2021年10月21日

障子の設置、張り替え価格とポイントを障子の種類ごとに解説

日本の伝統的な建具である障子。部屋を区切るだけではなく、室内に光を採り入れることができるということで、最近は新しく障子にリフォームをする家も増えてきました。ところが、そんな障子の種類やメリットをきちんと把握している人はあまりいません。ここではそんな障子について、どんな種類があるのか、設置するに掛かる費用はいくらかなどをご紹介します。

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障子を新しく設置するとこう変わる!

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ふるくから和室でよく使われている障子ですが、部屋のリフォームの一環としてもともとカーテンを使っていたところを障子に変える人が多くいらっしゃいます。というのも、障子には以下のような効果が期待できるからです。

  • 部屋がすっきりして見える
  • 部屋が過ごしやすくなる
  • 光を遮断してくれる

これまでカーテンを使用していた窓を引き込み式の障子にすることで、部屋全体をすっきりとした印象に出来ます。カーテンはオープンにしても視界に入ってしまいますが、引き込みタイプの障子であれば、そこに何もありません。視界に無駄なものがないぶん、部屋をスタイリッシュな雰囲気に仕上げることができます。

また、障子は紙で作られていますので、断熱性通気性が高く、さらに調湿効果も期待できます。梅雨のような湿度の高い日には室内の湿度が上がるのを防ぎ、冬の乾燥した日には水分を放出して、室内に潤いを与えてくれます。そして、障子の白い紙は空間を広く見せる効果がありますので、圧迫感もなく快適に過ごすことができます。それでいて外の景色を隠してくれますので、目に入ってくる情報量を減らせますので、集中して作業するのにも適しています。さらには防音性もアップしますので、室内がとても静かになります。このように障子を新しく設置するだけで、部屋がとても過ごしやすくなります。

障子の和紙は透過率が40~50%程度ですので、直射日光が部屋に入ってくるのを防ぐことができます。夏場の強い日差しはもちろんのこと、部屋を暑くする西日などが室内に入ってくるのをある程度防ぎつつも、きちんと光が射しますますので、カーテンのように閉めたからといって、照明を付けなくてはいけなくなるということもありません。

もちろん、光をいっぱい取り込みたいときには、障子を開ければいいわけです。その時の状況に合わせて最適な環境を作ることができるのが、障子の大きなメリットのひとつになります。

障子の設置にかかる費用とは

では、新しく障子を設置するのにはいくらくらい掛かるのでしょう?障子の種類ごとのおおよその価格は下記のようになります。障子は基本的にオーダーメイドで作りますので、サイズや使う材質によっても値段が違いますので、ここでの金額はあくまでも目安だと考えてください。

種類価格
荒間障子1枚 18,000円~
横繋障子1枚 19,500円~
縦繋障子1枚 21,000円~
吹き寄せ障子1枚 19,500円~
雪見障子1枚 30,000円~
ねこ間障子1枚 39,000円~

これらに加えて、古い障子の引取が1枚400~2,000円程度、取付費用と出張費が別途かかるケースもあります。また新規で枠をつける場合には、鴨居と敷居で10,000円とそれの取り付け費用に15,000円程度かかります。

それぞれの障子の特徴については、次で詳しく解説します。

障子の設置を業者に依頼するときの注意点

障子を設置することを決めたら、次は業者を選ばなくてはいけません。残念なことに、障子などの建具を設置する業者すべてが、良心的な営業を行っているわけではありません。サービスが悪い業者もいれば、安い商品広告で集客して、実際には高い障子を買わせる業者もいます。

そのような業者を利用しないためにも、業者に依頼するときにどのような点に注意すればいいのかをご紹介します。

張り替えのみの業者ではないか確認する

ほとんどの人が、業者を探すときにインターネットで調べるかと思います。「地域の名前+障子」で検索すれば、いくつもの業者が出てきます。ただし、気をつけなくてはいけないのが、業者によっては新規の製作を行っておらず、張替えだけをしているケースがあるということです。

すでにお伝えしましたように、障子というのは定尺があるものの、製作する場合には基本的にはオーダーメイドになります。その家に合ったサイズで作りますので、その技術のない建具屋さんは製作を行わず、張替えだけに対応していますので、必ず新規で製作できるかどうかを確認してください。

きちんと対応してくれる業者にする

障子を設置してくれる建具屋さんの多くは職人さんですので、対応がそれほどしっかりしていないケースが良くあります。職人さんが1人で行っている場合には、説明が不足していたり、きめ細かなサービスがなかったりします。

もちろん、それでも満足度が高くなる仕上がりならいいのですが、設置した後のアフターフォローが全くなかったら困りますよね。このため業者を選ぶときには、対応がしっかりしている会社を選ぶようにしましょう。

  • 相談をしたときに分かりやすい言葉で説明してくれる
  • 見積書に明細が書かれている
  • アフターフォローがしっかりしている

おかしな業者に捕まらないようにするには、少なくとも、この3点を満たしていることをチェックしてください。相談したときには、依頼する側の気持ちをしっかりと汲み取り、分かりやすい言葉で説明してくれる業者なら、設置作業も丁寧に行ってもらえます。

また、見積書に「障子設置工事一式」というような書き方をしてくる業者は避けてください。障子が1枚いくらなのか、設置作業にいくらかかるのかなどの明細が分かる見積書を出してくれる業者の中から選ぶようにしてください。

そして、先程も触れましたが、アフターフォローのない業者は絶対にNGです。設置したときにはスムーズに可動した障子が、数日で動きが渋くなるようなこともあります。そのときにきちんと対応してくれることを確認しておきましょう。

まとめ

障子は古い日本家屋の建具と思われていますが、最近はそのメリットの多さから洋室にあえて障子を設置する家も増えています。和室の障子も標準的なものから、ガラスと組み合わせたものにするなどのリフォームも人気があります。

さらにはアンティークなどのオシャレな障子を使うこともできるなど、デザイン面でも選択肢が多いという特徴もあります。紙ですので破けてしまうというデメリットもありますが、慣れれば自分で張り替えも可能です。

室内空間を快適にしてくれる障子。新規で設置する場合は決して安いものではありませんが、それに見合っただけの価値のある建具です。障子が気になるという人は、まず建具屋さんやリフォーム会社に相談して見ることから始めましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。