2017年11月3日

業務用キッチンの特徴や選び方について

業務用キッチンは、店舗で毎日過酷な状況での使用に耐えられる工夫の他、作業効率を向上するための機能が搭載されています。店舗リフォームの設備費を占める業務用キッチンの特徴を見ていきましょう。

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業務用キッチンと家庭用キッチンの違い


店舗での作業効率の向上を考えられた業務用キッチンの特徴についてご紹介します。

調理台からゴミを落とせるか落とせないか

業務用キッチンは、店舗で使用されることを前提としています。店舗のキッチンの床は、調理中に水やゴミが落ちても受けとめられるようになっています。そのため、調理台の縁は水やゴミが落ちやすいように平らになっています。しかし、家庭では調理中にゴミが出たら、ご自身でゴミ箱にゴミを捨てる方がほとんどなので、ゴミなどが落ちないように縁が高くなっています。

収納力の違い

店舗は家庭よりも調理道具の種類が多いため、キッチンに収納すべきものが多いです。最近では家庭用のキッチンでも収納力の高いものが増えてはいますが、業務用キッチンはそれを超える程の収納スペースを確保できます。

シンクの形状

業務用キッチンは大量に水を溜めても耐えられ、頻繁に掃除しても消耗しないようにステンレスが分厚いなど、家庭用のステンレス製キッチン以上に丈夫にできています。店舗では大量の食材を一度に仕込むことは珍しくありません。食材を洗浄するためのシンクや洗浄した食材を仕込むためのシンクなど、複数の段階に分けて使えるシンクが必要となるため、シンクが2層や3層になっていることがほとんどです。

業務用キッチンが家庭用のものより丈夫であっても、日々使っていれば、メンテナンスでは直せない不備が生じます。キッチン以外の設備もリフォームが必要になる時は来ます。
こちらの記事では店舗リフォームの費用について詳しく解説しているので、ご参考ください。
店舗リフォームの費用相場は? 業種ごとの事例とデザインを解説!

業務用キッチンの衛生面について

店舗で使うキッチンは、保健所の許可を得ることができて機能性の高いものでなければなりません。業務用キッチンのシンクは複層のものがほとんどだとご紹介しましたが、1層は衛生面から見てもマイナスにとらえられるため、複層のものが一般的です。

1層の場合、食材を洗い流すのも下処理も全て同じシンクで行わなければならず、せっかく食材の泥などを落としても下処理の間につく可能性があり、衛生的とは言えず、食中毒の原因になることもあり得ます。飲食店など店舗は多くの人が食事をする場所です。安全に食事を提供するためには、衛生面を保てるキッチンを選びましょう。

業務用キッチンのメーカーと商品について

業務用キッチンのメーカーはいくつもありますが、ここでは特に人気のあるメーカーの業務用キッチンをご紹介します。

タニコー

タニコーはホテルやチェーン店にとどまらず、病院や学校のキッチンへの納入実績があります。自社工場での製造率が高く、ステンレスの加工技術に優れています。タニコーのガスレンジにはいくつかのシリーズがあります。

【スタンダードシリーズ】
使用頻度の高いトッププレートには、耐久性に優れた高級ステンレスが使われています。オーブンは熱効率の良い下火式を採用しているため、オーブンを使う調理も効率良く行えます。

【アルファーシリーズ】
トップバーナには強火力のユニバーサル二重バーナが搭載されているため、安全性が高いです。オーブンは圧電点火方式が採用されているため、操作が簡単です。

【ウルティモシリーズ】
トップバーナにユニバーサル二重バーナが採用されているだけでなく、レンジトップ面には頑丈な新開発全面五徳が採用されているため、作業効率の向上が期待できます。オーブン庫内は高さが十分にあるため、様々な調理器具に対応可能です。ガスの操作部は火力調整ポジションが分かりやすいなど、操作性が高いです。着火不良を無くす、連続スパーク点火方式が採用されています。

マルゼン

マルゼンは燃料会社から始まったメーカーです。マルゼンもホテルやチェーン店、病院や学校など、様々なキッチンの納入実績があります。ベーカリー業界にも強く、台湾を始めとした海外への進出を積極的に行っているのが特徴です。マルゼンのガスレンジは、低価格でありながら調理をサポートするものから、作業効率を高める機能が搭載されたものまで、シリーズごとに特徴が様々あります。

【スタンダードタイプ】
マルゼンの業務用キッチンで選べるガスレンジの中で、最も低価格なタイプです。低価格なタイプですが、ガステーブルに必要な機能は搭載されていて、サイズは幅広く用意されているため、あらゆる店舗に設備費を抑えて設置可能です。

【デラックスタイプ】
オールステンレスのため、美観も耐久性も優れています。トップ排気を採用することで安全性の向上とレイアウトの制約を少なくすることを実現しました。

【パワークック】
オーブンとガスレンジが一体のため、調理時間を大きく短縮することが可能です。オーブンは熱風を庫内に均一に素早く循環させるコンベクションオーブンのため、食品の香りや美味しさを逃さずに調理できます。100℃~300℃まで正確に温度調整できることで幅広いオーブン調理を可能にした最新鋭マイコンを搭載しています。

【Newパワークック】
機能性・耐久性・操作性の全てにおいて最高級のグレードのガスレンジです。コンベクションオーブンには立ち消え安全装置や過昇温防止装置、過熱防止装置が搭載されているため、より安全性が高くなりました。トップには大型全面五徳が使用されているため、耐久性が高いです。一つのガスコックで火力調整が簡単に行えます。オーブンは100℃~300℃まで自由に設定できるため、調理の作業効率の向上が可能です。

まとめ

業務用キッチンの特徴や業務用キッチンを選ぶ上で気をつけたいこと、業務用キッチンのメーカーと商品についてご紹介しました。業務用キッチンは家庭用キッチンと比較すると頑丈で、店舗の床の特質に合う形状になっています。業務用キッチンは、衛生的に使用できるものを選ぶことが大切です。業務用キッチンのメーカーはいくつかありますが、どのメーカーでもグレードの高いものを選べば安全性や操作性の高い機能が搭載されます。価格だけで決めるのではなく、保健所の許可の下りる業務用キッチンを店舗に導入しましょう。

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