2017年12月6日

サーモスタットの温度調整ができない時の解決法 費用・修理・交換も解説

温度調整が出来ない修理方法と料金相場を解説しています。豊富な施工事例と価格相場を参考に、リフォマなら、風呂・洗面所の水漏れ・つまりのトラブルに緊急駆けつけ・修理対応ができる、施工事例豊富な地域工務店を簡単に探して見積を依頼できます。「地域最安値」で温度調整が出来ないしましょう。

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サーモスタットが温度調整ができない時の解消法とは?

お風呂を使用する時に使う温度調節器は、「サーモスタット」ともよばれており、熱エネルギーの流れを制御することにより、適切な温度に維持することができる機器です。 サーモスタットの原形となるものは1885年に発明されており、その後、さまざまな技術革新の末に、自動車はもちろん、お風呂などのさまざまな機器に取り入れられるようになりました。

現在、浴室をはじめとして、台所や洗面所などについている蛇口にもサーモスタットが取り付けられている家庭が増えてきました。 その多くは「混合水栓」という形式が一般的で、お湯と冷たい水が別々の蛇口から出るのではなく、一つの蛇口から出てくる方式の蛇口のことをいいます。 吐水口から出てくるまでに、お湯と水が混ぜ合わされ、好みの温度に調節することができる蛇口です。

温度調整の方法は、お風呂と台所では異なることをご存知でしょうか? お風呂では先に紹介した「混合水栓」がよく使用されていますが、台所では「シングルレバー」と呼ばれる方式が多用されています。 これは「出す」「止める」「温度調節」をすべて1本のレバーで操作するというもの。

この場合には、レバーを左右どちらかに移動させるかで温度を変えることができます。 近年では、洗面所でも、この「シングルレバー」が取り入れられることが多くなってきました。 これがお風呂の「混合水栓」になると構造が複雑になってきます。

まず、身体を洗うために使用されるシャワーとカランの切り替えレバーなどが追加されているものがほとんど。 そのうえ最近では、お湯の温度を変える調節ダイヤルが独立しているものもあります。 この湯温調節ダイヤルに組み込まれるのが「サーモスタット」というシステムです。

お風呂の混合水栓には大きく「サーモスタット付き」「サーモスタットなし」の2つに分けられます。 「サーモスタットなし」の混合水栓は温度調節ダイヤルに「水色」「黄色」「オレンジ」の3色が表示されており、 希望の色にダイヤルを設定すると、蛇口の内部で温度調整を行い、希望の温度のお湯や水を出すことができます。

基本的に夏は水色や黄色が適温となり、冬はオレンジ色の部分が適温となるなど、季節や水道水の温度によって、適温位置が変わっていきます。 これに対し、サーモスタット付きの場合、温度調整ダイヤルに38や40度といった数字が表示されます。 この数字を目安に適温をセットしておくと、その時の季節や水道水の温度に関係なく、設定した温度のお湯が出てくる仕組みになっています。 つまり、手動で変えることなく一定した温度のお湯を出すことができるのです。

専門の業者に依頼した場合の費用相場は?

サーモスタットの温度調整ができないときに業者に依頼した際の費用の目安をご紹介します。

対応内容と費用目安

蛇口の水漏れ(1器具)

8,000〜11,000円

カートリッジ交換

8,000〜11,000円

サーモ交換

9,000〜12,000円

水栓まわり部品交換

8,000〜11,000円

単水栓(壁付)交換

8,000〜12,000円

単水栓(デッキ式)交換

8,000〜12,000円

分岐水栓取付(食洗機・浄水器等)

8,000〜12,000円

混合水栓(壁付)

10,000〜14,000円

混合水栓(デッキ式)

10,000〜14,000円

混合水栓(ワンホール)

10,000〜14,000円

サーモスタットの温度調節ができない原因

まず考えられる原因としては、給湯器の設定温度自体が低くなっている場合。 また、カランについている温度調節ハンドルの不良でも水温が調節できなくなります。

他に、水圧が高過ぎることにより、お湯が混ざりにくくなっている場合もありますし、 「サーモバルブ」とよばれる内部で温度を調節するためのバルブに、何らかの不具合がでている可能性も考えられます。

これらの解消方法については、下記でくわしく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

サーモスタットの温度調節ができない場合の修理方法

ここでは、温度調整に不具合が生じている場合のさまざまな直し方について紹介しています。

用意しておくもの

  • ゴム手袋

さまざまなケースの対処法

給湯器自体の設定温度が低い場合

設定温度が適した温度に設定されているかを確認してみてください。 給湯器からくるお湯の温度以上の熱いお湯は出ませんので、給湯器の設定温度を確認し、低くなっている場合は高めに設定し直しましょう。

温度調節ハンドル不良の場合

当然、40度のお湯を出したければハンドルを40度に合わせる必要がありますが、水圧、給湯器の温度、水道の温度などの関係で、ハンドルを40度に設定していても適した温度のお湯が出ないこともあります。 メーカーの説明書を見ながら温度調節をしてみるといいでしょう。

水圧が高すぎる場合

水道から出る水の水圧が高すぎると、お湯が混ざりにくくなってしまうため、温度が不安定になってしまうことがあります。 この場合、水側の止水栓を操作することで水圧を調節し、改善できます。

サーモバルブの故障の場合

故障している場合には、サーモバルブ自体を交換する必要があります。 まず、止水栓や元栓をしっかりと締めて水が出ないようにして、ハンドルを外し、さらにナットを外していくとサーモバルブの軸があるので、 その軸を引き抜き、新しいサーモバルブをはめ込んでください。取り外したナットやハンドルを元に戻せば完了です。

冬場に高温のお湯が出ない場合

季節の中でも水温が低い冬場に出そうとしても、設定した温度まで達するには時間がかかる場合があります。 一度に出すお湯の量を少なくすることで設定温度に準じたお湯にできる場合もあります。 また、ガスの元栓が開いているか? 設定温度が適した温度に設定されているか等も確認してみてください。

給湯してもすぐにお湯にならない場合

機器と蛇口の距離が遠い場合には、お湯が出てくるまで時間がかかります。 出しっ放しにして少し時間を取ってみるといいでしょう。

お風呂のお湯がぬるかったり熱すぎたりする場合

温度設定が適切かどうかを確認してください。 また、浴槽の循環アダプターを確認して、フィルターが確実に取り付けられているか? ゴミなどがつまっていないかなどを確認してみるのもいいでしょう。

予防方法と注意点

サーモスタットのメンテナンスをこまめに行うことで温度調節などの不具合を予防することができます。 サーモスタット混合水栓の場合には、蛇口の寿命はおよそ10〜20年ほどだといわれています。 ただし、この年数は環境や使用状況によって変わってきますので、あくまで参考程度に留めておきましょう。

さらに、内部部品であるパッキンなども同時に劣化していきますので、ある程度の年数を機会に買い替えを行うことも考えておくといいでしょう。 ちなみに、これまでは、温度調整の目盛り付近に設定する温度の目安となる数字がついているのが「サーモスタット付き混合水栓」とされてきましたが、 近年では、必ず数字の目盛りが付いているわけではなく、単に数字の目盛りが一つだけ刻まれているものであったり、外国製のものは数字がまったく表示されていないものもあります。 (これは、国によって温度の表し方が異なる(摂氏と華氏)ため)。

こうしたことから、数字の表示がないからといって、サーモスタットが付いていないとは言えませんので、 不具合が起きた場合はきちんと確認してから適した処置を行うようにしましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。