2021年12月7日

エコキュートの仕組みとメリット・デメリット

電気をエネルギー源とする給湯器「エコキュート」のメリット・デメリットを解説しています。

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エコキュートとは?

キッチン、バスルーム、洗面などで使用するお湯は毎日生活する中で欠かせないものです。 お湯をつくる機器には給湯器や電気温水器がありますが、その中でも電気をエネルギー源とする給湯器に「エコキュート」があります。 ここでは、「エコキュート」を使用するにあたって、「エコキュート」の仕組みやメリットについてご紹介します。

「エコキュート」とは電力会社や給湯器各メーカーの給湯器の愛称で、2001年に日本で製品化さました。 正式には「自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯器」と言われます。 新築や、リフォームでオール電化住宅へ切り替える際の設備に取り入れられることが多くなっています。

エコキュートの最大の魅力は、太陽光や風力と同じ再生可能エネルギーである「空気の熱」を利用してヒートポンプ技術でお湯を沸かすことができ、環境にも優しく省エネであるということです。

このように環境にも優しく省エネであるエコキュートは2001年の発売以来、国内累計出荷台数を順調に伸ばし続けており、 2013年には400万台を突破しました。2016年には496万台となり、約500万台の累計出荷台数となっています。

エコキュートの仕組み

エコキュートでお湯がつくられる仕組み

エコキュートはヒートポンプを利用してお湯をつくります。 ヒートポンプを利用したものには給湯器の他にもエアコン、冷蔵庫などがあります。 ヒートポンプは熱を移動させて再生可能エネルギーである空気の熱をくみ上げて給湯に必要な熱をつくり出します

エコキュートは貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットがセットになっています。 ヒートポンプユニットで貯湯タンクユニット内の水をお湯に沸かし、熱交換後再び沸かしたお湯を貯湯タンクユニットへ戻します。 貯湯タンクにたまったお湯の保温は断熱材によって保温されています。

ヒートポンプがつくり出す熱エネルギーはヒートポンプで熱を発生させるために使われる電気エネルギーの3倍以上となっていて、 エコキュートはとても高効率な給湯器なのです。

ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニット

貯湯タンクの選び方

貯湯タンクは家族構成などに合わせて選ぶと無駄がなく効率よく使用することができます。

  • 300L:2~3人
  • 370L:3~5人
  • 460L:4~6人

お住まいの地域の環境や設置場所にも対応しています

錆や潮風に強い塩害タイプや、寒冷地の低温にも対応した寒冷地タイプといったお住まいの環境にも対応したユニットもあります。 また狭小地には薄型のユニットや、ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットが一体型になったものもあります。

エコキュートのメリット

省エネで光熱費を抑えます

エコキュートは少ない投入エネルギーで夜間に効率よくお湯を沸かすので光熱費を抑えることができます。

環境にもやさしい

エコキュートの冷媒は自然冷媒である 二酸化炭素CO2です。 またヒートポンプシステムでお湯を沸かすので空気を汚さず環境にも配慮されています。

お湯切れもなく快適です

エコキュートは自動運転、自動給湯なのでお湯切れの心配もなく必要な時にすぐにお湯を使うことができるので便利です。 また貯湯式なので複数箇所でのお湯の使用時にもお湯の温度や出湯量も変わらず快適です。

HEMSと連動が可能

HEMS

エコキュートはHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)と連動させることができ、エコキュートの使用状態の管理・把握はもちろん、家全体のエネルギーの使用状態を管理・把握することもできます。

学習機能が付いています

エコキュートには各家庭の必要な湯量を学習する機能が付いていて、必要なお湯だけを沸かしてくれるので無駄がありません。

床暖房と連動が可能です

エコキュートは床暖房と連動させることも可能です。

災害時にもタンクのお湯を利用できます

エコキュートの貯湯タンクのお湯は災害時の生活用水として利用することができます。 370Lの貯湯タンクの場合は家族4人の3日分の生活用水をまかなうことができます。

災害時の復旧が早い

ガスに比べ電気の方が災害時の復旧が早いです。

運転音も気になりません

エコキュートの運転音は38dbです。これは図書館と同じくらいの静けさです。

オール電化でさらに光熱費の節約になります

オール電化住宅の設備として取り入れて最適な料金プランを設定すればさらに光熱費の節約になります。

エコキュートのデメリット

エコキュートのメリットには省エネで光熱費を抑えることができるなどたくさんのメリットがありましたが、 デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

設備費用・設置費用が高額になります

エコキュートの設置はガス給湯器などに比べて費用が高額になります。 本体設備の他にエコキュートを設置するための基礎工事、水道工事、電気工事などを行う必要があります。

ユニットの設置スペースが必要です

ヒートポンプユニットと貯湯タンクユニットを設置するための設置スペースが必要になります。

大量のお湯を使用するとお湯切れになることも

急に大量のお湯が必要になった場合には、湯切れをしてしまうことがあります。

電気の料金プランを選ぶ必要があります

オール電化住宅でエコキュートを取り入れる場合の料金プランは、夜間に使用する電気は安く設定されていますが、昼間使用する電気はやや割高に設定されています。 そのため夜間にエコキュートが湯沸かしに使用する電気代は抑えることができますが、昼間に使う電気代が高くなってしまう可能性があります。

各電力会社の色々な料金プランで各家庭のライフスタイルに合ったものを選ぶ必要があります。

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