お風呂場に漂う悪臭には理由がある
お風呂に入る時、浴室に漂う嫌な臭いを嗅いだ経験はありませんか?お風呂場は湿度が高く、換気扇を回しておかないと空気の入れ替えができない密閉空間なので、一度臭いが気になるとその後しばらく気になってしまいますよね。
心身をリフレッシュできるせっかくのお風呂の時間を臭いで台無しにしないためにも、その悪臭の原因と対処法を知ることが大切です。
お風呂場の悪臭は発生場所によって原因が違う
お風呂場の悪臭は、臭いが発生している場所によって臭いの種類や原因が違います。お風呂場の悪臭は以下の4つに大別されます。
- 排水口からする下水の様な臭い
- 風呂釜からしてくる硫黄のような臭い
- 壁や床からする汗のような酸っぱい臭い
- 換気扇からするカビのような臭い
それぞれどんな原因があるのか、見ていきましょう
①排水口からする下水の様な臭い
お風呂場でドブの様な臭いがするのは、主に排水口に原因があることが多いです。
排水口は、髪の毛が流れないようにするヘアーキャッチャーと、水が急激に排水管に流れ込まないようにするための排水トラップで構成されている場合が多いです。
排水トラップには臭いなどを防ぐ封水が溜まるようになっていますが、この封水が蒸発すると悪臭を放つことが多いです。
また、排水トラップにはシャワーと浴槽で使用した水が全部流れ込むため、流れ込んだ水に雑菌が溜まり悪臭を放ちます。
②風呂釜からしてくる硫黄のような臭い
お風呂場で硫黄のような臭いがするのは、風呂釜に原因があることが多いです。
風呂釜は浴槽で使用した水を吸い込んで温める追い焚き機能があります。
この際に皮脂汚れやアカも水と一緒に風呂釜に吸い込まれ、この汚れの中で雑菌が繁殖します。すると、卵が腐ったような生臭い臭いがしてきます。
風呂釜には、強制循環型の一つ穴タイプと、自然循環型の二つ穴タイプがあります。それぞれ対処法が違うので注意してください。
③壁や床からする汗のような酸っぱい臭い
お風呂場からムッとするようなこもる臭いがしてくるのは、壁や床に飛び散った汚れが原因であることが多いです。
シャワーの際に、シャンプーやボディーソープを使って頭や身体を洗い流しますが、その際にお湯が壁や床に飛び散ることで、身体についた汗や皮脂も一緒に壁や床に付着します。
また、お風呂の後にわざわざ意識して飛び散ったものを洗い流すことが少ないので、汚れが溜まり雑菌が繁殖して、こもるような臭いがしてきます。
④換気扇からするカビのような臭い
お風呂場でカビ臭さを感じた場合は、換気扇に原因があることが多いです。換気扇は通常高いところに設置されているので、なかなか掃除の手が及びません。
掃除をしないとどんどん空気中のホコリとカビの粒子が溜まってきます。
ホコリはカビの栄養源にもなるので、どんどんカビが成長します。すると、換気扇を回しただけで、カビの臭いが風呂中に拡散していくことになるのです。
臭いを放置すると風呂全体にカビが繁殖していくので、すぐに対処することをおすすめします。
自分でできる臭いの対処法をご紹介!
排水口の掃除
先ほどもご紹介した通り、排水口はヘアーキャッチャーと排水トラップで構成されているので、ここを掃除することで臭いはかなり抑えられます。
まず掃除は雑菌が手に使いように手袋をはめて、ヘアーキャッチャーについた髪の毛をなどのゴミを取り除きます。その後、取り外しが可能な排水トラップの部品を取り外し、浴室用洗剤を吹きかけてスポンジや歯ブラシなどで洗います。それらを洗い終わったら、排水口内部を水で流してください。流し終わったら、部品を元に戻して排水口の掃除は終了です。
このような対処しても臭いが残る場合は、排水管自体に汚れが溜まっている可能性があるのでプロにお任せすることをおすすめします。
<参考>
風呂釜の掃除
風呂釜の掃除には市販の風呂釜用洗剤を使用することをおすすめします。風呂釜には一つ穴タイプと二つ穴タイプがありますので、ご自宅の風呂釜に合った洗剤を使用しましょう。
<参考>
壁や床の掃除
風呂場の壁や床の汚れには、水垢のようなアルカリ性の汚れと皮脂などの酸性の汚れの二つがあります。基本的に、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤、酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使うとうまく掃除できます。
アルカリ性、酸性両方の汚れを掃除するには、クエン酸と重曹の二つを使うことをおすすめします。
まず、スプレーボトルにクエン酸小さじ2、重曹小さじ4、そしてぬるま湯500㎖を少量ずついれてよく混ぜます。これを壁や床全体にスプレーした後に30分ほど放置して、お湯で流します。すると、アルカリと酸の力で汚れが落ちます。
この際に、クエン酸と重曹を一気に混ぜると炭酸ガスが大量に発生するので、少量ずつ混ぜてください。
換気扇の掃除
換気扇を掃除する場合は、電源を切って取り外して行います。これを洗剤でつけ置くことでカビや汚れが浮いてきます。
<参考>
もし換気扇がカビで真黒な状態だった場合には個人で掃除するのはかなり難しいので、プロの業者に掃除してもらうのがおすすめです。
また、換気扇は10年から15年で寿命を迎える場合が多いので、掃除が難しく、動きも悪いような場合は、交換して新しい換気扇を取り付けることも検討してみてもいいでしょう。
<参考>
プロにお願いした場合の費用相場
費用相場 | |
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排水管の洗浄 | 10,000円~40,000円 |
換気扇の掃除 | 7,000円~11,000円 |
自分で対処できないような汚れが臭いの原因だった場合には、プロにお願いすることになりますが、費用相場は以上の表のとおりです。排水管の洗浄には、1万円程度でできる薬品洗浄と、2万円程度からできる高圧洗浄の二種類があります。これは、汚れのひどさにもよるので、業者に見てもらって適切な方法を判断してもらってください。
まとめ
お風呂場の悪臭には様々な原因があります。原因に見合った対処をしないと臭いのトラブルは解消しませんし、原因によっては、臭いだけでないトラブルを招く要因にもなります。
自分で対処できるところは自分で対処し、出来ないところはプロの業者に任せるというのが、単純かつ最も効率的な対処法と言えるでしょう。まずは、悪臭を放置せず、しっかりと原因を突きとめるところからはじめてみましょう!
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