エコキュートについて
エコキュートがどのように構成されていて、どのように作動しているのかについてご紹介します。
エコキュートとは
エコキュートとは、大気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプの技術を利用した給湯器です。ヒートポンプでは効率的に熱を受けとり、水に伝える冷媒が必要となります。エコキュートでは二酸化炭素が用いられています。
従来は人工的に作られたフロンガスが冷媒として多く用いられていましたが、フロンガスはオゾン層を破壊する原因物質で地球環境によくありません。 しかし、自然界に存在している二酸化炭素はオゾン層破壊の心配がなく、環境にやさしいという特徴があります。
エコキュートの仕組み
エコキュートは貯蔵タンクユニットとヒートポンプユニットから構成されています。ヒートポンプユニットで貯蔵タンクユニット内の水を熱交換でお湯にしてから、貯蔵タンクユニットに水が戻されます。貯蔵タンクのお湯は上部に溜まるため、水と混ざることはありません。
溜まったお湯は断熱材で保温され、お湯が使われると貯蔵ユニット下部から自動的に給水され、お湯を押し上げて給湯します。
エコキュートのメリット
エコキュートは使う人だけでなく、環境にも配慮されているのが特徴です。ここではエコキュートのメリットを3つご紹介しています。
光熱費が安い
エコキュートは「季節別時間帯別電灯契約」という契約に入っているため、昼間の電気料金は高額になりますが、夜間の電気料金は日中の2分の1に設定されています。電気料金の安い夜間の電力を利用することで、料金を抑えています。ガス代がかからないため、ご家庭の節約をサポートします。
非常時には非常用水として使用できる
停電などで突然水が使えなくなると、水を溜めるなどの対策をとっていないため水不足になる心配があります。しかし、エコキュートは予め夜の間にお湯や熱を溜めておくため、非常時でも水を使うことが可能です。ただし、飲料水としては使用できないことを覚えておきましょう。
環境に優しい
エコキュートは空気の熱でお湯を沸かし、冷媒には二酸化炭素が使われているため、環境に配慮したシステムが採用されていると言えます。
エコキュートのデメリット
人にも環境にも配慮されたエコキュートではありますが、費用の面や使用の際に不便を感じることもあります。エコキュートの3つのデメリットを見ていきましょう。
すぐにお湯が出ない
タンクと蛇口との距離によって異なりますが、エコキュートはボイラー式給湯器と比較すると、蛇口をひねってからお湯が出るまでに時間がかかります。お湯に変わるまで水は出しっぱなしにしなくてはならず、水道代が余計にかかります。
タンクに溜まったお湯は、時間の経過と共に温度が下がります。朝にお湯が作られても夜には冷めているため、使いたい時にすぐにお湯が使えない不便さがあります。
故障したら費用が高くなる
光熱費などの節約が可能なエコキュートですが、初期費用が高いです。万一故障してしまうと、自分で修理できないことがほとんどであるため、修理費や交換に費用がかかり、ランニングコストに優れているとは言えません。
しかし、エラーの中には、ご自身で対処可能なものもあります。たとえばプリント基板や圧力スイッチの異常であれば、エコキュートのブレーカーを落としてしばらく待つと、エラーが消えることがあります。
また、給水配管・給湯配管の凍結でお湯はりができなくなった時は、給湯栓を開いて解凍を待ちましょう。その他に、ホコリが溜まっているとエラー表示が出ることもあるため、定期的に掃除することも大切です。
夜間の騒音
エコキュートは夜中にお湯を作るために作動しています。深夜の作動音による低周波騒音が各地で問題になっています。高周波であれば壁などに吸収されたり高い場所へ逃げていきますが、低周波は遠くまで響くため、騒音問題につながっています。
エコキュートを快適に使うためのポイント
エコキュートには様々な環境に対応できる商品や機能が豊富です。ご自宅に合う商品を選ぶためのポイントについてご紹介します。
搭載された機能を上手に切り替える
エコキュートには学習機能があり、過去の使用量を基に一日に溜めるお湯の量を決定します。そのため、来客がありお湯の使用量が増えるとお湯が足りなくなるということがあります。そこで、使用量が多くなりそうな時には、沸き増しを予めしておくと良いでしょう。
エコキュートは深夜の安い電気代でお湯を沸かしますが、日中の電気代は深夜に比べて高く設定されているのが一般的です。 そのため、日中にお湯を沸かすと電気代が高くなってしまいます。
メーカーや機種によっては、お湯が足りている場合でも自動で沸き増しする機能が搭載されています。 日中にお湯を沸かせばそれだけ電気代がかかってしまいますので、これ以上お湯を使わない場合には、 自動沸き増し機能をオフにして、余分な電気代がかからないようにしましょう。
お湯を温め直す際は、追い炊きや自動保温より高温差し湯の方が省エネ効果が高いです。 効率的にエコキュートを使用できる機能を使い分けましょう。
寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートを使う
外の気温が-10~20℃くらいになると、配管の凍結によりお湯が使えなくなる可能性が高いです。このような地域では-20℃でも高音沸き上げによる給湯の可能な商品を選びましょう。
このようにエコキュートは地域の特性に合わせて商品を選ぶ必要があります。多くのメーカーでは「一般仕様」「寒冷地仕様」「耐塩害仕様」などがありますので、 商品を選ぶときには、住んでいる地域の特性に合わせてエコキュートを選びましょう。
まとめ
エコキュートの仕組みやメリットデメリット、快適に使うためのポイントをご紹介しました。 エコキュートは大気の熱を利用して効率的にお湯を沸かすヒートポンプ給湯器で、冷媒には二酸化炭素が使用されています。 自然界に存在する気体が用いられているため環境に優しいことに加え、光熱費を抑えることができたり、非常用水として使用できるというメリットもあります。
しかし、初期費用や修理費用が高くついたり、お湯が出るまでに時間を要したり、夜間の低周波作動音が騒音につながるといったデメリットもあります。
エコキュートは使用環境に合うものを選ぶことで快適にお使いいただけます。メリットデメリットを理解し、ご自宅に合うエコキュートを選びましょう。
こちらのページでは、エコキュートの施工事例や商品、その他お役立ち情報をまとめています。 エコキュートの設置や交換をご検討の方はぜひ参考にしてください。
エコキュートの設置や交換に併せて、お風呂のリフォームを検討している方はこちらのページも参考にしてください。
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