【はじめに】安全に家電を使うにはアースが必要!
電子レンジなどの電化製品を購入すると、プラグの部分に緑色、もしくは緑と黄のしま模様のアース線がついているのを見たことがある人がいらっしゃるかと思います。
洗濯機、衣類乾燥機、エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、トイレ(ウォシュレット機能)などは、漏電した際に人が感電してしまう危険性が高くなります。
そのため、これらの電気製品を使用する際は、法令によりアース線の取付けが義務付けられています。
アース線をコンセントに取り付けなくても機器自体は作動するのであまり考えず使っている方も多いかと思いますが、家電製品を安全に使うためには、アースの取付は必要不可欠です。
DIYでアース端子付きコンセントに交換することはできる?
アース線をアース端子付きコンセントに繋げること自体はDIYで簡単にできますが、家電を使用したい場所に、アース端子付きコンセントがないことはよくあります。 このような場合、電気配線工事が必要になるので「電気工事士」というプロに工事をお願いしてアースを取り付けられるようにする必要があります。
DIYで行うことは難しいので、お近くの電気工事業者に作業を依頼しましょう。
アース工事にかかる費用相場
では、主なアース工事の種類と、工事にかかる費用について見ていきましょう。
新規でD種接地工事を行う:15,000円~
分電盤から各コンセントへアース線処理をする:10,000円~30,000円程度
アース端子付きコンセントに交換する:5,000円~8,000円程度
※コンセントまでアース線処理がされている場合
アース工事の費用は、新規で接地工事(D種)を行う場合や、分電盤からアース線を引込み、アース端子付きコンセントを取付ける場合など、既存の電気配線や設備状況によって大きく異なります。
※接地工事とは、地面に金属棒を打ち込み、電気設備機器などと、大地を電気的に接続(電気が流れる通路をつくる)することです。
※D種接地工事は、300V以下の低圧電気機械器具や金属製外箱などに施す接地工事を指します。
アース工事を行わないと
アースは漏電を防ぐために取り付けますが、一概に漏電と言っても、実際どのようなことが起こるのでしょうか。
家庭用のコンセントには100Vの電圧がかかってます。 もし、漏電を起こした場合、家電製品の外装そのものに同じ分の電圧がかかっているので、これを人間が触ると感電を起こしてしまいます。 また人が立っている場所が湿っている場合、水は電気を通しやすい性質を持っているため、体に電気が流れやすくなり最悪の場合、死に至ることが考えられます。
この時、アースを取り付けていれば、仮に漏電をおこしても電流がアース線を通して地面に流れていくので、触れた場合に感電することはありません。
また、アース線を取り付けないことで起こる漏電を放っておくとコンセントから火花が発生し、それが周囲に引火することで火事になるという例も多く報告されています。
人の命や大切な財産を守るためにもアース工事はかなり大切です。
アース工事はプロにお願いしましょう
最初にも述べた通り、原則として新規でアース線工事や、アース端子付きコンセントに交換する作業は、電気配線工事などを伴うため、「電気工事士」という国家資格を持っている人しか行うことができません。
知識や技術のない方が行うと、感電の危険性や配線がショートして火災の原因となったり、近隣の方も被害に巻き込む恐れがあります。 必ず、電気工事業者に依頼するようにしましょう。
信頼できるプロを見つけるポイント!
電気工事には様々な種類があり、電球の交換、スイッチやコンセントカバーの交換、インターホンの配線(600V以下)などの軽微な作業以外は、「電気工事士(国家資格)」を持つ人しか行うことができません。
先にご説明しましたように、アース工事はコンセントの接続口に接続する作業以外は、必ず業者に依頼してください。 そうはいっても、どんな電気工事業者を選んだら良いのか、迷われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
業者を選ぶ際には、次の4つのポイントを踏まえて、信頼できる業者を見極めることが大切です。
- 有資格者の在籍する、登録電気業者である
- 工事内容や見積書の内容をきちんと説明してくれる
- 損害保険に加入している
- アフターフォロー体制が整っている
お住まいの地域によって対応できる電気工事業者の数は異なると思いますが、できれば3∼4社に見積依頼を出すようにしましょう。
まとめ
業者を選定する際には、「登録電気工事業者」であることはもちろんのこと、工事内容を丁寧に説明してくれ、アフターフォロー体制の整っている業者を選んでください。 そうすることで信頼のおける業者を選定でき、納得のいく提案や工事を行ってもらえるでしょう。
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