他社で断られた老朽化した
住宅、リフォームできる?

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相談者Kさん
千葉県佐倉市在住。震災や台風の影響で老朽化した木造住宅に暮らすご両親のために、改修を検討中。サッシが歪んで雨戸が開かない、床が柔らかくなっている、お風呂が使えないなど問題が山積み。
回答者ナベさん(渡邉一伸)
大工歴30年。還暦目前にして、勘違いからIT企業に入社。会社に革命を起こす(その様子はテレビ番組「激レアさんを連れてきた」でも紹介)。「リフォマ」コンサルタント。ナベさんの激動のあゆみはこちら。

Kさん

高齢の両親の家について相談です。震災や台風の影響もあってか、家の窓が閉まりません。床はぶかぶかで、屋根も心配。地元の会社に依頼しましたが、断られてしまいました。今回テレビを見てこれだ!と思いました。

昔だったら馴染みの大工に早めに見てもらえたかもしれないけど、今はそういう人を見つけるのも難しいよね。今回はリフォマに相談してもらえて良かったです。元大工の血が騒ぐ! オレが一肌脱いでやろうじゃね〜か。

ナベさん

生活に支障をきたす、不具合だらけの家

今回ナベさんと一緒にKさんの現地調査に向かったのは、リフォマ加盟施工店のなかでも経験豊富な住宅業界のエキスパートが揃うビリーフデザイン「元大工ナベさんがゆく」シリーズ第1回でもナベさんとタッグを組んだ、優良施工店です。大手ハウスメーカーで10年以上の所長経験のある営業スタッフ松居さんや現場監督歴7年の工事部部長、そして腕のいい職人を抱え、幅広い要望に対応できるのが強み。

依頼者のKさんとビリーフデザインの松居さん

依頼主のKさんは都内在住で、ご両親とは別々に暮らしています。ご両親が住む築44年の木造住宅は、数多くの地震や台風に被災し、不具合だらけで限界に近い状態とのこと。足腰に不安があり、部分的に介護が必要となってきたご両親のために、安心して生活できる最低限の環境を整えたいと今回の依頼に至りました。

左:ぶかぶかする床 右:閉まらないお風呂場のドア

実際にナベさん、ビリーフデザインの松居さんが現地調査をしてみると、やはり問題は山積みで、生活に支障が出ている状態でした。床はやわらかくなりぶかぶかしており、カビの臭いがするところも。また、窓は歪み、鍵がかけられない状態になっていました。お風呂はドアが閉まらず、使えない状態。お風呂に入れないので、ご両親は近所の温泉に通っているそうですが、バリアフリーにして手すりを付けて、家のお風呂に入れるようにしたいというのが希望です。

予算の都合で建て替えは断念、リフォームでどこまで解決できる?

左:ひび割れした外壁 右:歪んだ室内の壁

現地調査でわかったことは、経年劣化や地震、地盤沈下の影響で、建物全体が歪んでしまっているということでした。また、建物内部は老朽化し、本来であれば建て直しが必要な状態。Kさんは床がぶかぶかしているなど表面的な問題のみ認識していましたが、表面的な問題の背後には、根本的な問題がありました。しかし、根本的に問題を解決するには建て替えが必要で、予算は1,000万円を超えてしまいます。

キッチンシンク下の調査をするナベさんと松居さん

Kさんの予算は百数十万円のみ。建て替えの選択肢は消えるため、Kさんとご両親が本当に叶えたいことをどうやってこの予算で実現するかがポイントです。そこでナベさんは、Kさんとご両親が気になっている箇所を問題の大きい順にヒアリングし、建物の状態を一つずつ調べながら、生活で困っているポイントを具体的に聞き出していきました。

ナベさんとの対話を通じて、希望する内容を取捨選択

改修が必要な箇所は多数ありましたが、予算が限られているため、Kさん、ご両親との話し合いの結果、床の張り替え、サッシの歪みの調整、お風呂のドアを交換 、お風呂の手すり2ヵ所の設置、照明の交換など、低予算で最善を尽くすことを目的とした、応急処置のリフォームプランに決まりました。

開閉ができなかった窓については、サッシ枠を修理しようとすると壁を剥がすなどの大工事になり、お金がかかってしまうため、サッシ枠ではなく戸車の調整などで解決できるように対応しました。一方、Kさんが当初問題視していた屋根については、現地調査の結果、生活に支障が出るレベルではないと判明したことから、今回のリフォームには含めないことに。

また、ナベさんは自治体の補助金について調べてみることを提案。最初の頃はリフォームに反対していたお父様でしたが、Kさんが市の介護リフォーム助成金を申請して費用負担を減らしたことや、ご両親がビリーフデザインの行う工事を確認して不明点についてその場で質問をして理解を深められたことで、納得してもらうことができました。

最終的には約120万円でリフォームを行い、費用の一部は佐倉市の介護リフォーム助成金を利用することができました。

一つひとつ説明し、合意しながらの工事進行

リフォームでは、工事の着手後に実際の状況次第で施工内容が変わることもあります。その点は施工店からあらかじめKさんに伝え、契約書にも記載されていましたが、工事が始まってからも、Kさんに一つひとつ状況を共有し、どういった対応にするかを説明し、コミュニケーションを取りながら作業を進行していきました。

予算の関係で、建て替えというベストの方法は取れませんでしたが、リフォームによって、生活に支障がないレベルに生まれ変わりました。

増設した部屋

閉まらなかった窓は開閉できるようになり、ぶかぶかしていた床は安心して歩けるようになりました。

BEFORE

AFTER

キッチン

キッチンのぶかぶかしている床については、床を剥いだ際に床下を確認し、床下が乾いていることが確認できたので、上の層だけクッションフロアに交換するという対応になりました。それを伝えた際、Kさんはカビを心配していたので、下の層にはカビ防止の薬剤を散布することになりました。

BEFORE

AFTER

お風呂

ドアが歪んで閉まらなかったお風呂は、ドアを交換して閉まるようになり、脱衣所と浴槽の横に手摺りが取り付けられました。

BEFORE

左:施工前の脱衣所 右:施工前の浴室

AFTER

左:施工後の脱衣所 右:施工後の浴室

Kさん

ナベさんが、素人の私とプロの施工店との間に立った視点でお話ししてくださり、大変安心感を覚えました。気付きにくいところの指摘もあり、現場をよく知っているからこそできることなのだと感心しました。

今回は、限られた予算を重要な部分に振り分けることで、安心して生活できる家にすることができました。リフォームは目標をどこに定めるかで、内容が大きく変わるので、予算が少ないからってあきらめなくて良かったですね。

ナベさん

松居さん

ご依頼主のKさんはご両親が快適に生活できるためにリフォームを希望されていたので、その点を尊重する形で、予算内で何ができるのか話し合いながら、お客様に満足していただけるよう改修をご提案しました。

\ 工事を担当した加盟店 /

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