2018年6月5日

フランチャイズで飲食店を開業するメリット・デメリット

未経験者でもすぐにお店を始められることが魅力のフランチャイズ。フランチャイズと聞くと「コンビニ」を真っ先に思い出す方が多いかもしれません。飲食店の場合は、居酒屋、ラーメン店、レストラン、カフェ、ファーストフード店など多種多様です。ここでは、フランチャイズで飲食店を開業するときのメリットとデメリット、お店を成功させるために押さえておきたいポイントについても触れていくので、参考にしてみて下さい。

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フランチャイズのメリット

フランチャイズ

フランチャイズの加盟店になって飲食店を開きたいと考えている方は、加盟店になることで、どんなメリットやデメリットがあるのか気になると思います。 まずは、主な5つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1.高いブランド力

やはりフランチャイズの一番の強みは、高い知名度による集客力です。個人でお店を始める場合、まずはお客さんに名前を知ってもらわなくてはなりません。SNSやホームページなどで短期間には散できるとはいえ、やはり集客には時間を要します。

フランチャイズに加盟すれば、誰もが知っている高いブランド力を利用できるため、宣伝に力を入れる必要はありません。 従って、宣伝広告費はもちろんのこと、それに費やす労力や時間も削減できます。

ブランド力は、集客においては何にも勝る武器です。名の知れたフランチャイズ店であれば、ほとんどの人は看板を見ただけでどんなお店なのか把握するはずです。すなわち、お客さんはお店の名前を見ただけで「あれが食べたいな」と、メニューを頭に思い浮かべるということです。

それは結果的に、お客さんがためらうことなくスッとお店に入って来てくれることにつながります。チェーン店のイメージが下がるようなことがない限りは、お客さんが来なくなってしまう心配もありません。

開店と同時に誰もが知るようなブランド力を手に入れることができ、安定した集客が期待できることは、オーナーにとって大きなメリットと言えるでしょう。

2.飲食店のことをよく知らなくても始められる

未経験者が飲食店を開業するには、まずは料理の作り方から勉強することになります。その他にも、メニュー開発、従業員の採用や教育など様々な知識を取得しなくてはいけません。また経営者として経営ノウハウが不可欠です。

しかし、フランチャイズに加盟すると、これらのことを一切考えずに済みます。素人では難しいメニュー開発、商品開発、経営ノウハウなどをすべて本部が教えてくれるので、オーナーは教えてもらった通りに準備をしていけばいいのです。

つまり、経営の知識がなくても本部の言う通りに準備していけば、ほぼ間違いなく開業できるということです。従って、オーナーご自身の負担はかなり軽減されるはずです。

3.チェーン店本部からの支援やサポートがある

チェーン店の本部から支援やサポートがあることも、オーナーにとっては大きいメリットといえます。企業によってサポート内容には差があるものの、ブランド名にキズが付かないように、支援やサポートに力を入れているところがほとんどです。

開業前の研修はもちろん、開業後も経営支援や従業員の教育なども行ってくれます。また経営面で行き詰った時もアドバイスを受けることができるので、オーナーは安心してお店を経営できます。

4.仕入れの費用を抑えることができる

飲食店で営業するためには食材の仕入れが重要になります。 フランチャイズでは、あらかじめ仕入れ先が決まっているため自分で探す手間が省けます。 また、仕入れのやり方も教えてもらえますし、本部で大量に一括購入しているため、高品質のものを個人で購入するよりも安く仕入れることができます

5.広告宣伝に費用がかからない

先ほども少し触れましたが、フランチャイズでは企業の宣伝がそのまま加盟店の宣伝につながります。従って、お店の広告宣伝費は一切かかりません。 テレビCMや駅などにポスターや看板を出すことで大々的に宣伝してくれます。

個人店では、なかなかここまでの宣伝をすることはできませんから、オーナーにとってはありがたいシステムですよね。

フランチャイズのデメリット

次に、フランチャイズ店における6つのデメリットについて説明します。デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

1.オリジナリティーが出せない

フランチャイズ店に加盟すると、本部の定めたルールに沿って店舗運営をすることが絶対条件です。そのため、どうしても独自性は出しにくくなります。また何か新しい取り組みを始めたい場合も、本部にその都度確認しなくてはいけません。

基本的にブランドのイメージに合わないことは、認めてもらえないことが多いようです。 自店のオリジナリティやアイデアを活かした経営をしたいオーナーは、フランチャイズではなく個人での出店をおすすめします。

2.初期費用が高額になることがある

飲食店は、数千万円の初期費用がかかると言われています。それはフランチャイズ店であっても同様です。

飲食店は厨房設備が必須ですよね。フランチャイズでは、厨房機器を自社で開発していることも多く、市販のものよりも高額になる傾向にあります。また内装も提示された条件を満たさなくてはいけないため、ある程度の内装費用もかかってきます。

その他、立地や店舗面積によって金額が異なり、好立地に出店するほど初期費用は高額になります。

3.加盟金・ロイヤリティの支払い

フランチャイズ加盟店は、加盟金とロイヤリティを支払う義務があります。

ロイヤリティとは、加盟店が本部の商品やノウハウを利用させてもらうために支払うお金です。その算定方法は「粗利分配方式」「売上げ歩合方式」「定額方式」などチェーン店本部によって異なりますので、説明を受けてきちんと理解しておきましょう。

実際に経営してみたらロイヤリティの支払いが大変で、純利益がほとんど出ないといった状況を避けるためにも、どのくらい支払うことになるのか把握しておくことが大切です。

4.契約期間があるため中途解約ができない

基本的にフランチャイズは、契約期間が決められています。経営が上手くいかないからと言って、すぐに解約できる訳ではありません。もし契約期間中に何らかの都合で閉店することになったときは、違約金が発生することがあります。

また「競合避止義務」という契約により、契約終了後に同じような業種や業態での営業を禁止しているところもあります。違約金の発生や規則についても事前に確認しておきましょう。

5.予測の売り上げに達しないことがある

フランチャイズで開業したものの、チェーン店本部が提示した売り上げに届かないケースも出てくると思います。本部が提示した金額は、同じような規模の店舗を例にした目安の金額です。そのため、必ずしもそのとおりに利益が出るとは限りません。

提示された金額をそのまま鵜呑みにしてしまうのは危険です。自分で出店する地域の商圏分析を行うなど、本当にその地域で経営して利益が出せるのか調査を行うことが重要になります。

またそのような事態に備えて、開業前にある程度の運転資金を貯めておくと、経費などに充てることもできます。

6.近隣に同じチェーン店が出店することもある

契約の際に、一定領域の商圏保護契約「テリトリー権」が約束されていないと、近隣に同一のチェーン店が出店する可能性があります。 そうなると当然、お客さんの取り合うことになり集客と利益に影響が出ますので、契約を結ぶ際には「テリトリー権」が保証されているかも確認しましょう。

フランチャイズ店の開業で成功するためには?

フランチャイズでお店を始めるときのメリットとデメリットを把握しておくことは、もちろん大切です。しかし、これらを理解しただけでは開業は難しいかもしれません。 フランチャイズ店で成功するための3つのポイントもしっかりと頭に入れておきましょう。

1.本部の情報収集をして契約条件を確認する

フランチャイズ店の開業で成功するためには、まずチェーン店本部の情報収集を徹底的に行い、信頼できるチェーン店を選ぶことです。そして加盟金や資金、契約条件などを隅から隅まできちんと確認してください。

「中小小売商業振興法」では、チェーン店本部は加盟店になろうとしている方に対して、事業概要や契約内容について契約前に書面で示し、説明することが義務づけられています。 オーナーは加盟店の条件などについてきちんと説明を受け、分からない項目は理解できるまで質問し、あやふやな部分が残らないように解決しなくてはいけません。

不明点があるまま契約を結んでしまうと、後からトラブルに発展してしまうことがあるため気を付けましょう。

2.経営者に必要な知識は予め勉強しておく

いくらチェーン店本部の経営方針に従い、ノウハウを活用してもそれだけでお店を続けていくことはできません。 売上管理や、食材の在庫管理など経営者の仕事について最低限の知識は必要です。 また、初期投資をどのくらいの期間で回収できるのかなども算出しておくと、毎月の支払経費を把握するのに役立ちます。

3.繁盛店になれるよう努力する

実際にお店を経営するのはオーナーご自身です。チェーン店本部のルールに従うことは基本ですが、繁盛店なるための努力も忘れてはいけません。 来てくれたお客さんの満足度を高めるために、お店の印象を良くすることはオーナーや従業員が取り組むべきことです。

飲食店は食事をする場所なので、清潔感がないとお客さんは食事をする気にはなれませんよね。店内をいつもきれいな状態にしておくことは当然として、トイレなどもこまめな清掃を心がけましょう。 従業員ひとりひとりに清掃を周知徹底させることで、お客様に気持ち良く食事をしてもらうことができます。

また、食材管理も従業員に浸透させておくべきポイントです。食材の無駄をなくすと、仕入れ費用も節約できますよね。家庭の食費と同じように、手持ちの食材をきちんと把握することが経費削減になります。

まとめ

フランチャイズでの飲食店の開業は、「誰にでも簡単にできる」というイメージが強いかもしれません。 もちろん、経験がない人でもオーナーになれるというのは魅力的な部分ではあります。但し、安易な気持ちでフランチャイズの加盟店になるのはあまりにも無謀です。

経営ノウハウがなくても、ブランドの力を借りて開業できるなどのメリットがある一方で、把握しておかなければならないデメリットも存在します。 実際に経営を始めてみてからロイヤリティの支払いが難しくなり、やむを得ず解約を強いられるケースもあります。

そのような事態にならないように、チェーン店本部との契約内容はしっかりと確認しましょう。そしてオーナーご自身がお店を経営していけそうだと確信できたら、契約を前向きに考えてみてください。

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