2018年1月11日

店舗をオール電化にするメリットとデメリット

店舗をオール電化にするメリット・デメリットをご紹介しています。基本的には、オール電化を導入することでガス代の基本料金を抑えることができたり、火を使わないことによる安全性が高まるというメリットがあります。一方で 業種によってはオール電化の導入が適さない場合もあります。

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オール電化とは

オール電化とは、物件内で使用するエネルギー源をすべて電力に一本化することを指します。ガスで使用する給湯器をエコキュートへ、ガスコンロをIHクッキングヒーターに変えるといったリフォーム内容になります。

ガス給湯器をエコキュートへ

エコキュートは、ヒートポンプを利用してお湯を沸かすことができる設備機器です。日中に使用するお湯を夜間のうちに沸かすことができるので、日中より安い深夜電気を利用することで電気代を抑えられるのです。

主にオール電化の一般家庭に普及されることが多かったですが、店舗などの規模が大きい物件に対応する商品も販売されています。
お湯を多く使用するような業種であれば、ガスからの供給よりもエコキュートを取り入れる方が光熱費を大きく抑えられる場合があります。

エコキュートの特長である少ない電力でお湯を沸かせることで、年間25%~40%程度の光熱費を抑えることができます。
店舗の規模が大きくなれば、本体を2台、3台と導入する必要があるので、一般家庭よりもさらに初期費用が必要です。

エコキュートを導入する場合、本体の料金と設置代の初期費用がかかりますが、光熱費を節約できるので長期的なランニングコストで考えるとお得になることが多いです。店舗を長く経営するのであれば、エコキュートの導入を検討してみましょう。

ガスコンロをIHクッキングヒーターへ

IHクッキングヒーターは、磁力線を用いて鍋を過熱させる設備機器です。火を使わない上に、加熱しすぎるとセンサーが感知して自動で停止する機能も備えているので安全性が高いです。設置には電気工事が必要になるため、専門業者への依頼が必要です。

また、ガスコンロで使用できていた鍋がIHクッキングヒーターでは使用できない場合があります。必ずIHクッキングヒーター対応の鍋を使用しなければなりませんので注意しましょう。

こちらの記事ではオール電化でIHクッキングヒーターを導入するポイントについて書かれています。オール電化は便利で多機能ですが導入時は検討事項が多いので記事をご参考になってお考えください。

業種別メリット・デメリット

オール電化に適している業種と、そうではない業種が存在します。ここでは飲食店と美容院におけるオール電化のメリット・デメリットをご紹介します。

飲食店

カフェの軽食などを除けば、ほとんどの飲食店では火の使用が欠かせません。火を使用すると火災や火傷の心配がありますが、火を使用せずに安全に調理することを可能にしたのがIHクッキングヒーターです。

飲食店向けには以下のような電子調理機器があります。

IH中華レンジ
一般住宅向けのIHクッキングヒーターは火力に制限があるので、強い火力を必要とする調理は困難とされています。しかし厨房用のIHクッキングヒーターでは、強い火力を生み出すIH中華レンジという設備が存在します。
IH中華レンジは対応するIH用の鍋が必要です。

電気式フライヤー
揚げ物用の調理機器には電気式フライヤーという設備が存在します。
一般家庭での揚げ物調理は、油を一定の温度にすることが難しいとされていますが、電気式フライヤーは温度設定が非常に簡単で、温度上昇のしすぎを防ぐことができます。

IH餃子焼き器
餃子は水で蒸したり、焦げ目を付けたりと高度な調理方法が求まられます。
IH餃子焼き器は最初に餃子をセットすれば、焼きあがるのを待つだけで良いので、大型で効率を求められるような店舗に重宝されます。

電気式麵茹で器
通常、麺をガスで茹でようとすると熱湯の温度が下がってします傾向にあります。しかし電気式麺茹で器であれば、温度が下降しにくく多くの麺を同時に茹でることが可能です。

このように調理方法ごとにオール電化に対応した設備機器があるので、それらを導入して厨房の使用エネルギーを電気に統一することができます。

飲食店にオール電化を導入すると、安全面だけでなく掃除のしやすさにもメリットがあります。凹凸が多いガスコンロと比べると、フラットなIHクッキングヒーターの方が油汚れなどの掃除がしやすくなります。

ガスで火を使用するということは、厨房内は非常に高温になりやすくなります。IHクッキングヒーターであれば厨房内の温度が高くなることを抑えることができるので、室内熱中症やガスを吸うことによる体調不良も防ぐことが可能です。

電気を使用していることで、火加減の調整もボタン一つで可能です。設定と手順さえ踏めば、誰が調理しても同じ料理を作ることも可能なのです。しかし逆を言えば、ほんのわずかな火加減の調整が難しくなるのがデメリットと言えます。

ガスであれば鍋を火から離すことで、繊細な火加減を調整することができますが、IHクッキングヒーターは、鍋を置いていなければ安全センサーが反応し、稼働が止まってしまいます。
繊細な調理加減が必要な料理をする飲食店の場合は、導入前に十分検討するようにしましょう。

美容院

美容院は直接火を使うことはほとんどありませんが、お客様の髪の毛を洗うためにお湯を頻繁に使用するのでエコキュートの導入が望ましいと言えます。

エコキュートは日中に使用する分のお湯を夜間のうちに沸かしておくことができるという特徴があります。深夜の電気料金が安くなる電気契約であれば、多量にお湯を使用していてもガスを利用するより費用を抑えることができます。 ただし、エコキュートの導入には初期費用がかかるという点に注意しましょう。長期的にその店舗を経営していくならば光熱費を削減した金額で初期費用を回収することができますが、短い期間しか経営しない場合はお得にならない場合があります。

また、深夜のうちに沸かしておいたお湯を使い切るとその場で給湯を始めるので、通常の電気料金である昼間にお湯を使用することになります。 使用するお湯の量を計算した上で、設置するエコキュートの容量を決めましょう。

まとめ:オール電化で光熱費を抑えた経営を

オール電化とは、ガスから供給されるエネルギーを電力に一本化することで光熱費を抑える手段です。業種によって状況は変わりますが、店舗をオール電化にすると火災や健康被害のリスクを軽減し、安全性も向上させることができます。

ただし機器の購入費用や設置料金などの初期費用がかかってしまいます。光熱費を抑えるとはいえ初期費用分を回収するためには長期的な視点で考慮する必要があります。 オール電化を導入はメリット・デメリット両方の側面を知り、経営する店舗の業種に必要なのか、じっくりと検討するようにしましょう。

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