2017年11月3日

店舗内装(改装)工事におけるタイルの種類と選び方

店舗内装にタイルを取り入れた場合のメリット、デメリット、タイルの種類、選び方などについてご紹介しています。タイルは様々な色や形状のものがあり、最近では一般住宅の内装にも取り入れられるなど、人気の高い内壁材の一つです。インテリア性だけでなく、調湿や消臭など様々な機能を持つ「機能性タイル」など種類も充実していますので、使用を検討する際は参考にしてみてください。

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店舗内装にタイルを使用するメリットとデメリット

タイルを取り入れたデザイン性の高い内装は、自店舗らしさを演出することができると共に、華やかな印象を与えることができます。 デザイン性以外に、タイルを使用するメリットやデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

タイルのメリット

店舗の内装でタイルを用いることを検討なさる方のほとんどが、そのデザイン性に魅力を感じて希望されます。
しかしタイルのメリットはデザイン性の高い空間演出以外にも、「色あせず劣化しにくい」「汚れにくく手入れが簡単」などがあげられます。

【空間を演出できる】

店舗では業種やイメージによって、シンプル、モダン、シック、エレガント、ナチュラルなど様々なテイストの素材を用いて空間を演出する必要があります。

一般的な内装材の壁紙や塗装に比べると、タイルには印象の異なる素材、色、大きさ、形状のものが豊富に揃っているため、組合せによっては幾通りものデザインをつくることが可能です。

内装タイルは、アクセントとして用いるとインパクトのある空間を演出することができる他、他店とは違うオリジナルのデザインが施せるという点も大きな魅力です。

ありきたりではなく個性的な内装デザインを取り入れたいという場合には、積極的に取り入れてみると良いでしょう。

【色あせず劣化しにくい素材】

壁紙(クロス)などは年数の経過とともに、色あせや黄ばみなどの劣化が懸念されます。
一方タイルは、耐久性耐摩耗性耐火性に優れ、経年による劣化や変色がほとんどありません。

また、酸やアルカリ性の薬品などに対しても強く、薬剤でも変質しにくいという特徴があります。

【汚れにくく手入れが簡単】

タイルは、色あせや劣化の少ない素材であることの他にも、汚れが付着しにくいという特徴があります。

タイルの素材は主に「陶器質」が多く用いられていますが、タイルに釉薬(「ゆうやく」うわぐすりとも呼ばれる)がかけられているものは、表面がつるつるしているので水や汚れが付着しにくいです。
万が一、汚れが付着した場合も壁紙のようにシミになりにくく、水拭きや中性洗剤などを使用して簡単に落とすことができます。

タイルのデメリット

タイルのデメリットとしては壁紙に比べると「材料費、施工費用がかかる」「仕上げ材によっては手入れが難しい」「衝撃に弱い」といった3点が挙げられます。

【材料費、施工費用がかかる】

タイルの素材や大きさ、併せ持つ機能などによって価格は変わりますが、タイル自体の価格や平米当たりの施工費用は他の内装材に比べると高めです。

また、既製品以外のタイルを取り入れる場合は特別注文となるため、費用はその分上がります。

【手入れが難しい素材もある】

タイルは表面がつるつるしているため、手入れが簡単だと上記でご紹介しましたが、仕上げ材によっては手入れが難しいものもあるので注意が必要です。

タイルには、タイルに釉薬がかかっている「施釉タイル」と釉薬がかかっていない「無釉タイル」が存在します。
施釉タイルは表面がつるつるしているため汚れも落としやすいという特徴がありますが、無釉タイルは釉薬をかけずに仕上げられているため、汚れが付着しやすいです。
無釉タイルは、素材そのものの風合いや色合いを楽しむことはできますが、手入れに関しては施釉タイルほど簡単とは言えません。

【衝撃に弱い】

タイルは陶器製がほとんどです。
硬いものをぶつける、重いものを落とすなどの衝撃には弱いため、亀裂が入ったり粉々になってしまうこともあります。

タイルはその多くが色や柄でアクセントとして使用され視線を集めるため、亀裂が入ったり割れてなくなってしまっている部分があると、その一部分が悪目立ちしやすくなります。

こちらの記事では店舗リノベーションの注意点について解説しているので、ご参考ください。
店舗リノベーションにおける注意点

タイルの種類

タイルの種類は素地(きじ)の粗密などにより「陶器質」、「磁器質」、「せっ器質」の3つに大きく分類されます。
さらに釉薬の有無によって「施釉タイル」、「無釉タイル」に分けられます。

タイルにも壁紙(クロス)などと同じく「モザイクタイル」、「デザインタイル」、「異素材タイル・カラー目地タイル」、「機能性タイル」などといった様々なデザインや機能をもつものがあります。

モザイクタイル

モザイクタイルとは、用途によって分類されるものではなく、1枚あたりの面積が50平方センチメートル以下の小型のタイルを指します。

内装・外壁どちらでもよく見られますが、1枚当たりが小さいため、施工しやすいよう台紙にあらかじめタイルが張られたユニットタイプが使われることもあります。
内装としては、トイレや床で用いられることが多いです。

デザインタイル

デザインタイルは、タイル一枚一枚に和柄や北欧柄といった色鮮やかな模様やシンプルでおしゃれな模様が施されています。
アンティーク調、ビンテージ調、クラシカル調といった様々な印象の空間を演出し、アクセントとして取り入れることもできます。

異素材タイル・カラー目地タイル

各メーカーには、陶器質、磁器質、せっ器質のタイルに、ガラスや金属(ステンレス)を組み合わせた異素材タイルなども登場しています。
異素材タイルは、照明などの光の加減によってノスタルジックな雰囲気を醸し出す効果や、非日常的で上質な空間を演出することができます。

また、一般的なタイル目地には「白」が多く用いられていますが、白以外の色を使用したカラー目地の種類も増えてきているようです。
タイルの色味に合わせたり、タイルの色と異なる色の目地を組み合わせたりと様々なデザインを楽しむことができます。

機能性タイル

機能性タイルには「調湿・消臭」「防カビ・抗菌」機能を持つものがあります。
これらのタイルを店舗空間に取り入れることで、より清潔で快適な空間を演出できます。

臭いや汚れが気になるトイレやキッチンなどの空間にも適しています。

こちらの記事では床材の種類について詳しく解説しているので、ご参考ください。
店舗にぴったりの床材はどれ? 床材の種類と費用相場を解説します

タイルの貼り方

タイルの貼り方には、「芋目地(通し目地)」、「破れ目地」、「市松貼り」、「四半目地」といった様々な方法があり、貼り方によっても印象を大きく変えることができます。

芋目地(通し目地)

芋目地(通し目地)は、タイルの貼り方の中で最もオーソドックスな貼り方です。
正方形や長方形のタイルを用いてタイルの縦と横の目地がにきれいに交差するように並べて貼ります。デザイン的にはシンプルな印象を与えるため、一定の間隔でデザインタイルを配置したり、色味を変えることで変化をつけると良いでしょう。

また色やトーンの異なるものや、無地と柄の入ったものを組み合わせて貼ると壁に変化が生まれます。

破れ目地

破れ目地は、上下のタイルを半個分ずらす貼り方です。
レンガ調のタイルなどに多く取り入れられています。目地が一枚のタイルごとにずれているので、きれいに整列した芋目地とはまた雰囲気が変わります。

市松貼り

市松貼りは、通し目地になるように異なる二種類のタイルを前後左右に配置していく最も古典的な貼り方です。
同系色の色や反対色の色を交互に組み合せたり、無地と柄模様を交互に組合せることで壁に躍動感が生まれます。

四半貼り(ひし形)

四半貼りは、タイルを直角に貼るのではなく、タイルを45度に回転させる貼り方です。
芋目地や破れ目地、市松貼りとは異なり目地が斜めになるので、壁に立体感が生まれ、デザイン性が上がります。

まとめ

内装タイルには様々な素材、色、形状、デザインのものが存在するため、店舗の内装に取り入れると印象的な空間を演出することができます。
そして仕上げたい空間イメージに合わせてタイルの貼り方を工夫すると、個性的で見た目にもインパクトのある空間を楽しむことができるのが特徴です。

インテリア性だけでなく機能性も併せ持つタイルを用い、より快適でオリジナリティのある空間に仕上げましょう。

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