2019年1月15日

リフォームの見積書で見るべき場所を分かりやすく解説します!

リフォームの見積書を見ても、建築関係の専門用語が多いため、どのような工事内容なのか、使用される部材が適正なのか分からない方は多いのではないでしょうか。ここでは、見積書が掲出されたときに確認するべき箇所と、見積書で失敗しないためのポイントなどを解説しています。

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見積書でチェックするべき場所を解説

業者に依頼すると、施主(依頼者)の立ち会いの元で現地調査を行います。その後、見積書が掲出されるわけですが、専門用語が非常に多いため、元職人や元大工でもない限り工事内容を完璧に理解するのは難しいでしょう。

見積もりを業者に依頼する前が気になるという方は、下記の記事で詳しく説明しています。
リフォームの見積もりで失敗しないためにやるべきこと

この記事では、見積書で見るべき場所について解説していきます。

見積書

①作成日がきちんと記入されている

見積もりは1回だけで終わるとは限りません。見積書が掲出された後に、追加で他の場所の工事も一緒に行うことなった、というケースは多々あります。同じ業者から複数の見積書が掲出されると、どれが最新の見積書なのか分からなくなりますよね。そのため、日付の記載と確認は非常に重要になります。

②会社の印鑑やサインがある

押印または署名をすることは、書類の内容に同意し、その内容に責任を負う、という意味があります。そのため、押印や署名がないものは業者の同意が得られていない、ということになりますので、後から追加請求や追加工事が発生する可能性があります。

単純に押し忘れ、ということも考えられますが、契約を考えている業者の場合は担当者に報告し、きちんと押印、もしくは署名をしてもらいましょう。

③見積金額の合計を確認する

見積書で気にされる方が多い合計金額ですが、稀に見積書の金額を計算したら総計が違っていたことがあります。計算ミスがほとんどですが、中にはわざと総計の金額を変えている悪徳業者も存在します。

また、1つの業者で見積書を複数作成していると、見積金額だけ以前のままになっている、ということもありますので、一度はご自身で計算してみてください。

④商品名がきちんと記載されている

見積書の中には、工事内容は記載してあるけれど商品名の部分が記載されていないことがあります。空白では工事でどのような商品を使用するか分からないですよね。さらに、打ち合わせのときより商品のグレードが上がっている、もしくは下がっている場合もありますので、必ず確認してください。

規格・仕様のところには商品名だけでなく、型番、性能や工事方法が書いてあるのが理想です。何も書いていないときは担当者に確認し、口答ですと後々トラブルになるかもしれませんので、記載されたものを再発行してもらいます。

➄数量と単位を出せるものは記載されている

数量や単位は、素人では判断が難しいかもしれませんが、見積書に記載してあることで、その部材が適正に使用されているかが分かります。仮に家の外壁塗装を依頼したとき、塗装する部分が100㎡なのに、120㎡となっていたらおかしいですよね。

もしかしたら外壁以外の部分を塗装するのかもしれませんが、その旨を記載していないのは問題ですし、故意に数量や単位を増やされているケースもあります。何も書いていなかったり、単位が一式となっているときは、工事する範囲が不明のため業者に確認しなくてはいけません。

※部材や工事内容によっては、単位が計れないため一式となっているものもあります。

⑥商品の単価が書かれている

商品の単価が書いていないと、何を元に工事金額を割り出したかが分かりません。工事内容によっては、空白で何も記載されていないこともありますが、床材やクロス、屋根材や塗料など、ほとんどの部材は数量と単価が記載できます。

また、見積書で「天井クロス貼 15m」の単価が1,050円となっていれば、他の業者と部材の単価を比較することも可能です。記載されていないときは、数量が書いてあれば部材の金額÷数量で割り出すこともできます。

➆諸経費が適正な価格になっている

諸経費は工事金額の10~30%程度といわれています。諸経費とは、主に工事現場で発生する現場経費と、主に業者の事務所などで発生する一般管理費の2つで構成されています。

それぞれ経費の内容は、施図面の作成や事務所の人件費、通信交通費、現場監督や営業担当の人件費、申請手続きや書類の印刷代などです。工事に必要な経費とはいえ、あまりに高額なときは業者に確認しましょう。

⑧有効期限が短すぎない

ご存じの方も多いかもしれませんが、見積書には有効期限があります。有効期限を過ぎてしまうと、見積書が無効になるということはありませんが、リフォームで使用する部材は月日によって変動することがあります。そのため、有効期限を過ぎてしまったときは、提示されている見積もり金額で工事できない、ことがあることも考慮しましょう。

ちなみに、掲出されてから有効期限が3日しかないなど、極端に短いときは早く契約させようとしている可能性が高いため、慌てることなく他の業者と金額を比較した上で決めてください。数日で部材の価格が跳ね上がることはほぼありません。

見積書が掲示されたときに注意すること

見積書

見積書を確認したけれど、特に問題がなかったという場合でも、安心してはいけません。
ここでは、見積書が掲示されたときに注意して見るべきことについて、詳しく解説していきます。

1社に対し見積書が複数掲出された

頻繁に起こるケースではありませんが、1社に見積もり依頼をしたところ、複数の見積書を掲出されることがあります。戸建ての全面リフォームという場合は、工事する場所が多いので見積書が複数枚になることがありますが、問題なのは別の業者の見積書が紛れていた場合です。

A社から見積書が3枚掲出されたが、2枚はB社とC社の見積書だったというときは、分離発注になっている可能性が高いので注意してください。

分離発注とは、リフォームの工事を複数の業者に依頼することをいいます。例えば、内装リフォームはA社、浴室リフォームはB社、電気工事はC社とそれぞれ得意分野の業者に依頼するため、高い技術力が期待できますが、リフォーム全体の責任者がいないためトラブルが起こりやすい、というデメリットがあります。

一方、A者が責任者になりB社とC社をまとめてもらう、一括発注というものがあります。工事を依頼するときは、現在一括発注が主流になっています。または、すべての工事に対応できる業者にすると、見積書や工事内容の確認が1社で済むためおすすめです。

1回目と2回目で見積金額が違う

プラン変更や見積書に不明点があったので質問した場合など、同一業者でも新たに見積書が掲出されることがあります。その際、見積書に書かれた金額が違っているときは、まず工事の内容を確認してください。

追加で工事する部分が増えた場合は、当然その分の費用がかかります。追加工事が特にないのに見積もり金額が上がったときは、商品のグレードが上がっていたり、工事方法の変更が考えられます。見積もり金額が変わったことに関して説明がないときは、その理由を必ず担当者に確認してください。

値引きする額が大きすぎる

見積書

外壁塗装や屋根塗装など、リフォームでは見積もり金額が100万円以上になる工事があります。数十万円だと思っていた工事が100万円を超えていたら、多少は値下げをお願いしたくなりますよね。

過度な値下げ要求は業者の士気を下げたり、職人の質を下げられることがあるため、おすすめできません。「もう少しお安くできますか?」と、軽くお願いするのがよいでしょう。また、300万円程度のリフォーム工事で値下げをお願いをしたとき、業者が値下げに応じて工事費用が100万円になったとします。

一見、大幅に値下げしてくれたので良い業者に思えますが、値引き額が多すぎるときは注意が必要です。工事で使用する部材には適正な価格がありますので、適正な価格で見積書を作成されているのであれば、大幅に値引きすることはできません。

大幅に値下げをする業者は、値引き交渉があることを見越して、わざと高い価格設定をしているケースがあります。業者の方から、値引きできると提案があったときは優良な業者ではない可能性が高いため、選択肢から外したほうが安心です。

悪い見積書で失敗しないために確認すること

見積書

見積書で見るべきポイントは最初にご紹介しましたが、ここでは一般的に良いとされる見積書について解説します。リフォームで失敗しないためにも、見積書の確認は非常に重要です。

工事ごとに詳細を内容が書いている

見積書

上の図の見積書は決してオーバーな例ではなく、実際にこのような書き方をする業者は存在します。更にひどいところでは、工事名称のところは工事一式、数量と単位のところも一式として総額だけ書いてある、俗に一式見積もりといわれる見積書を掲出する業者もいます。

リフォームでは様々な部材と機器を使用します。さらに、実際施工を行う職人さんの人件費や、現場まで行くための運搬料など多くの費用の合算になりますので、業者によって見積書の書き方や金額は異なります。

金額以外にも、工事内容が正しいかを確認することも重要です。契約するときは、業者の担当者に工事内容をしっかりと確認し、十分擦り合わせをした上で依頼しましょう。

リフォームに対して的確な工事をしている

見積書

同じ工事依頼でも業者によって工事方法が異なります。
上の図は、6畳の洋室の床の張り替えを、A社とB社に依頼したときの見積書です。

見積書では、A社は既存床の上にフローリング材を直張りする工事、B社は床材と根太(床を支える補強部材)を全て取り替え、新しいフローリング材を張る工事を行うとなっています。

床の張替えは、既存の床の上に新しい床を重ねて貼る方法と、古い床材を撤去して新しい床材を貼り直す、2つの方法があります。重ねて貼る方法のほうが安価ですが、床下の状態を確認せずに工事を行うため、床下に問題があっても気づけないというデメリットがあります。

まずは、ご自身がどんなリフォームをしたいのかを決め、そのリフォームに対して適した工事をしているかも、見積書から読み取ることも大切です。

見積書における業者選びのポイント

見積書

それでは最後に、見積書における業者選びのポイントについて解説します。
リフォーム工事は金額が高額になる工事が多いため、つい安価な価格を提示してくれたところに決めたくなると思いますが、値段だけで決めてしまうとリフォーム後に不満が出てくるかもしれません。

後悔しないためにも、見積書をしっかり確認した上で業者を選んでください。

見積書が期日通りに掲出する業者

見積書の掲出を依頼しても、期日どおりに掲出されないことがあります。複数の業者に見積もりを依頼したとき、例えばC社だけ大幅に期日を過ぎていた場合は、見積書の内容が正しくても、期日が遅れた業者には依頼しないほうが無難です。

なぜかというと、見積書の掲出が大幅に遅れたということは、リフォームの工事もスケジュールより遅れる可能性が高いからです。ただし、期日よりも遅れるときに、事前に連絡をきちんとくれたなど、誠意のある対応してくれた業者であればさほど問題はないでしょう。

適正な見積金額を提示している業者

リフォームは部材や使用する機器で金額が変わるため、適正な価格はほぼないと言えるでしょう。複数の業者に依頼することで、工事費用の相場を知ることができます。A社、B社、C社と見積もり依頼をしたとき、A社が200万円でB社とC社が150万という金額ならば、A社の見積もりが相場より高いことが分かります。

ただし、見積もり金額が高いこと=悪い業者、ということではありません。業者が掲示した見積もり金額の内訳について質問し、リフォームの内容や部材の質に納得したのであれば、A社に決めてもよいでしょう。

業者に質問を求めた際、答えが曖昧であったり言葉を濁したときは、後ろめたいことでもあるのかなと施主側も不安になりますし、あまり良い業者とはいえません。

質問に対して分かりやすく説明してくれる業者

リフォームなど工事の見積書は、建築に関する専門用語が多いため素人の方が見ても、全てを理解するのは難しいでしょう。施主に分かりやすい見積書になっていることが理想ですが、分からないときは施主側も業者に質問することが大切です。

「これは何の費用なんだろう?」と、疑問に思うことがあったときは迷わず業者に質問はしてください。質問が多くても嫌な顔を1つせず、口頭でしっかり説明してくれるなど、優良な業者を見極めるときの目安にもなります。

まとめ

見積書

リフォームなど工事を業者に依頼して行うときは、必ず見積書が掲出されます。そもそも見積書が掲出しない業者は、優良な業者とはいえませんので、依頼するのは止めておきましょう。

また、見積書が掲出されてもその内容が、一式で簡易にまとめられていたり、内容に不備が多い業者も良い業者とはいえません。押印や工事内容、数量と単位、金額が正しく記載されていることを確認してください。

見積書で分からないことがあったときは業者の担当者に質問し、工事が開始してからトラブルにならないよう、工事内容に関して互いにすり合わせを行うことも必要です。見積書は業者によって書き方が違いますので、2~4社ほどの業者に見積もりの依頼をすることで、工事内容や見積もり金額の比較ができるのでおすすめです。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

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