大切な我が家を知らぬ間に食い荒らしていく、とても怖いシロアリ。シロアリ駆除は高額な費用がかかってしまうのではと敬遠しがちですが、 手遅れになってしまうとリフォームが必要になるなど多額の費用がかかってしまいます。
ここでは、大切な我が家を守るためのシロアリ駆除の方法や対策、正しい知識をご紹介します。
シロアリについて
シロアリは木材を食い荒らすことはよく知られていますが、食い荒らすのは木材だけではないのです。 シロアリはゴキブリの仲間で雑食性昆虫です。 木材だけではなくプラスチック類、ゴム類、繊維類、更にはレンガやコンクリート、金属までも加害してしまうのです。
シロアリの生態ですが、シロアリには巣をつくるものと、そうではないものに分かれます。 基本的にはどちらも湿った木材や土中で生活しています。 そのため、シロアリによる被害は建築物の下部から建物全体に及んでしまいます。
シロアリを見分けるポイントは触覚・羽・胴体の3つです。 シロアリの触覚は数珠状になっており、羽は4枚ともほぼ同じ大きさです。 また、胴体はくびれがなく寸胴です。
シロアリの種類
現在、日本で確認されているシロアリは22種類ですが、その中でも建築物に被害をもたらす代表的なシロアリは「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」の2種類です。
【イエシロアリ】
関東から南の海岸地帯に生息しています。 頭部が卵型で、体に触れると頭部先端から防護物質である乳白色の液を出します。
【ヤマトシロアリ】
北海道東部を除き全国に生息しています。 頭部が円筒形で、体に触れても防護物質である乳白色の液は出しません。
シロアリ被害の症状
- 家の周りに羽アリが発生
- 棟や軒が歪んでいる
- ドア等の建てつけが悪くなった
- 柱などにシロアリの食痕がある
- コンクリートなどに蟻道(ぎどう)ができている ...など
このような症状が現れた場合にはすぐに専門の業者さんに床下点検をお願いし、シロアリ駆除をしましょう。
【シロアリの蟻道】
【シロアリの食痕】
シロアリの予防策
シロアリは湿気を好み、繁殖していくので床下などの湿気の多い場所などは特に注意が必要です。 床下などは通気をよくして換気をしておくようにしましょう。 雨漏りがする箇所などもそのままにしておかず、すぐに修繕をしておくこともシロアリの繁殖を防ぐことにつながります。
また、家の周りに木材などを置いておかないことも大切です。 その木材にシロアリが集まり繁殖してしまうからです。
効果的な予防策としては、床下に換気扇を設置して床下の通気を良くしておく方法があります。 総工事費は約15万円くらいですが、シロアリの被害にあってからのことを考えると費用は高くないと思います。
このように日頃からシロアリの住みにくい環境を維持し、定期的に床下などの点検をしておくとシロアリが発生した時にも慌てずに駆除を行うことができるでしょう。
シロアリ駆除の方法
シロアリ駆除の方法には、「バリア工法」と「ベイト工法」の二種類の工法があります。 それぞれの工法では駆除の方法も目的も異なります。 シロアリ被害の程度に応じて工法を選ぶとよいでしょう。
- バリア工法:シロアリの建築物への侵入を防ぎます
- ベイト工法:シロアリの巣を根絶します
バリア工法
バリア工法は、建物の壁や柱などに穴を数ケ所あけてそこから薬剤を注入します。 また床下の土壌に薬剤を散布します。 薬剤を注入・散布することで床下の土壌から建物内へ侵入するシロアリを防ぎます。
薬剤を散布するので化学物質特有の臭いが発生してしまうこともあるため、臭いに敏感な方やアレルギー体質の方には注意が必要です。
また、シロアリの巣を根絶することはできないので、シロアリが再発してしまう可能性がありますが、被害箇所に対しては即効性があります。 薬剤散布後は5~10年ほどは効果が持続します。
【メリット】
- 被害箇所に対しては即効性がある
- 費用がベイト工法に比べると安く済む
【デメリット】
- 薬剤によっては化学物質特有の臭いが発生
- シロアリの被害状況によっては追加の工事が必要な場合がある
- シロアリの侵入を防ぐだけなので、シロアリの巣の根絶をすることはできない
ベイト工法
ベイト工法は、1980年ごろアメリカで開発された工法で、シロアリが好む餌(ベイト剤)をステーションと呼ばれる特殊な容器の中に入れて建物の周囲の土に埋め込みます。 餌をシロアリが巣に持ち帰り、他のシロアリに餌を分け与えるというシロアリの習性を利用してシロアリの巣全体を根絶させます。
ベイト剤にはシロアリの脱皮を阻害する成分が含まれており、シロアリは脱皮ができないと死んでしまうのでその生態を利用したものとなっています。
【メリット】
- バリア工法のように化学物質特有の臭いが発生することがない
- 小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心
- シロアリの巣全体を根絶することができる
【デメリット】
- 巣の根絶を目的としているため、駆除期間が長期なる
- バリア工法に比べ費用が高い
シロアリから大切な我が家を守るために
シロアリの駆除の方法であるバリア工法とベイト工法についてご紹介しましたが、それぞれの工法にはメリット・デメリットがあります。 シロアリ被害の程度や状況、また家庭環境に応じて適切な方法を選びましょう。
シロアリは床下などの目の届かない箇所から食い荒らして繁殖していくので、日頃から建物内外のチェックやメンテナンス、また床下の点検を定期的に行うことをお勧めします。
シロアリが住みにくい環境を維持していくことがシロアリを寄せ付けない事につながります。そして万が一シロアリが発生した場合は、手遅れにならないよう早急に適切な駆除をすることが大切です。
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