2017年9月5日

サッシの種類別の交換方法と注意点

窓リフォームの一つにサッシの交換があります。 窓ガラスと同じく、サッシを交換すると住まいがより快適に機能的に生まれ変わります。 サッシの種類や交換方法、実際にサッシの交換をする際の注意点についてご紹介します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

サッシの寿命と交換のタイミング

サッシの寿命やサッシを交換するタイミングをご存じでしょうか。 サッシの交換は、不具合がある場合にはもちろん必要ですが、住宅の機能を向上させたい場合にも有効です。そしてサッシと一緒に機能ガラスなどを取付けるとさらに住宅の機能が向上し、より快適に過ごすことができるようになります。

サッシの寿命

サッシの寿命は約20年~30年と言われていますが、最近のサッシは性能も向上しているので、サッシ自体が劣化するということはあまりありません。 サッシの主な不具合は、地震の影響でサッシの建付けが悪くなったり、戸車の摩耗や破損が原因となることが多いです。

サッシの取付けと交換タイミング

サッシを交換するタイミングは、既存のガラスを遮熱性や断熱性に優れた「エコガラス」といった機能ガラスに交換する場合や、「アルミ製サッシ」から断熱性に優れた「樹脂製サッシ」に交換するという場合などが挙げられます。 また最近では住宅の機能を向上させることを目的とした、既存のサッシに内窓(二重窓)を取付けるというケースも多くみられます。
内窓の取付けは、戸建て住宅マンションでも手軽に窓のリフォームができることが大きな特徴です。そして結露をおさえたり、断熱性や防音性が高まり、より快適な住まいにすることができるというメリットがあります。

サッシの種類と選ぶときの注意点

サッシは使用されている素材により「木製」「樹脂製」「アルミ製」「複合製」の4つの種類に分かれます。 素材によって見た目や住宅の断熱性などにも違いが出てくる他、定期的なメンテナンスが必要になる場合があるので注意して選ぶようにしましょう。 各素材の特徴やサッシを選ぶ際の注意点を説明していきますので、サッシの取付けを検討されている方は参考にしてみて下さい。

木製

木製サッシは、ナチュラルな温かい雰囲気が魅力で、木そのものの素材感などを楽しみたいという方にはおすすめですが、他のサッシに比べるとコストはやや高めになります。 最近では耐久性を高めるために充分に乾燥させた木材や、特殊な加工を施した木材も採用されています。
また木製サッシは塗装などの定期的なメンテナンスを行い、木材の劣化を防いで耐久性を高めておく必要がりますが、使用する塗料には注意が必要です。適切でない塗料を使用すると劣化を早めたり、見た目の風合いも損なわれてしまうことがあるので塗料は慎重に選びましょう。

樹脂製

樹脂製サッシは、夏は室外から入り込む熱を遮って室内の温度上昇を押さえ、冬は室内の暖まった空気を室外に逃がさないという断熱性に優れたサッシです。 そのため夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができるので、冷暖房の使用を抑え、省エネ効果も期待できます。 そして高い断熱効果により、冬場に起こりやすいヒートショックを予防することもでき、高齢の方も安心して過ごすことができます。 また価格は、木製サッシと同様にやや高めになっています。

アルミ製

アルミ製サッシは、強度があり耐候性や耐久性にも優れている他、軽量で開閉の操作がしやすいという特徴があります。 しかし、他のサッシに比べると熱伝導率が高く断熱性に劣ります。また汚れが付着したらこまめに掃除するなどのメンテナンスが必要です。 アルミ製サッシは、日本では最もポピュラーなサッシですが、現在では樹脂製や木製と組み合わせた「複合サッシ」として採用されることが多くなっています。

複合製(アルミ製+樹脂製・アルミ製+木製)

複合製サッシは「複合サッシ」と呼ばれ、室外と室内にそれぞれ異なる素材を採用し、その二つの素材を組み合わせて作られたサッシです。 例えばアルミ製と樹脂製を組み合わせたものや、アルミ製と木製を組み合わせたものがあります。

室外には耐候性や耐久性に優れているアルミを採用し、室内には断熱効果に優れた樹脂や風合いのある木を組み合わせることで、長持ちするサッシで快適に生活できる住まいが実現します。 それぞれの素材の特徴を活かした複合サッシは、様々な機能を併せ持つ優れたサッシと言えるでしょう。

サッシの交換方法と注意点

サッシの交換方法には「カバー工法」「内窓(二重窓)の取付け」の二つの方法があります。 それぞれの交換方法と、交換する際の注意点について説明していきます。

カバー工法

「カバー工法」は既存のサッシの上に新しいサッシを取付ける工法です。従来の「引き抜き工法」のように壁や床を取り壊すことなく、サッシの取り付けが可能なので施工も簡単です。そして騒音が発生する心配もありません。

比較的簡単な工事で取付けができるカバー工法ですが、注意点しておきたい点がいくつかあります。それは新しく取り付けた窓が既存の窓よりもひとまわり小さい窓になってしまうということです。
また室内側の下枠部分に出っ張りができてしまうので、子供がぶつかって怪我をしてしまう恐れがあるので気を付けておく必要があります。 またマンションでカバー工法を行う際には、窓サッシの部分はマンションの共用部分にあたるため、管理組合の承認を得てから工事を行う必要があります。

内窓(二重窓)の取付け

「内窓(二重窓)の取付け」は、既存の窓の内側に新しい窓を取付ける工法です。
複合サッシと、「複層ガラス」といった機能ガラスを組み合わせた内窓にすることで遮熱効果や断熱効果が得られ、快適で機能的な住まいに生まれ変わります。
その他にも「強化ガラス」や「合わせガラス」といったガラスを組み合わせることもできるので、目的に合わせて各ご家庭に必要な機能を持つガラスを組み合わせると良いでしょう。 またマンションで内窓(二重窓)の取付けを行う場合は、専有部分になるので自由に工事が可能ですが、管理組合には届け出ておきましょう。

まとめ

サッシの交換は手軽に行うことができる窓リフォームです。 サッシの素材も様々で素材によって見た目や性能などにも違いがありますが、サッシと一緒に機能ガラスを組み合わせると住宅の機能をより向上させることもできます。

窓リフォームは、各ご家庭に必要な機能を満たす住宅にすることが可能ですので、もっと快適に生活したいと希望されている方は、窓リフォームを検討されてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。