2017年11月3日

快適なオフィスを作るための天井工事の基礎知識

オフィスの内装(改装)工事やリノベーションをするときに、床材や壁面などに関してはこだわるのに、天井には無関心になりがちです。床や壁ほど選択肢が多くないため、力を入れて検討されることがあまりありませんが、天井はデザイン性以外にも重要な役割があります。ここでは、そんな天井工事の必要性と基礎知識についてご紹介します。

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オフィスの天井工事の必要性

普段何気なく使っているオフィスですが、その天井の高さはどれくらいなのかわかりますか?「手が届かないから2m以上はあるかな」「3mくらいはあるはず」それぞれいろいろな数字が出てくると思いますが、一般的な事務の天井高は2.6mあります。これくらいの高さがあれば低いと感じることなく、普段の業務を行うことができます。

ところが極端に天井が低かったり、高かったりすると様々な問題が発生すると言われています。ここではなぜ天井を適切な高さにしなくてはいけないのか、天井工事の必要性について説明します。

低くすぎる天井は圧迫感を与える

オフィスの天井が低いと、そこで作業する人たちは圧迫感を感じます。圧迫感はストレスですので、様々な心理的な影響が発生します。

・仕事に集中できなくなる
・社員間のコミュニケーションが低下する

代表的なものとしてこの2点が挙げられます。人間は圧迫感のストレスにより、小さなことが気になり始め、仕事に集中できなくなる傾向にあります。クリエイティブな発想もできなくなり、作業効率が低下すると言われています。さらに気持ちの余裕がなくなるため、社員間のコミュニケーションが低下します。低い天井は百害あって一利なしです。すぐにでも天井を上げる工事を依頼しましょう。

フロアが広いときは天井も上げる

天井の高さが同じ2.6mでも、100㎡のフロアと300㎡のフロアとでは、感じる圧迫感が違います。100㎡なら余裕のある高さに感じるのに、300㎡では狭く感じてしまいます。目の錯覚ではあるのですが、社員にストレスがかかってしまうことには違いありません。

天井の高さが2.6mあるから大丈夫だと思うのではなく、フロアの広さが200㎡以上あるようなケースでは、できるだけ天井を高くするようにしましょう。1000㎡で3mくらいの天井が理想と言われています。フロアの広さに合わせた天井工事を行いましょう。

天井工事の内容

天井工事と言っても、実は様々な種類の作業があります。ここでは一般的な天井工事の内容について、簡単にご紹介します。

天井高さの変更

OAフロアを導入したときに、床面が上がってしまうことで天井が近くなり圧迫感を感じるようなことがあります。他にも部署間のパーテーションを取り外したことで、フロア全体が見渡せるようになったものの、天井を低く感じてしまうようなこともあります。このようなときに、天井高さの変更を行います。

天井の交換

傷んだ天井は見た目が悪いだけでなく、耐震面でも不安があります。このようなときには、天井パネルの交換を行います。天井パネルは張替えではなく塗装という方法もありますが、塗装は一時的に劣化を隠しているだけです。耐震性能が上がるわけではありませんので、古くなった天井パネルは張替えがおすすめです。

天井の塗装

天井は雨漏りなどでシミができてしまうことがあります。また長年利用していると薄暗い印象になってしまいます。このような場合には天井の塗装工事を行います。天井材の多くは、防音性能を兼ね備えているため、何も考えずに塗装してしまうと防水性が低下します。それを防ぐために専用の塗料を使って塗装を行います。

照明器具の増設・交換

照明器具の寿命は一般的に10年と言われています。最近はランニングコストのいいLED照明などに交換する企業が増えてきました。LED照明に変える場合には、既存の照明器具をすべて取り外し、LED対応した照明器具を設置します。このような工事も天井工事に含まれます。

スケルトン化

天井を高くしたいけど、これ以上は構造上無理があるというような場合には、スケルトン化という方法で天井を高く見せることができます。一般的な事務所などには似合いませんが、デザイン関係の事務所であれば、雰囲気のある空間を演出できます。

店舗リフォームの目的や費用についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ご参照ください。
店舗リフォームの費用相場は? 業種ごとの事例とデザインを解説!

まとめ

オフィスの天井はどうしても後回しにされ、とりあえず付いていればいいというような扱いをされることもあります。ところが、快適なオフィス空間にするためには、適切な天井の高さを確保しなくてはいけません。一般的には2.6m以上は必要で、オフィスが大きい場合には3mくらい確保しなくてはいけないこともあります。

圧迫感のある天井では、クリエイティブな仕事ができないどころか、ストレスが溜まってしまい、作業効率が低下します。会社にとってもいいことはほとんどありませんので、職場の天井が低いと感じるような場合には、天井工事の依頼をしてください。

天井の部材が古い場合には、地震が発生したときの安全を確保できないという問題もあります。天井の高さを変えるときには、古い部材を使いまわすのではなく、できるだけ新しい部材を使って、リフォームしましょう。どうしても天井高さを確保できないような場合は、天井パネルを取り払うスケルトン化という手法もあります。職種によっては向いていませんが、そのような方法もあるということだけでも覚えておきましょう。

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