水道引き込み工事の費用相場
水道引き込み工事の費用相場(材料費+工事費)は、30万~50万円ほどです。
1m引き込むのに1.5万円ほど必要なため、例えば水道本管から敷地内までの距離が20mある場合は「1.5万円×20m=30万円」になります。
※水道本管から敷地内までの距離は土地によって異なります。
多くの水道管は口径20mmですが、二世帯住宅など家族の人数が多い場合は使う水量が多くなるため、業者に口径25mmの水道管をオススメされることがあります。
口径25mmの方が材料費が高くなりますので、この場合は上記相場よりもやや高めの費用を想定してください。
まずは相談から
水道引き込み工事以外に発生する費用
高額な工事の費用に驚いた方も多いと思いますが、実は水道引き込み工事以外にも発生する費用があります。
・給水申込納付金(加入金・基本工事費)
・各種手数料
給水申込納付金とは、給水装置を新設・修繕する場合に、申込者が市へ納付する負担金です。
自治体によって費用の名称と金額が異なりますが、多くは口径が太くなるほど費用が高くなります。
給水申込納付金
口径の大きさ
費用相場
13mm
2万~12万円
12mm
6万~29万円
25mm
30万~66万円
※2023年1月時点の参考価格
これらに加えて分岐管理手数料や設計手数料など、1件につき5千円ほどの各種手数料が発生します。
水道引き込み工事を依頼する場合は、実際の工事費とは別に納付金と手数料の準備もあわせて行いましょう。
【事例】水道工事を含むリノベーション工事
荒川区✕リノベーション工事✕信頼出来る工事
- BEFORE
- AFTER
水道引き込み工事の申請方法
日本では「水道本管」と呼ばれるメインの水道管が道路に沿うように張り巡らされており、水道引き込み工事は、この水道本管から家の敷地内まで配管する工事のことです。
水道引き込み工事は公共のインフラを使用するため、工事をする前に自治体への申請を行う必要があります。
申請に必要な書類
・給水装置工事申込書
・位置図
・工事図面
・道路占用許可・使用許可申請
自治体や工事規模によって必要になる書類が異なりますが、殆どの場合はこの4種類を用意します。
これらの書類は工事業者が代行という形で作成しますので、自分で用意する必要はありませんが、自治体への書類提出と申請が必要なことを覚えておいてください。
ご自身で行うのは、工事業者への給水装置工事依頼と納金、そして水道申込書の提出だけです。
その他の手続きはすべて工事業者と自治体が行います。
申請にかかる期間
工事業者に依頼してから書類を提出する期間も、打ち合わせや現地調査、見積りの作成、申請書類の作成など、1~2週間ほど時間がかかります。
申請にかかる期間は自治体によって異なりますが、給水装置工事申込書を受付てから納付書が発行されるまで7~10日、お盆やお正月など長期休暇期間はさらに時間がかかります。
工事許可が発行されたあとに道路占用許可・使用許可申請手続きを行いますが、市道の場合には通常2週間、県道は1ヶ月程度、国道ではさらに1週間かかります。
思ったよりも時間がかかるという印象を持たれたかと思います。自治体によっては短期間で着工できることもありますが、少なくとも1ヶ月くらいは必要です。
工事する道路が国道だった場合は、2ヶ月以上かかることも想定しておきましょう。
水道引き込み工事で起こりやすいトラブルと対処法
水道引き込み工事について調べていると多くの人がトラブルで悩まされていることが分かります。
その中でも多いのが下記の2点です。
- 既存の水道管が隣の敷地内を通過していて撤去を求められる
- 近くの水道管から引き込もうとしたら、近隣の方々から工事費の負担を求められた
どちらも近隣の方との人間関係も影響してくる悩ましいトラブルです。それぞれのトラブルについてなぜ発生するのか、そしてどう対処すべきなのかを説明します。
1. 引き込まれた水道管が隣の敷地を通過していたときの対処方法
水道引き込み工事は、原則として敷地前面の道路から敷地内に直接引き込みます。ところが何らかの理由によって、他人の敷地を通過して引き込まれているケースがあります。
前面の道路が私道だった場合によくあるケースですが、家を建てるときに「敷地内を通っている水道管は使わないで欲しい」と言われることがあります。
家を建てるときにお願いされなくても、例えばその敷地を更地にして売るときなどには、撤去を求められることもあります。なぜその土地を通過しているかという経緯は色々あるかと思いますが、敷地内の通過を認めてもらえないときは、ご自身で新たに引き込むしかありません。
2. 近隣の人たちから工事費の負担を求められたときの対処方法
こちらも、敷地前面の道路が私道だった場合に起きやすいトラブルですが、敷地前面まで施工されている水道管から引き込もうとしたら、近隣の方から「これは私設管なので、利用するときは工事費の負担をしてください」と言われることがあります。
水道本管から道路までの水道引き込みを、近隣の方たちが実費で行った場合は、費用負担を求めるのはおかしなことではありません。これに対しては、費用負担をして私設管を使わせてもらうか、自分で新たに引き込み工事をするかのどちらかを選ぶことになります。
失敗しない業者選びのポイント
水道引き込み工事を自治体が行うというケースもありますが、ほとんどの場合は自分で業者を選定し、工事依頼をすることになります。しかし、業者によって技術力に差があり、工事費用も違ってきます。そうなってくると、業者選びがとても重要になってきます。
ここでは、水道引き込み工事を依頼するにあたって、どのような業者に依頼するべきか、そのポイントをご紹介します。
1. 指定給水装置工事事業者にする
水道引き込み工事の業者を選ぶときの絶対条件として、指定給水装置工事事業者に依頼してください。
基本的にどこの自治体でも、指定給水装置工事事業者以外には工事許可を出しません。指定給水装置工事事業者は、自治体のホームページから調べることができますが、分からないときは水道課などに問い合わせしてください。
指定給水装置工事事業者とは、市や区の水道事業者から給水装置工事を適正に施工できると認められた業者のことです。
水道引き込み工事は、指定を受けていない業者は行なえませんが、安易に信じすぎずにきちんと業者のことを調べてから選んでください。
2. 相見積りをする
工事を依頼するために指定給水装置工事事業者のリストを見ると、かなり多くの業者が指定を受けているのが分かります。あまりにも数が多く、近所の事業者だけでも10社以上あるという方もいるかもしれません。そうなってくると、どこに依頼していいのか分からなくなりますよね。
このような場合では、3~4社に見積り依頼をして相見積もりの形にしましょう。
相見積りにするのは、適正な価格で工事をすることと、対応がしっかりしている業者を選ぶためです。見積依頼をして、飛び抜けて高い金額を提示した業者と、反対に低すぎる金額を提示した業者にはその理由を聞いてください。
見積書の見方はこちらの記事で解説しています。是非ご参照ください。
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何かとトラブルになりやすい水道引き込み工事ですので、業者選びに迷う方、初めての工事される方にも安心してご利用いただけます。
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
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渡邊 一伸(ナベさん)