2022年10月20日

蛍光灯からLEDに交換するときに工事は必要?ポイントと工事依頼の費用をご紹介

この記事では蛍光灯からLED照明に交換する際に知っておきたい費用感や業者選びのポイントなどについてご紹介しています。 LEDの蛍光灯にすれば2~3年で工事代金を取り戻せるくらいまで電気代を下げることができます。また安全にLED照明に切り替えたいのであれば、バイパス工事を行うようにしましょう。業者に工事を依頼するときは、2~3社に見積を出すようにしましょう。

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はじめに

蛍光灯をLED照明に交換

ご家庭や店舗、オフィスなどで使われている蛍光灯。最近では電気代をおさえる目的でLED照明に交換する方が増えています。 実際、蛍光灯から消費電力の小さいLED照明に交換すると、契約している電力会社や一日の使用時間にもよりますが、年間の電気代が2,000円程度安くなります。 LED照明には蛍光灯から直接交換できるケースもあれば、1時間程度の交換工事が必要になるケースもあります。

「蛍光灯をLEDに交換するだけなのに専門の電気工事が必要」と聞くと、それだけで交換を躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。 この記事では、どのような場合に交換工事が必要となるのか、交換工事を行わなくてもよい事例と蛍光灯からLEDに交換する工事を行う際の費用感、交換を検討するときの注意点やポイントについて解説します。

蛍光灯をLED照明に交換する前に知っておきたいこと

led交換事例

LED照明は蛍光灯に変わって多く使用されている照明の一つです。 まずはじめに『LED照明』について簡単に見ていきましょう。

【最新】LED事情

LEDライトは2000年代初期ごろから普及しはじめ、今日では一般家庭にまで普及されるようになりました。 最近では技術力の進歩により、価格も安く長寿命で、消費電力をかなりおさえられたLED製品も販売されています。 機能性としても紫外線ブルーライトの発生をおさえた製品であったり、調色機能が備わったLED製品なども販売されています。

現在、LED照明への交換をご検討されているのであれば、最新のLED製品をえらんでみるのもいいかもしれません。

LED照明の消費電力

蛍光灯をLED照明に交換する最大のメリットは、何といっても寿命の長さです。 従来の蛍光灯の寿命が1万3000時間である一方で、LED照明の寿命はなんと4万時間と言われています。 蛍光灯よりLED照明の方が約3倍ほど長持ちすることがわかります。

交換頻度で換算すると、蛍光灯が3~4年なのに対し、LED照明の場合は10年以上交換なしで使用できます。 消費電力で比較すると、40Wの蛍光灯の明るさをLED照明であれば20W以下の消費電力で同じ明るさ(ルーメン)にできるため、消費電力を50%以上減らせる計算になります。

LED照明の電気代と本体価格

年間の電気代で比較すると、蛍光灯をLED照明に交換するだけで数千円程度安くなる計算になります。 ※ご契約の電力供給会社やLED照明の使用本数、使用頻度で変動します。

LED製品の本体価格は蛍光灯に比べて割高(2,000~5,000円)にはなりますが、長期で見ると電気代の節約につながります。 「省エネ意識の高まり」や「環境への配慮」という意味でも注目されはじめたことによりに、近年では一般家庭でもかなり普及してきています。

一方で、照明を蛍光灯からLEDに交換するときに「交換工事が必要になることもある」という話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。 交換工事が必要となると「面倒そう」という印象をもってしまい、LED照明の交換を躊躇される方も多いようです。

この記事では、照明を蛍光灯からLEDに交換するときに「工事が必要となるケース」と「必要とならないケース」の違い、交換工事を依頼した場合の費用感と工事にかかる日数、業者選びのポイントなどについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

蛍光灯からLED照明に交換する際に工事が必要となるケース

ここから蛍光灯をLED照明に交換するときに、交換工事が必要になる場合をご紹介します。

交換に工事が必要となる場合

交換に工事が必要となる場合

蛍光灯をLED照明に交換の際に行われる工事はバイパス工事とよばれるものです。

バイパス工事とは、LEDに適した、電気配線にするための工事のことで、具体的にはLED照明交換後に既存の蛍光灯照明に取り付けられている「安定器」に電気が流れないようにする、もしくは安定器そのものを取り除く工事のことをさします。

また、安定器は電気を照明に安全に送るための抵抗器の一つであり、既存の蛍光灯にかならずついているものです。 この安定器をとり外さなければ、電気代が安くならなかったり、火災事故の発生原因になったりします。

例えば、上の写真のような「直管蛍光灯」というものをLEDに変更する場合は、バイパス工事が必要になります。

交換に工事が必要とならない場合

交換に工事が必要とならない場合

LED照明の交換にあたり工事が必要とならない場合があります。 例えば、上記の写真のような丸い形をしたシーリングライトの場合は工事が不要です。 電気屋さんで販売されているLED照明を差し込むだけで使用できます。

そのほかに、天井に専用の「配線器具」がついている場合も工事の必要がなく、市販のLED照明をはめ込むだけで交換できます。

バイパス工事は自分でできる?

バイパス工事DIY

蛍光灯からLED照明の交換に必要となる「バイパス工事」をご自身でできたら、工事費用も節約でき、また電気工事業者に依頼する手間も省けていいですよね。

先にも説明したように、安定器がついている状態でLED照明を使用すると電気代が余計にかかってしまいます。 またLEDのタイプによってはショートを起こしたりすることもあります。 無駄な電気代を払わず、事故や火災を起こさないためにも、直管蛍光灯などからLED照明に交換する際には必ずバイパス工事を行う必要があります。

では、バイパス工事はご自身で行えるものなのでしょうか? 結論から申しますと、バイパス工事はDIYで行うことはできません。 バイパス工事は電気配線工事を行う必要があるので、必ず「電気工事士」という国家資格を持ったプロにお願いしましょう。

LED交換工事の費用と工事日数

LED交換工事の費用と工事日数

では、LEDの交換工事にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか? LEDは2本で1セットになっていますので、1ヶ所あたりにかかる工事費用は3,000~5,000円が相場です。

ここにLED本体の価格も含まれていますので、かなりリーズナブルといえます。 LEDも安価な商品が増えており、またバイパス工事自体も簡単な工事なので低価格で工事してもらえます。

ただし、工事箇所が10ヶ所あれば3万~5万円+本体価格と、少しまとまった金額になってしまいます。

バイパス工事にかかる日数(時間)は、数か所程度であれば1~2時間程度で完了します。

業者によっては別途、出張費が必要になることもありますので、出張費を抑えたい場合には、できるだけ近くの電気工事業者を選ぶようにしましょう。

また、LED製品はメーカーによって本体価格は異なります。 有名メーカーのLEDを使った場合は、1本あたり5千円以上するようなものもあり、交換費用が大幅に上がってしまう場合があります。

LED工事を依頼するのであれば、1社だけでなく2~3社に見積を依頼をして、予算に合った工事をしてくれる業者を選びましょう。

【番外】バイパス工事を行わないでLED照明に交換するには

バイパス工事を行わないでLED照明に交換するには

賃貸物件など建物の状況によっては、LED照明への交換工事ができない方もいると思います。 ここから番外としてバイパス工事を行わないで済む方法について解説していきます。

【その1】バイパス工事が不要な商品を選ぶ

LED照明の種類も増えて、最近はコンセントから電気を供給するタイプの商品も販売されています。 このタイプであれば、電気工事をすることなく、そのまま天井に取り付けることができます。 もちろん明るさも十分あり、蛍光灯と比べて電気代をおさえることも可能です。

ただし、配線がむき出しになってしまうため、見た目にこだわりたい方は配線を隠すための処理を別途自分で行う必要があります。 配線を隠す工事であれば、DIYで行っても法律上問題ないので費用をおさえたい方は検討してみてはいかがでしょうか?

【その2】既存の安定器を使用する

安定器は電気の供給を安定させる役割がありますので、そのまま付けて使うという方法もあります。 ただし、使用できるLED製品の選択肢が限られてしまいますし、安定器の種類によっては適合しない可能性もあります。

また、結局既存の安定器を使用することになるので、LED照明の本来の強みでもある電気代の節約もできません。 安全性と電気代のことを考えると、きちんとバイパス工事を行ってLED照明に交換することをおすすめします。

【事例紹介】led交換工事

事例その1

トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 

トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
BEFORE
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工前写真(1枚目)
AFTER
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
トイレ 換気扇・照明連動 熱線センサー付自動スイッチ,LEDダウンライトへの交換 の施工後写真(1枚目)
工務店名
ティディエスシッピング株式会社
施工月
2016年5月
施工地域
東京都町田市
住宅種別
マンション
お客様のご要望
トイレのスイッチをなくして,センサーで照明がつくようにしたかった事と,同時に換気扇も自動作動したかった。
ここがポイント!
  • トイレに入る時,照明スイッチも換気扇スイッチも触らずに用を足すことができます。

  • 元々付いていた入口のスイッチを外しましたが,カバーをエッジの効いたものにし,違和感をなくしました。

  • 希望するダウンライトの径と既存の開口サイズが違ったため,異径用の器具を使いました。

業者のコメント
機能性にこだわるお客様へ,トータルで器具の提案をさせて頂きました。
工事内容詳細

● 使用材料
 ・パナソニック WTK1274W (定価13,400円)
 ・ダイコー 調光機能付きダウンライト
 ・ダイコー 異径開口用器具
 ・神保電機 カバープレート

●作業内容
 ・既存ダウンライト取り外し
 ・既存照明スイッチ,換気扇スイッチ取り外し
 ・既存スイッチ部分にカバプレート
 ・トイレ内ボード開口。センサ付き自動スイッチ配線,取付
 ・新規ダウンライト取付

工事費用
4万円

事例その2

LED化工事浜松市浜北区O様邸

LED化工事浜松市浜北区O様邸の施工前写真(1枚目)
LED化工事浜松市浜北区O様邸の施工後写真(0枚目)
BEFORE
LED化工事浜松市浜北区O様邸の施工前写真(1枚目)
AFTER
LED化工事浜松市浜北区O様邸の施工後写真(0枚目)
工務店名
有限会社二俣電気工業社
施工月
2018年3月
施工地域
静岡県浜松市浜北区
住宅種別
戸建住宅
業者のコメント
和室の照明器具をLED化しました。
工事費用
価格非公開

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。