ラーメン屋の物件選びで検討するポイント
ラーメン屋をはじめ飲食店の開業準備は、メニューを決めたり、仕入れルートの確保、また調理器具や食器類をそろえたり広告の準備などこの他にも様々な準備が必要になります。
しかしまず最初にどの物件で、どこにお店を構えるのかということを決めておかなければなりません。 ここでは、物件と立地を選ぶ際におさえておきたいポイントについてご紹介します。
物件を選ぶ際のポイント
参考:photoACより
【飲食店舗物件】
店舗物件を選ぶ際に注意しておきたい点は、その店舗が「飲食店舗物件」であるかどうかということです。 物件には、「飲食店舗物件」の他にも「物販店舗物件」など様々な店舗が存在するため、飲食店の営業が可能な店舗を探す必要があります。
さらに飲食店舗物件は「軽飲食(喫茶店・カフェなど)」専用店舗と「重飲食(中華料理店・焼き肉店・ラーメン店など)」専用店舗の二種類に分かれています。 ラーメン店は重飲食の物件に該当しますが、軽飲食物件でも営業できる場合があります。 詳しくは事項で説明していきますので参考にしてみて下さい。
【店舗の面積】
店舗の面積も物件選びには重要な項目の一つとなります。
飲食店の業種によって必要な店舗面積は異なりますが、ラーメン屋に必要な面積は15~20坪程度になります。またカウンターのみの店舗の場合は、10坪程度でも可能です。 そして一般的な店舗では、1坪(3.3㎡)あたり1.5席の客席を設けると良いとされています。 店舗の面積によって客席数もおのずと決まってくるので、自分がどの程度の大きさの店舗を構えたいのか、そして店舗の回転率などを踏まえて適切な面積の店舗を選びましょう。
【店舗の駐車場】
都市部でラーメン店を開業する場合には、駐車場を設ける必要性はあまりないかもしれません。 しかし主な移動手段が車であるといった郊外の場合は、店舗の座席数と同数の車が駐車できるだけの広さの駐車場を設けておく必要があります。
駐車場の有無で店舗の売り上げが大きく変わってくることがあるため、駐車場の必要性は慎重に見極めましょう。
【店舗の賃貸料】
店舗の賃貸料も店舗を借りる際には必ずチェックしておきたい項目です。
月の売上金額に対して賃貸料が大幅に高い物件は、当然ですが利益が見込めず赤字になってしまいます。そのような物件は、店舗には適していないと判断できます。 あらかじめ営業日数、メニュー単価、一日の来客数を想定し、一ケ月当たりのおおよその売上金額を算出しておきましょう。
そうすることで、営業にも支障のない自分の店舗に見合った物件を選ぶことができます。
立地を選ぶ際のポイント
参考:photoACより
店舗の業種や業態によって良い立地の条件は変わってきますが、お店をどこで開業するかで売り上げが大きく変わってくることは確かです。 ではラーメン屋の場合、どのような点に気を付けてお店の場所を選べば良いのでしょうか。 ポイントとなる条件についてご紹介します。
【周辺の人口、通行人数、交通量について調査する】
店舗を開業する場所や周辺の人口、通行人数、交通量について調査しておくと賑わっている地域かどうかをある程度把握することができます。 そしてお店がターゲットとする客層が集まる地域であるかどうかも重要なチェックポイントです。 実際にその場所に足を運んで周辺の環境を確認したり、役所のホームページに掲載されている「町丁別人口統計」を参考にするという方法があります。
【競合店の有無について調査する】
また周辺に存在する飲食店の業種や、その他の競合ラーメン店の有無も確認しておきたいポイントです。 そしてその地域に他のラーメン店が全く存在しないという場合は、その業種がその地域には合っていないということも考えられます。
お店を出すのにふさわしい立地であるかを見極めるためにも、地域の雰囲気や客層、競合店の有無は重点的にチェックしておく必要があります。
スケルトン物件と居抜き物件
物件を探す際には「スケルトン物件」と「居抜き物件」の違いについて把握しておくことも重要です。
どちらの物件を選ぶかによって開店準備に必要な設備や費用、準備期間等が大きく変わってきます。 「スケルトン物件」と「居抜き物件」の違いについて簡単に解説していきます。
スケルトン物件とは
「スケルトン物件」は、店舗の内装設備が全く備わっていない状態の建物躯体のみの物件です。
室内の内装工事をはじめ、必要な設備や什器は店主がすべて手配して業者に取付けてもらうようになります。 何もない状態で店舗づくりをしていくため、費用は高額にはなるものの自分の理想やイメージに基づいた店舗づくりができる点がメリットです。
居抜き物件とは
「居抜き物件」は、以前の店舗が使用していた内装、設備、什器等がそのままの状態で残っている物件です。
以前の店舗が同じラーメン屋であれば、寸胴鍋や厨房設備、カウンターなどを使用することができるため、準備にかかる経費はその分節約することができます。 しかし設備などをそのまま譲り受けて使用する場合は、営業を始めてから故障したりすることがないように、設備の状態をしっかりと確認しておくことが大切です。
参考:photoACより
重飲食と軽飲食
前項でも少し触れましたが、飲食店の店舗には「重飲食」と「軽飲食」の二種類が存在します。
重飲食は中華料理店などのお店で、煙や臭いを大量に排出するため排気排煙設備が必要になります。 一方の軽飲食は、一般的な給水・排水システムや排気設備で営業することができるカフェや喫茶店などのお店のことをいいます。
ラーメン店の場合は、「重飲食」のお店に分類されるため、基本的には重飲食となっている店舗を選ぶことになってきます。 しかし軽飲食の物件の中には、必要な排気設備等をきちんと導入することで営業の許可がおりるケースもあります。
どうしても物件にこだわりたいという場合には、大掛かりな工事の必要性があることを覚悟して、不動産会社やオーナーに交渉してみましょう。
ラーメン屋の物件の選び方とは
ここまでラーメン屋の物件を選ぶ際におさえておくべきポイントについてご紹介してきました。 ラーメン屋の物件選びで必要な確認項目を下記にまとめています。
物件について
物件は必ず飲食店舗であることを確認し、「重飲食」、「軽飲食」どちらの物件であるかも確認しておくことが大切です。 そしてスケルトン物件、居抜き物件どちらの物件を選ぶかは、メリットやデメリットを踏まえて判断しましょう。 また店舗の面積、賃貸料は自分の店舗にふさわしいものであるか、立地条件などを考慮して駐車場の必要性も見極めて下さい。
・飲食店舗の「重飲食」、「軽飲食」どちらの店舗なのか
・「スケルトン物件」、「居抜き物件」どちらの物件なのか
・店舗に必要な面積で客席数は十分確保できるか
・店舗の駐車場が必要かどうか(立地条件により判断)
・賃貸料は自分の店舗にふさわしい金額であるか
立地条件について
立地は、調査結果を踏まえて開業して繁盛する見込みがあり、開業するにふさわしい地域であるか判断します。 競合店があまりにも多すぎると営業が難しくなる場合があります。 逆に競合店があまりにも少ない地域の場合は、その地域では繁盛しない業態の飲食店である可能性が高いため、立地を再度検討する必要があります。
・店舗周辺の人口、通行人数、交通量、について調査する
・店舗周辺の飲食店や同業種の競合店の有無について調査する
物件、立地を選ぶ際には、以上のような項目を重点的に確認しておくと良いでしょう。
まとめ
ラーメン屋の開業は、どのような物件やどのような場所でお店を構えるのかがとても重要です。
物件や立地条件によっては、集客が期待できず経営できなくなる可能性も考えられます。 自分のお店がその地域にふさわしい業種の店舗であるかどうかをしっかりとチェックして、店舗の面積、賃貸料などを踏まえて経営に支障のない適切な物件を選びましょう。
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