊富にそろっていますので、各ご家庭に合うものを選んでください。

そしてフローリングから畳、畳からフローリングへ張替える際の工事内容や費用が異なります。床板をはがして本格的にリフォームすると工事期間が長くなるだけでなく、高額な費用がかかりますが、床板を剥がさずに安価に行えるリフォームもあります。

リフォーム内容によって費用面でも大きく差が出ますので、しっかりと検討してからご自身の部屋に適した床しましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。