2017年11月3日

レストランの内装(改装)工事の種類

レストランの内装(改装)工事は、レストランの種類ごとに選ぶ仕上げ材などは異なります。レストランの内装(改装)工事前に考えておきたいことと共に、ご自身のレストランに合う内装をデザインするためのポイントを見ていきましょう。

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レストランの内装(改装)工事前にすべきこと

レストランは西洋料理店を指す言葉ですが、日本では飲食店全体を総称する言葉として使われています。
また、商品やお店のジャンルによって細かく分類されており、メインとなる料理がステーキであればステーキレストラン、メニューの種類が幅広く、家族連れでも気軽に来店できるファミリーレストランなどがあります。

レストランを開業する際は、まずはジャンルとコンセプトを決めなくてはなりません。
メインとなる料理、バイキング方式かフルサービス方式かなどでレストランの座席の配置や必要な設備などが異なるためです。

また、レストランのジャンルとコンセプトで、内装デザインも異なります。
ステーキレストランかイタリアンレストランかといったジャンルは決まっていても、コンセプトの決め方が分からないという方もいらっしゃるでしょう。

コンセプトは、メインターゲットやメニュー単価、お客様にどのようにレストラン内で過ごしていただきたいのかを基に考えられます。
女性が気軽におしゃべりを楽しめるレストランと、男性が仕事終わりにお酒を飲みながら食事もできるレストランでは、店内の雰囲気が異なることを想像できるはずです。
レストランのジャンルやコンセプトを明確にして、内装工事の計画を立てましょう。

レストランの内装(改装)工事の注意点についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ご参考ください。
レストランの内装(改装)工事の注意点

レストランの種類別内装(改装)工事で考えたいこと

高級レストランではラグジュアリー感を演出する

高級レストランではコース料理をじっくり楽しむお客様が多いため、広々としたテーブルを、他のテーブルと十分な間隔を設けて配置することをおすすめします。

レストラン内は、洗練された印象であることが多いです。天井や壁は白やゴールドを基調とし、無地にしてスタイリッシュに見せても良いですが、一部に模様を施すことで、派手過ぎずこだわった内装に見えます。
照明は落ち着いたものと明るさを感じられるものを使い分けることで、清潔感と重厚感を演出できます。

落ち着いた印象を与えることで高級感を演出したいという場合は、テーブルなどに黒を用い、店内全体の照明を落としてテーブルランプなどを活用するという方法があります。

高級レストランの場合、家具や調度品を適切に用いることで高級感を高めることが可能ですが、費用がかさむ要因にもなります。
お客様の目に入る所に費用をかけることで内装にこだわっていることを伝えられるため、厨房などお客様の目に入らない所は仕上げ材の費用を抑えるなど、費用のかけ方にメリハリをつけて高級感あふれる内装をつくりましょう。

レストランの内装(改装)工事の費用についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、 ご参考ください。
レストランの内装(改装)工事の費用相場とポイントとは

カジュアルレストランでは気楽に入りたくなる温かみが大切

カジュアルレストランにいらっしゃるお客様は、レストランの前を通って気になったから入ってみたという方も多いです。
そのため、レストランの外からでもどなたでも入りやすい柔らかい雰囲気を演出することが大切です。

大きな窓を設置して自然の明るい光を取り込んだり、程よく明るさを感じられる温かみのある照明を設置しましょう。大きな窓は店内の様子を見てもらうきっかけにもなります。

天井や壁、床は白やベージュを基調とすることで、清潔感や開放感、ナチュラルな雰囲気を演出できます。木目やレンガを用いると、自然の温かみを感じられます。
落ち着いた雰囲気も演出できるため、夜はダイニングバーとして営業する店舗は木目やレンガとの相性が良いです。

内装で料理や食器の見え方は異なります。ご自身のメニューとのバランスも考えながら仕上げ材を考えましょう。

ファミリーレストランの場合は、あらゆる目的のお客様の来店を考慮する

ファミリーレストランは営業時間の長い店舗であるため、様々なお客様が来店されます。ご家族だけでなく、お一人で来店される方も多いです。
お客様の来店目的も、しっかり食事をすることから軽くドリンクをを飲むことまで幅広く存在します。
そのため、様々なサイズのテーブルが必要になります。テーブルの大きさごとに空間を分ければ、お一人でも利用しやすくなります。客層を把握することで、どのサイズのテーブルをどれくらい、どのように配置するかが見えてきます。

ファミリーレストランにはドリンクバーなどがある店舗がほとんどです。
お客様が食べ物や飲み物を取りに行きやすく、食事を提供するスタッフとお客様の動線が重ならないスペースにそれらの設備を設けましょう。
様々な目的で来店される幅広い客層の方が居心地よく感じ、スタッフも作業しやすい座席や設備の配置を心がけましょう。

洋食レストランはジャンルと単価の兼ね合いが重要

洋食レストランといっても、ハワイアンレストランやイタリアンレストランなど、幅広いジャンルに分かれます。ここでは、ハワイアンレストランとイタリアンレストランを例に見てみましょう。

【ハワイアンレストラン】
ハワイアンレストランであれば木目の仕上げ材を基調に、テーブルも木目のものにすることで、カジュアルな雰囲気を演出できます。
手作り感のあるテーブルや木の柱は、ハワイの南国らしい温かみを感じられます。

カジュアルな印象の強いハワイアンレストランではありますが、お酒も楽しんでもらいたいからと高級感を感じられる内装にしたい方もいらっしゃるでしょう。
ソファー席を設けたりテーブルクロスを敷くなど、木を使う部分が少なくなるかもしれませんが、カウンターバックは木目のものにするなど、木が見える部分は必ず残しましょう。タイル調の壁や床は、落ち着いた雰囲気とも相性が良いです。

ハワイの自然を感じてもらうためにヤシの木などの南国の植物を飾る店舗は多いです。
お客様とスタッフの通路を確保できるように、植物の場所や座席の配置に気をつけることも大切です。

【イタリアンレストラン】
イタリアンレストランはタイル調の仕上げが用いられることが多いですが、ハワイアンレストランとはどこが違うのでしょうか。
イタリアンレストランもカジュアルな雰囲気が必要にはなりますが、イタリアに多い歴史的建造物のように時間を感じてもらうことも必要になります。

ハワイアンレストランであれば白っぽい明るいタイルを使うことで南国の雰囲気との調和を図りますが、イタリアンレストランの場合、落ち着いた色と明るい色の混ざったタイルを用いることで、時間の経過を感じさせながら自然にイタリアらしい明るさを演出するという違いがあります。

イタリアンレストランでは、ピザ窯をインテリアとして使うことでエンターテインメント性を高めることができます。どの座席からでもピザ窯が目に入る座席のレイアウトがおすすめです。
広い店舗ですと、どの座席からも見えるレイアウトは難しいかもしれません。そのような店舗の場合、外からピザ窯が見える位置にすれば、レストランを探しているお客様の印象に残り、お客様を呼び込むきっかけにもなります。

壁や床を暖色系やナチュラルでシンプルなものにすることで、ピザ窯などとの相性が良くなります。
高級イタリアンレストランの場合、店舗の一部にブルーライトの間接照明などを用いれば、高級クラブなどとは異なる高級感を演出できます。
ご自身のレストランのジャンルと単価に合う内装を考えてみましょう。

和食レストランは落ち着ける内装を目指す

和食レストランは、シンプルな仕上げで木を感じられる内装が多いです。深い色でまとめ、柔らかい照明を用いることで、和室のような雰囲気をつくれます。
黒いタイルは落ち着いた色味の木と相性が良く、古民家のような印象になるため、床の仕上げのどこかに用いることをおすすめします。和室の温かみを連想させる内装をデザインしましょう。

まとめ

レストランの内装(改装)工事前に考えておくことと、レストランの種類ごとの内装工事のコツをご紹介しました。
レストランのジャンルとコンセプトを基にレストランの内装はつくられるため、内装工事前には明確にしておきましょう。

レストランは様々な種類があり、お客様の満足度を高める素材や座席の配置はレストランごとに異なります。
客単価やご自身のレストランのメニューを際立たせる色、店舗ならではの設備などを考慮することで、見た目だけでなく、居心地の良さも向上させることが可能です。

レストランの内装工事は決して安いものではありません。居心地の良いレストランにするために必要な工事を多角的に考えて内装工事を行いましょう。

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