2018年10月19日

トリミングサロン(ペットサロン)はどんな間取りがいいの?

トリミングサロンの新規開業では、考えることが多すぎて時間が足りない日々が続くと思ますが、忘れてはいけないのがお店の間取りです。開業してから後悔しないために、この記事ではトリミングサロン(ペットサロン)において、重要な間取りについて説明しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • メールで送る

専門学校を卒業後、トリミングサロンなどで実務経験を積み、いざ物件を借りて個人店を開業する!となったとき、あなたは何から考え始めますか?

お店の内装、外装、施術代など考えることが多くて頭を悩ませると思いますが、蔑ろにしてはいけないのが間取りです。そうはいっても、「間取りなんてどう考えればいいの?」という方もいらっしゃるでしょうから、物件選びから順を追ってトリミングサロンの間取りについてご説明します。

トリミングサロンにはどんな物件が良いのか

トリミングサロン

物件は主に居抜き物件スケルトン物件の2種類があります。
居抜き物件は、前テナントの内装や設備がそのまま残っている物件のため、以前トリミングサロンを営業していた物件が見つかれば、内装や外装工事にあまり費用をかけることなく開業することができます。

スケルトン物件は、内装や設備が何もない現状回復された物件です。コンクリート打ち放しのような建物で、床、天井、壁などすべてを一から造ることになります。 内装が何もいないため自由に造れますが、その分高額な費用がかかってしまいます。

物件について詳しく知りたい方は、こちらの記事に詳しいことが記載されていますので、参考までにご覧ください。

トリミングサロンに必要な坪数

トリミングサロン(ペットサロン)の坪数は10~30坪前後が多いようです。 30坪以上の敷地が用意できたときは、ドッグランのようなペット達が遊び回れる場所を併設するとよいでしょう。

絶対に上記の坪数が必要というわけではありませんが、施術室が狭いとトリミングしにくくなってしまいますし、待合室が狭いとお客様やペットがストレスを感じてしまうので10坪程度はあったほうがよいと思います。

また、トリミング以外にペットホテルも営業をしたい、など他の事業にも手を広げる予定があるの方は、最初から広めの土地を確保しておきましょう。

トリミングサロンの間取りで重視するべきポイント

トリミングサロン

物件のことが分かったところで、次は本題であるトリミングサロンの間取りについて説明していきます。店舗によってそれぞれコンセプトがあるので、内装や間取りは異なると思いますが重要なポイントは変わりません。

あなたが決めたお店のコンセプトを意識しつつ、トリミングサロンの間取りのポイントを取り入れてみてください。 不安なときはトリミングサロンの施工を専門としている、もしくは施工経験がある工務店に相談してみるのもよいでしょう。

施術室

トリミングサロンで重要になる施術室ですが、この場所の間取りを一番きちんと考えなくてはいけません。

受付とトリミングルームにまったく仕切りがなく、ワンルームのように1つ空間ですべてを行う店舗もあります。仕切りがないため解放感があるだけでなく、施術しているところが見れるので、お客様も安心できるというメリットがあります。

しかし、仕切りがないと何かの拍子にペットが逃げる可能性があるだけでなく、他のペットの鳴き声が聞こえたことにより興奮したり、怯えたりするかもしれません。店舗の広さによってはやや閉鎖的になってしまいますが、施術室と待合室はきちんと仕切ることをおすすめします。

お客様に施術している様子を見せたいのであれば、壁にガラス窓をつけることで仕切りながら中の様子を見せることができます。全く見えないと施術室の中で何が行われているか不安という方もいらっしゃいますので、検討してみるとよいでしょう。

待合室

待合室は施主室の隣にあるのが一般的ですが、隣にあるため鳴き声がはっきり聞こえてしまいます。また、臭いを気にするお客様もいらっしゃるので換気はしっかり行い、仕切りの壁を防音壁にする、待合室で音楽やDVDを流すのもよいでしょう。

さらに、鳴き声が一番大きく聞こえる壁にペットのおもちゃや洋服、おやつなどを並べた棚を配置すると、音が通り抜けるのを防いでくれるため多少は防音効果があります。商品棚を待合室の壁面に設置することは、他のトリミングサロン店でもよく行われています。

入口

入口は大型犬でも出入りが楽にできるよう、できるだけ広めに取るとよいでしょう。

できればガラス張りで清潔感がありながら明るさを取り込める、仕立てにするのがおすすめです。入り口をガラス張りにしているトリミングサロンはよく見かけますし、中の様子が分かるので偶然店の前を通りかかった方も気兼ねなく入店できるのではないでしょうか。

入り口のドアは自動ドアにするとお客様の出入りが楽になりますが、押しボタン式でないとペットが逃げ出してしまうことがあります。ペットが逃げてしまうことがトリミングサロンでは一番怖いことですので、二重ドアゲージを用意するなどの工夫が必要です。

トリミングサロンの内装工事に関しては、こちらの記事に詳しいことが記載されていますので、興味のある方はご覧ください。

トリミングサロンで喜ばれる設備を紹介

トリミングサロン

トリミングサロンでは、トリミングのためにトリミングテーブルやドライヤー、トリミング用のハサミ、ドックバスなどの様々な設備が必要になります。

しかし、トリミングだけでなく様々なコースを用意しているところが多くなってきています。最初から導入するのは難しいかもしれませんが、ある程度営業が安定してきたら他店と差をつけるためにも、あなたのお店でも検討してみるとよいでしょう。

送迎車

遠くから来ているお客様に特に喜ばれるのが送迎車です。ペットを連れての移動は何かと気を遣いますし、駅からお店が離れていると歩いて来るのも一苦労です。

そのため、あなたのお店から最寄りの駅または自宅まで送迎してもらえるだけで、お客様の満足度が上がりますしリピーターの獲得につながるかもしれません。 実際に導入しているトリミングサロンも多いのですが、車の維持費と運転手が必要になるためコストがかかるという問題があります。

お風呂

トリミング以外の付加価値として、最近ではお風呂を導入しているトリミングサロンが増えてきているようです。ハーブを入れてリラックス効果を高めたり、マイクロバブル温浴を取り入れているところもあります。

トリミングする順番を待っている間にお風呂に入ってもらえれば、お客様は待ち時間が短く感じるでしょうし、コースに組み込めば客単価も上げられるのでおすすめの設備です。

まとめ

最近はおしゃれなトリミングサロンが増えてきましたが、繁盛しているところはお客様とペットが快適に過ごせるように造られています。 見た目がおしゃれというだけでなく、ペットが安心して施術を受けられる環境が一番大切です。

お店の坪数によって部屋の数や間取りは変わってくると思いますが、安心、安全を念頭に置いてもう一度来たくなるようなトリミングサロンを造っていきましょう。

いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!

リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。
リフォマなら中間マージンカットで専門業者をすぐ紹介
監修者:

渡邊 一伸(ナベさん)

大工歴35年。大手ハウスメーカーで2年間現場監督に従事。3000棟以上のリフォーム・住宅修理の工事管理の実績をもつ。阪神淡路大震災においては1年間復興財団に奔走。その後、独立し、会社を10年経営。2016年に1月に株式会社ローカルワークスに入社。