珪藻土リフォームの費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 珪藻土リフォーム を行う場合の概算費用です。
- 高級素材(6畳床の間あり)
- 90,000円〜150,000円
- 高級素材(6畳床の間なし)
- 70,000円〜130,000円
- 廉価素材(6畳床の間あり)
- 70,000円〜100,000円
- 廉価素材(6畳床の間なし)
- 60,000円〜90,000円
まずは相談から
珪藻土とは
こだわりの壁材を選びたいときに、必ずと言っていいほど候補に上がってくる珪藻土。自然の風合いが美しいということは知っていても、そもそも珪藻土がどういう物なのかまで把握して選んでいる人はあまりいないかもしれません。珪藻土はプランクトンの死骸が海底などに堆積してできた粘土質の土です。
七輪の原材料として使われていることからも分かりますように、耐火性にとても優れているという特徴があるほか、保湿効果や断熱効果などの様々な機能を兼ね備えている自然素材です。化学物質を使っていませんので、健康面での心配もなく、小さなお子さんのいる家庭で選ばれることが多い壁材でもあります。
きれいに仕上げるには職人さんに作業依頼する必要がありますが、素人が仕上げてもそれが味になるということで、ネットショップなどで珪藻土を購入して、DIYでリフォームするという人も増えています。ただし、安易にDIYで施工すると思わぬ失敗をまねくこともあります。
珪藻土リフォームの費用相場
内訳 | 費用相場 |
---|---|
珪藻土材料 | 1,000~3,000円/㎡ |
珪藻土施工費 | 5,000~8,000円/㎡ |
珪藻土は種類によって値段に幅がありますが、標準的な相場としては1㎡あたり1,000~3,000円になります。これに加えて施工費用として1㎡あたり5,000~8,000円くらいの費用が発生します。施工費には下地処理などの費用も含まれています。
もし30坪の家を珪藻土リフォームするという場合には99㎡になりますので、59.4万~108.9万円くらいが相場ということになります。
珪藻土のメリットとデメリット
現時点では珪藻土を選ぶかどうかで迷っている人もいるかと思いますので、珪藻土リフォームをすることで、どのようなメリットとデメリットがあるのかについてご紹介します。メリットばかり目が行きがちですが、施工してから後悔しないためにもデメリットもきちんと把握しておきましょう。
メリット
- 調湿性があり室内環境が快適になる
- 消臭効果によりタバコや調理後の匂いなどを和らげる
- 火に強く火事が発生したときに火の回りが遅くなる
- 遮音性があり静かな空間を得られる
- 天然素材なのでシックハウス症候群の予防になる
珪藻土にはかなりたくさんのメリットがありますが、総合して言えることは「住環境が快適になる」ということです。夏でも冬でも最適な湿度を保つことができ、室内に匂いがこもることもありません。しかも遮音性も高いため、くつろぎたい寝室やリビングなどの壁材としても最適です。
それだけでなく、化学物質を使った壁材と違って天然素材ですので、シックハウス症候群を防ぐこともできます。珪藻土を選んだ人の多くが、天然素材であることを重視しています。特に小さなお子さんのいる家庭では、子どもたちの健康を守るために珪藻土リフォームをするケースが増えています。
デメリット
- 地震に弱くヒビが入りやすい
- 画鋲を刺せない
- 液体汚れが落ちにくい
- カビが生えたら塗り直しが必要
- 職人によって仕上がりが変わる
デメリットとしては、メンテナンス性の悪さというものが挙げられます。壁紙のようにメンテナンスフリーというわけではなく、地震があればヒビが入ってしまう可能性がありますし、画鋲を刺しただけで崩れてしまうこともあります。
吸水性が高いので液体汚れがついてしまうと、それを完全に取除くのはかなり困難です。耐火性が強いのでキッチンに使いたいところですが、キッチンの壁に珪藻土を使うと、汚れがかなり目立ってしまいます。このように、施工する場所を選ぶというデメリットもあります。
調湿性が高いというのも実は諸刃の剣で、高温多湿な日本の夏の場合、湿気を吸いすぎて珪藻土そのものがカビてしまうこともあります。カビは根が深く取り除くことはほぼ不可能ですので、カビが発生したら、塗り直しをする必要があります。
また、素人が施工しても味が出るとお伝えしましたが、施工する人によって出来栄えがまったく変わるというのも、ある意味デメリットです。これは熟練の職人が行っても同じで、仕上がってみたら自分の理想とする状態とは違っていたというようなケースがよくあります。
珪藻土のリフォームをDIYで行うときの注意点
珪藻土はホームセンターやネットショップなどでも購入でき、施工するのに資格が必要なわけではありませんので、予算が少ない人や何でも自分でやってみたいという人がDIYで施工することがあります。インターネットで調べると、たくさんの人が自分で施工しているのが分かります。
ただし、DIYで珪藻土リフォームをするためには、下記のような注意点があります。
- ホームセンターの珪藻土は化学物質が混ざっている
- 購入した珪藻土に結合剤が含まれているか確認する
- フラット仕上げは難しいので塗りっぱなしにする
- 皮膚についたらすぐに洗い落とす
まず注意したいのが珪藻土の購入です。天然素材にこだわっている人はホームセンターではなくネットショップで購入しましょう。ホームセンターの珪藻土の多くは、原材料に化学物質が入っています。このためシックハウス症候群になる可能性があります。家族の健康のために珪藻土を選んだという人は、必ず原材料の内訳を確認してください。
また、珪藻土だけでは壁に塗ることができません。このため結合剤を使用するのですが、商品によっては結合剤が別売りになっていることもあります。粉末タイプの珪藻土を購入した場合には、結合剤が付いているかどうか調べておきましょう。
DIYで施工するとなると、気になるのはきちんと仕上がるかということですよね。もしフラットな仕上げにしたいのであれば、DIYは避けておいたほうがいいでしょう。かなり高い技術が求められますので、フラット仕上げは職人さんに依頼してください。DIYで施工するなら塗りっぱなしにしておくほうが無難です。
取り扱いの注意点もあります。珪藻土はアルカリ性ですので、皮膚についたらすぐに洗い落とすようにしてください。基本的には手袋をして、天井を施工する場合には保護メガネが必須です。できるだけ珪藻土に触れないように注意しながら施工してください。
DIYの工事方法
DIYで工事をしたいという人のために、簡単にその手順についてご紹介します。
- 養生する
- 壁面の下地処理を行う
- 珪藻土を練って塗れる状態にする
- 壁面に珪藻土を塗っていく
- 珪藻土が乾く前に養生を取り除く
- 珪藻土が乾いたら完成
全体の流れはとてもシンプルです。気をつけたいのは養生の作業で、ここにはしっかりと時間を取るようにしてください。養生が上手くできていないと柱などが汚れてしまい、それを取り除くのにかなりの時間がかかります。また、施工後すみやかに養生を外すことも重要です。乾いてから外そうとすると、珪藻土ごと剥がれてしまう可能性があります。
塗りは1回でも2回でもかまいません。模様をしっかりと付けたい場合には2度塗りがおすすめです。1回目の塗りが乾いてしまう前に2回目の塗りを行ってください。
珪藻土は乾くのに2~3日はかかりますので、その間に手で触れないように気をつけましょう。窓を開けて風通しをよくすると、乾燥時間を短縮できます。扇風機などで風を送るのでもかまいません。しっかりと乾くまで待ってから、家具の搬入を行いましょう。
珪藻土の工事方法は3種類ある
珪藻土の壁材というと、左官仕上げのものをイメージするかもしれませんが、実はそれ以外にも種類があります。代表的な珪藻土としては下記の3種類があります。
- 壁紙
- 左官仕上げ
- ペンキ塗装
壁紙やペンキ塗装があるなんて意外だったかもしれませんが、施工時間を短縮できたり、低コストで導入できたりします。とてもメリットがある工事方法ですので、左官仕上げも含めて、その特徴について把握しておきましょう。
壁紙
壁を珪藻土にしたいけど、あまり予算がないというようなケースに最適なのが壁紙タイプの珪藻土です。壁紙としての価格は決して安くはありませんが、珪藻土を塗るよりも短期間で施工できるため、結果的に費用を抑えてリフォームをすることができます。
もちろん、調湿効果や消臭効果がありますので室内空間を快適にしてくれるだけでなく、品質の高い壁紙を使えば、左官仕上げとそれほど変わらないくらい上質な空間を演出してくれます。ただし、通常の壁紙よりも劣化が早いというデメリットもあります。
左官仕上げ
予算に余裕があるなら、おすすめなのはやはり左官仕上げです。珪藻土のメリットを余すことなく感じることができますし、壁面に独特な表情を作り出すこともできます。ただし、他の2種類と比べると費用が高くなるというデメリットがあります。さらには職人さんごとに仕上がりが違うというのも悩ましいところです。
ただ仕上がりは、腕のいい職人さんに依頼することで解決します。珪藻土の様々な効果を得たいのであれば、左官仕上げを選びましょう。
ペンキ塗装
壁紙の上からもペンキのように塗ることができるのが塗料タイプの珪藻土です。もちろん珪藻土と同じ効果があります。壁紙の剥がしや、廃材が出ないため低コストで珪藻土リフォームをすることができます。
ローラーで簡単に塗れますので、DIYで施工するときにおすすめです。ただし、コテで塗ったときのような味のある仕上がりにはなりにくいので、塗りっぱなしの仕上げを期待する場合には、あまりおすすめしません。
珪藻土を選ぶときのポイント
珪藻土でリフォームすると決めたら、次は珪藻土を選ばなくてはいけません。どれも同じじゃないの?そう思うかもしれませんが、国内には100社以上の珪藻土メーカーがあり、それぞれが独自の技術を組み合わせて、様々な種類の珪藻土を販売しています。
それらの珪藻土の中から最適な種類を選ぶにはどうすればいいのか、そのポイントについて詳しく説明します。
珪藻土の種類を知ろう
珪藻土には様々な名前の商品がありますが、基本的な分類方法は3つしかありません。
- 珪藻土の含有量
- 珪藻土の粒の大きさ
- 色
この3点が珪藻土の種類分けなります。まず大事なのが、どれくらいの割合で珪藻土が含まれているかという点です。全体の10%以下しか含まれていなくても珪藻土として売られている商品もあり、当然そのような珪藻土は避けるべきです。少なくとも50%以上含まれているものを選びましょう。
また、珪藻土ごとに粒の大きさが違います。これはどのサイズがいいというのではなく、仕上がり具合の好みによって選びます。さらっとした仕上がりを望むのであれば、粒が小さいものを選び、ザラッとした手触りが好みであれば、粒の大きいものを選びましょう。
そして、もうひとつ大事なのが色です。珪藻土は顔料を混ぜることで色付けが可能です。このため、好きな色の珪藻土を選ぶことができますが、そのときには家具などとの調和を考えて、サンプルを見ながら選ぶようにしましょう。ちなみに、安全性を重視する人は、天然無機顔料で着色された珪藻土を選びましょう。
漆喰とどちらがいいの?
よくある質問に「珪藻土と漆喰のどう違うの?どちらがいいの?」というのがあります。両者の違いは原材料にあり、珪藻土はすでに説明しましたようにプランクトンの死骸が堆積してできた粘土質の土で、漆喰は石灰石が原材料になります。
珪藻土はメーカーごとに様々なアレンジされているのに対して、漆喰はどこで購入しても品質にそれほど違いがないという特徴もあります。
どちらがいいかというのはとても難しい問題で、両者にそれほど大きな違いはありません。漆喰よりも珪藻土のほうが吸湿性が高いくらいで、湿度が高いところには珪藻土、その他の部分には漆喰というように、特徴を活かして使い分けするのが理想です。
また、珪藻土には混ぜものが多く使われていて、詳細なレシピは公開されていません。安全基準はもちろんクリアしていますので問題はないのですが、より天然素材にこだわりたいという人には漆喰がおすすめです。
漆喰の特徴については下記リンク先でご紹介していますので、詳しく知りたい人はそちらもご参照ください。
漆喰のリフォーム費用の目安を分かりやすくご紹介! メリットやデメリットもお教えします
珪藻土リフォームを依頼すべき業者
珪藻土は職人さんの腕によって仕上がりがまったく変わってきます。このため、業者選びの際に最も重視しなくてはいけないのが、腕のいい職人さんがいるということです。ただ、業者に「腕のいい職人はいますか?」と聞くのは失礼ですので、これまでの施工実績を見せてもらいましょう。写真でも構いませんので、納得できる仕上がりなのかどうかで判断してください。
腕のいい職人さんに依頼すると1㎡あたり1万円くらいの作業費になります。ところが、これよりもはるかに安値の見積もりを出す業者もあります。このような業者は手抜き工事をするか、腕が悪いかのどちらかですので、相場よりも安すぎる業者も避けましょう。ついつい見積もり金額の低い業者に依頼しがちですが、適正な料金の業者を選びましょう。
また、アフターフォローがしっかりしていることも重要です。施工してそれでおしまいというのではなく、半年から1年くらいは不具合が発生したときに、無料で調査と修理をしてくれる業者を選ぶようにしてください。
珪藻土リフォームの施工事例をご紹介します
ここまでの説明で珪藻土リフォームをするかまだ悩んでいる人は、具体的なイメージができていないからかと思います。ここでは、実際の施工事例をご紹介しますので、珪藻土でリフォームをするかどうかの参考にしてください。
物置部屋をモダンテイストな部屋にリフォーム×内装工事×神奈川県厚木市
- BEFORE
- AFTER
対馬市 戸建てリフォ-ム 小屋組見出しとタイル張りの個性的なリビング
- BEFORE
- AFTER
茨木市✕リノベ-ション✕路地裏にあるショップの様な家にする工事
- AFTER
まとめ
自然素材で仕上がりも美しい珪藻土。DIYでも施工できるということもあって、壁のリフォーム時に選ぶ人が増えています。素人が仕上げてもそれなりに美しくなるのですが、正しい知識がないと失敗することもありますし、健康トラブルにつながるおそれもあります。
ここでご紹介した内容から、自分で施工するのが難しそうだなと思ったら、無理にDIYにせずに腕のいい職人さんのいる業者にリフォーム依頼してください。壁紙リフォームよりも価格は高くなりますが、居心地のいい空間を手に入れることができます。予算を抑えたいなら珪藻土壁紙やペンキなどもありますので、まずはお近くのリフォーム業者に相談することから始めましょう。
珪藻土リフォームの費用相場
リフォマに寄せられた事例や独自の調査をもとにした 珪藻土リフォーム を行う場合の概算費用です。
- 高級素材(6畳床の間あり)
- 90,000円〜150,000円
- 高級素材(6畳床の間なし)
- 70,000円〜130,000円
- 廉価素材(6畳床の間あり)
- 70,000円〜100,000円
- 廉価素材(6畳床の間なし)
- 60,000円〜90,000円
まずは相談から
いかがでしたでしょうか。なるべく費用を抑えてリフォームをしたい方へお知らせです。リフォマは中間業者を介さずに、ご要望に合う専門業者を直接ご紹介します。中間マージンが上乗せされないため、管理会社や営業会社などより安く費用を抑えることができます。下記のボタンからお気軽にご相談ください!
まずは相談から
珪藻土リフォームのお役立ちコラム
Q.珪藻土リフォームの効果ってどういうものなの?
珪藻土には調湿性があるので、部屋の中の湿気が低くなったら放出しますし、高くなったら吸収してくれる効果があります。
水分を吸収する効果が高いため、結露も起きにくくなりますし、カビも生えにくくなるという効果もあります。体に悪影響をあたえるホルムアルデヒドは珪藻土が吸収してくれますし、珪藻土の中で分解されるので、また外へ排出されることはありません。
そのため、化学物質過敏症やアレルギーなどの症状も軽減させてくれる効果があります。珪藻土は色々な部屋の中の悪臭を吸い取ってくれる効果があるので、部屋の中にタバコやペットのニオイがたまるようなことがありません。
渡邊 一伸(ナベさん)