2017年11月20日

浴室乾燥機を効率よく使う方法とは? 上手な使い方をお教えします

浴室の乾燥機を使っても洗濯物が全然乾かなくて困っていませんか。浴室乾燥機には乾燥の他に換気や暖房、涼風といった機能がありますが、これらを上手に使い分けることで、浴室内の環境は格段に良くなります。浴室乾燥機を使うべき時や、ご自身でもできる乾燥機のお手入れ方法などと合わせて、乾燥機の使い方についてご紹介します。

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浴室乾燥機を使って効率よく洗濯物を乾かす方法


浴室乾燥機は雨の日でも洗濯物を乾かせるなど、ライフスタイルに変化をもたらせました。浴室乾燥機の効果をさらに高める使い方についてご紹介します。

洗濯物を干す前に、換気モードで浴室内の湿気をなくしておく

浴室に湿気が残った状態ですと、浴室内の湿気と洗濯物の湿気で洗濯物が乾きにくくなります。 効率的に洗濯物を乾かすために、干す前に壁面などについた水滴は雑巾スクレーパーで拭きとりましょう。 浴槽内のお湯は全て抜くか、風呂ふたを閉めることも、浴室内に湿気を広げないためには大切です。

乾燥機の乾燥モードだけでは換気力が弱く、湿気が外に追い出されず、乾くのに時間がかかります。 そこで、洗濯物を干す前に乾燥機の換気モードを使用して湿気をなくすという方法もあります。

「乾燥」と「換気」の違い

浴室乾燥機は、乾いた温風を浴室内に取り込み、室内の温度を上げて空気を暖めることで、衣類やタオルの水分を奪います。 水分がなくなった衣類なども暖められ、水分の蒸発が早まります。

そして、浴室を温めたことで発生する湿った空気はファンによって外に排出されます。 乾燥モードは、このような浴室内の温度を高めること空気の入れ替えで乾燥を実現しています。

換気モードでは空気の入れ替えのみが行われます。 換気モードの方が乾燥モードよりも電気代が安いため、換気モードを上手に使うことで電気代の節約にもつながります。

効率的な洗濯物の干し方

浴室内の湿度が高くないのに乾燥機を使っても洗濯物が十分に乾かない場合、洗濯物同士の間隔が狭く、空気の通りが悪いため、乾燥の効率が低下している可能性があります。 洗濯物同士の間隔が十分なゆとりを持って干すようにしましょう。

しかし、量が多いと洗濯物同士の間隔を確保できない可能性があります。 その場合は、一度に乾かせる洗濯物の量を考えながら、複数回に分けて洗濯をしましょう。

洗濯物同士の間隔を空けるだけでなく、洗濯物自体に間隔を設けることも、効率的に乾かすためには大切です。 厚めのハンガーを使い、衣服の前と後ろがくっつかないようにすき間を作るようにしたり、ポケット付きのボトムは裏返してポケットを外に出して布が触れ合う面を少なくするといった乾かし方はおすすめです。

浴室内は狭くて湿気がとどまりやすい空間であるため、乾きの悪いものがあると、全てが乾きにくくなります。乾きにくいものは温風の吹出口の真下で乾きやすいものと間隔を空けて乾かすことで、洗濯物を均一に乾かせます。

ドアスリットがない場合、浴室のドアを少し開けておく

乾燥は、温度の上昇と空気の移動で促進されます。ドアスリットがあれば空気は外に出ることができますが、ドアスリットがないと空気の通り道がなく、空気の循環効率が低下します。

そこで、ドアスリットがない場合、ドアを少しだけ開けて空気の循環を促すことで、効率良く乾燥させることが可能となります。 扇風機やサーキュレーターを併用すれば、より早く乾かせます。

ただし、ドアを大きく開けすぎると、暖まった空気まで外に逃げてしまうため、開けすぎないように気をつけましょう。

浴室乾燥機の乾燥以外の機能と使い方

浴室乾燥機の使い勝手を高めるための使い方をご紹介しました。乾燥だけでなく換気モードも適宜使うことで効率的に乾燥できるようになりますが、乾燥機には「暖房」と「涼風」機能も搭載されており、それぞれを上手に使用することで、浴室を快適な空間にすることが可能です。暖房機能と涼風機能についてご紹介します。

暖房機能で安全な浴室に

暖房機能は、温風を吹き入れて浴室内を暖めます。寒い浴室はお風呂に入るときに辛いだけでなく、健康被害となる可能性があります。

暖かい部屋と寒い浴室との気温差が大きければ大きいほど、ヒートショックが起きる可能性が高まります。 ヒートショックが起きると、急激な気温の変化で血圧が急上昇し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などが引き起こされ、最悪の場合、死に至ることがあります。

ヒートショックの防止として、脱衣所や浴室を予め暖めておくことが推奨されています。浴室内の暖房は、ヒートショックを防ぐのにおすすめです。

涼風機能で快適な浴室に

涼風機能は、湿った空気を排出しながら常温の空気を取り込みます。 湿気を取り除きながら風を送ってくれるため、せっかくお風呂に入ったのに汗をかいてしまうということもなく、快適に入浴を楽しめます。

入浴に限らず、浴室の清掃中に涼風機能を使用すれば、汗をかくことなく清掃することが可能です。

浴室乾燥機の使用がおすすめのシーン

浴室乾燥機のおすすめの使い方や乾燥以外の機能についてご紹介しましたが、乾燥機能はどのようなシーンで活躍するのでしょうか。乾燥機能の使用がおすすめのシーンをご紹介します。

雨の日

外に洗濯を干すのが習慣であれば、雨の日に洗濯することは滅多にありませんが、仕事など、外出しなくてはならないことはありますよね。 傘をさしていても、洋服が濡れてしまった経験のある方は多いでしょう。そのような時は、軽く水気を拭きとってから浴室乾燥機で濡れた衣類を乾かしましょう。

夕方から雨が降るという日は折り畳み傘を持っていく方は多いですが、折り畳み傘は傘立てに収納しにくく、濡れた傘の置き場所に困るという声が聞かれます。 このような時にも浴室乾燥機は活躍します。浴室であれば水滴を気にすることなく傘を乾かすことができ、すぐに畳んでしまうことが可能です。

陰干しの代わり

強い日差しによる変色が心配されるジーンズなど、衣類の中には陰干しが推奨されているものがあります。 陰干しは天日干しと比較すると乾きにくいため、生地の分厚い洋服ですと、一日干していても完全には乾いていないということもあります。

そこで、陰干しの代わりに浴室乾燥機を使うのがおすすめです。 温風の吹出口の真下に洋服を干すことで、短時間で乾かせて、生乾きによる雑菌の繁殖も抑えられます。

型崩れの心配な洋服を干す場合は、浴槽のフタの上に大きめのタオルを敷き、その上に平干しすることで、型崩れの心配はありません。

浴室乾燥機のお手入れ方法

浴室乾燥機の上手な使い方をご紹介しましたが、乾燥機自体に不具合があると適切に作動せず、運転効率が低下し余計な光熱費がかかる可能性があります。このようなことにならないためには、数ヶ月~半年に一度はお手入れすることが重要です。そこで、乾燥機のお手入れ方法について見ていきましょう。ここでご紹介するお手入れを行う際には、安全のため必ず電源を切ってから行ってください。

ホコリを取り除く

浴室はリビングなどと比較するとホコリがそれほど出ないため、ホコリはたまっていないのではと考えがちですが、外側カバーに掃除機をかけるだけでも、ホコリや細かいカスを吸い取るのが分かります。掃除機の届く範囲のホコリを取り除くことからお手入れを始めましょう。

汚れを拭きとる

ホコリを取り除いたら外側カバーを外し、カバーとファンの汚れを雑巾で拭きとりましょう。細かい部分の汚れは、割り箸に布を巻きつけて、やさしくなでるようにかき出すことできれいに落とせます。力を入れ過ぎると、傷がついたりコーティングが剥がれる可能性があるため、力を入れ過ぎないように注意しましょう。

汚れの落ちない箇所には、中性洗剤を薄めたものを雑巾に含ませてから拭きとることで落としやすくなります。 ただし、製品によっては中性洗剤を使用すると、乾燥機に悪影響を及ぼすものもあるため、説明書で中性洗剤の使用可否を必ず確認してください。

フィルターを洗浄する

フィルターが目詰まりを起こすと、乾燥機の運転効率が落ちて電気代がかさむ原因となります。 これを避けるためには、フィルターのホコリや汚れをとることが大切です。

フィルターのホコリを掃除機で吸い取ってから、大きめのタライや浴槽に薄めた中性洗剤ぬるま湯を張った中に、フィルターをしばらく置いておくと、汚れがきれいに落とせます。 この時、排水口にホコリが溜まらないよう、排水口の詰まりを防ぐグッズなども併用することをおすすめします。

エアコンなどのフィルターも同時に洗浄する場合は、取付ける際にフィルターの種類を間違えないように気をつけましょう。 また、万一水気が残ったフィルターをセットし直すと、乾燥機の故障につながる可能性があるため、フィルターが完全に乾ききったことを確認してから取付け直してください。

専門業者に清掃を依頼する

定期的にお手入れをしていても、お手入れが行き届かない箇所は発生します。そのような箇所もきれいにするためには、専門業者に分解掃除を依頼しましょう。隅々まで清掃が行き届くことで、浴室乾燥機を長持ちさせることにもつながります。

まとめ

浴室乾燥機を使いこなすための使い方のポイントや乾燥以外の機能、浴室乾燥機の使用がおすすめのシーンやお手入れ方法をご紹介しました。 洗濯物を乾かすために浴室乾燥を利用される方は多いかと思いますが、浴室内は湿度が高くなりやすいので、洗濯物の湿気も合わさることで乾燥効率は低下します。 そこで、浴室内の湿気を予めなくすことで乾燥が促されます。

乾燥は温度の上昇と空気の移動で促進されるため、ドアスリットがないドアの場合、少しだけドアを空けておくことも、効率的な乾燥には必要です。 乾燥機を使っても、空気の通り道がなければ上手に洗濯物は乾かせませんので、洗濯物同士の間隔を空けて干すことも心がけましょう。 生地の厚いものは、乾燥機の吹出口の真下に干すこともおすすめです。

乾燥機には空気の入れ替えを行う換気の他、ヒートショックの防止に役立つ暖房機能と暑い時でも汗をかくことなく快適に入浴可能にする涼風機能もあるため、 機能を使い分けることで使い勝手の高い浴室となります。
浴室の乾燥機能は洗濯物を乾かすだけでなく、雨で濡れたものを乾かしたり陰干し代わりでの使用もおすすめです。

様々な使い方のできる浴室乾燥機ではありますが、ホコリや汚れが蓄積されてしまうと運転効率は低下します。数ヶ月~半年に一度は外側カバーとファン、フィルターのホコリを掃除機で吸い取り、汚れを雑巾で拭きとるといったお手入れを行いましょう。ご自身では落としきれない汚れもありますので、専門業者に清掃依頼することもおすすめです。

お手入れも含め、快適性を高める浴室乾燥機の使い方を見直しましょう。

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監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。