2018年11月7日

エコキュートはうるさい?騒音トラブルとその対策

省エネや自然災害への備えとして設置されることの多いエコキュートですが、実は設置後の騒音トラブルが問題になっていることはあまり知られていません。メリットばかり注目して設置した結果、エコキュートの騒音が訴訟問題にまで発展することもあります。ここではそんなエコキュートの騒音トラブルとその対策についてまとめています。

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エコキュートの音が出る原因

出典:photo-ac.com

エコキュートの音は40dBくらいで、音の大きさだけなら騒音トラブルになることはあまりありません。騒音の大きさとしては「普通」で、静かな住宅地の昼間の騒音値とそれほど変わりません。エアコンの室外機から発生する騒音が50~60dBくらいですので、エコキュートの騒音量くらいで問題になるくらいなら、世の中のエアコンはすべて問題ということになります。

本体ではなくヒートポンプユニットが原因

それではなぜ、エコキュートの騒音は訴訟にまで発展するのでしょう。エコキュートが問題になっているのは音の大きさよりも、その周波音にあります。

エコキュートで騒音を発生させるのは本体ではなくヒートポンプユニットです。そして、そのヒートポンプユニットから出る音は12.5Hz程度の低周波音です。通常は12.5Hzという周波音が人の耳に聞こえることはありません。耳に聞こえないなら問題ないじゃないかと思うのですが、聞こえないだけで体はその周波音に反応することがあります。

実際にエコキュートなどが原因と考えられる低周波音の、環境省への苦情件数は2014年で59件もあり、とても「気のせい」とは考えられない数の訴えがあります。ただ、日本には低周波音の基準値がなく、「一般被験者の90%の人が寝室で許容できるレベル」を参照値としています。ただ、この基準ですと「10人に1人は許容できなくてもいい」ということになります。

低周波音をイメージできないという人は、冷蔵庫の音を思い浮かべてください。普段はまったく気にならなくても、眠れない日などはかなりうるさく感じますよね。エコキュートの音もそれに近く、気になり始めるとずっとうるさく感じます。

エコキュートの騒音問題で難しいのは、何も感じない人がいるということです。低周波音によって体調を崩す人もいれば、まったく影響を受けないという人もいます。とても個人差が大きいため、「うるさい」「うるさくない」で揉めることになります。しかも国の基準は90%が許容できればいいということですので、10%に入った人が苦しむことになります。

とはいえ、エコキュートの騒音問題は、国も認識している問題ですので、隣家などから要望があった場合には対策を行わなくてはいけません。自分は大丈夫でも他の人には影響があるかもしれない。エコキュートを設置する人は、その意識を常に持っておきましょう。

エコキュートの騒音によって起こりうるトラブル

それでは実際にエコキュートは、どのような騒音トラブルを起こしているのでしょう?その例を見てみましょう。

深夜時間帯に騒音で起こしてしまう

エコキュートが稼働するのは夜中ですので、騒音による影響が出るのもその時間帯です。エコキュートの室外機からでる音が気になるというケースと、低周波音が気になるというケースがありますが、いずれにしても騒音が気になる人は不眠症状態になってしまうことがあります

深夜時間帯に騒音で起こしてしまうというのは、エコキュートで起きるトラブルの代表的なものになります。人間の耳では聞こえない音でも、騒音計で計測すると規制を超えていることも珍しくありません。設置した側が「自分は聞こえないから言いがかりだ」と突っぱねるケースもありますが、不眠は大きな問題ですので、対応をしないと訴訟問題に繋がることもあります。

家全体が揺れるような感覚になる

エコキュートの低周波音は12.5Hz程度で、木造家屋の固有振動数は4~8Hzと近いこともあり、稼働中にはその周りにある家が共振を起こすことがあります。これは地震の揺れにも似た振動で、地震が発生した後はしばらく頭がグラグラするのを経験したことのある人もいますよね。共振が起きると建物によってはその状態がずっと続きます。

このため、家の中にいてずっと家が揺れているように感じます。揺れが大きいわけではないので、最初は気のせいかと思ってしまいますが、人によっては立っていることも辛くなるケースもあります。

近隣住民に迷惑がかかる

上記のようなトラブルが自宅に発生する分には、まだ対処しやすいのですが、隣に住む人のような近隣住民に迷惑をかけてしまう可能性があります。エコキュートが原因だと分かればいいのですが、理由がわからないままノイローゼになってしまうようなこともあります。

さらには、エコキュートから発生する冷風が、隣の家に吹き付けられるという問題もあります。エコキュートの排気は、外気よりも10℃前後低く、冬場には隣の家の暖房効率を下げてしまいます。騒音だけでなく、このようなトラブルがあることも知っておきましょう。

「すぐに撤去して欲しい」という要望が出ることもあり、それに応じなければ大きな問題に発展することもあります。

エコキュートの騒音を抑える方法

エコキュートがどのような騒音トラブルを引き起こすのか理解できたところで、次に騒音対策として何をすべきなのかについて説明します。

設置場所を変える

騒音対策として最も効果があるのが、騒音を考慮したヒートポンプユニットの設置場所の選定です。基本的な考え方としては、寝室の近くに設置しないということです。ポイントは自宅だけでなく、隣家の寝室の位置も考慮するということです。このため、設置前には近隣の家に相談をしに行く必要があります。

騒音被害があったら教えて欲しいということと共に、自宅側に寝室がないかの確認をおこなってください。寝室からの距離は15m以上あけるようにして、ヒートポンプユニットの前に物を置かないように気をつけましょう。またヒートポンプユニット前の塀は音源よりも1メートル以上高くしてください。

またこれらの対策を行っても、トラブルが絶対に発生しないというわけではありません。被害を最小限に抑えられるだけで、まだ隣家に迷惑をかける可能性があることは、常に頭に入れておきましょう。

防音シート・防振ゴムを利用する

すでにエコキュートを設置済みの場合や、家の周りすべてに隣家があるような場合には、防音シートなどをヒートポンプユニットに貼って騒音を防ぎます。ヒートポンプユニットがコンクリートに直置きになっているような場合には、振動を抑えるための防振ゴムをヒートポンプユニットの下に敷きます。

エコキュートの騒音問題で最も重要なのは、揺れを発生させないということです。トラブルになるのは低周波音ですので、その揺れを最小限に抑えるために防音シートや防振ゴムを活用しましょう。

防音壁を設置する

ヒートポンプユニットやエコキュート本体の前には、物を置かないというのが原則ですが、場合によっては防音壁を設置することで、音が広がっていくのを防ぐことも可能です。ただし、簡易的な壁では効果はなく、むしろ音が反射して別の場所で被害が発生することもあります。きちんと騒音対策された防音壁を設置してください。

防音壁は音源よりも1m高い塀を取り付けるようにしましょう。音源がしっかり隠れるように設置しないと、ほとんど効果を得ることができません。音源との距離は近ければ近いほどいいのですが、この場合はヒートポンプの効率が落ちてしまいますので、メーカーが指定する間隔で設置するようにしましょう。

また防音壁だけでは振動による被害を抑えることはできません。防振ゴムなどと組み合わせて、騒音と振動の両面から対策を行いましょう。

夜間に使用しないようにする

エコキュートは夜間の安い電力を使ってお湯を作ることを考えると、夜間に使用しないというのはあまり現実的ではないかもしれません。それでも、近所の人たちに迷惑をかけないということを優先するなら、少しくらい電気代が高くなったとしても、深夜帯の稼働を避けるという選択肢も持っておきましょう。

エコキュートのメンテナンスが防音つながる

ヒートポンプユニットの騒音対策を行うことも重要ですが、エコキュートシステム全体が、常に最適な状態で稼働できるようにしましょう。そのためには給湯器の定期的なメンテナンスを行ってください。1年に2~3回ほど貯湯タンクの水抜きなどのお手入れと、同時に漏電遮断器や逃し弁の作動確認を行いましょう。

逃し弁、減圧弁などは3年に1回、専門技術者による定期点検整備が必要です。10年以上使用している場合には、1年に1回の定期点検を受けるようにしましょう。最適な状態に保つことで、エコキュートからの騒音や振動を最小限に抑えることができます。エコキュートの寿命を伸ばすことにも繋がりますので、必ず定期的に専門家に確認してもらいましょう。

まとめ

エコキュートは便利さばかりが注目されていますが、その影では騒音や振動による被害が多数発生しています。エコキュートのヒートポンプユニットから発生する低周波音、人によってはノイローゼになってしまうこともあります。個人差がとても大きいというのが特徴で、まったく気にならないという人もいるのですが、騒音問題としては国も認識している大きな問題です。

とはいえ、エコキュートそのものはとても便利で、省エネや自然災害への備えとしては、いまやなくてはならないものになりつつあります。騒音を気にして設置を諦めるのではなく、しっかりとした対策を行って設置しましょう。

また、苦情を申し立てられた場合は、すみやかに対応することも重要です。自分は感じない音や振動でも、他の人にとっては耐え難い苦痛となっている可能性があります。自分での対策が難しいようであれば、設置してくれた専門業者や騒音対策を得意とする専門業者に相談してください。

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